Reverse さん プロフィール

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Reverseさん: Reverse
ハンドル名Reverse さん
ブログタイトルReverse
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/lookingforlight-69
サイト紹介文一応、秘密の…ホミンのお話置き場です。 ホミンだけ。ホミンの幸せが最上の幸せです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供362回 / 326日(平均7.8回/週) - 参加 2017/11/02 07:48

Reverse さんのブログ記事

  • taste of love 51
  • 「ユノ…っ!」「…美味い…」「…ちょっと…待って…っ!」ユノは舌先であちこちを舐める。くすぐったくて、恥ずかしい。慌てて手を伸ばして、ユノを止めようとする。 「兄ちゃん!あのジャム、失敗作か!」【…何を言う】「だって、味もなくてマズい!」【…あれは分け合う相手次第で…】「あっ!チャンミンと直接分け合って食べれは良いのか!?」【…こら、いい加減にしないと…】「チャンミン!!」キュちゃんの声が近づいて [続きを読む]
  • taste of love 50
  • 「…カラスさんじゃない…よね」小さな鳥を見返して、小さく独り言を呟いてみる。【早く開けて!君、チャンミンでしょ!!】「あ、うん…」どうして、小鳥さんは僕の名前を知っているのだろう。疑問もあるけど、急かされるから早くって思う。鍵を開け、窓に隙間を作った。「おはよう!可愛いチャンミン!!」「おはよう…って、君はどうして僕の名前を…」「ボクはキュちゃんだからね!よろしく!」「え?」「お腹空いた! [続きを読む]
  • taste of love 49
  • 「チャンミン、泣くな」「っく!」「…頼むから、泣かないでくれ…」「…ひっく!」チャンミンの背中をさすり、抑えた声で懇願する。泣き止ませる為には、何をすれば良いのだろう。ゆっくり考える間はない気がする。荒治療かとも思った。でも、他の方法が思い付かない俺はチャンミンに唇を押し当てる。「…っ」思い付きでも効果はあった。チャンミンの震えは治まり、小さな手が延びてくる。「僕は…っ」「チャンミンが何を感じてい [続きを読む]
  • taste of love 48
  • 「…チャンミン、その袋は何だ?」「こ、これは…味見用のジャムだよ!」「…味見用?」「そ、そう!カラスさんがくれたの。帰ったら、一緒に味見しよう?」「…そうか」手にした袋の中身を聞かれ、僕は正直に答えた。でも、ちょっとだけ悪い事した気持ちになったのは、どうしてだろう。 ユノに本音を言わなかった事が引っ掛かるから?動揺してしまった事も不思議で、早く帰りたくなる。早く帰って、ユノとジャムを口にした [続きを読む]
  • taste of love 47
  • カラスさんのジャム屋さんは、週末だけお店を開ける。開店時間から沢山のお客さんが一気に押し寄せる…って事はない。けど、お客さんは途切れないでやって来る。キラキラ光る色彩のジャムの瓶を選ぶお客さんの顔もキラキラしていて、幸せな気分になれる。僕は作業場所でカラスさんから言われた事を熟して、ユノが接客をしている。最初は嫌がっていたけど、ユノは慣れた様子で、お客さんと談笑なんてしてる。 「…どうした [続きを読む]
  • taste of love 46
  •  ユノとのお風呂の時間。「チャンミン、目を閉じろ」「うん、分かった!」「熱くないか?」「大丈夫!」ユノが泡をたっぷりと乗せ、頭を洗ってくれる。僕が先に洗うって言ったのに、ユノは駄目だって言った。「ちゃんと閉じないと泡がしみるだろ?痛くないか?」「大丈夫!気持ち良いよ」「痒い所はないか?」「ない!」早く僕の順番が回ってくるように、ジッとしていた。頭の泡がシャワーで洗い流されて、やっと僕の番が来た [続きを読む]
  • taste of love 45
  • やっと味見させて貰って、僕は感想を口にする。「うわっ!香りが凄いね!」「…確かにな…」「カラスさん!このジャム、凄く美味しい!」「チャンミンが気に入ったのなら良かった」「僕も気に入ったけど、ユノの方がもっと気に入ったと思う!」「チャンミン、そんな事は…」「アハハ!」カラスさんはお腹を押さえて笑う。ユノがムッとしたと分かったけど、僕は何だか嬉しくて、一緒になって笑っていた。消毒した瓶を並べ、 [続きを読む]
  • taste of love 44
