ダーラム さん プロフィール

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ダーラムさん: 石田さんちのブログ
ハンドル名ダーラム さん
ブログタイトル石田さんちのブログ
ブログURLhttp://ishida-e-pharmacy.com/blog-jp/
サイト紹介文研究が好きな(←自称)薬剤師です。患者様がどういうものを買うかなど日々追及しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供107回 / 365日(平均2.1回/週) - 参加 2017/10/30 21:07

ダーラム さんのブログ記事

  • フランスでアリセプトが保険適用外になりました
  • アリセプト(ドネペジル塩酸塩)を飲まれている患者様から質問がありました。(患者様)アルツハイマー型認知症薬アリセプトがフランスで保険適用から外れたと聞きました。有用性が不十分とのことでした。日本ではどのようにアリセプトが評価されて保険適用になっているのでしょうか。(私)日本の添付文書によればアリセプトの薬効はアルツハイマー型認知症症状の改善ではなく進行抑制とされています。承認審査の際の報告書による [続きを読む]
  • 【糖尿配合錠トラディアンスの説明会に出席しました】
  • 糖尿配合剤トラディアンスの説明会に出席しました。トラディアンスは腎臓によるグルコースの再吸収を阻害し、尿中にグルコースを排出するジャディアンス(一般名:エンパグリフロジン)とDPP4阻害剤のトラゼンタ(一般名:リナグリプチン)合剤である。単剤同士の併用と比較して利点は①患者様の負担が軽くなる(8割)②お薬の数が減って患者様の服用が楽になる、③多剤投与防止があげられる。治験は1相と3相のみ実施された。再審 [続きを読む]
  • 血流の速さで血のかたまり方が違うんですーせん断応力−
  • つづき(私)血流が速いと血が固まりやすいんです。(患者様)どうしてですか?(私)血のかたまり方は、血管の損傷部位における血液の速さに関係します。損傷部位における血球は、川の流れに身を任せるようにころころ転がって流れていくのではなく、足場のあるアドバルーンのようにたなびくように流れていきます。これをせん断応力といいます。せん断応力とは、下の図のように、Z軸方向に距離のある物体に対してx軸方向に一定の力を [続きを読む]
  • 血流の速さで血のかたまり方が違うんです―せん断速度と血液凝固ー
  • つづき(私)血流が速いと血が固まりやすいんです。(患者様)どうしてですか?(私)アドバルーンを例に挙げてみます。血管の中の血球は、川の流れにそってコロコロボールが転がっていくように流れていくのではなく、下の図のアドバルーンのように足場があってたなびくように流れていきます。アドバルーンの傾きはせん断速度(/秒、以下単位省略)と定義されます。例えば、アドバルーンがAからBに移動した時のせん断速度はbとなり [続きを読む]
  • 抗凝固薬をのんだら血尿がでた。そのままにしていいの?
