LALA さん プロフィール

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LALAさん: Lα& Lα
ハンドル名LALA さん
ブログタイトルLα& Lα
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/tukatuku123/
サイト紹介文つかつくサイトです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供119回 / 322日(平均2.6回/週) - 参加 2018/01/08 13:31

LALA さんのブログ記事

  • 陽だまりは、いつも側に42
  • 「うわぁーーー」つくしは、目を輝かせ、天井を見上げた。「お前、こう言うの好きだろ?」「はい!」司がつくしを連れてきたのは、屋敷とは別棟の建物。二階に相当する高さがあり、上は、ドーム型になっている。そこに描かれているのは、星座。まるで、NYのグランド・セントラル駅のよう。そして、壁には、作り付けの棚が並び、びっしりと本で埋め尽くされていた。「ここって・・・」「俺の爺さんが、無類の本好きだったんだ。自分 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に41
  • 司は、お昼になっても帰ってこなかった。明らかにガッカリしているつくしに、タマは、こっそりと微笑む。『坊ちゃんも、しっかり愛されてるじゃないかい』両親も、姉も、司を愛していないわけでは無かった。ただ、共に過ごす時間が、極端に短かった。愛情も、信頼も、目を見て、言葉を交わすことで育まれる。その点において、道明寺家に生まれた司は、決定的に不利だった。世界を飛び回る両親。既に結婚している、年の離れた姉。同 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に40
  • 朝食後、司は、有無を言わせず、つくしを自分の部屋に連れ込んだ。存在を確かめるように、ただ、ギュッと抱きしめる。つくしも、おずおずと彼の背中に手を回した。「くっそ、可愛い過ぎだろ」「道明寺さん、眼科行った方が良いです」恥ずかしさに身を縮めながら、つくしは、彼の胸の暖かさに癒された。昨夜は、色んなことがあり過ぎて、悲しかったり、恐ろしかったり、負の感情の渦に飲み込まれた。その中で、司が、つくしの心の拠 [続きを読む]
  • テレパス轟
  • 初めまして。わたくし、今日より、道明寺家へご奉公に上がることとなった轟 薫(とどろき かおる)と申します。少々字画が多いのは、お見逃しください。年齢は、三十二歳。二年前に主人を亡くし、七歳と十歳の子供を抱えて孤軍奮闘しております。家庭の事情より、早くに働き始め、職歴自体は、十七年。自慢は、今まで一度もクレームが付いた事の無い仕事の丁寧さだと自負しております。しかし、これには、少し秘密がございます。 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に39
  • 「ね、眠れねぇ」司は、自室のベッドの上で、大の字になっていた。ずっと恋い焦がれずっと探し続けやっと巡り合った愛しい女が同じ屋根の下にいる夢のような現実に、幸せをかみしめつつ、不安も感じる。自分は、果たして、理性を保てるのだろうか?ドア一枚など、破ろうと思えば破れる。陸上部のアルミ製ドアをスクラップにした実績があるのだから。「はぁ・・・ババァは、一体、何考えてんだよ」普通なら、息子とその想い人を、同 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に38
  • 「あー、坊ちゃん!!」シーツを替えていたタマが、突然乱入してきた司に、目くじらをたてた。「女の子の部屋に、ノックもなしで入るなんて、恥を知りなさい、恥を!」ブンブン杖を振り回し、外に出ていくよう詰め寄るが、司自身は、どこ吹く風。ソファーに座るつくしを見つけると、タマには目もくれず突進した。「牧野!大丈夫か?」勢い良く側まで来た癖に、目の前にすると、オロオロするばかり。つくしは、大きな体を所在なさげ [続きを読む]
  • 明日のハロウィンについて
  • こんばんは、LALAです。先日は、陽だまりは〜の連日投稿にお付き合いくださり、ありがとうございました。現在、小休止を取りながら、ボチボチ続きを書いています。私自身、あまりシリアスな展開は得意ではありません。やめてーと叫びながら、指の間からホラーを覗くようなタイプです。正に、矛盾の塊(笑)ただ、司とつくしの深い絆を育む為に、どうしても書きたい部分だったので、今回は、毎日更新という荒業に出ました。もし、お [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に37
  • 「夜分申し訳ありません。三条です」桜子が、牧野家に電話を入れた。つくしが、三条家に泊まると連絡するつもりで。しかし、一瞬の沈黙の後、受話器を置いた。「どうした、桜子?」「なんだか、孫悟空の気分です」電話に出たのは、西田と言う男だった。道明寺楓の秘書と名乗り、牧野家の皆は、既に安全な場所に避難させていると言う。つくし救出で、なんとも誇らしい気持ちになっていたが、それもこれも、お膳立てされたものなのか [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に36
