LALA さん プロフィール

  •  
LALAさん: LALALA
ハンドル名LALA さん
ブログタイトルLALALA
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/tukatuku123/
サイト紹介文つかつくサイトです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供56回 / 100日(平均3.9回/週) - 参加 2018/01/08 13:31

LALA さんのブログ記事

  • Chemistry42
  • その日は、氷のように冷たい雨が降っていた。濡れたJFK空港の滑走路も黒く光り、身を刺す寒々しさに、楓は、首をすくめた。次々と離着陸を繰り返す航空機が、轟音を発し、耳など使い物にならない。無言のままタラップを降りる楓に、SPの一人が、傘をさしかけた。その前を、ダダダダダッ戦闘用防弾チョッキに身を包んだSP達が、駆け下りていく。NYでは、日本とは比べ物にならない警護が敷かれていた。他人の目には異様でも、楓達に [続きを読む]
  • Chemistry41
  • 「おはよう」「あ、おはようございます」同時に部屋のドアが開き、二人は、廊下で挨拶を交わす。決して、申し合わせたわけではない。司が自分の出勤に合わせてくれているのは、つくしも分かっていた。「送っていく」「毎日、ほんと、いいですから。自転車も、ありますし」「ただでさえ、なかなか会えないんだ。それくらい譲歩しろ」「あ・・・はぃ」照れ臭そうに俯くつくしの頭を、司が、ヨシヨシと満足げに撫でた。司が引っ越して [続きを読む]
  • Chemistry40
  • エステの後も、買い物だ、夕飯だと、椿に振り回されて、気付けば帰宅は、午後十一時。しかし、次の日も、喫茶店でのアルバイトで、早起きしなくてはいけない。つくしは、慌てて寝巻きに着替えて布団に潜り込んだ。そして、二時間後の深夜一時。つくしは、深い眠りに落ちていた。トントントン訪問者は、控えめながら、彼女の眠りを妨げるのには十分の音で、ノックした。トントントントントントン何度も、何度も、止まる事がない。こ [続きを読む]
  • Chemistry39
  • 「・・・ん?」次の日の朝、ゆっくりと覚醒してきた司は、腕の中に居るはずの女を探して、目を閉じたまま、ソファーの上を手で探った。温かさは、残っている。しかし、本体が居ない。ガバッと起き上がり、周りを見回すと、キッキンで、右往左往するつくしを見つけた。「何、やってんだ」「えっと・・・朝のコーヒーを・・・」イタリア製コーヒーメーカー、デ□ンギには、エスプレッソやカプチーノ用スチーマー等、色々な機能が付い [続きを読む]
  • Chemistry38
  • 「怒るなって」「怒ってません」「その態度じゃ、説得力ゼロだろ」司は、小さく溜息をつきながら、つくしの背中に額を付けた。ど貧乏が板につき過ぎた女は、部屋の中を見た瞬間、背を向けて逃げようとした。扉に両腕を付いて挟み込んだまでは良かったが、彼女は、ズルズルとしゃがみこみ、体育座りで顔を膝に押し当てている。「言いたい事あるなら、言えよ」「あり得ない、こんな・・・無駄な改装」二階には、つくしの部屋以外に、 [続きを読む]
  • 桜人
  • 道明寺家が、都内に有する日本庭園で、毎年恒例の観桜会が開かれた。客は皆、日本を代表する企業の重役や政治家、そして、その家族。老いも若きも、着物に身を包み、今、満開に咲き誇る桜を愛でる。要所要所に置かれたお接待処では、茶会が開かれたり、雅楽の演奏が行われたり。雛祭を彷彿とさせる目に鮮やかな赤い毛氈が、桜の木下に置かれた長椅子に敷かれている。風で舞い落ちた花屑(さくらくず)が、玉砂利を淡いピンクに染め [続きを読む]
  • 原作設定一話限定桜物語アップお知らせ
  • おはようございます、LALAです。あ、もうすぐ昼だ(笑)今日は、四月一日(わたぬき)ですね。その昔、春の訪れと共に、防寒の為に着物に入れていた綿を抜いた事から、この呼び名になったそうです。こちらも、春爛漫。桜が、満開です。三月の繁忙期を終え、なんとか、日常が戻りつつあります。また、五月には、忙しい時期を迎えるのですが、ほんの少し、小休止を味わう事が出来そうです。Chemistry、もう37話なのに、まだ、口チュー [続きを読む]
  • Chemistry37
  • 「牧野!牧野!牧野!」司は、人が入り乱れる歩道を、つくしを求めて彷徨った。その前後左右には、黒服の男達が付き従い、四方に目を光らせている。数分遅れて来た司付きのSP達は、自分達が、この戦闘に間に合わなかったことを、酷く後悔していた。バイクの性能の差とは言え、もっと出来ることは無かったのかと、自問自答を繰り返す。手加減無しに敵を殴った司の拳は、皮膚が裂け、血が滲んでいた。主人に傷一つ付けず、守り抜くの [続きを読む]