  • 「どうした?チャンミン」「……」「さっきまでの勢いは何処に行った?」「…だってね」言われた場所へ向かう道中、チャンミンは歩く速さを落としていく。ジャム作りに興味はあっても、人見知りは関係ないらしい。見知らぬ人に初めて会う事自体が不安だと、チャンミンは態度で示す。「女将の知り合いなら、大丈夫だろ?」「…そうだろうけどね」「仕方ないな」「あっ」しゃがみ込み、チャンミンを抱き寄せ、立ち上がる。降ろせと言 [続きを読む]
  • taste of love 43
  • ユノに降ろして貰って、扉を開ける。「あら、チャンミン、いらっしゃい!体調良くなったの?」「うん!」「あら…貴方。何だか、雰囲気が変わった?」「分かるの!?あのね!ユノはね!」久しぶり見られた女将さんの笑顔に安心して、つい、余計な事を言いそうになる。慌てて口を覆って視線を上げる。ユノは何ともない顔をしていて、一安心した。「何?何かあったの?」「あったけど…」何処まで言っても良いのか、悪いのか。女将さ [続きを読む]
  • taste of love 42
  • 「どうしてお前がいるんだ」「僕が来てって言ったんだよ?」「チャンミン、どうして、こいつを誘うんだ!」「だって、カラスさん、いつも一人だって言うから。みんなで朝ご飯食べた方が楽しいかと思って」【チャンミン、お代わり】「あ、うん!ちょっと待ってね!」我が物顔で居座る奴を睨み付ける。優しいチャンミンは奴の我が儘を聞き入れ、俺の膝から降り、パタパタと駆けて行く。「さっさと帰れ!」【何を言う】「ここは [続きを読む]
  • taste of love 41
  • 「ユノは本当に人になったの?」【信じられないなら、何か食べさせてみろ】「うん!分かった!」奴の言葉を素直に聞くチャンミンは、ベッドを飛び降り駆けていく。直ぐに何かを手にして戻って来た。「ユノ、早く口を開けて!」「…そんなに慌てなくても…」「早く、早く!」チャンミンに急かされ、口を開く。押し込まれたのは女将から言付かった焼き菓子だ。チャンミンは真剣な顔をして、俺の反応を待つ。「どう?ユノ」「……」「 [続きを読む]
  • taste of love 40
  • 「ねえ、ユノ…どうして、泣くの?」「……」「僕、変な事、言った?」「……」「哀しくて泣いてるの?…僕の気持ち、聞きたくなかった?」「…そ… そんな事は…な…い…」絞り出した声は震えていた。勝手に流れていく涙をチャンミンが拭ってくれる。小さな指先では到底、拭いきれない。俺が笑わないと、チャンミンが誤解する。それが分かっているから、早く涙を止めたいのに…それはとても難しい事だ。「ユノは時々、泣き [続きを読む]
  • taste of love 39
  • 何だか、酷く魘されていたユノは僕を抱寄せたまま、寝息を立て始めた。何だか、子供みたい。身体はユノの方が大きいけど、今は僕が守ってあげないと。何故だか、そう思ってユノの頭を撫でた。「ねえ、カラスさん」【…どうした】「僕が眠っている間、ユノと何かしたの?」【…何故、そう思う?】「何故って言われても分からないけど…」【旅をしてきた】「え?」【…気の遠くなるような…長い時間を…】「カラスさんと、ユノ [続きを読む]
  • taste of love 38
  • このまま、闇を彷徨うのも…俺が受けるべき罰かも知れない…。ぼんやりと宙を眺めている間にも、重く沈んでいくような感覚がする。けれど、離れていても視界から消えない…遙か頭上に…微かな光が見える。あれは…何だ?闇に垣間見えた僅かな希望に縋るのかと、目を閉じようとした。そんな時、声が聞こえた気がする。俺を呼ぶのは…まだ幼いチャンミンか?ああ、そうだ。早く戻らなければ、チャンミンが泣く。けど、遠い昔、彼 [続きを読む]
  • taste of love 37
  • 母親がいなくなると、彼は大きく息を吐いた。燃え尽きようとしている命を繋ぎ止めたいと思うのは、至極、当たり前の感情だと再認識する。「…また…天使さまに…会えないかな…」聞こえてきた声に、驚く。聞き間違いじゃないよな?今、天使に会いたいと言ったのか?「…天に召されるのは怖くないけど… あの天使さまに会えなくなるなら…ちょっと嫌だな」そこから繰り返された独り言は俺が知らなかった事を教えてくれた。 [続きを読む]
  • taste of love 36
  • 「早く教えろ!」【吠えるな…】「焦らすな!」視線を更に尖らせ、急かしてやっと。奴はそれまでと異なる表情を浮かべる。【…悪魔が人間になる為には、犯した罪を償わなければならない】「…犯した罪…?」【まあ、お前は悪魔らしからぬ奇異な行動を繰り返していたからな。償うと言っても、些細な罪ばかりだ】「何をどう、償えば良い?俺は何でも…」【お前が犯した最大の罪は…何だと思う?】「…それは…盗みを働いた事だろ [続きを読む]
  • taste of love 35