  • 「かーーー、染みるーーー」濡れた唇を拭いながら、総二郎が叫んだ。外に待機させていたリムジンに乗り込んで、蜜石家から離脱したのは、三分前。皆で祝杯を挙げようと盛り上がったが、車に乗っているのは、司がいつも飲んでいるミネラルウォーターだけだった。それでも、カラカラに乾いた喉には、癒しだ。全員で乾杯すると、一気に瓶の半分ほど飲み干した。「それにしても、さっきのアレ、何だったのかな?」逃げる途中、正門前で [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に35
  • 温かい背中にしがみつきながら、つくしは、泣いていた。怖かった。死ぬ程、怖かった。強がっても、あの蜜石巌と言う男に、勝てる気がしなかった。両親と弟を思うと、逆らわず、言う通りにするしかないと、諦めかけた。でも、胸の奥には、常に司の姿があった。帰りたい、あの場所に。二人だけで過ごす、お昼休みが、どれほど楽しかったか。つくしは、司の存在を確かめるように、腕に力を入れた。「牧野・・・」外の道路に面した壁の [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に34
  • 牧野発見、離脱せよその短いメッセージが、全員のスマホに届いた。ホッと息を吐き出すのも束の間。今度は、自分達が脱出しなければならない。滋は、持ち上げていた純白の花瓶を、目の前の黒服に投げつけた。執事であろうその男は、花瓶の価値を知るだけに、滋よりも、空を舞う李王朝初期の逸品に飛びついた。その隙に、滋は、男の脇を擦り抜け、出口に向かって走る。他のメンバーも、続々と入り口ホールへ集まってきていた。目配せ [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に33
  • 「あなたは・・・」驚くつくしに向かって、男は、人差し指を口元に当てた。『しずかに』声を出さず、唇だけが動く。男は、ドアを素早く閉めると、窓に向かって歩いた。手には、真鍮の鍵束が握られている。窓の一つに手を掛けると、鍵穴に鍵を差し込んだ。カチリ小さな音がして、解錠されたことが分かる。つくしは、男に駆け寄った。男は、懐かしそうにつくしの髪を撫でると、顎の先を外に向けた。『ここから、逃げろ』そう言ってい [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に32
  • 「このお屋敷は、お嬢様の友達に、お茶も出さないのねー」ソファーに座り、足をバタバタさせながら、滋が、呆れたよう呟いた。「早く帰れって事でしょ?」同じく、ソファーに深く座った類が、眠たそうに目を擦った。腕組みをした総二郎は、壁にもたれたまま、あきらを見た。「なぁ、今何時?」「八時二十九分」約束の時間、八時半まで、あと一分。桜子は、立ち上がると、廊下に続くドアの前に立った。「私、お腹が痛いので、おトイ [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に31
  • つくしは、吐きそうだった。それ程、蜜石巌が、彼女に突きつけた選択は、酷なものだった。『蜜石歩』として、この家で一生生きていくか。『牧野つくし』を選び、両親、弟を死に追いやるか。ただの脅しでない事は、巌から醸し出される毒々しさから明らかだった。しかも、巌は、一人の青年を連れて来て、『お前の許嫁だ』と言い放った。それは、つくしに薬を嗅がせた男。名前は、袴田優。巌の隠し子であり、現在、歩の父親『健』以外 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に30
  • 「いつまでも、メソメソしてんじゃないわよ、鬱陶しい!」滋は、目の前で泣き続ける歩に、蹴りを入れたいと思った。しかし、ここは、道明寺家が用意したリムジンの中。F4と桜子、そして、司の護衛である金原も乗っている。「あきらちゃん、あと何分で着く?」「五分くらいじゃねーか?」「あたし、この顔見てたら、胸糞悪くなってきたわ」並んで座る桜子と滋は、前に座る歩を、これ以上無いほど冷ややかな視線で見た。「お家まで送 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に29
  • トントン小笠原がミーティングルームのドアを叩くと、中にいた女子学生達が、一瞬にして口を噤んだ。 皆、事前に、何度も注意を受けていた。声を聞かれないように。もし、素性がバレたら、自己責任だと。決して、この場にいる人間の事は、他言無用。仮に、秘密を漏らしたら、相応の報いを受けてもらう。小笠原の父は、世間で名の知られている政治家だ。パフォーマンス好きで、反対運動の先頭で良く見かけるが、実績を尋ねると押し [続きを読む]
  • 寒椿
  • 牧野さまー牧野さまー牧野さまー牧野さまーメイドさん達が、あたしを探して走り回ってる牧野さまー牧野さまーウェディングドレスのお試着が、まだ終わっておりませんー五月蝿いわ!あたしの体は、一つだっつーの。何着着せれば、満足すんのよ!あたしは、今、庭の隅にある寒椿の下に蹲って、耳を塞いでる司との長い恋愛期間を乗り越え、あたしの誕生日に、二人は、結婚することになったでも・・・世紀の大恋愛!!!リアルシンデレ [続きを読む]
  • 短編お知らせ?
