postagbstarjp さん プロフィール

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postagbstarjpさん: 中島淳一の天文屋日記
ハンドル名postagbstarjp さん
ブログタイトル中島淳一の天文屋日記
ブログURLhttp://happyastronomer.blogspot.com/
サイト紹介文天文学者、中島淳一のブログです。ボリス・エリツィン記念ウラル連邦大学 (UrFU) に勤めています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供19回 / 135日(平均1.0回/週) - 参加 2017/12/21 19:16

postagbstarjp さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 【第51回】連邦大学の給料支払は滞る?
  • ロシアに関するステレオタイプの一つに「給料の支払いが滞る」というものがあるようです。実際、10年ほど前までは、現金出納係の怠慢で給料の支払いが滞るといった事態が多くの公的機関で発生していたようです。最近では横領等の不正に対して厳罰が課せられるようになったこともあり、現金出納係の怠慢等が原因のトラブルは減ってきているようです。しかし、それでも給料の支払いが十分スムーズかというと、そうは言い切れません。 [続きを読む]
  • 【第50回】孤独になれる時間にみる文化の違い
  • 研究者にとって「孤独になれる時間」というのはとても大切です。誰にも邪魔されず一人でじっくりと思索にふける時間がないと新しいアイデアを見つけることも、見つけたアイデアを深めることも容易ではありません。一人になれる時間を十分に確保できるかどうかは研究者が職場を選択する時に考慮するべき大切な要素の一つだと私は考えています。私が初めて研究者として職を得たアメリカの大学では、若手の研究員であっても、一人にな [続きを読む]
  • 【第49回】ロシアに来ることになった経緯
  • 現職のウラル連邦大学の教授職に就いた経緯は少し変わったものでした。一言で言うと「ヘッドハンティング」されたのです。西側の世界では、ノーベル賞でもとらないかぎり、基礎科学分野でヘッドハントされることなんて、まずないでしょう。本当に人生何が起きるかわかりません。2013年の秋ごろ、ちょうどウラル連邦大学の研究者(現在の同僚)と進めていた研究が大詰めに差し掛かり「この辺で、一気に論文に仕上げましょう」と [続きを読む]
  • 【第48回】アメリカン・ドリーム
  • 私が最初の職に就いたのは2002年のこと、最初の職場は米国のイリノイ大学でした。当時イリノイ大学は、BIMAという電波望遠鏡の運営に参加しており、その運営グループの研究員として採用されました。米国では、秋口に公募が始まり、翌年4月ごろまでに結果が出るのが通常です。しかし、私が応募した時は翌年2月になっても返事がきませんでした。そうこうしているうちに国内の公募にも相次いで落選し徐々に後がなくなってきまし [続きを読む]
  • 【第47回】好奇心、人脈、柔軟性
  • 前回「キャリア支援講演会」についてふれましたが、今回はその時に出たもう一つ別の質問の話をしてみようと思います。その質問というのは「海外で研究職を見つけるために重要なことは何ですか?」というものです。大前提として研究実績や応募書類の書き方などは当然ながら大切で、それなりの勉強や努力を行って質を高める必要はあります。ただ率直に言って、私は研究業績を高めるだけでは競争の激しい現在の研究職市場で生き残るに [続きを読む]
  • 【第45回】無機質な建物と観葉植物
  • 私の職場には至るところに鉢植えの観葉植物が並んでいます。中には枝葉が大きく伸びて、まるでジャングルのように生い茂っている場所もあります。この観葉植物は大学が管理しているものではなく、個々の人の好みでおいているようです。私の職場の建物はソビエト時代、フルシチョフという政治家が最高指導者だったときに建てられました。フルシチョフは質素な建物を好んだようで、その時代に建てられた建物はどれも飾り気がなく殺風 [続きを読む]
  • 【第44回】言い訳と説得にみる気質
  • 特定の国の国民を一括りにして国民性を語ることは大変難しことです。これは、個性による例外が必ず存在するからです。とは言うものの、3年以上エカテリンブルクに住み、それなりの数のロシア人と接してみると、やはり全体として日本人とは異なる気質を感じるのも確かなのです。例えば、「言い訳」と「説得」という観点に注目すると、私の意見ではロシア人の気質は「言い訳する時は論理的、本気で説得する時は情緒的」と表すことが [続きを読む]
  • 【第43回】寒い冬とアイスクリーム
  • 本格的な冬になってからというもの、数日おきくらいのペースで夕食後にアイスクリームを食べています。「おいおい、なぜ冬のさなかにアイスクリームなんぞ食べるのだ」と思われる向きもあるかもしれませんが、エカテリンブルクでは冬にアイスクリームを食べると美味しいのです。アイスクリームが食べたくなる原因は、おそらく特徴的な「暖房」にあると思われます。エカテリンブルク市内の暖房は郊外の発電所から送られてくる熱湯で [続きを読む]
