Hare さん プロフィール

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Hareさん: Hanes fik
ハンドル名Hare さん
ブログタイトルHanes fik
ブログURLhttp://yukarihane.hatenablog.com/
サイト紹介文『スウェーデン語源』をたんたんと翻訳しております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供139回 / 145日(平均6.7回/週) - 参加 2018/01/08 03:18

Hare さんのブログ記事

  • Kjell:スウェーデンの人名
  • 今回は北欧らしい名前を。北欧圏外の人には、どー発音していいのかわからない Kjell。自分の名前を外国人に発音させている、こんなビデオもあります。ご本人は「チェルだよ」と言っているのですが、ビデオの中で他の人たちが「ノルウェー語ではシェルだよ」とか「彼はスウェーデン人だけどフィンランドで育っているし」と言っているので、たぶんご本人の発音はフィンランドのスウェーデン語式だと思います。私の知る限りでも、フィ [続きを読む]
  • 『ス語源』372 クルミ=外国のナッツ
  • ◆valnöt〔クルミ〕はゲルマン諸語に共通の言葉で、前半部分の val- は「外国の;ケルトの、フランスの、イタリアの、ローマの」などを意味していた。クルミはイタリアおよびケルト人が居住したガリアからゲルマン民族に伝わったためだ。スウェーデン語で valnöt は中世から使われている。この val は形容詞 välsk にも含まれている。この形容詞はもっぱら välska seder という成句で使われており、「外国の習慣;贅沢な生活 [続きを読む]
  • Anders:スウェーデンの人名
  • Anders は察しがつきますね。ああ、英語の Andrew だなあと。発音はスウェーデン中部だと「アンデシュ」、南部だと「アンデルス」。こちらもご参考に。『スウェーデン語の発音 RとRS』これは Andreas(アンドレアス)の一種だそうです。語源はギリシャ語の「男」で、キリストの使途のひとり。フランス語では Andre(アンドレ)。おお、ベルばらの世界…と胸騒ぐ昭和の私。ポーランド語では Andrzej(アンジェイ)。有名な映画監督 [続きを読む]
  • Malin:スウェーデンの人名
  • 「ヨーロッパで一般的な名前はスウェーデンでは短くなる」の4例目、Malin さん。カタカナにするとマーリンまたはモーリン。これは Magdalena が縮んだものです。今度は G と D が飛んで行ったのね。Magdalena とは「マグダラから来た(女)」のことで、聖書に登場する「マグダラのマリア」のこと。イギリスのケンブリッジ大学とオックスフォード大学には Magdalen(e) の名の付いたカレッジがあり、この発音は「モードリン」だとか [続きを読む]
  • Måns:スウェーデンの人名
  • 「ヨーロッパで一般的な名前はスウェーデンでは短くなる」の3例目、Måns(モンス)くん。これは Magnus(マグヌス)が縮んだものだそうです。今度は G が抜け落ちたのか。Magnus くん自体もスウェーデンで一般的な名前ですよね。Magnus の起源はラテン語の「偉大な(者)」で、ノルウェーとスウェーデンでは昔の王様の名前でした。スウェーデンで有名なモンスといえば歌手の Måns Zelmerlöw かな。2015年のヨーロヴィジョン・ [続きを読む]
  • Karin:スウェーデンの人名
  • 自説「ヨーロッパで一般的な名前はスウェーデンでは短くなる」の例その2、Karin さん。(発音はカーリン、あるいはコーリン)なんとこれ、Katarina が縮んだものなんですね。T が抜け落ちちゃったのか。Katarina も一般的な名前なんですけどね。Katarina をヨーロッパの主要言語で表すと英語:Catherine(キャサリン)フランス語:Catherine(カトリーヌ)ドイツ語:Katharina(カタリーナ)スペイン語:Catalina(カタリーナ)R [続きを読む]
  • 『ス語源』371 枕カバー
  • örngott〔枕カバー〕の前半部分は öra〔耳〕の複数属格の古い形である。後半部分は古くは gat/ gåt(h) と綴られていた。これから「配慮、世話」あるいは「快適」を連想することができる。この gott は古語の gättas「快適に思う」と親戚だと考えられている。Örngott の現在の語義は「枕カバー」なのだが、古スウェーデン語時代以来長きにわたって、この単語は「枕」を意味していた。枕も枕カバーも、耳を保護するもの、耳に [続きを読む]