  • こんにちは、LALAです。連日、心臓に悪い作品をお届けしておりますが、皆さま、ついてこられてますか?とりあえず、つくし、完全救出までのお話を現在書き終わりました。そこまでは、毎日、アップさせて頂こうと思います。心臓の悪い方は、あー、毎日更新されなくなった。よし、つくし、助かったのね。じゃ、読むか。と思って頂けると嬉しいです。後から一気読みで結構ですよ〜。ドンと来い!なんなら、司と一緒に、カチコミ入れた [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に28
  • 「今の所だ!止めて、巻き戻せ!」リプレイされる防犯カメラの映像を、司は、凝視する。警備室に流れる緊張感。機器を扱う係員の手も震える。椅子に座る彼を覆うように、背後から司が身を寄せた。少しでも画面に映し出された映像を、間近で見ようとして。「そこだ!」つくしが、立ち止まり、何かに駆け寄ろうとしている。「これだけじゃ、何も分からないよ」類は、落胆を隠せない表情で見つめる。「いや、そうでもない」つくしは、 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に27
  • コンコン二回ノックコン一回ノックコンコンコンコンコン五回ノック決められた通りの合図に、小笠原は、部室の鍵を内側から開けた。カチッその音が、妙に大きく聞こえる。ドッドッドッドッドッドッ心拍は、一気に跳ね上がった。意を決して、ほんの2センチほどドアを開けると、ガシッ男の指が、隙間から入り、ドアを無理やり開けた。小笠原は、恐怖に声も出ず、ヨロヨロ数歩後退りして、力なく床に座り込む。恐る恐る見上げると、一 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に26
  • 「あちゃー、もう、こんな時間!」つくしは、時計台の針が、六時を指すのを見て、舌をペロリと出した。先生からの頼まれ事で、思った以上に下校時間が遅くなった。「滋さん達、心配してるよね?」駆け足で裏庭を抜け、自転車置き場の方から玄関へ出ようとする。しかし、その途中で、蹲る女子生徒を見つけた。「あの・・・大丈夫ですか?」「少し、足をくじいてしまって」苦痛に顔を歪める彼女は、つくしと同じ三つ編みだった。妙な [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に25
  • 「はー、空が、無駄に青いね」「ですわね」中庭のガゼボ。ほんの少し前まで、三人揃って昼食を食べていた場所で、滋と桜子は、ぼんやり空を見上げていた。「道明寺司ってさぁ」「はい」「それほど、悪い奴じゃないって事?」この数日、バイト先まで送る車の中で、つくしは、司との出会いから金平糖に至るまでの話を少しずつ分けながら二人にした。屋上で、つくしが襲われた事を隠していたのには、正直、腹が立った。しかし、その場 [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に24
  • 日課になった、特別図書館通い。日を追うごとに、緊張感も解れて来る。つくしは、勢いよく古書室のドアを開けると、「こんにちは、道明寺さん」と微笑んだ。もう、狸寝入りをする必要もない。司は、軽く右手を上げると、再び本に視線を落とした。何を話すわけでもない。ただ、二人だけの時間が心地いい。つくしは、いつものように、ガラスケースから赤毛のアンを取り出すと、司の前に座った。今、司の手に収まっているのは、『アン [続きを読む]
  • 陽だまりは、いつも側に23
  • 「場所の提供はするけど、直接、手は、下したくないわ」陸上部の部室で、部長である小笠原は、渋い顔をした。話の成り行き上、片棒を担ぐ事になってしまったが、目の前で、作り笑顔を浮かべる蜜石歩と言う女をどうしても信じることが出来ない。「今更ですわ、小笠原さん。でも、ご安心ください。顔は、見られないようにして差し上げますから」歩は、ハンカチで口元を押さえながら喋った。そうでもしないと、この埃っぽい部屋では、 [続きを読む]