  • 【第41回】連邦大学職員の年末年始
  • 12月も中盤を過ぎ、そろそろ年末年始のお休みの時期が近づいてきました。ロシア政府が定める公的機関の正式な休暇期間は年によって若干異なるのですが、今年は12月30日から1月8日までの10連休と発表されています。この様に書くと、おそらく日本の皆さんは、ロシア国民のほぼ全員が12月30日から一斉に休みに入って、年明け1月9日から一斉に仕事を再開するような状況を想像されるかもしれません。しかし、実際の状況はそれとは大きく [続きを読む]
  • 【第40回】天文学者は夜空を見上げるのか
  • 昨夜、ask.fmという質問系SNSで「実際の話、夜空って見ますか?」という質問をいただきました。実はこの質問、天文学者をやっているとときどき聞かれます。おそらくその裏には「天文学者は、さぞや多くの晩、夜空を眺めているに違いない」という推測が入っているように思います。正直に言うと、私の場合、仕事で夜空を見上げることはほとんどありません。観測に出かけた時には、天候の確認ついでに夜空を見上げることはありますが [続きを読む]
  • 【第39回】ロシアの伝統的なお菓子 ハルヴァ
  • 今日は「ハルヴァ」というロシアのお菓子をお茶うけとしていただきました。ハルヴァは、ヒマワリの種の粉に砂糖や油脂などを混ぜて突き固めたロシアの伝統的なお菓子で、四角い煉瓦のような形をしています。色合いはグレーっぽい感じで、お世辞にも美味しそうな見た目とは言えません。しかし、味はなかなかの美味です。例えて言うと、きなこに砂糖をまぶしたような味で、和菓子を思わせる素朴な風味があります。それだけに、緑茶と [続きを読む]
  • 【第38回】日本文化講座 『日本の料理』
  • 今日は、エカテリンブルク市の日本語センター『夢』が主催する日本文化講座で妻が講師を務めるということで私も様子を見に行ってきました。講演会場はエカテリンブルクの市街中心からバスで南へ15分ほど下ったところにある公共の図書館でした。この図書館は図書館業務だけではなく、会議室や講義室の貸出業務も行っており、カルチャーセンター的な役割も果たしています。図書館のエントランス会場に到着してまず驚いたのは、今日 [続きを読む]
  • 【第37回】ロシアに適した研究分野
  • 前回、前々回と「工夫次第ではロシアで新規に研究職を掘り起こすことは十分可能である」という話をしました。そこで、今回はもう少し話を突っ込んで、どういう分野が外国人研究者にとってロシアでの研究に向いているか、私なりの意見を簡単に述べてみたいと思います。研究職を探す時に、やはり重要なのは研究分野のマッチングだと思います。これはロシアといえども状況は基本的に同じです。自分と同じ分野の研究者が内部から引っ張 [続きを読む]
  • 【第36回】ロシアの研究職の公募が全く出ないわけではないが
  • 前回(第35回)、ロシアで理工系の研究職を得る方法について、現時点での私なりの意見を述べてみました。しかし、その一方で、ロシアの研究職の「公募」についてはあまり触れなかったので若干の補足をしたいと思います。前回、私は次のように述べました。なぜならば、ロシアの研究職はほとんど西側研究者の目につくところに公募が出ないからです。また、出たとしてもロシア語の公募案内が地味に出るだけですし、それすら出ない場 [続きを読む]
  • 【第35回】ロシアで理工系の研究職を得る方法
  • 私がロシアの大学で働いているという状況は、基礎科学系の研究者としてはかなり珍しいようで、「ロシアでどうやって研究職を得たのですか?」、もしくは「どうやればロシアで研究職を得られるのですか?」という質問をしばしば受けることがあります。最初の質問には自分の体験をそのままお話するのですが、私がロシアの研究職を得た理由は、いわゆる「ヘッドハンティング」をされたためなので、「どうやればロシアで研究職を得られ [続きを読む]
  • 【第34回】日本文化好きなロシアの人たち
  • エカテリンブルクに住んでいて感じることの一つが、ロシア人の中には、日本に(もしくは日本の文化に)好感を持っている人が多くいるということです。ロシアに住んだことのある他の日本人に聞いても、私と同様に「ロシアは親日的」とか、「ロシア人は日本文化が好き」と感じる人は多いようです。エカテリンブルク市内には現在4つの日本語教室が存在し、ウラル連邦大学の日本語学科の関係者から聞いた話では、市内に200人から3 [続きを読む]
  • 【第33回】 私が選んだ2016年の主な出来事
  • 今年の出来事で印象深かったものを、自分のツイートを見直しながらまとめてみました。特に6月以降の「出来事の密度」が非常に高い1年でした。残り数日は平穏に過ぎてもらいたいものです。私が選んだ2016年の主な出来事1月*ルーブルの暴落、一時1ドル85ルーブルを超える水準に*ロシア国内でインフルエンザ大流行2月*エカテリンブルク市内で、イスラム国のメンバー7人を逮捕したとFSBが発表*LIGOが重力波を検出したことを [続きを読む]
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