野球小僧 さん プロフィール

  •  
野球小僧さん: 放射線について学ぶ〜診断からがん治療まで〜
ハンドル名野球小僧 さん
ブログタイトル放射線について学ぶ〜診断からがん治療まで〜
ブログURLhttp://baseballtabletennis.blog.fc2.com/
サイト紹介文放射線の知識を得たいと思う人のため、プラスになればいいと思います。
自由文過去に様々な資格を目指した際に、ブログがためになることが多かったです。このブログがこれから診療放射線技師や放射線取扱主任者、医学物理士を目指して勉強される方のため、放射線の知識を得たいと思う人のため、少しでもプラスになればいいと思います。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供41回 / 42日(平均6.8回/週) - 参加 2017/11/05 22:46

野球小僧 さんのブログ記事

  • データ構造の標準化の持つ意味①
  • こんばんは。今日からデータ構造の標準化の持つ意味について3回に分けて書いていきます。1. 標準化 品質管理を行う場合には、標準化というのは極めて大きな意味を持つことである。標準化を行うことにより、目標や実施すべきことが明確化されること、組織内の共通の理解が得られること、実践的なトレーニングが可能になること、ノウハウの蓄積や作業者の習熟などによる効率化や信頼性の向上も実現することができ、コスト削減の可 [続きを読む]
  • コンピュータへのデータ入力と症例報告書のチェック②
  • こんばんは。昨日の続きです。4. 入力の方法臨床試験データをコンピュータに入力する方法としてはシングルエントリー、ダブルエントリー、トリプルエントリーの三つがある。シングルエントリーは一回だけ入力を行う方法であり、最も手軽で時間がかからない。システムとしても複雑な仕掛けを必要としない。しかし、入力ミスの発見は入力処理だけでは困難である。ダブルエントリーは二回のデータ入力を行う方法で、二回目のデータ入 [続きを読む]
  • コンピュータへのデータ入力と症例報告書のチェック①
  • こんばんは。データ管理に関してです。1. 症例報告書の管理 データ入力に先立ち、回収された症例報告書について適切な管理が行われる必要がある。適切な管理は、紛失などの危険性を回避するためだけでなく、回収された症例報告書に対して勝手な追記や改ざんなどが行われていないことを保証するためにも大切なことである。症例報告書が非複写式である場合は作業用コピーを作成した後のオリジナル、複写性である場合には保管用オリ [続きを読む]
  • 品質管理と品質保証とは何か③
  • こんばんは。 品質管理に関する概念としてVerificationとValidationというものがある。Verificationは正しいかどうかを照合して確認することつまり結果だけに対する確認であり、Validationは正しいものであることを保証すること、言い換えれば継続的なプロセスに対する保証を与えるものとして区別されている。臨床試験データに関して言えば、Verificationは整合性の確認と間違いがないことを検査により確認することであり、Valida [続きを読む]
  • 品質管理と品質保証とは何か②
  • こんばんは。 品質管理と品質保証(QA; Quality Assurance)は同じであると誤解されるが、2つの概念は異なるものである。品質保証をするという目的のために、品質管理を行うという理解をすべきである。実際に得られた商品があらかじめ設定していた品質基準を超えていることが確認できれば品質保証を行ったことになる。しかし、このとき経済的なバランスを考慮するということも大切である。  品質保証の実現を考えた場合に国際的 [続きを読む]
  • 品質管理と品質保証とは何か①
  • こんばんは。今日から3回に分けて品質管理と品質保証について書いていこうと思います。 品質管理(QC; Quality Control)の概念は製造関連の仕事から始まった。すなわち、製造業において、完成した品物が不良品なら製品としての価値はなく無駄なものに過ぎない。しかし、不良品であっても作業にかかる人手は消費されるので、利益が減少することになる。そこで、利益を増加させるために、いかにして不良品を減らせるかを工夫する必 [続きを読む]
  • Fisherの3原則
