遥音亭主人 さん プロフィール

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遥音亭主人さん: 遥音亭主人
ハンドル名遥音亭主人 さん
ブログタイトル遥音亭主人
ブログURLhttps://youontei.blogspot.jp/
サイト紹介文残しておきたい本やメディアについてのささやき
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供70回 / 99日(平均4.9回/週) - 参加 2017/11/18 01:26

遥音亭主人 さんのブログ記事

  • 柳田国男『地名の研究』
  • 1968年以前の本は、すべて、後の時代に(多くは古書店で)購入した本である。柳田国男『地名の研究』(角川文庫 1968)読了後、くりかえし拾い読みしているが、気になることがらがいくつもある。たとえば、コマという地名は、川の中流をさかのぼって低い山地に入ってすぐに小盆地があるというような地形の、その小盆地あたりを言うのだとか、これはどうも武州入間郡の高麗郷のことと思える。コマという地名が先にあったと言いたい [続きを読む]
  • 『発掘狂騒史 〜「岩宿」から「神の手」まで』
  • 『発掘狂騒史』(上原善広著、新潮文庫)は2017年の文庫だが、2014年の『石の虚塔』の文庫化。2000年の旧石器捏造事件についても書かれてあるが、群馬県の岩宿遺跡を発掘した在野の研究家、相澤忠洋のドラマチックな生涯についてよく書かれていた。旅芸人の父は旅に出て、母がある日家を出てから、兄弟は離れ離れで親戚に預けられる。出征直前の母との再会もあったが、戦後は自転車で行商をしながら石器を拾い集め、やがて発掘に熱 [続きを読む]
  • 篠田謙一『DNAで語る日本人起源論』 について2
  • 1970年からの1年1冊の新刊本をとりあげてきたが、2015年は、篠田謙一『DNAで語る日本人起源論』 (岩波現代全書)。これは前にも取りあげた。『DNAで語る日本人起源論』篠田謙一それに付け加えると・・・そこではインド北東部のことを書いたが、その先はタミル地方とつながるような気もする。タミル地方には北方から移住してきたという伝承があり、インダス文明はこの系統の人たちによるものではないかという説もあるそうだが、イン [続きを読む]
  • 『川はどうしてできるのか』藤岡換太郎、講談社
  • 『川はどうしてできるのか』という書名だが、川ができてからの、時には億年単位の長い変遷の話が面白い本である。「一」の字に流れていた川が、断層がずれて「Z」の字のように曲って流れる川。四国の四万十川のように標高の高い山岳地帯を大河が蛇行しているのは、土地が隆起したためであるとか、百万年以上の単位の時間を感じることになる。中国大陸では、大陸移動で小大陸が移動して衝突した境界が大河になっているというので、 [続きを読む]
  • 落語ファン倶楽部 Vol.20 談志と志ん朝
  • 古今亭志ん朝と立川談志の昔の対談などが掲載されていたと思う。2000年を過ぎたころからの落語ブームがあり、2007年に『古今亭志ん朝特選独演会』というセット販売のCDが出たのだった。蔵書リストを見ると、、1992年から1996年までの5年間は落語関係のものがないので、落語の低迷期だったのだろう。所謂差別語問題に悩んだ時期だったらしい。2013年9月の白夜書房のこの本のあとは落語関係のものは買っていない。 [続きを読む]
  • 『寺社の装飾彫刻 関東編〈上〉東京・埼玉・群馬』
  • 若林純・著、日貿出版社、2012。神社仏閣の本殿や本堂の外側の壁面などを飾る彫刻の写真集(全カラー)と解説。彫刻の図案は、何かの伝説物語の一場面を描いていることが多いが、最も多いのは中国の二十四孝の伝説だろうが、この本にはそれほど多くはなかった。実際に少なかったのか、多才な図案を載せる方針だったのかは不明。参考ページ http://nireyama.main.jp/koten/24ko.htm「東京・埼玉・群馬」は、栃木・茨城・千葉とは方 [続きを読む]
  • 『まんが落語ものがたり事典』勝川克志
  • 落語の漫画化には、大手の講談社から出版された高信太郎『マンガ傑作落語大全』が、4冊を数え、文庫化もされ、人気が高いようである。ただ短い噺ばかりという制限があったようで、短くまとめにくいような有名な演目が欠けていたりする。勝川克志『まんが落語ものがたり事典』は、2011年、くもん出版の発行で、350ページの厚さに41話、書下しなので長い噺には多目のページを当てている。漫画の1コマを当てた「豆知識」の解説は、 [続きを読む]
  • 『お世継のつくりかた』鈴木理生