  • Chemistry36
  • 『この先、事故発生の為、渋滞中です。別のルートを探します』メットに仕込まれた通信機から、西田の指示が流れる。刻々と動く椿達の動きを本社のコンピュータが把握していた。赤で示される椿と青で示される司の距離は、八キロ。一般道を走る事を考えると、時速六十キロで八分。プロが、素人相手に仕事を終わらせるには十分な時間だ。『300メートル先、交差点を右折です』司は、カーブに差し掛かると、全身を思い切り右に投げ出し [続きを読む]
  • Chemistry35
  • 「はぁー、美味しかった〜〜」椿は、屋台の親父さんが奢ってくれた一杯では満足いかず、その後、三杯のラーメンを完食した。無論、お代は、置いてきた。ただ、カードしか持っていない、ましてや、小銭など見たことの無い彼女が、1,200円などと言う少額を持ち合わせている訳もない。つくしは、自分の財布から一円、五円まで掻き集め、最後に三円値引きしてもらって、なんとか支払った。そのせいで、財布の中は、すっからかん。振っ [続きを読む]
  • Chemistry34
  • 大学のほど近いコンビニで、つくしは、かれこれ三十分は悩んでいた。「んー、どれにしようなぁ」彼女にとっては、プチ贅沢な、春限定デザート。桜を取り入れた商品が、ショーケースの一番目立つ所に並んでいる。定番、桜餅。変化球、桜塩大福。乙女心をくすぐる、桜ミルクレープ。桜と付ければ、何でも春色に染まる。淡いピンクに染められて、恋を予感させる可憐な花。司のお引越しで、少々、いや、かなり浮かれているつくしも、頬 [続きを読む]
  • Chemistry33
  • パッヘルベルのカノンが、三人の美しいバイオリニストによって演奏される。華やかな音色が、追いつ追われつ、軽やかな調べを紡ぎながら、眩い舞台に色を添えた。ここは、メイプルホテル、清流の間。和と洋の融合を見事に成し遂げた、絢爛たる室内装飾に、溜息を漏らす来賓客も多い。日本を代表するお菓子メーカー『坂野上製菓』が、創業100年を祝う為に、一年を掛けて準備を整えてきた。無論、政財界のお偉方も多く集まる場だけに [続きを読む]
  • Chemistry32
  • 客も、店員も、その場に居た者達は、誰一人例外無く、突然現れた別世界の二人組に、固まっていた。ここは、ドン◯。安売りの殿堂。所狭しと堆(うずたか)く積まれた商品の間を、パリコレから抜け出たような男が、パッと見、普通、しかし、目が離せない女をエスコートして歩く。向日葵のような笑顔を見せる女は、その時期には、少し寒そうな、しかし、仕立てがすこぶる良いトレンチコートをカッチリ前を閉じて着ていた。折れそうな [続きを読む]
  • Chemistry31
  • 華やぐ街、銀座。気品に満ち、ノスタルジー漂う雰囲気は、訪れる者に、ある種の魔法をかける。示し合わせた訳でも無いのに、一張羅に身を包み、髪を整え、磨き上げられた靴で訪れる人々。決して、キョロキョロ周りを見たりなんかしない。母に手を繋がれる子供までが、ピンと背筋を伸ばして歩く。そして、ウィンドーに映る自分に、にっこりと微笑むのだ。『わたしって、かわいい』自惚れではなく、気持ちを高揚させる『銀座』と言う [続きを読む]
  • Chemistry30
  • 「なぁ、牧野」「なんですか?」「今から、お前の誕生日プレゼント、買いに行かないか?」テーブルの上の食器を片付けるつくしを、ベッドに横たわりながら司が見ている。その瞼は、今にも落ちてしまいそうで、彼の眠気がいかばかりか窺い知れる。「折角のお休みなのに、いいですよ」「休みじゃない日に、買いに行けないだろ」「そりゃ、そうですけど・・・」歯切れの悪いつくしは、振り返り、司を見た。仮眠をとったお陰で、顔色は [続きを読む]
  • 短編つかつく・GG
  • GGこれは、つくしが、結婚して、三十数年経ったお話。Grandfather、道明寺司Grandmother、道明寺つくしGGコンビが織りなす、孫達との会話をほんの少し覗き見してみましょう。今日、GG宅を訪れたのは、長男の長男。初孫だった、道明寺クリス。母、エリザベスは、イギリス生まれ。母の美しいブルーアイと絹の様な金髪を受け継いだクリスは、パッと見西洋人。しかし、クルクルと巻く癖のある髪型は、じぃじからパパへと受け継がれ、 [続きを読む]
  • Chemistry29
