flutist-dystonia さん プロフィール

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flutist-dystoniaさん: 局所性ジストニアを手指に発症したフルート奏者
ハンドル名flutist-dystonia さん
ブログタイトル局所性ジストニアを手指に発症したフルート奏者
ブログURLhttp://www.flutist-dystonia.net
サイト紹介文長年局所性ジストニアを患いながら演奏している現役フルート奏者が、自身の体験談や日々の思考などを綴る。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供39回 / 97日(平均2.8回/週) - 参加 2017/11/07 13:46

flutist-dystonia さんのブログ記事

  • ジストニアで演奏できず辛い時、泣きたければ我慢しないで泣く。
  • ジストニアで自分の楽器が思うように演奏できなかった時、仕事の電話がかかってきたのに断らないといけなくて、なんとも言いようのないやるせなさを感じました。悔しさ、悲しさ、憤り。電話を切ってから胸のうちが複雑になりこみ上げてきたんです、涙が。それは朝食後に妻が出かけた後で、自宅アパートはシーンとしていました。いつも外から子供や近所の人の声、車や市電の通る音などが聞こえるはずなのですが、あれ、おかしい [続きを読む]
  • ジストニアで大変なのに、楽器の改造をすることに抵抗がある?
  • 私は高校に入学したとき、親や親戚からもらったお祝い金で念願のフルートを買いました。これはオフセット&カバード・キィで、それを1年ちょっと吹いた後、音大を受験して専門的にやっていくには音色の勉強をしないといけない、ということで総銀製の楽器にしましたが、そのとき何の考えもなしにリングキィ&インラインキィの楽器を選んでしまいました。最初はインラインに慣れるのに苦労しました。それでしばらく新旧の楽器を [続きを読む]
  • 再び自分のフルートを持ち、ジストニアへの恐れを払拭。
  • 自分の楽器に出っ張りのついたGキィと、ラージGisレバーが取り付けられました。久し振りに持ってみると、ずっしりとした重みを感じます。嬉しさがこみ上げてきましたが、私はここでもとても慎重でした。ここで自分の楽器を持ってバーッと吹いたら、この3ヶ月の苦労が台無しになってしまう気がしたのです。そこで、自分のフルートを吹くのは一回につき1分と決め、その1分が経ったら楽器を置いてPVCのパイプに持ち替え、30分ほ [続きを読む]
  • ジストニアの(?)違和感を拭い去るための、最後のリハビリ。
  • 持ち方に無理があるインラインキィを諦め、新しいキィを作ってもらうことにしましたが、3ヶ月弱かかりました。その間は手首と指に負担をかけたくないと思い、生徒から借りたオフセットの楽器でレッスンとホテルでの演奏を行っていました。しかし、手首のストレッチを続け、薬指がキィに楽に届くオフセットを使わせてもらっても、左手の薬指は動かしにくいまま。正確に言うと、力を入れてキィを押さえていなくても薬指がすんなり [続きを読む]
  • 怒ってもジストニアは治らない。我慢強く穏やかなリハビリを!
  • 「怒り」=敵意や反抗心を伴う、不快感を表す強い感情。なんで自分がこんな目に遭うんだ!なんで動いてくれないんだ・勝手に動くんだ!なんで誰もわかってくれないんだ!ジストニアに罹ると、こみ上げてくる怒りを抑えられなくことが度々あるかと思います。私は小さい頃から父に、怠けたいという気持ちに打ち勝て!という意味で「自分との戦い」ということをよく言われていたし、自分も周囲からよく思われたいと思っていまし [続きを読む]
  • どうして弾けなくなるの?自分で理解しようとする姿勢も必要。
  • 「もう21世紀に入って、こんなに科学も医学も発達しているのに、まだ解明されていない病気があるなんて」十数年前、私が自分の手指の症状について相談させてもらった時に、友人が発した第一声です。ジストニアは、日常生活にはなんら問題がないのに、楽器を演奏するときにだけ症状が現れる、音楽家の職業病という特殊性もあり、なかなか自分で受け入れがたく、相談もしにくいものだけに、なかなか認知されなかったのも仕方がな [続きを読む]
  • ジストニアになっても、演奏できる曲があれば演奏した方がいい。
  • 突然、それまで普通に演奏できたものにかなりのエネルギーが必要になりました。そして、自分がかなりの年月をかけて築き上げてきたレパートリーが演奏できなくなりました。そうなると、それまで誇りに思っていたことが実はそんなに大したことじゃないように思え、急速に自分に自信がなくなりました。ジストニアになって喪失感というか、絶望感というか。何かこう、自分の全てが否定されているような感じがしたんです。です [続きを読む]
  • ストレッチを学び、手首の硬さをとり、手指の問題を防いだ。
  • 楽器メーカーさんにGキィを作ってもらっている間、インラインの自分の楽器(14K)、生徒の一人に貸してもらったオフセットの楽器(頭部管銀+管体洋銀)の2本のフルートがありました。ですが、自分の楽器のGキィとGisレバーは交換することになっているし、生徒のオフセットの楽器はいずれ返さなくてはなりません。どちらで練習すればいいのか?最初は自分の楽器で音出しをして、それから生徒の楽器を使って指の動きを確認す [続きを読む]
  • 左手指に無理をかけず、ジストニア再発防止のためキィを改造。
