Tomo さん プロフィール

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Tomoさん: TomoPoetry
ハンドル名Tomo さん
ブログタイトルTomoPoetry
ブログURLhttps://ameblo.jp/masapoetry/
サイト紹介文日々書きためた詩です。いろいろなテーマについて書きます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供15回 / 13日(平均8.1回/週) - 参加 2018/01/31 03:51

Tomo さんのブログ記事

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  • 屹立するふたり
  • 断裁された聖典が霧のように舞いあがる朝鶏は羽を抜かれて走る百歳の長老が首を捻る男は柱を植える根はない粘液に覆われた熱帯樹を凌辱する洗濯した魂を乾かす空が割れてレッドオレンジが落ちてくる前に油を壺に集める青い水三滴で式典を締める穴を掘る歴史を地層に隠すために誰も見ないように あるいは気づかれないように頭から緑のフードを被る夜 性器から糸が出る燭台に身体を溶かし自分のための穴に入る身を攀じりながら柱 [続きを読む]
  • きみが泳ぐ星
  • 朝カンカン鳴る歴史と教会の鐘地中海へ転がるトマト缶とニューヨークで燃える石油缶マネキンを抱きしめているのは誰?八角形の賭けが進む音にわたしの心臓は共鳴する内側には珊瑚礁とまだら模様の藍と青きみが泳いでいるのはわたしの血液の青い浅瀬わたしが銃で撃たれてもきみの海は静かに光を乱反射させているだろうそれが希望なのだから太陽が真上から世界を監視する降り注ぐリンゴジュースと銃弾そして影工場はフル回転で棺を製 [続きを読む]
  • 叫ぶわたしたち
  • 男はパッションフルーツをスプーンで掬い地球をふたつに分けるように人生を切りわけるオレンジ色の生命と地に撒かれる黒い死が鳩が描かれた陶器皿にこぼれるあたらしい泣き声を載せた乳母車は窓から窓へと走り始めるガラスの内側の生活にもうひとつのわたしが見つからないなんて存在の認識方法は哀しすぎるわたしはすべてを産み出す地に口を当てて叫ぶ女は落ちつつある瓜をスライスする地球を緯度に沿って薄く輪切りにするように歴 [続きを読む]
  • 死者が残した羽根
  • 季節が変わりゆく円弧に沿ってわたしたちの情熱は公転するとなりでは地震計の針が熱くヘアースタイルを整えるフィルムに火をつけわたしたちは兵士あるいは死者になる闇の中は葡萄の実ある時弾けてわたしたちはかなしみの叫びを爆発させるでも甘い涙が溢れでる濡れるのはわたしたちではない遠い子どもたちの青い頬夜空の星はすべて落下した機銃の弾の跡のように赤い丸めた口から飛ぶ種のように生きることは抽象的に見ると死にゆく星 [続きを読む]
  • 鳥になるための儀式
  • 人類が最初に歩いた野からわたしの明日へ繋がっている真っ黒い電話線数か所で直角に捻れているそこで音は変化する会話からコップがぶつかる音に聴き取りづらいきみの声は夕暮れに絶望させる二十一世紀の立方体の希望をテーブルマナーにしたがってナイフで切り取るポケットでサイコロが転がるきみの記憶に刻みこまれた鞄や口紅を失い泣き続ける夢人類は泣き続ける地球が眼孔で青く濡れているきみの眼を取り出しわたしは舐めて戻すき [続きを読む]
  • 明るさ
  • 「明るさは滅びの姿であろうか、人も家も、暗いうちはまだ滅亡せぬ。」 太宰治『 右大臣実朝』笑ってはいけない 夜明け前にまだ薄暗いこの世そこにいるのだから明るさはすでに過ぎ去った あるいはまもなく再び戸口から入ってくるおびただしい快楽とおびただしい河岸の死と地下鉄がくぐるような内視鏡がゆれる不安兵士は昼間に姿を整える土に沈められる滅びの姿勢に二十四色の季節を纏い新しい名で埋葬される [続きを読む]
  • 道が消える歩むことができないひとがひとでなくなるその特別な位置で立ち止まる背後には影がのこしたながい軌跡が溝になっている夕立ちが流れる虚偽の履歴書こそ泥強盗殺人きみには思いだせないきみの背には眼がないきみはきみの前の陽だまりを見る菫が立っているきみが足を踏み込むと陽だまりの色が変わる偽り暴行流血 そして死きみの影が目撃者他には誰も見ることがない一瞬きみが知るまえに過去と記憶に閉じ込める美しい表紙 [続きを読む]
