野村 さん プロフィール

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野村さん: BC号航海日誌
ハンドル名野村 さん
ブログタイトルBC号航海日誌
ブログURLhttp://www.books-company.com
サイト紹介文本、出版、コンテンツ、メディア、電子書籍に関する経験と知見を書いています
自由文株式会社Books&Company 代表取締役/編集者 電子書籍制作・配信 東京都出身 都立小石川高校卒 慶応義塾大学経済学部卒 1989年集英社入社 女性誌でアート・カルチャー・人物・トラベルを担当 ECサイトの立ち上げにも関わる 2017年株式会社Books&Company 設立 日本出版学会会員  地元市川市では民間図書館の運営、ブックフェアの開催なども行う。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供27回 / 32日(平均5.9回/週) - 参加 2017/12/20 10:22

野村 さんのブログ記事

  • BC号航海日記 17 電子書籍における「情緒的価値」と「機能的価値」(1)
  • 陰と陽、朝と夜、表と裏、定性的と定量的、などのように真逆の意味をなす、一対の言葉があります。次の言葉は、正確な意味での反対語ではないのですが、最近、ものごとを説明するときに便利なので、「情緒的価値」と「機能的価値」という言葉をよく使います。 いきなり使い始めてもわかりづらいと思いますので、例を挙げてみます。 洋服は寒さをしのぐとか、皮膚を守るなどの機能的価値がありますが、おしゃれをするとい [続きを読む]
  • BC号航海日誌 16 「雑誌ビジネスの敗因」
  • 今、コンビニでも書店でも雑誌の表紙を飾るのはほとんどが女優、タレントといった人々です。以前からそうではあったのですが、雑誌売上がピークだった20年ほど前と比較すると、別の分析ができます。 20年前から芸能人、有名人が表紙を飾ってはいたのですが、そこには雑誌ごとのテイストがありました。ファッションや髪形、メイクや写真のポーズや雰囲気など、さまざまな差別化を図りながら表紙を作っていたのです。 今 [続きを読む]
  • BC号航海日誌 15 「情報の非対称性と雑誌ビジネス」
  • ふだん私たちはいろいろなモノやサービスを売ったり買ったりしています。なぜ、そんな売買が成立するのか、改めて考えてみると、非対称性という言葉が浮かびます。 私たちがお米を買うのは、それを作る能力がないからです。農家という、お米を作ることのできる人から、運ぶことのできる運送業の人を経由し、売ることのできるお店でお金と引き換えに手に入れるわけです。  ここには、ほとんどのことができないふつうの [続きを読む]
  • BC号航海日誌 13 『ONE PIECE』誕生の裏側にあったもの
  • 売れるコンテンツ、ということで前回ブログを書きました。 2017年で最も売れた電子書籍は『進撃の巨人』だったそうですが、範囲を広げてこの20年ほどで最も売れたコンテンツは何だと思いますか? 累計部数3億冊超、アニメ放送十数年、映画化10回以上、展覧会やキャラクターグッズなどさまざまな点で頂点に立つのが『ONE PIECE』です。まさにおばけコンテンツそのもので、おそらくこの作品を超えるものは、あと数十年 [続きを読む]
  • BC号航海日誌 12 「電子書籍とコンテンツビジネスの本質」
  • 出版業界に限らず、コンテンツを扱うビジネスはたくさんあります。映画、音楽、ゲーム、テレビ、動画などなど。また、市場で売買されるものでなくても、イベントの「コンテンツ」もあれば、教育・研修の「コンテンツ」もあります。今はコンテンツビジネスの花盛りで、その内容がビジネスの成否を決めることになります。 私自身は出版業界の中で長くコンテンツビジネスを見てきて、こう思います。「コンテンツの評価は市場が [続きを読む]
  • BC号航海日誌 11「デジタルが変えた、出版の現場(2)」
  • ワープロの次のデジタル的進化は、デザインソフトでした。 1992年頃だっと思うのですが、あるデザイン会社が今のIn Designと似たようなソフトを作ったというニュースが伝わってきました。 私が勤めていた会社とは取引がない会社だったのですが、デモをやるので見に来ないか?というお誘いがありました。 あいにく私は他の仕事があったため行けなかったのですが、デモを見た先輩社員は大変興奮して帰ってきました。今まで [続きを読む]
  • BC号航海日記 9 「本屋さんの思い出(2)」
  • 前回の本屋さんの続きです。 おそらく私が小学5年生頃のことです。お正月にお年玉をもらい、さて何を買おうかと思っていたときのことです。当時は草野球に夢中だったので、一番欲しいものといえば新品のグローブでした。 しかし、子供のお年玉ではさすがに足りません。 自宅の近くの商店街をふらふら歩いているうちに何げなく本屋に入りました。ジャポニカ百科事典を届けてくれた主人の店です。 狭い店を一通り眺めたの [続きを読む]
  • BC号航海日誌 8 「本屋さんの思い出(1)」
