奥津軽玉之助 さん プロフィール

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奥津軽玉之助さん: あなたの人生、逆転させます!スピ“笑説”『巣鴨地…
ハンドル名奥津軽玉之助 さん
ブログタイトルあなたの人生、逆転させます!スピ“笑説”『巣鴨地…
ブログURLhttps://ameblo.jp/kspi1/
サイト紹介文人生に翻弄される人々と、人生逆転を請け負う怪しい会社のハッピーな物語。巣鴨地蔵通りへいらっしゃい!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供10回 / 11日(平均6.4回/週) - 参加 2017/11/13 14:09

奥津軽玉之助 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 燃えよ、いぼかたくん 第8話 ぎょろ目、浅草参上
  • 今日の浅草は朝から雨だ。弱い雨だが、ずっと降っている。普段から少ない店の前の人通りが、さらに少なく静かだ。 本格的な冬の到来を間近にし、もの寂しさを一層つよく感じる。「ねえ、コーヒーかな、お茶の方がいいかな?」ドアを半分ほど開けて外を眺めている俺に、久美が言った。「コーヒーの方がいいんじゃない?」俺は答えた。今日、あの男が来るのだ。 きのうの電話の男。俺たちにとって大事な話とやらを持ってくるらしい。 [続きを読む]
  • 燃えよ、いぼかたくん 第7話 大ちゃん先生
  • 明日にしてもらった。少し時間が欲しかった。久美とも話したかった。電話で久美に話すと、あたしもいっしょに聞く!、とノリノリだった。スレンダーは、なぜ、代理人などを立てたのか。声の響くあの男は、何者?どういう関係なのか。そもそも、スレンダーだって、正体不明もいいところじゃないか。そして、俺の耳に入れたい、大事な話って、なんだろう。家までの道すがら、考えてはみたが、わかるはずもなかった。星を眺めながら、 [続きを読む]
  • 燃えよ、いぼかたくん 第6話 大事な話
  • 今西は、西園寺がおととい、井保方の治療院に行ったこと、自分と組まないかと誘ったこと、条件を言い渡したことなどを、安嶋に話した。西園寺が、井保方はおそらく断ってくるだろうと言っていたことも付け加えた。「打ち合わせ通り、井保方さんには、竜ちゃんの番号を言ってあるのかな?」安嶋が言った。「はい、そのように」今西が答えた。「まだ、電話、ないのね?」「はい、いまのところ」「じゃ、そろそろかかってくるかなぁ」 [続きを読む]
  • 燃えよ、いぼかたくん 第5話 馬づらおんな男
  • 「だからダメなのよー」太い声が、おんな口調で言った。「そう言ったってさあ、なかなかねえー」安嶋が言った。「なに言ってんのよ、お仕事した分はちゃんといただくちゃ。当たり前のことよ」図体のでかいおんな男が言った。「わかってるけどさあ、みんな切羽詰まってるから、うちなんかに依頼に来るんだからさ、お金ないわけよ」「そりゃそうよ。そんなことわかってるわよ。でもさ、そこで情に負けちゃだめなのよ。商売なんだから [続きを読む]
  • 燃えよ、いぼかたくん 第4話 真夜中のミーティング
  • 「でさ、俺が固まっちゃってからも、まだ話、けっこう長くてさ」家に帰った俺は、久美に例の男の話をした。久美は、俺の妻。3つ年下。俺が「こり研」にいる時に知り合った。結婚する前、彼女は、整体業界誌の編集部で働いていた。肩こり特集の記事を書くために、担当者として「こり研」を訪れた。その時に対応したのが俺だった。これがきっかけで、交際し結婚した。 結婚して5年。子どもはまだいない。だいたいの話を聞いて久美が [続きを読む]
  • 燃えよ、いぼかたくん 第3話 その男、無口につき
  • 今日は、夕方4時に予約が入っている。きのうの中年男性だ。近所に住んでいるらしい。ただ、名前がちょっと。東京太郎。書類の書きかた見本に出てくるみたいな名前。区役所とか銀行とかの。 女性だったら、東京花子。ぜったい、うその名前だ。治療院に偽名を使って予約する必要性が、いったいどこにあるのだろう。まさか犯罪者なんかじゃないだろうな。全国指名手配。連続強盗殺人犯。長い逃走生活に疲れ果て、その疲れを癒すために [続きを読む]
  • 燃えよ、いぼかたくん 第2話 不可解な言いがかり
  • この治療院を開業する前、俺は、こりの専門研究機関「こり化学研究所」で研究員として働いていた。 通称「こり研」。 国から認められた独立行政機関だ。 まあ、一応、少しは人に自慢できる仕事先だ。 といっても、俺はもともと勉強が好きだったわけではない。 都内の公立の高校卒業後、俺は何の目的もなく、湘南にある三流大学に進学した。 そこでサーフィンと出会った。 体力作りをしようとするが、もともと運動がそれほど得意で [続きを読む]
  • 燃えよ、いぼかたくん 第1話 こんなはずじゃなかった
  • 電話の音に、はっとした。 小さな事務机の前で、うとうとしていた。 遅めの昼ごはんを食べたあと、強烈な眠気に襲われていた。 時計を見た。 30分近く居眠りしていたようだ。 いつものことだ。 目の前の電話が鳴っていた。 3回…… 電話に出るのは、いつも3回以上待ってからにしている。 暇だと思われるといけないという理由からだ。 誰だったかは忘れたが、誰かから聞いた。 そうした方がいいよと。 4回…… 「お待たせしまし [続きを読む]
  • 序章 やすじま成功請け負い社
  • 巣鴨地蔵通り商店街の中ほど。 間口の狭い古びたビル。 入り口に人だかりができている。 かすれて辛うじて読める看板に、「高級婦人服ノリコ」とある。 かつては「高級」だったのか。 「大放出!ワンピース700円均一」と大きなPOPが取り付けられたハンガーラックに、ばあさんたちが群がっている。 脇の階段入り口をふさいでいる三人組のばあさんにひと声かけ、男は狭い階段を二段飛ばしで駆け上がった。 すぐ右手に扉がある。 「戻 [続きを読む]
  • 燃えよ、いぼかたくん 予告編
  • 『巣鴨地蔵通り商店街、やすじま成功請け負い社』 最初の物語は、 燃えよ、いぼかたくん 〜 KATAP細胞は、あります!〜 実験データねつ造という屈辱的疑惑によって研究所を追われた青年と、突然現れた黒タートルネック白髪スレンダー男。 「俺と組まないか。この状況、なんとかしたいんだろ?」スレンダーが言った。 「やめときなよ、絶対怪しいよ」妻が言った。 「私、こういう者です」ぎょろ目男が、名刺を差し出した。 「 [続きを読む]
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