  • 『ス語源』370 ビール
  • öl〔ビール〕ゲルマン諸語に共通の単語 öl の原義は「苦い飲み物」だったのではないだろうか。Ölは、ラテン語の alumen「ミョウバン」に由来する alun〔ミョウバン〕と aluminium〔アルミニウム〕と親戚である。フィンランド語の olut「ビール」はゲルマン語からの借用である。Öl はかつて非常に一般的な飲み物だったので、「酒席、宴会」の意味も持つようになった。Barnsöl「幼児洗礼式(とその酒席)」および gravöl、li [続きを読む]
  • 『ス語源』 369 砂漠
  • öken〔砂漠〕は古スウェーデン語時代に、形容詞 öde「人の住まない、ひとけのない、寂しい」から派生した。最初、この ö は短母音で、töcken〔もや、かすみ〕と韻を踏んでいた。古スウェーデン語の綴りでは母音のあとに子音連結が来ると、それは短母音として発音された。だから ödhkn と記されていたのだが、やがて ötkn になり、さらに ökn になったあと補助母音がついて öken となった。そして長期間 öcken とも綴られ [続きを読む]
  • 『ス語源』 368 謙虚な
  • ödmjuk〔謙虚な、おとなしい〕な人とは遠慮がちで、思いやりがあり、周囲に自分の自慢話などしない人のことである。Ödmjuk は北欧諸語に共通の言葉で、デンマーク語では ydmyg である。Öd-/ yd-/ aud- は「とても、たやすく」という意味で、この単語の原義は「たやすく柔らかくなる」である。Ökänd「悪名高い」にはこの öd- が含まれており、原初の意味は「たやすく認識できる」であった。「誰もが知っている、有名な」とい [続きを読む]
  • 『ス語源』 367 運命;ひとけのない
  • öde〔運命;ひとけのない〕名詞 öde〔運命〕はスウェーデン語にだけ存在し、17世紀前半から使われている。語源となったのは、「前もって定められた」を意味するノルド語の形容詞である。Ett öde värre än döden〔死よりもひどい運命〕というクリシェは現在では不愉快なこと、やっかいなことを表すときに冗談めかして使われる。これは、17世紀から使われている英語表現 a fate worse than death をスウェーデン語に取り入れ [続きを読む]
  • 『ス語源』 366 島
  • ö〔島〕ゲルマン系の名詞 ö「水に囲まれた土地」は å〔川〕とほぼ同じものである。もっと正確にいうとå の派生語である。この言葉はかつて、おそらく awjo という形で、地名の Skåne スコーネに含まれていた。Skåneとは「水に囲まれた危険な土地(den skadliga ön)」すなわち「船の遭難が多発する半島」を意味していたのではないだろうか。英語で「島」を表す island は ö の近い親戚で、古英語では iegland と綴られて [続きを読む]
  • 『ス語源』 365 はつらつとした
  • ärtig〔はつらつとした、しゃれた;セクシーな〕は名詞の ärta〔エンドウ豆〕とは関係がない。これは、「刺激する、じらす、狩りたてる」を意味する方言 ärta に由来すると考えられている。この方言動詞はノルウェー語では一般的で erte という。フランス語からの借用語 pikant「興味をそそる、きわどい」の語義も「刺激するような」から発展した。とはいえ、名詞の ärta〔エンドウ豆〕には「パチンと弾けること」という特別 [続きを読む]
  • 『ス語源』 364 正直だと尊敬される
  • ärlig〔正直な〕は低地ドイツ語からの借用語で、古スウェーデン語では「名誉ある、尊敬された;壮麗な、立派な」などを表していた。だが16〜17世紀になると高地ドイツ語の影響で「誠実な;率直な」という現在の意味を持つようになった。これは ära〔名誉〕からの派生語である。訳者のつぶやき: 英語の honest(正直な)も honor(名誉)と親戚です。 [続きを読む]
  • 『ス語源』 363 用件、問題
  • ärende〔用件;問題〕はゲルマン諸語に共通の言葉だが、その起源は不明である。ひょっとしたら、かつては「用事を片付けること」や「用件を伝える人」を意味していたのかもしれない。この語義は ærinde(デンマーク語)、 ærend(ノルウェー語)、erindi(アイスランド語)などの北欧諸語や英語の errand に残っている。デンマーク語の ærinde は「自然の要求」を意味する、少し古めかしい婉曲表現だ。スウェーデン語でもかつ [続きを読む]
  • 『ス語源』 362 名誉