  • 東京の日本橋あたりの老舗の大店の御隠居さん多数を集めた企画の座談会で、元の店主だった彼ら全員が婿養子だったことに、司会をつとめた著者は驚いたという話が前書にある。多いとは聞いていたが全員ということだった。息子である若旦那は裕福に育っているので、大店の経営は任せられない。時代小説などでは、それがわかっていないものは多いのではなかろうか。この本だったか記憶が定かでないが、長屋に嫁が来るのは稀なことで、 [続きを読む]
  • 『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』
  • 黒岩比佐子著、角川ソフィア文庫 2009 『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』聾唖の写真家・井上孝治の写真を多く掲載した本である。「音のない記憶」とあるが、別の種類の音が聞こえてくる本でもある。掲載写真は、事前に知識を与えられてから見るわけだが、子供たちが外を走り回って遊んでいた昭和の時代の、遥かな音が感じられたと思う。 [続きを読む]
  • 『カムイ伝講義』 田中優子
  • 江戸時代は、世界史上まれにみる平和な時代で、地方民の自治もすすみ、江戸などでは庶民文化の繁栄を謳歌した時代といわれるようになったが、ではあの1970年前後のころに大ヒットした白土三平の劇画『カムイ伝』の百姓一揆の世界は何だったかということだが、この本によると『カムイ伝』は、江戸時代初期の1600年代の大阪周辺の和泉国のある近郊農村を舞台にしたものらしい。まだ戦国浪人もあぶれていて大河川付替などの開発ラッシ [続きを読む]
  • 宮本常一「忘れられた日本人」を訪ねて
  • 2007年、別冊太陽の「宮本常一「忘れられた日本人」を訪ねて」(平凡社)は、すぐに読んでみたが、この人の本はしばらく読むのを忘れていたのだった。特別掲載のものを読むと、面白かった。戦国の戦は、秋の収穫を終えた農閑期に多いのだとか、つまり兵隊たちはふだんは普通の農民であるわけなのだ。そうなってくると、対馬海峡あたりに出没した和寇も本当にいたらしい。出没する季節があり、瀬戸内の島の住人が多かったとか。船を [続きを読む]
  • 宮田登日本を語る〈2〉すくいの神とお富士さん
  • 富士講や浅間信仰については、養蚕地帯の女性たちを主体にしたものであったということ。行者たちはさまざまなことを書き残しているが、内容は主観的で情緒的な感はいなめないが、それら自体が一種の「おふだ」として信仰対象になったことは間違いないのだろう。女性たちの関りかたについても、すぐれた一個人が現れてその人の主義主張が大衆を感化して広まるといったような、従来型の歴史観は、どうしても作り話的であり、やはり主 [続きを読む]
  • 藤木久志『刀狩り』 (岩波新書)
  • 近世社会で帯刀が許されたのは武士だけだったのだが、「帯刀」の意味を良く知らないでいたのだった。そんな基本的な言葉の意味も、よく理解せずにいたわけである。帯刀とは、大小2本の刀を指す、二本差しのことである。1本では帯刀とはいわない。やくざの渡世人は、股旅映画で長ドスという刀を差しているが、1本なので問題ないのだろう。庶民は短い脇差一本である。伊勢参りなどでも携行した。護身用というより、信仰的な御守り [続きを読む]
  • 『鳥の雑学事典』山階鳥類研究所
  • 初版は2004年2月、1年後に第5版なので好評だったのだろう、良い本である。山階鳥類研究所の著作、日本実業出版社。しかし内容を思い出せなかったので、今回ぱらぱらめくってみた。梅に鴬というが、鴬の梅の花よりやや時期に来る、しかしどちらも春を告げる花と鳥ということ。梅の花の時期に来るのは目白が多いらしい。松に鶴、松は乾燥地を好み、鶴は湿地を好むので、取り合せは良くないとのこと。天神様のうそかえ神事、木彫の鷽 [続きを読む]
  • 杉浦日向子監修『お江戸でござる』
  • 杉浦日向子監修『お江戸でござる―現代に活かしたい江戸の知恵』(ワニブックス)は2003年8月発行。内容は、NHKテレビ番組「コメディーお江戸でござる」内の「おもしろ江戸ばなし」をもとに、出版社が作った本である。広い読みしたが、監修者本人の別の著作のほうが面白い。番組開始から9年も過ぎてからの本であり、遅いと思った。1年後の7月末、に杉浦氏の訃報の知らせがあってから、他の本の再読などをしたが、この本は手つか [続きを読む]
  • 『文明としての江戸システム』 (日本の歴史) 鬼頭 宏
  • 『文明としての江戸システム』 (日本の歴史) 講談社 2002鬼頭宏氏は人口学が専門とのこと。江戸時代については近世史専門の人には良い本がないので、こういう人の本は期待が持てる。この本は「日本の歴史」シリーズの中で、江戸時代の社会構造に着目したもので、最近の研究成果をよくまとめた読みごたえのあるものだった。1つだけ個人見解を述べる。この本で、石高の小さい農家の娘が都市部に奉公に出るのは家計を助けるためかと [続きを読む]