  • 天使として生まれながら、主たる神を裏切る奴らは一定数いた。神より尊い存在だと奢る者や、神の寵愛を独占したいと、嫉妬に狂う者。異なる考えに傾倒し、神と対峙する者など、理由は様々だった。そんな奴らを横目にしながら、俺には無関係と思っていた。課せられた使命を果たすだけ。あの頃の俺には己の存在意義など疑う事も無かった。あれは使いを終え、天界へ戻る道中の事だった。何が最初のきっかけだったのかまでは思い [続きを読む]
  • taste of love 34
  • 【それには幾つかの選択肢がある】「何だ、それは!」【…まあ、焦るな】「勿体ぶるな!」声を荒げる俺と違い、奴は至って冷静だ。【…騒げば、チャンミンが起きるぞ】「…っ」【焦るお前を見るのは珍しい…】「余計な事は良いんだよ。早く本題に入れ」音量を抑え、唸ながら睨むと…奴は真っ直ぐに俺を見据えた。【…お前達が共存する一つの方法は…チャンミンをこちら側へ引き込む事だ】「…何?」【人間は悪魔になれない。…そう [続きを読む]
  • taste of love 33
  • 「本当にそれだけで良いの?」「ああ」「チャンミンの具合、まだ良くならないの?」「気にする事はない」「ああ、やっぱりこれも持って帰って?栄養を取らないと、元気になれないでしょ?」女将から頼んでいない物を差し出され、突き返せなかったのはチャンミンの顔が浮かぶからだ。荷を受け取り、先を急ぐと、手短に礼を告げ、帰路につく。早く元気になってくれないと、俺の気持ちも沈んだままだ。チャンミンの笑顔を恋しく [続きを読む]
  • taste of love 32
  • 「ちょっと待ってね…」鍵に手を掛け、開けようとした。だけど、固くて…鍵が動かない。早くしないと…雨が。一生懸命、鍵を開けようとしていると…辺りが眩しく光った。稲光に身を竦め、雷鳴に怯える。思い切り閉じた目蓋をゆっくり開ける。すると、目の前では異様な光景が広がっていた。「…カラスさん?」カラスさんの足元には…蠢く何かがいる。カラスさんが踏みにじると、真っ暗な何かは散り散りになり、雨に流れて消えていっ [続きを読む]
  • taste of love 31
  • それから、暫く、僕は何も出来なかった。ユノに食べさせて貰って、ベッドへ運んで貰う。他に何もせず、寝ている事が多かった。掃除も洗濯も出来ないけど、ユノは気にしなくて良いって、言ってくれた。でも、勝手に唇を合わせる事はしちゃ駄目だって言った。ユノが動けなくなる事が嫌だと言うと、ユノは同じだって言う。僕が動けないのが嫌だって言われると…そうかもって思う。だから、ユノがしてって言うまで、唇を合わせ事は [続きを読む]
  • taste of love 30
  • 甘くて温かいミルクをゆっくり飲んでいると、気持ちに余裕が出てきたみたい。視線を上げて部屋を見回してみた。すっきりとした部屋の中。壁に絵が掛けらている事に気付く。僕が昔に見ていた絵に似てる。ぼんやりと見上げていると、おじさんがおかわりのパンとミルクを持って来てくれた。「あの、おじさん。この絵って…」「…ああ、それか?」絵の中には背中に真っ白な翼を持つ人は天使さまがいる。でも、何故だか悲しげに俯いてい [続きを読む]
  • taste of love 29
  • 急に叫び声を上げたチャンミンは直ぐに大人しくなった。それから、微睡みに浸っていると、寝言に似た声が響く。「…ねえ、ユノ…」「どうした?」「…何か…匂いがしない?」「……」「…あんまり…好きじゃない…匂い…」「…そうか?」チャンミンが目覚める前に、傍に戻れて安心した。けど、早く戻りたいと焦ったせいか、染みついた穢れを払いきれず、感じ取られてしまった。俺が何をしていたか…チャンミンに知らたくない。チャ [続きを読む]
  • taste of love 28
  •   「え?カラスさん、帰っちゃったの?」「ああ。あいつは忙しいんだ」「…また来てって、言いたかったな…」僕はいつの間に眠っていたのだろう。閉じていた目を開けると、僕はベッドに寝ていた。隣はユノがいて、頭を撫でてくれる。カラスさんが帰ったと知り、残念な気持ちが広がった。「ユノはまたカラスさんに会うんでしょ?」「…それは…」「また遊びに来てって、カラスさんに言ってね」「……」「お願い、ユノ」「…ああ… [続きを読む]
  • 短編。
  • 「ユノ様!」 「どうした?チャンミン」「まっちゃカステラありますか!」「は?」「お客さんがないかって聞いてます!」「抹茶カステラか…」慌てて飛び込んで来たチャンミンは、いつもの如く、真剣な面持ちで叫んでいる。「ない」の一言で終わらせられないのは、客の為と言うより、チャンミンを悲しませたくないからだ。手を止め、ピョンピョン跳ねるチャンミンを抱き寄せながら、店先に向かい、詳しく話を聞いた。「お婆ちゃん [続きを読む]