LALA さん プロフィール

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LALAさん: Lα& Lα
ハンドル名LALA さん
ブログタイトルLα& Lα
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/tukatuku123/
サイト紹介文つかつくサイトです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供108回 / 290日(平均2.6回/週) - 参加 2018/01/08 13:31

LALA さんのブログ記事

  • 陽だまりは、いつも側に34
  • 牧野発見、離脱せよその短いメッセージが、全員のスマホに届いた。ホッと息を吐き出すのも束の間。今度は、自分達が脱出しなければならない。滋は、持ち上げていた純白の花瓶を、目の前の黒服に投げつけた。執事であろうその男は、花瓶の価値を知るだけに、滋よりも、空を舞う李王朝初期の逸品に飛びついた。その隙に、滋は、男の脇を擦り抜け、出口に向かって走る。他のメンバーも、続々と入り口ホールへ集まってきていた。目配せ [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に33
  • 「あなたは・・・」驚くつくしに向かって、男は、人差し指を口元に当てた。『しずかに』声を出さず、唇だけが動く。男は、ドアを素早く閉めると、窓に向かって歩いた。手には、真鍮の鍵束が握られている。窓の一つに手を掛けると、鍵穴に鍵を差し込んだ。カチリ小さな音がして、解錠されたことが分かる。つくしは、男に駆け寄った。男は、懐かしそうにつくしの髪を撫でると、顎の先を外に向けた。『ここから、逃げろ』そう言ってい [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に32
  • 「このお屋敷は、お嬢様の友達に、お茶も出さないのねー」ソファーに座り、足をバタバタさせながら、滋が、呆れたよう呟いた。「早く帰れって事でしょ?」同じく、ソファーに深く座った類が、眠たそうに目を擦った。腕組みをした総二郎は、壁にもたれたまま、あきらを見た。「なぁ、今何時?」「八時二十九分」約束の時間、八時半まで、あと一分。桜子は、立ち上がると、廊下に続くドアの前に立った。「私、お腹が痛いので、おトイ [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に31
  • つくしは、吐きそうだった。それ程、蜜石巌が、彼女に突きつけた選択は、酷なものだった。『蜜石歩』として、この家で一生生きていくか。『牧野つくし』を選び、両親、弟を死に追いやるか。ただの脅しでない事は、巌から醸し出される毒々しさから明らかだった。しかも、巌は、一人の青年を連れて来て、『お前の許嫁だ』と言い放った。それは、つくしに薬を嗅がせた男。名前は、袴田優。巌の隠し子であり、現在、歩の父親『健』以外 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に30
  • 「いつまでも、メソメソしてんじゃないわよ、鬱陶しい!」滋は、目の前で泣き続ける歩に、蹴りを入れたいと思った。しかし、ここは、道明寺家が用意したリムジンの中。F4と桜子、そして、司の護衛である金原も乗っている。「あきらちゃん、あと何分で着く?」「五分くらいじゃねーか?」「あたし、この顔見てたら、胸糞悪くなってきたわ」並んで座る桜子と滋は、前に座る歩を、これ以上無いほど冷ややかな視線で見た。「お家まで送 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に29
  • トントン小笠原がミーティングルームのドアを叩くと、中にいた女子学生達が、一瞬にして口を噤んだ。 皆、事前に、何度も注意を受けていた。声を聞かれないように。もし、素性がバレたら、自己責任だと。決して、この場にいる人間の事は、他言無用。仮に、秘密を漏らしたら、相応の報いを受けてもらう。小笠原の父は、世間で名の知られている政治家だ。パフォーマンス好きで、反対運動の先頭で良く見かけるが、実績を尋ねると押し [続きを読む]
  • 寒椿
  • 牧野さまー牧野さまー牧野さまー牧野さまーメイドさん達が、あたしを探して走り回ってる牧野さまー牧野さまーウェディングドレスのお試着が、まだ終わっておりませんー五月蝿いわ!あたしの体は、一つだっつーの。何着着せれば、満足すんのよ!あたしは、今、庭の隅にある寒椿の下に蹲って、耳を塞いでる司との長い恋愛期間を乗り越え、あたしの誕生日に、二人は、結婚することになったでも・・・世紀の大恋愛!!!リアルシンデレ [続きを読む]
  • 短編お知らせ?
