天川貴之 理念哲学講義録 哲学的エセー さん プロフィール

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天川貴之 理念哲学講義録 哲学的エセーさん: 天川貴之 理念哲学講義録 哲学的エセー
ハンドル名天川貴之 理念哲学講義録 哲学的エセー さん
ブログタイトル天川貴之 理念哲学講義録 哲学的エセー
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/udrdream
サイト紹介文無常から絶対無にいたる哲学の実相を平易なことばで綴り、人生に即した叡智のあり方を解きあかす。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供30回 / 89日(平均2.4回/週) - 参加 2018/01/22 21:54

天川貴之 理念哲学講義録 哲学的エセー さんのブログ記事

  • 6−1「厭世観と楽天観について」
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第六章 厭世観と楽天観について 第一節 厭世観と楽天観について厭世観と楽天観について論じてゆきたい。これは、人生の本質、世界の本質を、根本的にいかに洞察するかという点において、異なった観方が生じてくるというものである。厭世観においては、人生の暗い面、世界の暗い面が、強調されて洞察されているし、楽天観においては、人生の明るい面、世界の明るい面が、強調されて洞察 [続きを読む]
  • 5−6「理念社会の実現について」
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第五章 唯物学術と理念学術について 第六節 理念社会の実現についてそして、かかる理念思想の流布と確立によって、社会は、国家は、世界は、史上最高最大最深のユートピアとなってゆくのである。このような理念型ユートピアにおいては、政治も経済も教育も家庭も、崇高なる理念によって運営され、その中で、人間は限りなく、自己の内なる理念の夢の華の咲きそろう、花園となってゆくで [続きを読む]
  • 5−5「『理念学術体系』の樹立について」
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第五章 唯物学術と理念学術について 第五節 「理念学術体系」の樹立についてまた、理念に目覚めることが、人間に真なる生命を吹き込むことであるように、哲学の内に理念を顕現させることが、哲学に真なる生命を吹き込むことになるのである。さらに同じように、哲学は「諸学の学」であるから、あらゆる学問分野に理念を顕現させることが、あらゆる学問に真なる生命を吹き込むことになる [続きを読む]
  • 5−3「『精神論』の大切さについて」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第五章 唯物学術と理念学術について 第三節 「精神論」の大切さについてそれでは、唯物的社会にあって、人間と社会の堕落と崩壊を防ぐものは何であろうか。それこそ、私は「精神論」であると答えたい。「精神論」こそが、人間を真に向上させ、堕落から防ぐ原動力となるものであり、人間によって成り立つ社会を、健全に発展させる源であるからである。「精神」なき人間というものは、生 [続きを読む]
  • 5−2「唯物論の弊害について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第五章 唯物学術と理念学術について 第二節 唯物論の弊害についてそうすると、宗教や道徳が成り立たなくなり、人間を根本的に規定する価値規範がなくなってくる。その結果として、人々は刹那主義となり、快楽追究型の人生を送りがちになってしまう。現に、今の大学生をみても、真剣に精神的教養を積もうとして努力している人は少なく、大多数の学生が、快楽追求型の生活を送っているこ [続きを読む]
  • 5−1「唯物論について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第五章 唯物学術と理念学術について 第一節 唯物論について唯物学術と理念学術について述べてゆきたい。唯物学術の根底には唯物論があり、理念学術の根底には観念論がある。哲学史の伝統の中で、唯物論と観念論というものは、対立したものとして、各々の時代に思想潮流としてあった。そこでまず、唯物論とは何かということについて述べておきたい。唯物論とは、人間の本質、世界の本質 [続きを読む]
  • 4−6「心の内奥なるイデアを顕現せよ」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第四章 存在と実在について 第六節 心の内奥なるイデアを顕現せよ心の内奥には、あらゆるものがある。すなわち、地上のありとしあらゆるものの原型が、心の内奥にはあるのである。その意味で、地上のありとしあらゆるものは、心の世界の影であるともいえるのである。心の内奥の中心には、プラトンのいう「善のイデア」といえるものがあり、心の中には、実在としての愛も夢も情熱も、慈 [続きを読む]
