otgdy さん プロフィール

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otgdyさん: k's point of view
ハンドル名otgdy さん
ブログタイトルk's point of view
ブログURLhttp://onlythegoodyoung.hatenablog.com/
サイト紹介文司法試験の問題分析や,やや高度めな理論の紹介を行うことを目的としています。
自由文経営を本業とし,その現場で毎日活動しています。このブログは,旧司法試験の問題を中心に,新たに実務的視点で考えてみるブログでしたが,最近は,ビジネス関連の雑考や法律・ビジネス関連の書籍紹介の記事が多くなっています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供46回 / 17日(平均18.9回/週) - 参加 2017/11/26 12:36

otgdy さんのブログ記事

  • 刑事訴訟法⑩ 訴因を軸にした訴訟追行の法的規制
  • 訴因を軸にした訴訟追行の法的規制訴因は,構成要件に該当する具体的な事実の記載であり,できる限り日時・場所・方法を持って特定し明示しなければならない(法256Ⅲ参照)。それは当事者である検察官が審理判決を請求する犯罪事実の主張である。当事者主義訴訟構造を採用している現行法の下では,裁判所は検察官の主張(訴因)内容の存否についてのみ判断する権限と責務を負う(法378③参照)。この意味で審判対象は訴因である。 [続きを読む]
  • 刑事訴訟法⑨ おとり捜査
  • おとり捜査①捜査機関またはその依頼を受けた者が,②その身分や意図を相手方に秘して,犯罪を実行するように働きかけ,③対象者が犯罪の実行に着手したところで現行犯逮捕等により検挙する手法。<事例1> 警察官は,Xがかねてから覚せい剤の密売を繰り返しているとの匿名の情報を得たので,Xを尾行・張込みをしてその動静を密かに監視していたところ,Xが覚せい剤様の物品を第三者に譲り渡しているところを現認したので,職務 [続きを読む]
  • 刑事訴訟法⑧ 逮捕に伴う令状を必要としない強制処分
  • 逮捕に伴う令状を必要としない強制処分Ⅰ 逮捕の現場における令状を必要としない強制処分第1は「逮捕の現場」には,逮捕被疑事実に関連する証拠が存在する蓋然性が一般的に高いと考えられることそれ自体を根拠として,裁判官による「正当な理由」の審査を行うまでの必要性がないと理解するものである。「犯罪が存在する蓋然性」は,適法な逮捕が行われる場面では当然認められる。「関連性のある証拠の存在する蓋然性」も,逮捕 [続きを読む]
  • 刑事訴訟法⑦ 人の身体を対象とする強制処分
  • 人の身体を対象とする強制処分Ⅰ 人の身体を対象とする処分の諸類型(身体の捜索)捜査機関は証拠物等を探索発見するために人の身体を対象として捜索を行うことができる(法102・222Ⅰ・218Ⅰ前段)。人は着衣内等に物を隠匿することができるので,特定の人物の着衣内に証拠物が存在する蓋然性が認められる場合,これを探索・発見する目的で着衣のポケット内等を強制的に調べるというのが典型である。このような捜査活動は,対象者 [続きを読む]
  • 刑事訴訟法⑥ 捜索・差押え
  • 捜索・差押えⅠ 捜索・差押えと令状主義憲法35条1項にいう「正当な理由」とは,第1に捜査対象とされている具体的な犯罪事実が存在する蓋然性すなわち犯罪の嫌疑(法218Ⅰ・規155Ⅰ④参照),第2にそのような犯罪に関連する特定の証拠物または没収すべき物(法222Ⅰ・99Ⅰ参照)が特定の場所に存在する蓋然性である。令状裁判官は,捜査機関の提供する令状請求書と疎明資料を検討し(規155・156参照)これらの蓋然性の有無・程度を判 [続きを読む]
  • 刑事訴訟法⑤ 身柄拘束処分
  • 身柄拘束処分Ⅰ 逮捕前置主義逮捕前置の趣旨は,短時間の拘束の後,勾留請求段階で身柄拘束継続の理由と必要性を速やかに勾留裁判官の慎重な審査に付すことにある。また,検察官が被疑者の身柄拘束継続を求めるかどうかを検討し,勾留請求をしないことにより拘束を終了させるか否かの判断を行うための機会を制度的に保障するという趣旨もある。逮捕後に捜査機関の執るべき措置をみると(法203〜205),捜査機関には,被疑者 [続きを読む]