  • こんにちは、LALAです。連日、心臓に悪い作品をお届けしておりますが、皆さま、ついてこられてますか?とりあえず、つくし、完全救出までのお話を現在書き終わりました。そこまでは、毎日、アップさせて頂こうと思います。心臓の悪い方は、あー、毎日更新されなくなった。よし、つくし、助かったのね。じゃ、読むか。と思って頂けると嬉しいです。後から一気読みで結構ですよ〜。ドンと来い!なんなら、司と一緒に、カチコミ入れた [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に28
  • 「今の所だ!止めて、巻き戻せ!」リプレイされる防犯カメラの映像を、司は、凝視する。警備室に流れる緊張感。機器を扱う係員の手も震える。椅子に座る彼を覆うように、背後から司が身を寄せた。少しでも画面に映し出された映像を、間近で見ようとして。「そこだ!」つくしが、立ち止まり、何かに駆け寄ろうとしている。「これだけじゃ、何も分からないよ」類は、落胆を隠せない表情で見つめる。「いや、そうでもない」つくしは、 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に27
  • コンコン二回ノックコン一回ノックコンコンコンコンコン五回ノック決められた通りの合図に、小笠原は、部室の鍵を内側から開けた。カチッその音が、妙に大きく聞こえる。ドッドッドッドッドッドッ心拍は、一気に跳ね上がった。意を決して、ほんの2センチほどドアを開けると、ガシッ男の指が、隙間から入り、ドアを無理やり開けた。小笠原は、恐怖に声も出ず、ヨロヨロ数歩後退りして、力なく床に座り込む。恐る恐る見上げると、一 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に26
  • 「あちゃー、もう、こんな時間!」つくしは、時計台の針が、六時を指すのを見て、舌をペロリと出した。先生からの頼まれ事で、思った以上に下校時間が遅くなった。「滋さん達、心配してるよね?」駆け足で裏庭を抜け、自転車置き場の方から玄関へ出ようとする。しかし、その途中で、蹲る女子生徒を見つけた。「あの・・・大丈夫ですか?」「少し、足をくじいてしまって」苦痛に顔を歪める彼女は、つくしと同じ三つ編みだった。妙な [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に25
  • 「はー、空が、無駄に青いね」「ですわね」中庭のガゼボ。ほんの少し前まで、三人揃って昼食を食べていた場所で、滋と桜子は、ぼんやり空を見上げていた。「道明寺司ってさぁ」「はい」「それほど、悪い奴じゃないって事?」この数日、バイト先まで送る車の中で、つくしは、司との出会いから金平糖に至るまでの話を少しずつ分けながら二人にした。屋上で、つくしが襲われた事を隠していたのには、正直、腹が立った。しかし、その場 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に24
  • 日課になった、特別図書館通い。日を追うごとに、緊張感も解れて来る。つくしは、勢いよく古書室のドアを開けると、「こんにちは、道明寺さん」と微笑んだ。もう、狸寝入りをする必要もない。司は、軽く右手を上げると、再び本に視線を落とした。何を話すわけでもない。ただ、二人だけの時間が心地いい。つくしは、いつものように、ガラスケースから赤毛のアンを取り出すと、司の前に座った。今、司の手に収まっているのは、『アン [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に23
  • 「場所の提供はするけど、直接、手は、下したくないわ」陸上部の部室で、部長である小笠原は、渋い顔をした。話の成り行き上、片棒を担ぐ事になってしまったが、目の前で、作り笑顔を浮かべる蜜石歩と言う女をどうしても信じることが出来ない。「今更ですわ、小笠原さん。でも、ご安心ください。顔は、見られないようにして差し上げますから」歩は、ハンカチで口元を押さえながら喋った。そうでもしないと、この埃っぽい部屋では、 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に22
  • 「タマ」「なんですか、坊ちゃん」「コレ・・・洗っといてくれ」司が、視線を反らしながら、弁当をタマの目の前に突き出した。「なんですか、コレ」「見りゃ分かんだろ。弁当だ、弁当!」「そりゃ、分かってますけどねぇ。で、誰のですか?」「うるせぇ。洗うのか、洗わねぇのか、どっちだ!」「そりゃ、洗いますよ」タマは、司から弁当箱を受け取ると、それを包む布をマジマジと見た。「ほぉ、こりゃ、手の込んだパッチワークだ」 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に21
  • 「やっぱり、明日からは、いいよ。迷惑だろうし」「先輩!『やっぱり』とかは無しって、あれほど約束したじゃないですか!」「あー、はい、はい」「ハイは、一回!」「・・・はい」つくしは、三条家が用意したリムジンで、バイト先へ送られている。理由は、単純明快。『私を、孤独死させるつもりですか!』昼休みに会えなくなった事で、桜子のフラストレーションは、溜まりに溜まっていた。『車だと、お店まで五分だし』と言うと、 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつもそばに20