  • 4−5「イデアの属性としての崇高なる感情について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第四章 存在と実在について 第五節 イデアの属性としての崇高なる感情についてさて、この真実在たるイデアの属性として、愛と夢と情熱などの崇高なる感情について洞察してみたいと思う。これらの感情もまた、真に実在性を帯びて認識し実感できるためには、この世的欲望から自由にならなくてはならない。欲愛や夢や情熱を言葉に出したり、スローガンに掲げたりすると、まるで雲をつかむ [続きを読む]
  • 4−4「イデアの認識について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第四章 存在と実在について 第四節 イデアの認識についてさらに、第三段階として、この内奥にある所のイデアを認識するという段階がある。この世的なるものが、すべて夢幻の如く観えてきた時に初めて、その奥に、真なる実在であると思えるものが認識されてくる。それはあたかも、今までこの世的なる欲望のスモッグで見えなかった星空が、欲望のスモッグを晴らすことによって、鮮やかに [続きを読む]
  • 4−3「無執着の認識について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第四章 存在と実在について 第三節 無執着の認識について第二段階として、我々の地上的なる欲望を統御して、地上的なる執われから自由になった段階である。ストア哲学の意図する所も、地上的なな欲望から精神を開放することであって、それこそが、真なる幸福の道であるといわれているのである。プラトンもまた、物質的なる束縛から自由になることによって、真の幸福のみならず、真の認 [続きを読む]
  • 5−4「新時代の『理念哲学』について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第五章 唯物学術と理念学術について 第四節 新時代の「理念哲学」についてこうした学問潮流の背景にあって、現代の唯物的社会を変革してゆくためには、新しき観念論哲学を興隆しなければならいといえる。そこで考えてみるに、プラトンのイデア論とカントの物自体論とを止揚統合した、ヘーゲルの理念哲学をさらに新時代に向けて発展させた、「理念哲学」が必要であるといえるのである。 [続きを読む]
  • 4−2「通常の認識について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第四章 存在と実在について 第二節 通常の認識についてまず、第一段階としては、我々の通常の存在の認識である。我々は、地上的なものに執らわれた認識をしている。例えば、まず何よりも物質に執らわれ、この世的なる存在が全てであるかのような世界観に執らわれ、また、地上的な欲望としては、物欲・金銭欲・名誉欲・地位欲・性欲などに執らわれている。こうした、物質的な欲望に執ら [続きを読む]
  • 4−1「本当に『有るもの』について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第四章 存在と実在について 第一節 本当に「有るもの」について存在と実在について述べてゆきたい。存在とは有るものである。しかし、プラトンの時代から、本当に「有るもの」といえるものは何か、という問いが発されつづけているのである。通常の我々の意識においては、地上世界における有るものこそが、本当に「有るもの」であると感じるわけであるが、プラトンは、地上における有る [続きを読む]
  • 3−6「哲人の使命について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第三章 快楽と幸福について 第六節 哲人の使命について数多くの方々は、理性に目覚めることなく、快楽の濁流に流されながら生きている。苦しみの生を生きている。苦しみとは自覚せずに、緩慢なる生命の自殺を行っている。快楽の華やかな明るさは、楽しそうな騒がしさは、実は偽りである。偽りの仮面を顔にかざった人々が、迷いのダンスを踊っているのである。人生という貴重な時間の流 [続きを読む]
  • 3−5「最高の理性的幸福について」
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第三章 快楽と幸福について 第五節 最高の理性的幸福についてでは、理性的幸福とはどのようなものであろうか。私は、理性的幸福の追求とは、真の追求、善の追求、美の追求、聖の追求に要約できると考えている。まず、真の追求、哲理の追求は、人間の心を飛翔させ、理法の世界の悦びを得ることが出来る。これも人間にとって最高の幸福である。次に善の追求、特に愛の実践は、人間の心に [続きを読む]
