いい日旅立ち さん プロフィール

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いい日旅立ちさん: いい日旅立ち
ハンドル名いい日旅立ち さん
ブログタイトルいい日旅立ち
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/p36b6st89q
サイト紹介文平凡な大学教師の日々の感想をつづったブログです。お暇なときにご覧ください。世の中で起こることこうして
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供1505回 / 329日(平均32.0回/週) - 参加 2018/01/23 10:08

いい日旅立ち さんのブログ記事

  • 障害と人生
  • パラリンピックなど、を契機として、障害を持つ人への関心が高まっている。なかには、「障害をもっていても同じ人間、区別してはいけない」という趣旨の発言もある。それはその通りだし、ある意味では、全ての人が障害を持つ、という見方もできる。しかし、ことはそう単純ではない。障害が重いばあい、特別な配慮が必要なこともあるのだ。少なくとも、障害の程度、内容はよく知って、対応しないと、その人にとっても難しい問題をつ [続きを読む]
  • 不運な歌人正岡子規と凡河内躬恒
  • 短歌を読んでいると、人生において、名誉や地位をわがものにしながら、実は、大変な苦労や不運に見舞われる人が多いのがわかる。そういう意味で、普遍的な幸福とは何か、という思いを馳せることは多いのである。人生の幸福とは何か、という思いに誘われるのだ。そういう意味で、歌人やその作品を紹介している。波乱の人生は、われわれにも身近なものと感じられるのである。古今の短歌のうち、人生においては不運であった2人の歌人 [続きを読む]
  • 水原紫苑の歌〜その1〜
  • 水原紫苑は、春日井建に師事した。雄大な歌、自然の歌、空想の歌をつくった。月や太陽の歌にも優れたものがある。‥‥‥朝露の花の目覚めに立ち会へばわれの一生に恋なきごとし御衣黄のさみどりわれは土民にて高貴の花に近づきがたし後の世はやまざくらばな、けだものの犬と交わり鬼を生むべし水と花とわれのあはひに翁在り恋とは突然変異に似たり [続きを読む]
  • 高野公彦の歌〜その1〜
  • 高野公彦は、新聞歌壇の選者として有名である。自然と人生の機微を健やかに歌う。‥‥‥無数なるいのち養うこの星のオーラのごとし夕あかね空白鷺は鳴かず飛びをり天地の間身一つで行き身一つで死ぬやはらかな大和の歌のひらがなのやうな息してねむるみどりご月浮かび真澄の夜半となりにけり誰も名のなきいのちの始め [続きを読む]
  • 歌論にも優れた三枝昂之
  • 歌論にも優れたものを書いた、三枝昂之。歌の歴史も踏まえた、現代的な作風で知られる。自然を詠み人を詠んだ。‥‥‥それぞれの暮らしの襞を垣間見せ江戸屋横丁伊勢屋横丁立志像となりたるかなり果てたるか高杉晋作突っ立ったままとはいえど走って走って走り抜く若さ眩しと思うときありこころざしは人を滅ぼす久坂玄瑞二十四歳高杉晋作二十七歳 [続きを読む]
  • 「男」を歌った歌
  • 最近、若い男が草食動物系になったとは、よく言われることである。静かに、のんびりと日々を過ごす男たち。かつての男は、いかがだったろう。「男」を歌った短歌を4首挙げる。‥‥‥固きカラーに擦れし咽喉輪のくれなゐのさらばとは永久に男のことば(塚本邦雄)父よ男は雪より凛く待つべしと教へてゐてくれてありがたう(小野興二郎)夏野行く夏野の牡鹿、男とはかく簡勁に人を愛すべし(佐々木幸綱)あけぼのの中なる樫の影太し [続きを読む]
  • 寡婦として生き抜いた森岡貞香の歌
  • 森岡貞香75歳の時の歌である。をみなふりて自在の感は夜のそらの藍青に手ののびて嘆くかな1946年に夫を失い、30歳にしてひとりの子をもつ寡婦となった。未亡人であり、美貌である作者ゆえ、世の目を生きがたく感じたであろう。森岡は、80歳まで生きる。‥‥‥未亡人といへば妻子のある男がにごりしまなこひらきたらずや雨に濡れし着物のままにぬくもればいぎたなしわれは泣き虫となりて流弾のごとくわれが生きゆくに撃ちあたる人間 [続きを読む]