  • 「犯人は、二年のリリーズとか言うネーミングセンスの無い三人組女子だと思われます。昨日の夕方、突然、転校届けが提出されているので」昼休み、桜子が、憮然とした表情で、食事中の滋に告げた。「どういう事?」「転校理由は、海外留学。フランス、スイス、アメリカ。全員別の場所に飛ばされています。編入先は、表向き、名門校ですけど、どこも問題を起こした令嬢を金で引き受ける更生施設のようなものですね。良ければ、数年後 [続きを読む]
  • お伺い
  • おはようございます、LALAです。いつも、コメント、拍手に、背中を押していただいています。感謝(^人^)まだまだ、陽だまりは〜も序盤で、何話になるのかも分からないのですが、次のお話の案が浮かびました。そこで、皆様に少しお聞きしたいことがあります。二次の世界、原作ありきの場所ですので、どうしても設定などが被る場合があります。それを一々取り上げることこそ、ナンセンスかと。ただ、設定が特殊故に、あまりにも被る [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に19
  • 「つくしー」早朝、校門前で、滋が右腕をブンブン左右に振っていた。「あれ、滋さん、どーしたの?」「どーしたのじゃないわよー。最近、お昼一緒に食べれないから、つくし不足を解消しに来たの!」ムギュー自転車に乗ったままのつくしの腰に、滋が、力一杯抱くと、「うっ」頭上から低い呻きが聞こえて来た。「ん?」身を離して、よくよく見れば、なぜか、つくしは冬服を着ている。「暑くない?」「え?別に」「いや、顔、赤いよ」 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に18
  • 「泣いていい」司の言葉に、つくしは、ゆっくり首を横に振った。身を硬くし、じっと耐えていれば、どんな苦痛も、いつかは過ぎ去って行く。そうやって、つくしは、今まで生きて来た。頑なさを貫く彼女に、これまで背負って来た苦難の重さが見て取れる。司は、何も理解してやれない自分が歯がゆかった。ただ、せめて、この悲しみに寄り添ってやりたかった。「なら、泣かなくていい。代わりに、俺が、泣いてやるから」司は、つくしの [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に17
  • 特別図書館二階。庭を見下ろすラウンジには、座り心地良さそうな椅子が、幾つも置かれている。その中の一つ。深い緑のローチェアーに座らされたつくしは、自分の怪我の度合いより、土が付いたままのスカートが、周りを汚さないかばかり気にしていた。司は、その横で床に片方の膝をつき、不安げにつくしを覗き込んでいる。「傷の応急処置は、終わりましたが、脳波などは、病院でないと」学園に常駐する女医は、つくしをこれでもかと [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に16
  • タッタッタッタ昼休みの合図が鳴ると同時に、つくしは、小さな紙袋を胸に抱えて教室を飛び出した。行き先は、無論、特別図書館。昨日の続きを読みたい。司に本物の『道明寺』と『長命寺』を見せてあげたい。はやる気持ちもが後押しして、つくしの走る速度は、ドンドン上がって行く。そのスピードに、生徒達の目が集まった。「あれって・・・牧野つくし?」それまで、滋と桜子の付属品くらいにしか思っていなかった少女の躍動感あふ [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に15
  • 「ねーちゃん、お帰り」「ただいま、進」卓袱台に宿題を広げていた進は、姉の帰宅に、慌てて問題集を片付けた。「いいよ、いいよ、進。まだ、晩御飯まで時間あるし、先に、宿題、済ませときな」「えーーーー、だって、その手に持ってるの、バイト先の和菓子でしょ?」進は、頼む前から台所に立ち、日本茶の用意を始めた。バイト代を上げてあげられない代わりに、和菓子店の女将は、時々、商品を持ち帰らせてくれる。生活でやっとの [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に14
  • I had made up my mind that if you didn't come for me to-night I'd go down the track to that big wild cherry-tree at the
    bend, and climb up into it to stay all night. I wouldn't be a bit afraid, and it would be lovely to sleep in a wild cherry-tr
    ee all white with bloom in the moonshine,あたし、心に決めていたんです、もし、あなたが今夜迎えに来て
    くださらなかったら、線路を降りて行って、あの曲がり角にあ [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に13
  • ピッカチャッゴールドカードを差し込むと、ドアのロックが、小さな機械音と共に開いた。静かな図書館では、その音すら大きく思え、司は、柄にもなく手に汗をかく。ゆっくり扉を開けると、一人の少女の背中が目に入った。司の気配にも気付かず、無心に本を読んでいる。室内に用意されているのは、テーブルと向かい合わせのに置かれた椅子が二脚。この部屋を訪れる人数分しか置かれておらず、必然的に、司は、つくしの前に座ることに [続きを読む]