ramel さん プロフィール

  •  
ramelさん: puppy love
ハンドル名ramel さん
ブログタイトルpuppy love
ブログURLhttp://heirs.blog.jp/
サイト紹介文二次小説「相続者たち」
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供6回 / 11日(平均3.8回/週) - 参加 2017/12/03 10:45

ramel さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 父親が死んだ時ウンサンは知った。“悲しみ”とは一人で抱えるものなのだと。母や姉と寄り添うようにして悲しめばそれで“悲しみ”は全て癒されるのだと思ったが直ぐにそれが間違いだと気付いた。結局、ウンサンだけが持つ“悲しみ“を誰かと共有することは出来なかった。何故なら、家族であっても誰一人として自分と同じ”悲しみ“を持つ者はいないからだ。それは同じ時を過ごしてもそれぞれの持つ思い出が全く同じでないのと似て [続きを読む]
  • その葬儀場でも一番大きなホールだけでは収まりきらず隣のホールも貸し切って行われた葬儀は一般的な二十代の青年の葬儀とは違っていた。死者と同年代の会葬者の姿はほとんど見当たらない。大体において若くして亡くなるとまだ連絡を絶やさない学生時代の友人も多くいる為会葬者も同世代の友人達が多くなる。しかし、キャリアを積み、結婚をするとやがて学生時代の友人達とは連絡が途絶えがちになり会葬者は仕事の関係者が多数を占 [続きを読む]
  • 「携帯を睨んだってタンは痛くもかゆくもないわよ。」「別に睨んでなんか…。」ボナは、チャニョンに同意を求めるように視線を向けたが「睨んでたわよ、ねぇ。」チャニョンは、二人の間に巻き込まれたくないとばかりに英語の問題集に没頭しているふりをした。「だいたい男ってのはこっちがどんなに気にしてるかなんか全っ然、知ったこっちゃないのよ。ねぇ、チャニョン。」ボナは不満げに今度は名前を呼んで「えっっ!おれ?タンの [続きを読む]
  • 「タン、用意できたか?」「ええ、おじさん。」少しでも落ち着いて見えるようにと母の用意したスーツはかえって自分の幼さを際立たせる気がした。ネクタイを直そうと鏡を見ると少し歪んだ虚像がタンを見返した。その虚像はどうやら不似合なスーツが窮屈そうな“気の毒な御曹司”を演じているようだった。父の親戚や離婚係争中の義母他にも帝国グループの分裂とそこから生じる幾ばくかの利益を虎視眈々と狙う人々。兄の婚約者の一族 [続きを読む]
  • タンは、死というものがこんなにもシステマティックに管理されているものだとはこの時まで全く知らなかった。 暴風雨の深夜に起きた事故は、嵐の収まった朝になって人の知ることになった。 だがウォンが何故、その場所にいたのかはもう告げる事のできない本人以外誰も知らなかった。そして、車から放り出され崖下に横たわっていたウォンの上をその年最初の嵐が通り過ぎた為 身元が知られるようになるまでには事故の後、三日が必要 [続きを読む]
  • 「ねぇ、タン。キム・タン、電話鳴ってる。」 タンはミョンスの母が借りたマンションの一室でウンサンの髪を弄びながら関数と格闘するウンサンの邪魔をすることに余念がなかった。 我が子の成績が少しでも上がるようにというミョンスの母の願いは今年も虚しくも打ち砕かれ続けている。高3になってもミョンスのクラブ通いが減ることは無く当然のように、ミョンスの成績も落第すれすれの低空飛行から浮上する予定はなさそうだった。 [続きを読む]
  • 過去の記事 …