Reverse さん プロフィール

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Reverseさん: Reverse
ハンドル名Reverse さん
ブログタイトルReverse
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/lookingforlight-69
サイト紹介文一応、秘密の…ホミンのお話置き場です。 ホミンだけ。ホミンの幸せが最上の幸せです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供219回 / 175日(平均8.8回/週) - 参加 2017/11/02 07:48

Reverse さんのブログ記事

  • とある二人の話。67
  • 「MAX…」今にも溢れ出そうな想いを早く口にしたい。願うようにMAXを見つめ、僅かな距離を詰めると、ドンッと鈍い音がした。「大丈夫か?!」「まだだ…」「え?」「まだ余計な事は言うなよ!!」激しく壁に背中を打ち付けたMAXは顔を真っ赤にしながら、俺の望みを拒絶する。いや違うな。これは拒絶じゃない。一旦停止を求められただけだ。これまでもそうだったように、ちゃんと言う事を聞こう。と、思ったつもりで [続きを読む]
  • 夢幻夜想 2
  • 「貴方の愛を私に下さいますか」「……」「たった一夜の儚いものではなく、永遠の愛を」「……」思いの外、大きく響いた声。聞こえない筈はないだろうと、返事を待つ。何の前置きもなく、飾る言葉をもなく、率直に思いをぶつけてしまった。自身のやり方が適切だとは思わない。けれど、勢いのままにここまで来てしまったんだ。それしか出来ないと、開き直るしかない。暗さに少し目が慣れたのか。見上げる瞳に気付く。友に愛を囁いた [続きを読む]
  • 夢幻夜想 1
  • 「……」妙な緊張感に支配され、気分は全く落ち着かない。案内された部屋は明かりが薄く、何とも言えない雰囲気だ。漂い来る薫りは今までに経験した類いのものではない。…やはり、俺はまだ…このような場所へ来るべきではなかった。弱気な考えを打ち消せずにいると、微かに衣擦れの音がする。まだ間に合うか。いや、男なら…ぐだぐだ言わず、覚悟を決めるべきか。内なる葛藤を続けていると、人の気配がして、ふっと灯火が消えた。 [続きを読む]
  • とある二人の話。66
  • 「だから、俺は彼女に言われて…」これまでの経緯を丁寧に説明した。呑気でお気楽なチーターの置かれた立場や、離れた位置で絡み合う思惑の事。俺に与えられた任務の事も、包み隠さず口にした。鋭い視線だけを向けるMAXは一言も発さず聞いている。変らない表情に滲んでいるのは…怒りだろうか。それとも、苛立ちか?足りない言葉なら補いたい。俺には悪意の無い事を理解して欲しくて、似たような説明を繰り返した。「…で?何 [続きを読む]
  • とある二人の話。65
  • 「悪いな、MAX…。役に立てなくて」「食事の用意が出来たら声を掛ける。それまで、何処かに行っていろ!」「え…?」「こんな狭い空間にわざわざ居る必要はないだろ…」「MAXがそう言うなら…」本当は傍にいたかった。何をしていても絵になるMAXをじっくり見ていたかった。でも、今はしておきたい事がある。無理矢理にでも笑って見せてから、キッチンを後にした。眠ったMAXをここへ運べと言った彼女に、聞きたい事は沢山あっ [続きを読む]
  • とある二人の話。64
  • …何だ、この感覚は。…誰かが…頬を撫でている?チーターの奴、また勝手に触れているのか…。早く、目を開けて、突き飛ばしてやらないと。…ん?僕は…眠っていたか?そんなつもりはなかったのに…。夢の中で思った事は、現実と繋がり、覚醒を促す。勤務中に睡眠だなんて、有り得ない話だ。最近の僕はどうかしている。不真面目な勤務態度は…一番、嫌っている事だったのに…。以前の僕に戻りたい。早く戻らないと…戻れな [続きを読む]
  • とある二人の話。63
  • 「出来るだけ、急いでくれ!」「安全運転で構いませんからね」「何を言ってるんだ?」「貴方こそ。何を言ってますか」「……」やっとMAXを追い掛けられる。そう思ったのに、車を発進させた時、連絡が入り、回り道をしろと言われた。指定された場所で待っていたのはチーターのご両親だ。指示には逆らえない俺は、賑やかな二人を後部座席に乗せ、MAXとチーターを追い掛けている。「にしても、ユノの奴。勝手に何処へ行った [続きを読む]
  • とある二人の話。62