  • 『折口信夫伝』 岡野弘彦
  • 『折口信夫伝―その思想と学問』岡野弘彦著(中央公論新社 2000.9)あまり個人の評伝を読む趣味などはないが、例外的に読んだ。お陸地の私生活については、養子になった人がいて、その関係とは、折口は父でもあり、母でもありということなのだろう。養子の戦死ということもあったが、彼ほど先の大戦の敗戦を重く受けとめた人もなかったという話。日本の敗戦を日本の神の死にも等しいものとして、現実に直面しなければならないという [続きを読む]
  • おじゃる丸―シャクとプリンはマロのもの (アニメ超文庫)
  • 犬丸りん原作のテレビアニメ『おじゃる丸』は1998年秋の放映開始。昨年2017年に、20年後の青年となったおじゃる丸が登場する幻想編も放映されたが、それ以外の全ては、登場人物は何年立っても年をとらないわけである。そういうものなのだ。食べ物(プリン)のこと、追跡ごっこ、大事なモノ(笏)など、子供向けの要素に不足はないが、老人たちが多数登場し、過去の思い出にふける場面が多いのが、不思議な魅力になっている。1998年 [続きを読む]
  • 『読みなおし日本文学史』高橋睦郎
  • 高橋睦郎の『読みなおし日本文学史―歌の漂泊』(岩波新書 1998) 自作の「歌語り日本史」なる冊子をまとめたとき、それが終った直後に出た本で、もっと前に出ていたら自作の参考にしたであろう本である。副題に「歌の漂泊」とある通り、和歌や短詩形の文学を中心に、漂泊というか、さすらう文学に日本文学の特質ないし本流の姿を見てゆくという詩人らしい内容だったと思う。顕宗天皇と仁賢天皇の兄弟の天皇の時代のことで、当時は [続きを読む]
  • 『吉行エイスケとその時代―モダン都市の光と影』
  • 『吉行エイスケとその時代―モダン都市の光と影』は、東京四季出版 1997年。小説と評論。写真資料。NHKドラマ「あぐり」の放映の年。吉行エイスケの小説については、さっぱりわからなかったが、自分の若いころの習作やら、友人たちの書いたものの記憶をたどれば、似たような部分もあったような気がする。当時の感覚で見たもの、聞いたもの、そういった単語を、関連づけるわけでもなく散りばめて書き綴るというものだったが、吉行の [続きを読む]
  • 『歴史と旅』 特集:江戸常識の嘘を斬る
  • 1996年の暮れの発売、12月に読んだ。秋田書店の『歴史と旅』1997年1月号(特集:江戸常識の嘘を斬る)を読んで、もっと江戸時代の村のことを学ばねばならないと思ったことがあった。この特集は、それ以前にときどきあちこちで見聞きすることのあったさまざまのことがらを総まとめにしてくれたもので、よくよく熟読したものだったが、それ以前の知識として最も勉強になっていたのは、NHKテレビのコメディー『お江戸でござる』におけ [続きを読む]
  • 『貧農史観を見直す』佐藤常雄
  • 佐藤常雄『貧農史観を見直す』(講談社現代新書 1995)佐藤氏は専門は農業史という。江戸時代のまっとうな研究というのは「近世史の専門家」以外の人のものばかりだとは、よく言われることである。この本は私も非常に感銘を受けたのだが、同様の人は多いとみえ、個人のブログなどでも良く取りあげられている。1995年には、NHKテレビで「お江戸でござる」という番組が始まった。近代人が忘れてしまった江戸時代の良さが、杉浦日向子に [続きを読む]
  • 『別冊太陽 宝塚 タカラジェンヌ一〇〇』
  • 1994年の「宝塚歌劇団八十周年」の『別冊太陽 宝塚 タカラジェンヌ一〇〇』(平凡社)百周年(2014)の年に古本で購入。スター100人の写真集と解説。百周年の年にも出版物はあったが、1990年代の別冊太陽のような多数のカラー写真による綜合的な紹介本は貴重といえる。90年代は『別冊太陽』『別冊歴史読本』などの全盛時代。当時の1990年代前半の宝塚の代表的な演目は、花組「ブラックジャック」、月組「PUCK」」、雪組「ブルボンの [続きを読む]
  • 『伊勢神宮と日本の神々』(朝日新聞社)
  • 『伊勢神宮と日本の神々』(朝日新聞社)は、ムック形式の大型本。1993年は伊勢の神宮の第61回式年遷宮の年。さまざまな出版物があったと思う。この年の蔵書リストをみると、歴史読本 1993年3月号 特集 伊勢神宮 遷宮の謎 新人物往来社伊勢の神宮―ヤマトヒメノミコト御巡幸のすべて 和泉書院他に定番の本というのもあるようだ。今は伊勢神宮の公式サイトに、画像入りでさまざまな解説がある。式年遷宮神宮の神話 [続きを読む]