  • 今回は少し個人的な体験を書くことにしました。私は東京の板橋区にある何の変哲もない、私鉄沿線の街に生まれ育ちました。駅前には大型のスーパーがあり、大通りの両側に個人商店が連なる、典型的な郊外の街です。魚屋、八百屋、米屋、肉屋、金物屋、和菓子屋、銭湯などが立ち並び、昭和の風景を形づくっていました。 もちろんその中に本屋もありました。今思えば10坪ほどの小さな店です。私がこどもの頃、よく買っていたの [続きを読む]
  • BC号航海日誌 7 「電子書籍が紙書籍を救う?(2)」
  • 紙書籍の出版はハードルが高く、しかも100万円以上の投資案件となると説明しました。本というのは出してみなければ、どれだけ売れるかはわかりません。過去作がある著者ならある程度推測することができますが、あくまで仮説に過ぎないのです。 名の通った著者が初版5000部を出したけれど、数百部しか売れず絶版になったなどという話は、日常茶飯事です。残りの4000部以上は、断裁され、再生紙となります。 そんな本は出さ [続きを読む]
  • BC号航海日誌 6 「電子書籍が紙書籍を救う?(1)」
  • 出版業界でよく言われるのが、電子書籍が普及すると紙書籍が売れなくなるのではないか、というカニバリズムの問題があります。しかし、紙と電子を両方扱っている書店からは、そんな声は上がりません。書店とすれば、紙であろうが、電子であろうが、売上が上がればいい、という考えなのだと思います。 むしろ、問題は優秀な書き手や本好きの読者が減少してしまうことではなでしょうか。 紙書籍を出版しようとした場合、さま [続きを読む]
  • BC号航海日誌 5「印税はいつ欲しい?」
  • 著者の手元に入るお金を印税といいます。昔は長者番付というものがあって、税務当局から年1回公表されていました。その中には実業家や政治家、スポーツ選手とともに、作家部門というものがありました。子供心に、作家はたくさんお金が入るものだなあ、と感じていたものです。 では、ここで少し考えてみてください。あなたが本を書いたとして、それが思いのほか売れました。印税はいつ支払われるのでしょうか? これは、出 [続きを読む]
  • BC号航海日誌 4 「なぜ1日200点の新刊書籍がでるのでしょうか」
  • 前々回のブログで1日あたりの紙の新刊書籍は、約200〜300点が出版されるということを書きました。すごい数です。なぜ、こんなにたくさんの本が出るのでしょうか。 日本には、出版社が3500社ほどあるといわれています。その3500社が年平均20冊出すと、1日200点という計算になります。 出版は本来、新聞や放送に比べ、大変手軽なメディアでした。新聞社のように全国に支社を作る必要はありませんし、印刷も外部の会社が行い [続きを読む]
  • BC号航海日誌 3 「電子書籍の「いいね!」は何か?」
  • 電子書籍はどんなところがいいのでしょうか。専門家の間ではさまざまなことが議論されてきたようですが、簡単に整理してみます。まずは読者の立場から。① (おそらく)絶版がない② 通信環境が整っていれば、いつでもどこでも購入可能③ 1台のスマホや電子書籍端末で数千冊の作品が収納できる④ たいていの場合、紙の本より値段が安い⑤ 検索機能が充実している⑥ 読み上げ機能があるでは、出版社側からするとどうで [続きを読む]
  • BC号航海日誌 2 「電子書籍と紙の本」
  •  今、紙の書籍は1日あたり、200~300点が新刊図書として出版されています。コンビニやデパートにはさまざまな商品が並んでいますが、新製品自体はそれほど多くはないはずです。1日でそれだけの数の新製品=新刊が発売されるという業種は大変珍しいと思います。 ところが、大手書店でも、それだけの数を毎日店頭に並べるわけにはいきません。物理的な限界もあれば、そもそも売れるかどうかもわからないからです。出版すると [続きを読む]
  • BC号航海日誌 1 「旅の目的」
  • ミッション&ビジョンでも書いたように、私たちは長い航海へと向かいます。旅の目的は「時代に即した新しい作品を提供する」こと、「最新の技術を使い、良質なコンテンツを後世に伝える」ことのふたつです。 もう、そんなことはできている、達成しているじゃないか、と思われるかもしれません。 でも、私たちからすれば、今の状態ではまだ不十分なのです。 それを解決する方法のひとつが電子書籍だという結論に至りました [続きを読む]
  • ビジョン&ミッション
  • 「私たちの旅の目的」今からおよそ550年前、ドイツの技術者、グーテンベルクが活版印刷機を発明しました。その印刷機を使って広まった最初のBookは、聖書でした。それまで限られた人しか読むことができなかった聖書を、多くの人々読むようになり、ルターの宗教改革が起こりました。聖書を通じて、人類は平等であると知った人々は、次に市民革命を成し遂げました。主権を持った市民は、自由を手に入れ、科学、技術、経済を発 [続きを読む]
  • 会社概要
  • 「私たちの旅の目的」今からおよそ550年前、ドイツの技術者、グーテンベルクが活版印刷機を発明しました。その印刷機を使って広まった最初のBookは、聖書でした。それまで限られた人しか読むことができなかった聖書を、多くの人々読むようになり、ルターの宗教改革が起こりました。聖書を通じて、人類は平等であると知った人々は、次に市民革命を成し遂げました。主権を持った市民は、自由を手に入れ、科学、技術、経済を発 [続きを読む]