  • 「司さん」「あぁ?」「ずっと、このままの体勢なんですか?」「あぁ」「司さん」「あぁ?」「苦しくないですか?」「あぁ」先程から、『あぁ』しか発音していない司は、今、強烈な眠気と戦っている。場所は、ベッドの上。つくしを、バックハグしながら横たわる彼の目は、もう開けることすら出来ない。「一人で寝たほうが、楽ですよ〜」つくしのアドバイスにも、司は、夢うつつ。ここ数日の寝不足に、流石の彼も、ギブアップしたよ [続きを読む]
  • Chemistry28
  • パチパチパチ横になったまま瞬きを繰り返すつくしの目に、昭和な風景が映る。ボーンボーンと鳴る振り子時計シューシューと湯気を上げる鉄瓶。それを熱する火鉢。タイムスリップしたかのような、この雰囲気が、なんとも落ち着く。つくしは、居心地の良さに、もう一度目を閉じそうになった。すると、「コラコラ、二度寝は無いだろう」笑いを堪え、ペシリとタマが、つくしの額を叩いた。予想を裏切らないメイド姿。それが、この部屋に [続きを読む]
  • どーも、ツチノコLALAです。
  • こんにちは、LALAです。こちらに直接顔を出すのは、本当に久しぶりです。相変わらずの不定期更新。それでも読んで下さる皆様に感謝は、感謝してもしきれません。本当に、ありがとうございます。コメントも、拍手も、凄く励みになっています。なかなか関係が進まない二人ですが、ほっこり、ニッコリしながら見守って頂けると嬉しいです。花粉、大変ですか?某アレルギー抑制薬のCMでお馴染みのアレグ○星人(紫色の衣装が目に痛いか [続きを読む]
  • Chemistry27
  • 『・・・と言うわけで、お見合いをします。「青い鳥」と言う名の、東京一美味しいフレンチだそうです。ご飯だけ、楽しんできますね』「送信っと」司に、嘘をつくのは嫌だった。後で知れて、怒るのも目に見えている。つくしは、司にメールを送ると、重い腰を上げた。このホテルのエントランスホールは、まるで宮殿のように絢爛豪華。目眩を覚えながらも、指示されたレストランを目指す。「参ったなぁ〜」つくしは、着慣れない、柔ら [続きを読む]
  • Chemistry26
  • つくしは、腹に力を入れ、ピンと背筋を伸ばして歩く。タッ タッ タッ タッぺったんこのスニーカーで、地面をしっかりと捉え、力まず足を踏み出すと、体は自然と前へ前へと進んだ。魅せるモデル歩きでは無く、『実』に沿った無駄のない動きは、武道にも通じる美しさがある。決して派手ではない。だが、目を惹く。そんな彼女が、いつも通り研究室へと続く通路を、脇道にそれる事なく突き進んでいく姿を、遠巻きに見る学生達が [続きを読む]
  • Chemistry25
  • トントン司が、つくしの部屋の戸を叩いた。アパートの二階に灯る明かりを目指し、はやる気持ちを抑えられず、細い路地を駆けて来た。昨日の雪は、両脇に除雪されており、誰が指示したかなど聞くにも呼ばない。世界中の企業家達が、アポイントをとれずに苦悩するビジネス界の皇帝。そんな彼が、一人の女の為に、白い息を吐き、額に汗をかいている。「はぁはぁはぁ」整わぬ呼吸。司は、もう一度、拳を握りしめて、ドアを叩いた。トン [続きを読む]
  • チビつかつく『甘くないけど、甘いチョコのお話』VD編
  • 甘い甘い甘い香りそれは、司の胸を悪くする。吐きそうな顔をする司の背中を、つくしが必死に撫でた。ヒーヒーフーヒーヒーフーラマーズ法か!と突っ込みたいが、司にもそんな知識はない。「つくしぃ〜〜」情け無い声を上げて、司は、つくしの膝枕に顔を埋めた。部屋中に、カラフルな小箱が段ボールに入れられ、所狭しと置かれている。手渡しでは受け取ってもらえないと思ったのか、幼稚園の年少、年中、年長組のちびっ子レディース [続きを読む]
  • Chemistry24
  • 音も無く走るリムジン。車窓を、街灯の明かりが、流れ星のように横切っていく。クースーピー小さな寝息を立てながら、司に寄り掛かって、つくしは深い眠りに落ちていた。司も又、つくしの頭に頬を乗せて、目を閉じている。司の左手とつくしの右手は、繋がれたまま。美味しい夢でも見ているのか、つくしの口は、ムニャムニャと何かを咀嚼するように動いている。司は、離れがたくて、このまま、屋敷に連れて帰ろうかとも思った。でも [続きを読む]
  • Chemistry23
  • 「ごちそうさまでした」向かい合い、オムライスを食べ終わった後、つくしは、手を合わせて頭を下げた。それを見て、司も、同じように合掌して頭を下げた。まるで、母親を真似る子供のように。つくしは、言いようのない愛しさが生まれるのを感じた。いただきます。ごちそうさま。つくしの家では、日々繰り返されてきた感謝の言葉。司にとっては、殆ど口にしたことのない言葉。今、彼は、ぎこちないながらも、つくしに、『ありがとう [続きを読む]