  • 3−4「快楽と幸福について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第三章 快楽と幸福について 第四節 快楽と幸福について自らの心の本質を知ろうと思えば、まず自らの理性を磨いてゆくことである。理性を磨けば磨く程に、真実の世界が観えてくる。ありのままの真実がわかってくるのである。その時に、快楽と幸福とは別物であるということがわかってくるのである。本能的欲求を、快楽としてどんなに求めていっても本当の幸福は得られず、理性的欲求を求 [続きを読む]
  • 3−3「理性の目覚めについて」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第三章 快楽と幸福について 第三節 理性の目覚めについてここに、理性が目覚めかけた一人の青年がいるとしよう。彼は、社会通念に則って、友人達と様々な快楽を共にするとしよう。しかし、彼は、常に心の中に葛藤と疑問を抱くはずである。「本当にこんなことをしていていいのであろうか」と。そして、快楽の遊びに熱中しきれずに、どこか醒めた目で人々を見ているであろう。「自分は、 [続きを読む]
  • 3−2「快楽と苦について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第三章 快楽と幸福について 第二節 快楽と苦についてしかし、よくよく自分達の内なる理性の声に耳を傾けてほしい。理性の声とは、母なる大自然の声でもある。理性の声はこう言うであろう。「あなたは本当には幸福ではない。あなたの真実なる心は、むしろ苦しんでいるのだ。大自然の摂理に帰れ」と。人間は、理性から離れて、大自然の摂理から離れて、本当には幸福になることは出来ない [続きを読む]
  • 3−1「快楽の追究について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第三章 快楽と幸福について 第一節 快楽の追究について快楽と幸福について述べてゆきたい。快楽をもって人生の幸福となしている人々は多い。しかし、快楽は本当に人間を幸福に導くのであろうか。快楽として人々が思い浮かべるものは、例えば、食欲であるとか、性欲であるとか、五官の欲求、すなわち、本能的欲求を満たすことが中心となろう。そして、その周囲に、よき家に住みたいだと [続きを読む]
  • 2−6「最高の運命の開拓とは」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第二章 運命と自由意志について 第六節 最高の運命の開拓とはところで、人間の運命というものは、どの程度決定されているのであろうか。その際に大切になるのは、個人個人が宿している理念に、どれほど忠実に自己実現できたかということが大きいのである。また、精進によって、理念をより一層顕現させてゆけばゆく程に、運命の源である超越的実在の力を多く受け継ぐことができるので、 [続きを読む]
  • 2−5「真なる自由意志とは」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第二章 運命と自由意志について 第五節 真なる自由意志とはこのように、理性的存在者には自由意志が与えられているとすると、人間の真なる自由とはどういうことなのであろうか。人間は、いかなる時に自由を感ずることができるのであろうか。人間が真に自由を感ずる時というのは、ただ単に自由意志を行使する事自体にあるのではない。また、自由意志を乱用して、不調和な悪を創造するこ [続きを読む]
  • 2−4「相対的運命論について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第二章 運命と自由意志について 第四節 相対的運命論についてそこで、第二の自由意志肯定論、すなわち、相対的運命論について検討してゆきたいと思う。自由意志否定論では、現象界の万物の必然性から、人間の精神の必然性を導いてきたが、人間の精神の存在する世界とは、現象界ではないのである。人間の精神の中核は、理性であるが、理性的存在としての人間は、理念界、叡智界という世 [続きを読む]
  • 2−3「自由意志の存在根拠について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第二章 運命と自由意志について 第三節 自由意志の存在根拠についてしかし、超越的実在の意志のみが世界に顕れているとなると、この世の中の様々な悪とみえしものも、超越的実在があえて創られているものとなる。しかし、究極の善である超越的実在の属性に悪があるというのは、どうしても考えられない。やはり、超越的実在の属性には善のみがあり、悪はないとするのが妥当ではないので [続きを読む]
  • 2−2「絶対的運命論について」天川貴之
  • 理念哲学講義録〜哲学的エセー〜天川貴之第二章 運命と自由意志について 第二節 絶対的運命論についてまず、第一の自由意志否定論、すなわち、絶対的運命論について検討してゆきたいと思う。大自然、大宇宙の動きを眺めてみると、すべては法則によって統べられ、必然的な因果関係の中に動いているといえるのである。その背後には、万物を創造し、万物を、その本性と法則によって、知ろしめている超越的実在の存在が窺えるので [続きを読む]