Hare さん プロフィール

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Hareさん: Hanes fik
ハンドル名Hare さん
ブログタイトルHanes fik
ブログURLhttp://yukarihane.hatenablog.com/
サイト紹介文『スウェーデン語源』をたんたんと翻訳しております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供39回 / 9日(平均30.3回/週) - 参加 2018/01/08 03:18

Hare さんのブログ記事

  • 『ス語源』 285.0 投票する
  • rösta〔投票する、提言する〕 は中世に röst 「声;意見;投票」から派生した。北欧諸語に共通のこの röst は、おそらく動詞 rausa「話す、喋る」から派生したのであろう。また、röst は擬音語がもとになっているという説もある。1970年代には英語の vote with your feet の影響で rösta med fötterna という表現が使われるようになった。製品、施設、学校などに不満や不支持を示すことで、当初は退席により反対の意思を表し [続きを読む]
  • 『ス語源』 284.0 煙
  • rök〔煙〕ゲルマン諸語に共通の言葉 rök の基本的語義は「噴き出すもの」で ryka〔煙を吐く〕と親戚である。スウェーデン語では中世から記録が残っている。「火の無い所に煙は立たない」という諺は古フランス語の書面に残っており、古代ローマの劇作家プラウトゥス〔前254頃〜184〕の作品『クルクリオ』の次の台詞が起源である。”Semper tu scito, flamma fumo est proxima”「(文字どおりの訳)常に心しておけ、炎は煙のす [続きを読む]
  • 『ス語源』 283.0 寝たふりをするキツネ?
  • räv〔キツネ〕 は北欧諸語に共通の言葉で、古スウェーデン語の時代から使われている。そもそもは「den röd- eller mörk- bruna 赤茶色あるいはこげ茶色のもの」という意味だったのだろう。ノルウェー語では rev と綴る。Ræv では「ケツ」になってしまう。古代よりキツネは狡賢い動物だと考えられてきたため、listig som en räv〔キツネのように狡い〕、rävspel〔陰謀〕、sova räv「寝たふりをする」などの表現が生まれた [続きを読む]
  • 『ス語源』 282.0 まっすぐな
  • rät〔まっすぐな〕Right(英語)、recht (オランダ語、ドイツ語)、ret(デンマーク語)および rett(ノルウェー語)のように、形容詞 rät(t)はゲルマン諸語に共通の言葉である。Slät〔滑らかな〕が slätt〔平地〕の副次形であるように、rät〔まっすぐな〕および rätt〔権利;正しい〕はもとは同じ単語であった。Rät/rätt が区別されるようになったのは比較的最近のことだ。これらふたつの言葉は、現在の言語感覚では別の [続きを読む]
  • 『ス語源』 281.0 正方形
  • ruta〔正方形、四角形〕 En ruta とは窓ガラスだけでなく、四角形やゲーム盤のマス目も指す。語源については定まっていない。Tillbaka på ruta ett という表現は、英語表現 be to/go back to/start again from square one の翻訳借用である。この square はマス目 rut を指す。つまりゲーム盤の「振り出し」のことだ。スウェーデン語でこの成句が最初に記載されたのは1983年の Veckans affärer〔経済週刊誌〕だと考えられてい [続きを読む]
  • 『ス語源』 280.0 見出し
  • rubrik〔見出し、ヘッドライン〕新聞などの見出しは通常黒色だが、rubrik という言葉を遡るとラテン語の rubrica「赤色」につきあたる。この言葉は最初、「法令の題目」という意味でスウェーデン語に到来した。なぜならローマ人は法令の題目を赤で書いていたからだ。中世になると、法令の各章の一行目を赤いインクで書くことが一般的になった。その一行目は、表題や、目次の構成要素になることが多かった。 [続きを読む]
  • 『ス語源』 279.0 リードオンリーメモリじゃなくて
  • rom〔魚卵;ラム酒〕 はゲルマン諸語に共通の言葉で「魚の卵」を指し、他の言語にも親戚語がある。スウェーデン語独特の表現 leka rommen av sig「性的に奔放な生活をする」は19世紀前半から使われている。魚の卵はメスが生むものなのだが、この表現は男性に関して使われる。オスの精子は mjölke だが、おかしなことにスウェーデン語スラングでは rom は精子の意味で使われることがある。またノルウェー人は陰嚢のことを rognpås [続きを読む]
  • 『ス語源』 278.0 愉快な