  • 浜田到の歌〜その2〜
  • 浜田到は、10代から作歌を始めた。叙情的な歌の作りと、新鮮なことばの取り合わせが見事である。医師として働いたが、49歳で、往診の帰りに事故死してしまった。生前には歌集を持たなかったが、中井英夫が認め、短歌集を出した。‥‥‥ふとわれの掌さへとり落とす如き夕刻に高き架橋をわたりはじめぬにくしんの手空に見ゆかの味き尖塔のうへに来む冬をまつ哀しみは極まりの果て安息に入ると封筒のなかほの暗し [続きを読む]
  • 牧水の妻若山喜志子の歌
  • 若山牧水の妻、若山喜志子は、文学に憧れて、国をでた。24歳で牧水と結婚。しかし、喜志子40歳の時に牧水は死んでしまう。よく知られているように、牧水は旅と酒の歌人である。死してしばらく、酒のアルコールで、体が腐らなかったという噂さえあった。さて、酒を飲む、旅に出る、無職だ、という牧水。喜志子は40歳から80歳まで、ひとりで子どもを育てながら、生きる。80歳に近くなって、やっと酒の味がわかる「気がする」と歌う。 [続きを読む]
  • 手話のボランティア〜地域にて〜
  • わが街で、手話のボランティアが開催された。フェイスブックに案内があった。行政、自治会等で主宰する催しの楽しみもあるが、フェイスブックで紹介されるイベントには、新鮮で身近なものも多い。SNSの便利な一面といえるだろう。本日は、10名ほどの参加があり、親も子も楽しんだ。写真は、手話の講師の女性。 [続きを読む]
  • 俵万智の青春歌に思いをめぐらす
  • ある歌は、遠い青春の日を思い出させる。その時代に研ぎ澄まして心に感じたことどもを昨日のように思い出すのだ。いろいろな歌人の歌を紹介するにつけ、「時代の子」という言葉を思い起こす。俵万智の歌。「スペインに行こうよ」風の坂道を駆けながら言う行こうと思うRunnig up a hill,you saying,"Let's go to Spain!”Yes,let's go.I think‥‥ [続きを読む]
  • 小池光の歌3首
  • 先に、文学と「老い」について書いた。具体的な作品を鑑賞しつつ、表現の可能性を探ってみよう。小池光の歌より。〜あまりにも平凡な日々をかえってうまらなくおもうとき〜 泥棒にはいられたることいちどもなく七十年過ぐ 泥棒よ来よ〜年齢を重ねるにつれて心を通じ合う人が減るのを嘆いて〜 この人とゐても話すことなしと思へる人いつしか増えて年とりにけり〜老いを感じつつ〜 二次会に誘はれたれどわれ行かず厭世観につかま [続きを読む]
  • 歌人のとっての戦争
  • 現代では、すでに日本人は単なる「戦争鑑賞人」たることを許されない。今が、戦時でないとしても、自然災害の恐ろしさは、人智を超えたところにあるし、完璧な情報管理もある。隣国の動きに、恐怖を感ずることもある。太平洋戦争後、歌人は、頻繁に戦争反対のメッセージを投げかけた。そのいくつかをひもときながら、激しい動きを見せる世界と交わる覚悟をもとう。‥‥‥世をあげし思想の中にまもり来て今こそ戦争を憎む心よ(近藤 [続きを読む]
  • 文学における老いと死
  • 文学は、死と老いについても、語る。いや、文学者のみならず。多くの人が、必ず死と老いに直面する。幾人かの人たちは、夭折し、自死し、病死した。しかし、幸か不幸か、生き残ったわれれれは、人生に残されたこの問題に直面せざるをえない。政府高官や医者や法曹になった多くの友人たちも、若い時、多くは、文学を志したり、そこに慰みを求めたりした。今、老齢になって、再び、誰もが死と老いに直面する。文学を志したときと同じ [続きを読む]
  • 佐藤弓生の歌〜その1〜