  • 「…チャンミン…」後部座席から聞こえる声は小さく弱々しい。お陰で、反応せずに済む事に安堵した。遠足だとはしゃいだり、嫁が心配だと言いながら、?気に眠るチーターはまだまだ子供なのだろう。ルームミラーに映る寝顔を見て、溜息に似た息を吐く。落ち着きを取り戻し、今、自分が置かれた状況を理解したいと思う。嫁は家出をしたのか?だから、チーターは焦っている?いや、違うか。単なる外出を大袈裟に騒ぎ立て、追い掛けて [続きを読む]
  • とある二人の話。61
  • 「…早くしないと…MAXの身が…」意図せず、気持ちが漏れる。ブツブツと呟き、画面を注視する。焦りと苛立ちは無理矢理にでも抑え込み、画面上のMAXを観察した。細かな変化は何が理由だ?求められている答えは何処にある?早くと気持ちが急くせいか、明確な答えは見つからない。跳ねる肩に…焦りの表情。それを引き出している要因は…やっぱり、チーターが理由だとしか思えない。いや、そうだけど、そうじゃない。頭を振り [続きを読む]
  • とある二人の話。60
  • 不機嫌なMAXが更に不機嫌になった。苛立ちを放ち、突き進む背中を追い掛ける俺の顔は、にやけている。不謹慎だろうか。だけど、お幸せに!なんて言われると、嬉しくなった。端から見れば、俺とMAXは特別な関係に見えたのか。ああ、そうだな。俺の気持ちが態度に出ていたせいだろう。MAX本人には伝えられていないけど…やっぱり俺の気持ちは隠しきれていないのか。周りから固めていくのも戦法の一つかも知れない。既成事実化すれば [続きを読む]
  • とある二人の話。59
  • 「…はあ」玄関のドアを締めながら、また大きな溜息をついた。昨夜からずっと、溜息の繰り返しだ。後片付けをしてからも、風呂に入っている時も。何をしていても、いつの間にか、彼の事を考えている自分が信じられなくて…不満を感じる。彼はただの仕事仲間で、特別な存在じゃない。だから、考える必要もない。何度、言い聞かせてみても…浮かぶのは彼の笑顔だった。これじゃ、まるで…「まるで、…何だよ。変な事を考えるなって言 [続きを読む]
  • とある二人の話。58
  • MAXは俺を拒絶したいのか?そう思うと…自然に項垂れてしまった。だけど、俺には諦める気なんてない。まだ何も伝えていない。始まってもいないなら、終わりなんて有り得ない。性に合わないマイナスな考え方はさっさと放棄して、前向きに突き進もう。気を取り直し、食事の続きを…と、顔を上げた。その瞬間。MAXと目が合う。すかさず、視線をそらされた。嫌われていると思えないのは…漂う気配のせいだろうか。それともほんのり赤ら [続きを読む]
  • とある二人の話。57
  • MAXとの距離は数十?。離せと言われ、腕を解き、離れたけど…この先はどうなるんだ?帰れと言われたら、従うか?嫌だと抵抗すればどうなる?目まぐるしい予測と対策を思い浮かべる事に必死だ。目を見開き、微動だにしない俺の横をMAXは擦り抜けていく。…このまま追い出されたとして、次はどうなる?明日、いつものように顔を合わせてくれるのか?もしかしたら、俺は最大の過ちを犯したんじゃ…。冷や汗が滲む。今からの謝罪でも、 [続きを読む]
  • とある二人の話。56
  • これは…お膳立てしてくれたと言う事か?MAXは想いを伝えろと言ったんだよな?いつかは伝えようと思っていた。いや、思っていなかったか?いつしか、強くなっていた想い。それを言葉にして、本人に伝える時が来たのか。そうだよな。もっとはっきりと言葉にして、俺の気持ちをMAXに伝えよう。息を吸い込み、溢れる想いを口にするべく、MAXを見つめた。「俺は…」「やっぱり、何も言わなくて良い!」「は?」「何も言わず、黙って食 [続きを読む]
  • とある二人の話。55
  • MAXに言われた事を忘れたつもりはなかった。でも、今の俺には本能行動を制御出来ない。だって、そうだろ?特別な空間に一人きりにされたんだ。冷静でいられる訳がない。勿論、MAXに嫌われるような問題行動まで起こす気はなかった。信用を落とさない、俺の気持ちも満たせる方法を思い付いたから、実行するしかなかったんだ。ベランダに出て、MAXの姿を待つ時間は長いようで、実際には短いような不思議な流れだった。いつかはこんな [続きを読む]
  • あんパンの話。3
  • 「ユノ様、もう良いですか!?」「旦那!もう良いか!」「そうだな、もう大丈夫だろう」表面を軽く触り、温度を確かめ返事をすると…ウズウズしていたチャンミンと鳥は歓声を上げる。折角なら、飲み物を用意してからでも良いかと思った。けれど、これ以上は待てないだろう。あんパンを一つ、差し出すと、チャンミンは笑顔の後、表情を変えた。「チャンミン?どうした?」「…僕は…」「旦那!チャンミンに食べさせないと!」いつも [続きを読む]
  • あんパンの話。2