  • 楽器が手につかない、持ち方が定まらない...手術を受けてから細心の注意を払って楽器の持ち方を確認し直し、あれだけ気をつけて練習を再開し、これまで半年間いい感じできたのに、今になってどうしてまた悩まないといけないんだろう?この半年間やってきて、どこでどう間違ったんだろう?しかしそれは、ああでもないこうでもないと一人で頭の中で考えを巡らせるだけで、あまり建設的なことではないと思ったので、「なぜそ [続きを読む]
  • 練習の中断、左手の違和感とジストニア再発への恐怖。
  • 手術から順調に回復してきて半年以上が経ち、薬指の上げにくささえケアすれば早いパッセージも演奏することができるようになってきましたが、生活が苦しくなり、再びフルートが練習できなくなる自体に見舞われました。定位脳手術を受けてこちらに戻ってきてからすぐ、妻の妊娠がわかったのですが、予定日の2ヶ月前になって母子ともに危険な状態になり、緊急帝王切開で赤ちゃんを出産。私は収入を得るためにとにかく仕事を増やし [続きを読む]
  • 危うくジストニア発症前の自分に逆戻りするのを止めてくれた言葉
  • とある管楽器のワークショップでのコンサートで小品を数曲吹いてみていい感触を得た私は、それでも調子に乗ってはいけないと、少しずつ同僚との室内楽(この活動は音楽学校で義務付けられていたのですが、私のせいで活動が中断になっていました)や技術的な曲に挑戦していきました。同僚たちは心配して私にレパートリーを選ばせてくれたし、もともと気さくな仲間なので「おー、よく戻ってきた、ウェルカム・バック!」っていう感 [続きを読む]
  • 手術から半年、ジストニアはひとまず指から去ってくれた。
  • 定位脳手術から3ヶ月が経ち、指の巻き込みはなくなったものの、どうやら左手の中指を押さえたまま薬指を上げることには依然困難さが伴うということがわかりました。それでも、指を動かすことへの抵抗感と、巻き込みが起こるんじゃないかという恐怖感がだいぶ薄れたので、音楽学校や音楽教室で少しずつ生徒たちに曲の一部を吹いてみせることをはじめました。生徒たちは、また私とデュエットやアンサンブルができて嬉しかった [続きを読む]
  • ジストニアの症状がもう出ないか確認しながらした練習
  • さて、練習の方は、首に疲労感を感じることがなくなってきたところで音を実際に出してみることにしたのですが、その前に考えるべき問題がありました。それは、楽器の持ち方です。以前書いたように私の楽器はインラインキィで、フォーカルジストニアの症状で左手薬指が勝手に巻き込み、キィから落ちてしまうのが問題でした。薬指をごくゆっくり上げ下げしただけではもう巻き込みは起こらなくなりましたが、インラインキィのせいで [続きを読む]
  • Mind Your Fingers あなたの指の注意して!
  • フォーカルジストニアになる前から,ずっとテクニック不足を感じてきました。それは練習の仕方が悪かったせいで、いくらさらってもしっかりしたテクニックが身につかなかったからです。そして、32分音符の羅列なんかを見るとプレッシャーがかかり、反射的に体に不必要な力が入り、余計に指の動きが悪くなるという悪循環を繰り返していました。それがジストニアになった要因の一つではないかと思っているのですが、その悪循環から脱 [続きを読む]
  • 自分なりに探ってみた、ジストニアに罹った5つの要因。
  • 手術後にリハビリを開始する(と言っても特異な動作をしてしまう指そのものにメスを入れたわけではないので、改めて奏法を見直して練習を再開する、と言った方が正しいかもしれません)にあたって気を付けないといけなかったのは、ジストニアになった原因というものを特定できないことでした(手術を担当してくださった平先生とも少しお話しさせていただいたのですが、原因は不明とのことでした)。なぜジストニアになったかわから [続きを読む]
  • 退院と仕事再開。ジストニアは治って指は動くようになったのか。
  • 頭部の切開部分を縫合して頭髪を洗い流してもらい、再びMRT検査を受け、頭部に着けていたフレームが取り外されてはじめて、手術が終わったことを実感しました。病室に戻り、妻に「無事に終わったみたい」と伝え、ベッドに横たわり目をつぶりました。現代の技術であればリスクはほとんどないと聞いてはいても、脳内の手術ということへの恐怖感は大きく、手術直後はジストニアがどうこうというよりも無事に生還できたという安堵感で [続きを読む]
  • 定位脳手術。ジストニアよ、これで消え去ってくれ。
  • 手術の説明があってからさらに数日経ち、いよいよ手術の日がやってきました。確か8時頃だったと思いますが、朝の検温と血圧測定があり、手術着に着替え、処置室に連れていかれると、執刀医の平先生ほか数名の助手、スタッフの方が待機されていて、そこで麻酔の注射がありました。「今日の手術で一番痛いところですから」と先生が仰いました。助手の方に、太い注射器の針をこめかみの部分と後頭部(確か首根っこに近いあたりだっ [続きを読む]
  • 劇的な回復を期待して、ジストニアの手術の説明を受ける。
  • 次の年の春、職場に4週間の病気治療休暇を願い出て、手術を受けるために来日しました。手術の大まかな日程は聞いていたものの、はっきりいつから入院でいつが手術の日なのかということは決められていませんでしたので、その間実家で待機して、入院に必要なものを揃えたりしていました。数日後、病院から「明日から入院してください」という電話があり、次の日東京女子医大で入院手続きを済ませました。フルートを吹くとき以外 [続きを読む]