  • 刑事訴訟法④ 供述証拠の収集保全
  • 供述証拠の収集保全Ⅰ 供述証拠の収集保全に関する法的規律1. 取調受忍義務について逮捕・勾留によって人身の自由という最も根源的な基本権を侵害された被疑者に対して,捜査機関の取調べを受忍する義務(取調受忍義務)を課すと,すなわち被疑者の「自己負罪拒否特権」(憲法38条1項)を侵害する危険を著しく高める。この基本権との関係上,身柄拘束処分の目的は取調べであるとの前提はとれない。身柄拘束という強制処分の [続きを読む]
  • 刑事訴訟法③ 行政警察活動と捜査の隣接領域
  • 行政警察活動と捜査の隣接領域「行政警察」に分類される警察官の活動は,その目的の内容が「犯罪の予防,鎮圧」や「交通の取締」(警察2Ⅰ参照)などである。具体的な犯罪事実の解明を通じて公訴提起の準備を行うことを目的とする「司法警察」活動とは区別される。もっとも,行政警察目的で実行される警察官の活動のうち,いわゆる「職務質問」(警職2)や,交通取締等の目的で行われる「自動車検問」は,警察官が刑訴法上の捜 [続きを読む]
  • 刑事訴訟法② 任意捜査の規制の枠組み
  • 任意捜査の規制の枠組みⅠ 強制捜査と任意捜査刑訴法は「捜査については,その目的を達成するため必要な取調べをすることができる」(197Ⅰ本)と定め,捜査機関に「任意捜査」の権限を付与している。任意捜査とは,捜査機関限りの判断と裁量により実行可能な,捜査目的達成のため必要と認められる活動全般である。法益侵害の程度・質が甚大な「強制の処分」を用いることなく捜査目的を達成可能な場合には,任意捜査の方法による [続きを読む]
  • 刑事訴訟法① 強制処分法定主義/令状主義
  • 強制処分法定主義/令状主義Ⅰ 強制処分法定主義強制処分法定主義(法197Ⅰ但)は,国民の重要な権利を侵害する「強制の処分」については,処分の内容・要件・手続があらかじめ法定されていなければならないという,憲法31条の手続法定主義を受けた準則である。この準則は2つの観点から説明される。第1,「捜査活動のうち,特に国民の重要な権利自由を侵害する強制処分については,そもそもある態様の強制処分を許容するかどうか [続きを読む]
  • はてなブログ 11月 1か月連続投稿達成!
  • このブログ(k's point of viewというブログ),2016年6月から始めて約一年半,先月は初めて1か月間1日も欠かさずに記事をアップすることができました! 先日100記事を達成して勝手に自分で祝ったばかりですが,これも節目の一つとして,自分で勝手に祝いたいと思います!worklife-create.com硬い内容が多くて読みにくい点も多々あると思いますが,引き続き,よろしくお願いいたします! [続きを読む]
  • 【憲法】表現の自由⑥ 新聞業界の保護と表現の自由の関係
  • 【問題】新聞の発行部数の上で,大手全国紙数紙が市場を寡占している現状を踏まえて,次のような内容を有する「新聞法」が制定されたとする。A,B各条の合憲性を比較しつつ述べよ。A条 新聞メディアが伝える情報内容が過度に商業ベースになるのを防ぐため,経営基盤の安定している一定部数以上の大手新聞に対しては,紙面の二割を学術文化記事(その定義は明確になされているとする)に充てることを義務付ける規定。違反には課 [続きを読む]
  • 【憲法】表現の自由⑤ 規制類型論
  • 一般に、表現の自由の規制については表現内容規制と、表現内容中立規制が言われる。表現内容規制一般について考える際には、2通りの審査のやり方がある。1つは「定義付け衡量」で、憲法上保護される表現とそうでないものとをしっかり分ける、という形。例えば猥褻。もう1つはそれ以外の一般的な表現、とりわけ政治的な表現に対して規制が行われる場合には、厳格審査が行われ、ほとんどこれは命取りのテストである。次に、表 [続きを読む]
  • 【憲法】表現の自由④ 小説とプライバシー