  • どうも。 Ronald Aylmer Fisher は1919年からロザムステッド農事試験場で働き、研究者のための統計学的方法や実験計画法、統計学的方法と科学者の影響について研究した。ロザムステッド農事試験場は無機栽培と有機栽培の農場への影響について調べるために1843年に設立された。雨量と気温は毎日測定されている。ロザムステッド農事試験場の社長のJohn Russellは莫大なデータを統計学的に分析させるためにFisherを雇い、分析から新 [続きを読む]
  • 疫学研究
  • どうも。 疫学的方法はコミュニティの病気の広がりの決定、博物学や病気の予後の研究や、病気や危険因子の潜在的病因や」結びつきの特定、新しい予防法や治療法そして新たな医療提供の評価、公共政策や環境問題に関する規制決定の発展のための土台提供などに役立っている。病気の博物学において時間がたつにつれて健康、無症候性疾患、臨床疾患、障害、死というように変化していく。一次予防では通常の健康を促進し、病気の危険因 [続きを読む]
  • 新薬の承認
  • こんばんは。 新薬が承認されるためにはより効果的、安全、使用しやすい、高い水準などが求められる。日本の臨床試験の歴史として、2000年頃には臨床試験は高額で遅く、質が低かったので不要ではないかと言われていた。3〜5年後には臨床試験活性化計画が行われ、今では価格は変わらないがスピードは世界標準と等しくなった。しかし、あまりにも高い質が問題である。薬を生産する方法としては、治験薬はスポンサーあるいは捜査官の [続きを読む]
  • 質的研究と量的研究
  • こんばんは。 質的研究と量的研究には異なる点がいくつかある。まず世界観が違い、質的研究は構成主義であり現実は人が世界と交わるところで構成され、人と独立した現実は存在せず、知るとは人が心の中で世界を作り出す過程であるという考え方である。一方で量的研究は実証主義であり現実は人と独立して実在し、一定の方法で実験を行い分析して現実を見つけ出し、現実をこころに正確に写したものが知識であるという考え方である。 [続きを読む]
  • 医薬品・医療機器の実用化
  • こんばんは。 医薬品・医療機器の実用化に至る過程は基礎研究、前臨床研究、臨床開発、実用化と進んでいく。前臨床開発と臨床開発の過程はトランスレーショナルリサーチといわれ非臨床試験、治験外臨床試験、治験などが含まれる。非臨床試験は薬理試験、体内動態試験、安全性試験、物性/製剤化などがある。また、治験外臨床試験は自主臨床試験、治験では医師主導治験、企業主導治験などが行われる。また実用化では医薬品、医療機 [続きを読む]
  • 研究について
  • こんばんは。今週は研究について書きます。大学院の授業で学んだことが多いです。 科学者は責任ある行動が必要となる。科学者は、好奇心と協調性と知的厳密さで特徴づけられるコミュニティーの構成員であり、専門家としての規範を守るため3つの義務を負う。その義務とは研究者同士が互いに持っている信頼を尊重すること、専門家としての規範を固く守ること、様々な方法で公衆に奉仕することである。これらの義務を果たすことが大 [続きを読む]
  • 粒子線治療が普及するには何が必要か④
  • こんばんは。最後は人材育成の視点からです。・人材育成の視点 粒子線治療の普及に伴い,その治療の質や安全を維持しながら,さらに進化を続けていくためには,粒子線治療に携わる人材の育成が重要な課題である。その努力の一環として,平成19年度から5か年計画で,文部科学省による「粒子線がん治療に係る人材育成プログラム」が実施され,放射線腫瘍医,医学物理士,診療放射線技師などの人材育成カリキュラムの策定,0JT(On [続きを読む]
  • 粒子線治療が普及するには何が必要か③
  • こんばんは。今日は技術革新の視点からです。・技術革新の視点 建設期間の短縮や調整試験の合理化、運転コストの削減などが必要である。そして、群馬大学では現在治療が困難な難治がんを克服するため、重イオンマイクロサージェリー(がんなどの局所性疾患の微少病変部位を超高精度で切らずに治療する放射線治療技術)やコンプトンカメラ(コンプトン散乱を用いてガンマ線を測定できる次世代の放射線測定器)の研究開発など、現行 [続きを読む]
  • 粒子線治療が普及するには何が必要か②
  • こんばんは。今日は国の視点です。・国の視点 粒子線施設(特に重粒子線)の装置や稼動施設の建設には莫大な費用を要する。また建設費や運営費は、国や自治体が税金で負担する。したがって、国民や都道府県民が理解し、施設建設に賛成しているか議論する必要がある。また、がんは1981年に日本人の死因の1位となってからも年々増え続け、がんの罹患率と死亡率を激減させるためには、革新的ながんの治療法の開発が必須である。 放 [続きを読む]
  • 粒子線治療が普及するには何が必要か①