  • 佐藤弓生の歌。中堅歌人として、一定の評価を得ている。孤独と死を歌いつつ、現代の風景を活写する。‥‥‥この夕べ空は子どもの頬の色のこしてなべてお伽にてあらな三つ四つ刺されし痕をさするとき遠い火口をさぐるここちす改札の流れを眺めながら夜わがものとするあなたの孤独おさな子の髪に鋏をおよがせる手のふっくらとあなたは生きて [続きを読む]
  • 佐伯九段将棋サロンの忘年会
  • 本日は、佐伯九段将棋サロンの忘年会であった。30名の出席で、盛大に開催された。大いに盛り上がり、斎田女流五段も迎えて、皆さん、会を堪能されたようだ。忘年会幹事の方の骨折りには、頭が下がる。2次会は、カラオケバーで将棋を指す、歌う、で、ワイワイやった。今年も大いに将棋を楽しんだ。 [続きを読む]
  • 時代の感性を伝えるのは短歌
  • 現代和歌の秀作を紹介している。それぞれ、自分の年齢と比べつつ選んでいる。自分がどのような状態の時歌われたのか。どのような時代背景があるのか。抽象的な語を並べる歴史のテキストでは時代のみずみずしい事実は理解しえない。短歌は、そのようなとき、事実に関し、関わって時代を過ごした生の感情を伝えてくれるのである。 [続きを読む]
  • 永田和宏の歌〜その1〜
  • 永田和宏は、すでに現代短歌界の重鎮となった。作風は、伝統を踏まえつつ、自由に歌い、短歌史に新しい歌を加えつつある。‥‥‥このごごの日差しに隙の多くして誰かがわたしのすぐそばにゐる死んでゐるのも知らずにきっと走りいむそんな我なら想像できるわがからだしきりに重しと佐太郎の歌ゐしこ頃われは生まれたりウィキペディアに常に【私】は更新されわたしは私に追いつけるのか [続きを読む]
  • 奥村晃作の歌〜その1〜
  • 奥村晃作の歌は、現代的である。機械の使用の頻繁たることが伺われる。ITの中で育つ歌たち。いずれも、新鮮な情緒をたたえる。‥‥‥スマホ持たぬ我のしあわせ外出をすれば断たれたるツイッター世界AIの時代の証気象庁天気予報も精密となる改札はピピッと2秒銀行の口座から運賃の引き出しもなすコンピュータ神のごとしも踏切の開閉つかさどり全く事故なし [続きを読む]
  • 島田修三の歌〜その1〜
  • 島田修三の病と、亡くなった妻への歌。切々と歌い上げている。息子と我。妻と我。日常と、空想とが錯綜する。‥‥‥嗚呼「いこい」父の喫みたる両切りの「今日も元気だ、たばこがうまい」父と並び煙草喫みたる覚えなし息子と喫みきその母逝かむ夜「侵襲」は陸軍用語にあらざればがんセンターの診察室に聴く「侵襲」の低き内視鏡手術もてわが内臓はごそつと抉らる [続きを読む]
  • 坂井修二の歌〜その1〜
  • 「ここからはじめる短歌入門」という好著で知られる坂井修二は、東京大学でIT関係の教授であるとともに、歌人でもある。その作風は、伝統を踏まえたうえで、新しい意匠もこなす現代風である。新奇な題材も取り上げるが、伝統的な和歌に関する知識も豊富である。今回は、4首ほど紹介してみる。‥‥‥講堂前敷石でコンとつまづきぬ学者はみだす茂吉とわれと地獄帰り渾沌の王が俺なのだ 黙れ浮世の屁理屈男裁量労働教授十人癌で死ね [続きを読む]
  • 地域の力〜平成最後の年末〜
  • 広島で生まれ育った私だが、関東圏に住んで40年近くたつ。故郷広島では、定年後の両親は、地域になじんだ生活を送った。とくに、父方の親類はほとんど原爆で亡くなった。その地域で、父、母、父の弟たち、兄、私が育った。母には、とりわけ苦労が多く、なみなみならぬ努力をしなければならなかった。他人には知られたくないこともあった。その秘密は、墓場にまでもっていこう、誰にも話せない、と思っていたが、母が死んでから、地 [続きを読む]
  • 師走を迎えて〜地域の力〜
  • 師走も、12月中旬になった。さまざまなことが頭をよぎる。新しい仲間との交わり、旧友たちとの再会。とりわけ、地域の方々と親しくなったことは、大きい。住んでいる地域で生まれ育った私ではないが、今年は、今住んでいる地域の方々との接触が増えたことが思い起こされる。問題がないわけではないが、「受け入れられた」という思いは、心を和ませる。また、苦しい中で、旧友が、自分を犠牲にしてまで助けてくれた、という事件もあ [続きを読む]