  • 【問題】芸能人Xは某新興宗教の熱心な信者である。そのことを秘して芸能活動を行っていた。ところがたまたまXの信仰を聞き及んだ公明な小説家Yは,Xの生き様がかねてから自分が温めていた人物像に極めて近いと感じ,Xの個人情報を徹底的に集めた上で,それに基づいてモデル小説(あくまで小説でありノンフィクションではない)『ひかり』を発表した。同書はたちまちベストセラーになった。同書では名前や時代設定などをXと変えて [続きを読む]
  • 【憲法】表現の自由③ 表現の自由とプライバシー権の調整問題
  • (表現の自由の内在的制約)如何に憲法上,表現の自由の保障が手厚いとはいえ,他の私人の人格の核心部分を侵害するようなプライバシー権の侵害は許されない。このことは芸術表現ないし小説表現一般について妥当する。(小説表現ゆえの侵害可能性)小説表現としての芸術的昇華の度合いは,プライバシー権の侵害の度合いを緩和するものではない。小説表現として優れているというのは一般に人間の内面・本質をよく抉り出しているこ [続きを読む]
  • 【憲法】表現の自由① 間接的・付随的制約
  • 表現の自由の中で特に間接的・付随的な規制について取り上げる。例の猿払判決の文脈では、内容に着目した規制のうち、その内容自体が悪質であるという理由での規制を直接的規制と呼びます。他方、内容中立規制および内容規制のうち、その内容自体は悪質でないが、それが引き起こす政治的中立性の信頼低下や名誉の低下や性風俗のかく乱など、それが引き起こす害悪が悪質だという理由での規制を間接的付随的規制といいます。もっと [続きを読む]
  • 憲法 問題解析 財産法に関する論点
  • 【設問】 以下の事例に含まれる憲法上の問題点を論ぜよ。(1) K山は,かつてK部落の入会地であったが,明治時代の町村制の実施とともに公有財産となり,現在ではX市が所有するとともに,旧K部落に住む人々の採草採薪の権利が,旧慣使用権として認められてきた(地方自治法第236条の6第1項)。ところがX市は最近,荒廃の目立つK山の開発を進める方針を立て,その前提としてYをはじめとする旧慣使用権者の意見を訊ねたところ,使用 [続きを読む]
  • 【憲法訴訟】違憲審査における目的手段審査と三段階審査の視角
  • 今回はかなり専門的な内容になります。目的手段審査の目的手段というのは,権利制限をもたらす法律の目的と手段が合理的かを問う違憲審査手法で,もともとは権利侵害のために使われたもの、自由権の侵害に対応して創られてきた基準である。目的の重要度に比例して手段の許容度が決まるという意味で,比例原則ともいう。目的手段審査は政治の論理あるいは政策の論理である。政策目的を設定してそのための手段を選ぶというのは政 [続きを読む]
  • 憲法問題解析 一定エリアへの自動車での乗入れ規制
  • 地味〜だけどいい問題です…【問題】交通秩序の維持を理由として都心の一定地域への自動車の乗り入れを許可制とすることは,憲法上どのような問題があるか。デモ行進を,交通秩序維持を理由に事前許可制におくことの合憲性と比較しつつ論じよ。【問題の整理】本問は自動車での一定地域の移動の制限を移転の自由の制約と捉え,一方,集会の自由の一形態であるデモ行進の制約と比較するものである。移転の自由ととらえ [続きを読む]
  • 刑法の緊急避難とカニバリズムの事例(ミニョネット号事件)
  • 事例1884年7月5日、イギリスからオーストラリアに向けて航行していたイギリス船籍のヨットミニョネット号 (Mignonette) は、喜望峰から1600マイル(約1800キロメートル)離れた公海上で難破した。船長、船員2人、給仕の少年の合計4人の乗組員は救命艇で脱出に成功したが、艇内にはカブの缶詰2個以外食料や水が搭載されておらず、雨水を採取したり漂流5日目に捕まえたウミガメなどを食い繋ぐも漂流18日目には完全に底をついた。19日 [続きを読む]
  • 旧司法試験・民法「抵当権の実行を巡る冒険」(平成9年度・第1問)
  • 【問題】 Aは,その所有する甲土地にBのために抵当権を設定して,その旨の登記をした後,Cに対し,甲土地を建物所有目的で期間を30年と定めて賃貸した。Cは,甲土地上に乙建物を建築し,乙建物にDのために抵当権を設定して,その旨の登記をした。その後,Cは,甲土地上の庭先に自家用車用のカーポート(屋根とその支柱だけから成り、コンクリートで土地に固定された駐車設備)を設置した。右の事案について,次の問に [続きを読む]