  • 氷柱
  • 走り出す姿勢の傾きでひとの現在は氷っている怒りと歎き足跡の深さ氷に覆われている赤ん坊箱には価格が書かれる人類の意思を斜めに切り裂く垂直に立っているのは人ではないそれを見せるために過去の死者の立ち姿勢のわずかな傾き角度は死んだ後の擦れ真っ直ぐな影がないように地に立てる死者の名杙を挿しても生命の闇の分影を作るそのために傾く人間は歩く僅かだが影を引きづる 常に怒りと痛み影は意思との擦れを表す死者は徐々に [続きを読む]
  • 冬の風
  • 生まれたのは泡の岩礁と泡の青いサボテン生まれたワイングラスの透明さの少女ぶらさがる豚の陶器や陶器を満たす豚の臓器からから揺れるガラスガラスから滴る過去の風あれは捨てた童話の頁から吹いてくる冬の風湿っているのは街そして空 そしてひとびとは乾いている死にゆくのは波の拍手と白い手袋の波動きまわる白と黒の鍵盤と激しい少年遠い国の墓地の写真や額縁に彫り込んだ名前かさかさ過ぎていく風鳴っているのは記憶の痛みで [続きを読む]
  • 新しい朝
  • その朝きみはきみの恋人の死を身近に感じなかったかきみの死すら朝の食事のレモンティーのようにあるいは 死という生花がある部屋のように生き生きとした香りを感じなかったか眠りがもうひとつの世界の扉をくぐるように目覚めはまた別の世界の扉をくぐるように突然で疑問だらけなものだ今朝きみはどちらの世界に目覚めたのかマーマレードと割れたティーカップの庭あるいは 骨を削った傷と点滴の的確なリズムの病室きみはふたつの [続きを読む]
  • 致命的なこと
  • 現代を生きることは常に人類史を生きることであるそう言ったきみが泣くのを見たひとりの詩人の半身が亡くなった日致命的な時間が詩人に投げられそれをきみは致命的な目で見たのだひとりはひとりの名で呼ばれひとりの名で死を告げられるそのかなしみをひとつ持つだけで人生は重い手のひらの上の星より重い特別な名なしで特別な柔らかい愛なしで生きていけたらいいのに空に伸ばした手が触れるのが雲でありきみであるならいいのに銃は [続きを読む]
  • 砂漠の目覚め
  • 目覚めるといつも砂漠にいる乾ききった体と冷えきった魂が夜に支配されたように太陽より三十度遅れてゆっくりと変温動物の体温が変化するように音にならないカスタネットのように指を揺らして立ちあがる星には名前がない遠い記憶に響いていたのは四肢が絡むざわめきまもなく名前のない眠りが永続する愛することも憎むこともない硬い種子が眠るように眠りはいつも致命的な失敗としてやってくる陶器の花弁に傷つけられても石槍で脅さ [続きを読む]
  • 青い氷
  • なぜ見たことがない青い氷原を夢で駆けるのかそこでは誰かの死が風となり語られている氷ったまま夜空の語らいに耳をむけると眠りの深さに落下する身をくねらせる一角竜神の怒りが夜を砕く最も深い眠りの底が割れ青い氷は一層重さを増すなぜ 氷の歴史をたどるのか神話のように突き出た南の島極彩色の果実と針金でできたハープ乾ききった青の麻布崩れ続ける流線型の彫像と土に汚れた指芭蕉の葉脈が切れて地がびっしょり濡れた肉体 [続きを読む]
  • クリスマス
  • はじめに血が流された病いと穢れに荒れた土地にきみはそこに膝をかかえて心をかたくしているがいいそこは約束の場所きみの身体と言葉の鋭さを横たえるために男と女は腐りかけた林檎を乾燥させるみずからの肉体のようにバターをしみこませた記憶のようにきみはきみの場所に腰をおろすがいい命と暖かさは地にある地に流れた優しさにある溶けたバターのように青い布に包まれた赤児白い布から突き出た脚死はその目撃した目に残る目撃者 [続きを読む]
  • 逃亡
  • この一団のおとこたちは いっさいの婚姻と 葬礼に立ちあわず 混血を忌みながら およそ血統に つらなるものを恥じた『残党』石原吉郎かれが帰ると家は柱になっていたいくつかの名前を残して象形文字の名前を残して戸口で踵を潰し靴は焼却するかれは家に背を向けたそこから道は道でなく起点からすべての方角に轍が伸びていた誰も見わたすことはしない道はどこにもつながっていない群れはそこで群れであることをやめる挨拶の言葉を捨 [続きを読む]
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