  • 「…ユノ様」「大丈夫だ、チャンミン。ゆっくり眠れば良いからな」「……はい」程良く発酵したパン生地で丸めた餡を包み込み始めた頃から、チャンミンの様子に変化があった。味見で腹が満たされたのだろう。目蓋が下がり、ぼんやりとしていた。包み終えた生地をまた発酵させると言えば、同じように昼寝がしたいとチャンミンは呟いた。自分の発言を慌てて取り消していたけれど、寝かせない理由はない。出来上がるまでには時間がかか [続きを読む]
  • あんパンの話
  • 「ユノ様〜!」「どうした?チャンミン」店先から何度も聞いた明るい声がした。急いで手を止め、受け止める準備をする。落としてはいけないボールは端に避け、ぎりぎり間に合わせて何とかチャンミンを抱き留めた。「ユノ様!ユノ様!」「だから、どうした、チャンミン?」「アンのパン!僕、食べてみたいです!」「アンのパン…?」前置きのないチャンミンの発言に首を傾げていると、これまたいつものように、煩い鳥が飛び込んで来 [続きを読む]
  • とある二人の話。54
  • 「MAX、荷物は何処に置けば良い?」「……」「何か手伝える事はあるか?」「……」「何でも言ってくれよ?あ、でも役に立つ保証はないけどな。何かしたいって気持ちだけはある」「黙って座っていろ!」「え!何もせず、座っても良いのか?」「黙れと言ってるだろ!」「……」MAXは振り返らずに、容赦ない言葉だけをくれる。冷たさや鋭さは感じない。それは嬉しさが溢れているせいだろうか。抱えた袋をキッチン台に降ろし、キョロキ [続きを読む]
  • とある二人の話。53
  • 「MAX、送って行こうか?」「断る!」「でも、車の方が良くないか?」「断ると言っているだろ!ついて来るな!」午後の授業を受けなかったチーターは嫁と共に帰った。増していた艶々感で、何をしていたか察しがついた。理事長は流石に管轄外。手を出せない領域で交わる事を覚えたら、厄介な問題となる。そんな事を真面目に考えていると、帰宅を許された。やっと一人になれる。早く帰りたい。席を立ち、部屋を出ようとした時から、 [続きを読む]
  • とある二人の話。52
  • 幸せの中に居た筈なのに。不意に一瞬だけ、思った。MAXがもし、チーターの事を特別視していたなら、どうなるだろうかと。もしかしたら、あの尋常でない怒りは俺の為じゃなく、嫁に対する嫉妬だった?首を擡げるほんの少しの気弱さは次々と連鎖反応を起こした。画面で見ていた反応は、チーターに対してのものだった。俺じゃなく、チーターに手を伸ばした事も思い出し、都合良く受け止め過ぎかとハッとした。でも、そんな弱気さは消 [続きを読む]
  • とある二人の話。51
  • 攻撃的なチーターが飛びかかってきた後。何故か、MAXが豹変した。俺の前に立ちはだかり、興奮状態のチーターと対峙していた。猛獣に引けを取らない恐ろしさを纏ったMAXは、今にも飛びかかろうとしていた。丸腰で猛獣と戦うなんて、危険すぎる行為だ。研究対象を攻撃するのも大問題になる気がした。それより、何よりも。優先すべきはMAXの身の安全だ。また前に出てMAXを背中に隠そうとした。けど、物凄い力と迫力で、MAXは一歩も引 [続きを読む]
  • とある二人の話。50
  • 先に見えた光景に、全身の血が煮えたぎった。MAXに抱き付くチーターを許せない。怒りに全身が震えた。早く引き剥がさないと。絶対に許さない。怒り任せに身体が動いていた。「何をしている!」「うわっ!」 肩を掴み、勢い任せに引き剥がすと、チーターは勢いよく転がる。驚くMAXを抱き締めた。けど、思い切り、突き放された。「何をする!」「何をするって…助けに来たんだ!」MAXは俺の腕を払い、転がるチーターに手を伸ばし、 [続きを読む]
  • とある二人の話。49
  • MAXと共に過ごす貴重な時間を楽しみたいとも思った。けど、そればかりだと問題ある。欲求な抑え、研究員の彼女から渡されたディスクの中身を確認していた。そこにあるのは記録映像だ。俺は知らない、チーターとMAXとのやり取りの映像が映し出される。最初は焦燥感を覚えたけど、二人の距離感に安心し、観察をした。二人は、それ程のやり取りをした訳じゃないらしい。幾つかの場面転換はあったけど、それぞれは短いものだった。監視 [続きを読む]
  • とある二人の話。48
  • シャワーを浴び、用意された着替えを身につけたのは他に選択肢がなかったからだ。朝食を用意したのは自分の空腹を満たす為。彼と分を用意したのは、あくまでついでだ。材料を残したくなかっただけだ。   彼の説明を黙って聞いていたのは、朝食を味わう事を優先したからだ。予想通りの説明を受けて、納得したつもりはない。 鋭い視線を維持しないと、パニック状態に陥る気がした。無様なところは見せたくない。大した朝食じゃな [続きを読む]