  • こんばんは。今日から何回かに分けて、色んな視点から粒子線普及に必要だと感じるものを書きます。今日は患者と医師の視点からです。・患者の視点 小児がんに対する陽子線治療と、手術非適応の骨軟部がんに対する重粒子線治療は保険適応の見通しがたっている。しかし、その他の粒子線治療は現在、先進医療の枠組みの中で行われている。そのため、患者は粒子線治療だけで約300万円を自己負担する必要がある。この治療費は、先進医 [続きを読む]
  • 自然放射線被ばく
  • こんばんは。 皆さんは自然界(土壌、水中、空気中など)に存在する放射性物質からの放射線や、2次放射線を絶えず受けるとともに、体内の放射性物質による体内被ばくがあります。UNSCEAR1988年報告によると、通常のバックグラウンド地域での自然放射線源による実効線量への寄与は東京で0.65mSvといわれています。 自然放射線による被ばくは、地殻中に存在する放射性物質の量、高度差等によりかなりの差があります。屋外における [続きを読む]
  • 腫瘍の転移
  • こんばんは。腫瘍の転移は(1)リンパ行性転移、(2)血行性転移、(3)播種性転移の大きく3つに分けられます。(1)リンパ行性転移 腫瘍細胞がリンパ管に入り、リンパ節に転移し増殖して、離れたリンパ節へ転移し広がります。肉腫より癌腫に多く認められる転移様式です。・ウィルヒョウ転移:胃癌などの消化器癌が左鎖骨上窩の静脈角のリンパ節に転移を起こしたもの    ・クルークンベルグ腫瘍:消化器癌(胃の印環細胞が多 [続きを読む]
  • X線の発生と性質
  • こんばんは。今日は様々な分野で使用されている、X線の発生と性質についてお話ししようと思います。 X線には制動X線と特性X線があります。制動X線は高速電子が原子核との相互作用により発生します。特性X線は原子の安定化のために空位の内殻軌道に外側の軌道の電子が遷移するときに発生します。 制動X線は連続エネルギースペクトルを示し、強度分布は入射電子のエネルギーと方向に依存します。最短波長はデュエン・ハント [続きを読む]
  • 電子線
  • こんばんは。今日は電子線が物質に入射するときの、相互作用について説明していきます。電子は軽いので基本的に散乱されやすいです。弾性散乱(運動エネルギーが保存)と、原子を励起・電離してエネルギーを失う非弾性散乱があります。また、原子核の正電荷によりクーロン引力を受けて制動放射をし、方向を変えます。散乱の確率(断面積)はエネルギーの2乗にほぼ反比例し、標的物質の原子番号の2乗に比例します。結果として、電子 [続きを読む]
  • 炉心融解(メルトダウン)
  • どうも。今日は炉心融解(メルトダウン)について書こうと思います。 まず原子力発電について説明します。235Uに遅い中性子が捕獲されると核分裂を起こし、核分裂片、数個の即発中性子と遅発中性子、および核分裂当たり約200MeVのエネルギーを生じます。このとき、発生した中性子は平均約2MeVのエネルギーを持ち、そのままでは235Uに捕獲されず、グラファイト、水、重水、ベリリウムなどの低い原子番号物質の減速材で、その速度を [続きを読む]
  • 高校の時の話
  • こんばんは。今日は僕が放射線に興味をもった動機を書いていこうと思います。東日本大震災が高2の時に起こりました。ちょうど模試を解いているときでした。僕の出身は新潟なのであまり被害はなかったのですが、結構揺れました。その後、ニュースなどを見てひどい被害が出ていることを知りました。これに関連して福島の原発が炉心融解(メルトダウン)を起こして放射線の影響が問題となりました。そこで放射線はただ危険なものなの [続きを読む]
  • 腫瘍の病因
  •  どうも。 腫瘍の病因について書いていこうと思います。 腫瘍の病因は内因と外因に分けられます。 内因は家系的因子、染色体異常、性的因子、人種的因子、年齢的因子などがあります。乳癌は女性に多い、胃がんは日本人に多い、年齢で発生頻度が異なるなどの特徴があります。 外因は物理的因子(放射線被ばく、熱刺激、紫外線暴露など)、化学的因子(タール、アスベストなどの発癌物質との濃厚接触など)、生物学的因子(ウィ [続きを読む]
  • 放射線防護体系
  •  放射線が利用されるときには防護体系に従って行われます。 防護の目的に沿って、放射線被ばくを伴う新たな行為とすでに導入している行為を変更する場合に対してどのような放射線防護の方策を講じなければならないか示した体系が、放射線防護体系です。その具体的方策が(1)行為の正当化、(2)防護の最適化、(3)個人の線量限度です。(1)行為の正当化 放射線被ばくを伴う行為は正味の便益があることが確実な場合以外に導入 [続きを読む]