  • ära〔名誉〕は中世低地ドイツ語からの借用である。エサイアス・テグネール〔1782〜1846〕はスウェーデン語を評してärans och hjeltarnes språk〔名誉と英雄たちの言語〕と述べたが、この有名な詩句のうち och 以外は低地ドイツ語からの借用語だ。しかも ch の綴りは中世低地ドイツ語の綴り方の影響を受けている。当時は k の発音を ch と表記していたのだ。Ära(s) den som äras bör はドイツ語の儀礼的表現 Ehre wem Ehre [続きを読む]
  • 『ス語源』 361 寡婦
  • änka〔未亡人、寡婦〕Änka(スウェーデン語)、enke(ノルウェー語、デンマーク語)、ekkja(アイスランド語)など、北欧諸語には夫を亡くした女性を表す独特の言葉がある。根底の意味は「ensam〔孤独な〕、enda〔たった一つの〕、ensamstående〔一人の〕」で、数詞および不定冠詞の en〔一〕と近い親戚である。他のゲルマン諸語で寡婦を表す widow(英語)、Witwe(ドイツ語)、weduwe(オランダ語)は印欧諸語に共通してい [続きを読む]
  • 『ス語源』 360 愛する
  • älska〔愛する〕は北欧諸語に共通の言葉で、形容詞 älskr「愛おしい;愛情深い」から派生した。ノルド語の動詞 ala「産む;育てる」および〔スウェーデン語の〕alster「製品、生産物」と親戚である。「性交する」という意味では1930年代から使われている。 [続きを読む]
  • 『ス語源』 359.0 所有する
  • äga〔所有する〕はゲルマン諸語に共通の単語である。この動詞 äga の完了分詞形から egen〔自身の〕が生まれた。つまり egen のオリジナルの意味は「所有された」で、その古い語義は複合語 livegen〔出生地を離れられない、農奴のような〕(文字どおりの意味は「命すなわち身体を他人に所有された」)の中に生きている。動詞 äga はかつて ega/ egha と綴られることが多く、その過去形は atti、åtte であった。英語の ought [続きを読む]
  • 『ス語源』 358.0 ロバ
  • åsna〔ロバ〕は中世の借用語で、ラテン語の asinus に遡ることができる。英語でロバを表す ass は、この asinus がケルト語を通じて入ったものだ。 ロバは忍耐強く欲も少ないが、同時に意思の強い動物だ。それゆえ不合理なことにロバは愚かで頑固だというイメージが付き、そのような人を嘲笑する表現となった。訳者のつぶやき:『カブールの本屋』の著者 Åsne Seierstad の名前を見たとき私は「…ロバなの?」と思いましたが [続きを読む]
  • 『ス語源』 357.0 雷
  • åska〔雷鳴〕は古ノルド語時代のアース神信仰の名残である。この言葉の起源は、古スウェーデン語の as と ækia/ ikkia の複合語で、ås(ここではアース神族のトール)が車両に乗って天空を駆けること(åkning)を意味する。語源となった言葉の後半部分は、方言の äcka「簡易な馬車;運搬」に残っている。訳者のつぶやき:女性名の Åsa は「女神」という意味です。 [続きを読む]
  • 『ス語源』 356.0 中規模の川
  • å〔älv より小さく bäck より大きい川〕はゲルマン諸語に共通の言葉で、ラテン語の aqua「水」と親戚である。Aqua は akvavit〔アクアビット〕、eau-de-vie〔ブランデー〕および whisky(いずれも「命の水」の意味)に含まれている。その他の親戚語には ö〔島〕や akvarium〔水槽〕、akvarell(透明水彩技法)がある。また、gouache(不透明水彩技法)はイタリア語の guazzo〔水たまり〕を通じてラテン語の aquatio〔水汲み〕 [続きを読む]
  • 『ス語源』 355.0 斧
  • yxa〔斧〕は人類最古の道具かつ武器のひとつである。ゲルマン諸語に共通しており、økse (デンマーク語)、øks(ノルウェー語)、axe(英語)、Axt(ドイツ語)などがある。これらはラテン語の ascia(古い形は acsia)「斧」と親戚である。もともとはアジアからの渡来語であろう。 [続きを読む]
  • 『ス語源』 354.0 かばん
  • väska〔鞄〕中世に低地ドイツ語が北欧諸語に与えたのは、〔スウェーデン語の〕väska やノルウェー語の veske だけでなく、スウェーデン語 våtsäck(古語)、デンマーク語 vadsæk およびノルウェー語 vadsekk「旅行鞄、トランク、衣料品袋」もある。低地ドイツ語の weske は watsak に遡ることができる。この wat は「ヘリのある布地(våd)、生地;ウール;衣服」、そして sak は「サック、袋」のことである。(デンマーク語 [続きを読む]