  • 半年前心房細動でアブレーション治療をした60代男性患者様からの質問。(患者様)血栓予防のため、抗凝固薬リクシアナ60mgを服用している。血尿がでた。主治医からは血尿は気にしないで服用を続けるよう指示されている。血尿が出ても飲み続けていいのか?(私)血管が傷つくと、その部分に血小板が集まります。そして、血小板などから放出される血液凝固因子が引き金となり、フィブリンが集まった繊維が生成され、赤血球などの [続きを読む]
  • 【在宅訪問】慢性疾患と急性疾患
  • 在宅患者Aさん(70代、女性、独居)は、足の動きがゆっくりになり(運動緩徐)、足が一歩前に出なくなり、よちよち歩きになり(随意運動の開始ができない、無動)、在宅を希望された。現在検査中である。ミーティングで医師が神経変性疾患という言葉を発していた。神経系に影響を及ぼす主な疾患として、アルツハイマー病、脳性麻痺、うつ病、てんかん、パーキンソン病、統合失調症、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、多発性硬化症、脊髄 [続きを読む]
  • 【在宅訪問】慢性期と急性期の違い
  • 在宅患者Aさん(80代、女性、ご主人と同居)は、両手が震えはじめた。脳外科で検査したところ、脳萎縮、脳梗塞なし。次に神経内科を受診したところ、パーキンソン病と診断された。足が悪く、何度も足の骨折を繰り返し、今回在宅を依頼された。前回の患者様は、脳梗塞は数時間〜数日単位で急激に病状が進行する急性疾患であったが、今回の患者様はパーキンソン病で慢性疾患、医師も病態を把握している。在宅での急な病態の変化に慌 [続きを読む]
  • オプジーボその2−免疫の語源は免税?!ー
  • そモノクローナル抗体であるオプジーボ。抗体医薬が有効であることが脚光を浴びています。その基礎となる「免疫」。そもそも「免疫」という言葉を最初に使ったヒトはだれなのでしょう?歴史を調べてみました。「免疫」という言葉を使わなくても一回かかった病気にはかかりにくいことは昔から経験的に知っていました。紀元前5世紀、ペロポンネソス戦記を書いたトゥキディデスは、ペストに一度かかった者は二度とかからなかったこと [続きを読む]
  • オプジーボ(ニボルマブ)のはなしー実験室から臨床へー
  • オプジーボ発見者の本庶先生がノーベル賞を受賞された。初めから抗がん剤をねらっていたわけではなく、実験で偶然みつけたものをいかに患者様に役立てられるかという発想で、製薬会社を説得してオプジーボが生まれたそうだ。本庶先生が実験室からみつけたものPD-1(programmed death 1)は、1992年本庶らが胸腺における細胞死の際に誘導される遺伝子を調べていた時に偶然発見された受容体である。その後、PD-1を発現していないマウ [続きを読む]
  • 昆布のうまみ成分の放出を抑えるラミクタール(ラモトリギン)
  • 先日、食欲が出なくなり、外出困難になった患者様Aさん(50代、女性)に在宅を頼まれました。Aさんは往診で新しいお薬ラミクタール(ラモトリギン)が処方されました。(私)新しいお薬が追加されました。(Aさん)どういうお薬ですか?(私)気分の変動を落ち着かせるお薬です。脳で興奮を引き起こすグルタミン酸の放出を抑えます。(Aさん)グルタミン酸って化学調味料の?(私)昆布のうまみ成分であるグルタミン酸です。日 [続きを読む]
  • せん妄について聞かれました
  • 元アルコール依存症患者の在宅患者Aさんは、毎日ワインを1瓶空けていましたが、徐々にお酒を減らし、今は断酒状態が続いています。(Aさん)アルコール依存症の人がいきなりアルコールを絶ってはいけないのですか?(私)急な断酒はせん妄を惹き起こすことがあります。(Aさん)せん妄ってなんですか?(私)映画「ルパン三世 カリオストロの城」でルパンが銃で撃たれて深い傷を負った後、一時的に記憶が混乱した場面をご存知 [続きを読む]
  • 【在宅医療】薬がきちんと働くためにも飲酒はほどほどに
  • つづきアルコールが残ったまま運転すると注意力散漫になり危険な話が話題になってますが、薬も効かなくなるという話。ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用することになり、休肝日をつくることになった元アルコール依存症のAさん。(Aさん)ところで、アルコールが体からなくなるのにどれくらい時間がかかるの?(私)警察に以前お勤めされていた患者様に聞いたところ、「ビール1缶350mLでもなくなるのに4時間はかかるね。だから [続きを読む]