  • rolig〔楽しい〕はスウェーデン語では「楽しい」を表すが、デンマーク語とノルウェー語ではほぼ正反対の「静かな」という意味になる。もとになった単語は ro で「静けさ、平安、休養」を意味するが、かつては「楽しさ、喜び、娯楽、気晴らし」を表すこともあった。つまり休息中や自由時間に体感したいことだ。この意味は現代のスウェーデン語にも för ro(s) skul「面白半分に」という成句で残っている。スウェーデン語の rolig に [続きを読む]
  • 『ス語源』 277.0 敗者復活
  • revansch〔復讐;雪辱、リターンマッチでの勝利〕 「仕返しをする機会;敗戦後の勝利」は17世紀のフランス語 revanche「復讐、報復;報償、名誉回復」に由来する。この単語は中世には revenge とも綴られていて、英語に入って revenge〔復讐〕となった(親戚語には avenge「復讐する」がある)。これらの単語の接頭辞 re- はもともと、どちらかといえば強調に近かった。もとになった単語はラテン語の vindicta「解放;復讐」および [続きを読む]
  • 『ス語源』 276.0 校長
  • rektor〔校長〕 はすでに17世紀から記録がある。これはラテン語の rector「指導者、管理者」から来ているが、そのもとになったのは動詞の regere「指導する、管理する」である。〔スウェーデン語の〕regemente〔連隊〕、regent〔君主〕、regera〔統治する〕および regi(m)〔管理;政府〕など、〔ラテン語の regere には〕多くの親戚語がある。 [続きを読む]
  • 『ス語源』 275.0 ディレクター
  • regissör〔(舞台・映画)監督〕18世紀にフランス語から借用された当初、regissör は「管理者、検査官;劇場の技術責任者」を意味していたが、19世紀には「舞台監督」の意味が一般的になった。スウェーデン語の regissör をフランス語に翻訳する場合は注意が必要だ。演劇の場合は metteur en scène、映画の場合は réalisateur や cinéaste とすべきであろう。フランス語の régisseur は「舞台監督」の意味で使われることも [続きを読む]
  • 『ス語源』 274.0 薬食同源
  • recept〔処方箋;料理法〕医師の処方箋は、ラテン語の命令形 recipe!「受け取れ!」で始まっていた。次に処方箋を確認した薬剤師は、ラテン語の完了分詞 receptum「受け取られた」(つまり「調剤時に受け取った」)と記入した。これらの言葉のもとになったのはラテン語の動詞 recipere「受け取る」である。処方箋という意味の recept は16世紀にスウェーデン語に入り、料理法という意味では18世紀に使われはじめた。訳者のつぶや [続きを読む]
  • 『ス語源』 273.0 特売
  • rea〔セール〕 は realisation の短縮形で、1930 - 40年代に流行した。現在でも原形より短縮形のほうが、一般にはよく知られている。Rea は「値下げして売ること;売りつくし」を意味し、動詞の realisera「実現する;財産を金に換える、何かを売って金を得る」に由来する。「値下げして商品を販売すること」という意味で19世紀中ごろから書面で使われている。「セール、特売」を表す近隣諸語の単語には udsalg(デンマーク語)、s [続きを読む]
  • 『ス語源』 272.0 徹底的に調査する
  • rannsaka〔徹底的に調査する;尋問する〕 は北欧諸語に共通の言葉である。構成要素は rann「家」と、söka〔探す〕に由来する saka で、根底の意味は「(盗品を見つけるために)家中をくまなく調べる」である。rann- は granne「同じ建物内に住む他人」にも含まれている。英語は中世に、ransack「くまなく探す、あさりまわる;略奪する」という動詞を北欧語から借用した。 [続きを読む]
  • 『ス語源』 271.0 まっすぐな
  • rak〔直線の;直接の;まっすぐな〕 はゲルマン諸語に共通の言葉で、rank「細長い;(舟が)傾きやすい」および rät〔直線の〕と関係がある。På rak arm「簡単に、即座に」は19世紀に生まれた表現だ。腕を伸ばしたまま重量物を持ったり、持ち上げたりするパフォーマンスを想像されたい。腕がまっすぐのままでもできるのだから、それは簡単なこと、準備なしにできること、という意味だ。 [続きを読む]
  • 『ス語源』 270.0 消す
  • radera〔消す〕16世紀から使われている radera「消し去る、抹消する」は、ラテン語の同義語 radere に遡ることができる。〔スウェーデン語の〕親戚語には rasera「破壊しつくす」がある。これは、フランス語の raser「(髭を)剃る、(髪を)刈る;取り壊す、破壊する」を経て、〔ラテン語の〕radere〔削り取る〕を強調して作られた口語ラテン語 rasare に遡ることができる。別の親戚語には raster「網目、網目模様」がある。これ [続きを読む]