  • 【在宅医療】飲酒を続けていいですか?ー耐性ー
  • つづき(Aさん)眠剤とアルコールを飲むと眠剤が効かなくなってくるって本当ですか?(私)今回出された眠剤(ベンゾジアゼピン系)とアルコールは前回の図のように作用点が近いので増強されることもありますし、飲み続けていると、耐性ができて効きが悪くなるという報告もあります。(Aさん)ずっとアルコールが体内にあることは、似た作用点を持つ薬が効きづらくなるということですね。休肝日をつくって体にアルコールがない状 [続きを読む]
  • 【在宅医療】飲酒を続けてもいいですか?ー不眠ー
  • アルコールを長期に飲まれている在宅患者Aさん(50代、男性)。X月1日:不眠を訴え、ニトラゼパム錠5mg、1錠/日、分1就寝前、14日分が処方された。(Aさん)飲酒を続けてもいいですか?(私)このお薬とアルコールを併用すると、お互いの作用が増強されます。また、アルコールとの併用で薬の副作用も増強されます。その結果、中枢神経抑制(脱抑制、興奮)、血圧低下、知覚運動失調などが現れることがあります。このお薬単独 [続きを読む]
  • 介護グッズ紹介―消臭敷ベッドパッドー
  • 患者様のご家族から以下の質問があった。家族が時々夜中に失禁してしまう。テレビショッピングで消臭敷パッドをお手頃価格で買ったところ、尿のにおいが漂わなく、お手入れも水洗いするだけで外に1時間も干せば乾く。いったいどんな繊維でつくられているのか知りたい。製造元に聞いたところ、担当者から回答をいただきました。①表側:綿100%、②裏側:綿100%、③中綿:機能性綿の一つである消臭わたを採用とのこと。そこで、消 [続きを読む]
  • 【糖尿病新薬オゼンピック皮下注の勉強会に参加しました】
  • 糖尿病新薬オゼンピック皮下注(セマグルチド)の勉強会に参加しました。糖尿病のお薬には注射剤と錠剤があります。注射剤は組成がタンパクで腸管から吸収されないため、皮下注射されます。注射剤には、①インスリンアナログ製剤1)②インクレチン(インスリン分泌ホルモン、以下、GLP−1という。)製剤の2種類あります。オゼンピックは、後者に属します。食事をとると下図のようにホルモンGLP -1が分泌されインスリンが出さ [続きを読む]
  • 薬局で一番売れているのは飴ーその2−
  • 患者様からの質問。患者様「ノンシュガーって言っても還元水飴と書いているものはお砂糖が入っているんでしょう?」私「還元水飴とは、水飴という食品に水素を加えて結合させてできた糖アルコールという化合物で、胃や腸で消化・吸収されにくい糖質です。砂糖などに比べてカロリーが約1/2〜2/3です。また、この飴にはグルコースが入っていないので血糖の上昇が緩やかです。糖尿の患者様にはおすすめですが、カロリーがゼロではない [続きを読む]
  • 薬局で一番売れているのは飴
  • 「口が乾燥してカラオケが歌えない。」、歌を生業とされている方から、「唾液の分泌が悪くて飴を舐めている。いい薬はないか?」なんて相談を受ける。緊張すると交感神経が優位になり、だれでも喉がかわく。その作用を応用した副交感神経刺激薬のサラジェン、エボザック、人口唾液サリベートエアゾルなどがあるが、シェーグレン症候群など適応が決まっているので処方は難しい。薬は副作用があるから、その程度なら飴や水で善処して [続きを読む]
  • カリウムが高いのにどうしてカルシウムをのむの?―カリメート散ー
  • 糖尿病腎症でカリウム値の高かった患者様(70代、女性)にカリメート散が処方されました。(患者様)今日はカリウム値が高くて。(私)カルシウムのお薬が出ています。(患者様)えっ!カリウムが高いのにどうしてカルシウムをのむの?(私)カルシウムとカリウムを交換するお薬だからです。一見、カルシウムとカリウムは繋がりませんが、同じく陽イオンであり、ミネラルです。消化管内にはいろいろな陽イオンが存在していますが、 [続きを読む]
  • ステロイドパルス療法って何?
  • お薬手帳に入院時の処置が記載してあることが多くなってきました(退院時指導書)。発展途上の私には、薬局では処方されない注射液の名前もあり、勉強させていただく機会が増えます。そんな中、患者様とのお話でステロイドパルス療法が出ました。(患者様)ステロイドパルス療法(以下、パルス療法という。)って何?(私)(調べます。。)一般的に治りにくい炎症性疾患に対する治療法です。パルス療法は、1日500mg〜1gのステロイ [続きを読む]