  • 『ス語源』 269.0 値引き;花壇
  • rabatt〔値引き;花壇〕17世紀にスウェーデン語は rabattを二回借用した。「値引き」という意味は、古語となったイタリア語の同義語 rabbatto がドイツ語を経てスウェーデン語に入ったものだ(現代イタリア語で「割引」は通常 sconto, riduzione という)。もとになったのは動詞の rabbattere「下げる、引く」である。「花壇」という意味はオランダで生じた。フランス語からの借用語 rabat「襟の折り返し」が、細長い花壇を指す園 [続きを読む]
  • 『ス語源』 268.0 群衆
  • pöbel〔群衆〕16世紀前半に pöbel が初めてスウェーデン語に登場したとき、その意味は「幅広い社会階層;一般の人」といった中立的なものであった。だが18世紀に、明らかに蔑視的な意味が pöbel についた。1871年発行の辞書によると pöbel とは「著しく教養不足で、品位や礼儀作法を軽蔑し、法令に反抗的な」社会階級のことだそうだ。今日 pöbelは「やじ馬、暴徒、群衆」を意味する。この言葉はフランス語の peuple〔民族、国 [続きを読む]
  • 『ス語源』 267.0 ファイル
  • pärm〔(本の)表紙;書類綴り〕低地ドイツ語の perment が古スウェーデン語に入って perman, pærman となり、やがて18世紀に pärm「(本の)表紙;紙ばさみ」となった。Pärm は基本的に pergament〔羊皮紙〕と起源を同じくする。Pergament はラテン語の pergamen(t)um、pergamena〔羊皮紙〕を経て、小アジアの西にある古代ギリシャの都市 Pergamon〔ペルガモン〕に遡ることができる(現在はトルコのベルガマ)。羊皮紙の発祥 [続きを読む]
  • 『ス語源』 266.0 進行中の
  • på gång〔もうすぐ完成する、もうすぐ起こる〕 は å gångeなどの形で遅くとも17世紀から書面で使われ、その主な意味は「作業中の、遂行中の、実現中の、進行中の」であった。古アイスランド語にも á gangi「進行中の、遂行中の;歩いている」という同様の熟語がある。På gång は辞書編纂者たちから、くだけすぎで田舎臭く、標準語にはそぐわない表現だとみなされていて、ずいぶん長い間忘れ去られていた。だが、20世紀末の [続きを読む]
  • 『ス語源』 265.0 粉
  • pulver〔パウダー〕は、古スウェーデン語の時代にラテン語 pulvis「埃、ちり、砂塵」が「埃;粉末;火薬」の意味で借用されたものだ。このラテン語 pulvis はフランス語では poudre になり、さらに古スウェーデン語に入って pud(h)er となり、「おしろい;粉末スパイス」の意味で使われていた。ラテン語の pollen「粉末;埃、ちり」も親戚語で、18世紀には植物学用語「花粉」になった。別の親戚語には polenta「とうもろこしの粉( [続きを読む]
  • 『ス語源』 264.0 プードル
  • pudel〔プードル〕犬種のプードル pudel は18世紀にドイツ語 Pudel を取り入れたものだ。この言葉はおそらく pud(d)eln「ビシャビシャと水がはねる音」および Pudel 「水たまり」から派生したものであろう。プードルが、猟師に撃ち落とされた鳥を回収するために水の中を駆けまわるように訓練されていることと関係があるのかもしれない。プードルを使った表現はかなりある。文学における例には pudelns kärna〔プードルの中身〕が [続きを読む]
  • 『ス語源』 263.0 お高くとまった
  • pryd〔淑女ぶった〕古スウェーデン語には prud「壮麗な、立派な」と pryd「上品な、礼儀正しい」の両方が存在していた。このふたつの単語は、以下のフランス語に関係している。ひとつめは、死語となった形容詞 prouz/preux「勇敢な」。ふたつめは、古フランス語の複合語 prodome, pr(e)udhomme「知恵と能力のある誠実な男」および prodefeme, pr(e)udefeme「賢く控えめで貞淑な女」(prouz/preux + de + homme, femme)である。18 [続きを読む]
  • 『ス語源』 262.0 お大事に
  • prosit〔お大事に〕 はラテン語の動詞の一形で、「良くなりますように」という意味である(動詞 prodesse の接続法現在)。Prosit は18世紀に、くしゃみをした人を気遣う礼儀正しい表現として使われはじめた。だからこの言葉をかけられた人は「ありがとう」と返事をする。くしゃみはかつて悪いことが起きる兆しだと考えられていたが、この表現にはそれを避けたいという思いが詰まっている。それ以前には、くしゃみをした人にはGud [続きを読む]