Tomo さん プロフィール

  •  
Tomoさん: TomoShortStories
ハンドル名Tomo さん
ブログタイトルTomoShortStories
ブログURLhttps://ameblo.jp/tomoshortstories/
サイト紹介文ファンタジー、あるいは笑える短編小説です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供13回 / 94日(平均1.0回/週) - 参加 2018/01/31 14:12

Tomo さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 鳥が運ぶ過去と未来
  • 夜明け前、わたしのベッドで騒ぐものがいる。妻ではない。猫でもない。布団をあげると、わたしの胸から二羽の鳥が首を出している。赤と黄色の鳥と青と黒色の鳥。私の顔を見ると話しだした。「ガァー、ガォー、ガッ、ガッ」「ぎゅるるー、ぴー、ぎゅるるっぴ」カタカナは赤と黄色の鳥。ひらがなは青と黒色の鳥。二羽は私の目を見つめて、できるだけ配慮して声を落として話しているのがわかる。赤と黄色の鳥は、これから時間の壁を超 [続きを読む]
  • チキンかなしや
  • チキンかなしや、かなしやチキン。チキンを食べる時、思い浮かぶ歌である。鳥たちの生活?する小屋、その生涯を考えると、この歌が似合う。産まれて、食べられるために太らされ、ある日首を捻られ、羽根を毟られ、熱湯をくぐり、包丁を受ける。酷すぎやしないか!と思いつつ、ケンタッキーフライドチキンを食べる。今日、丁度チキンを食べているところでインターフォンがなった。見てみると、人間ほどの大きい鶏とカーネルサンダー [続きを読む]
  • 夢は春のなか
  • 春眠暁を覚えずと言う。しかし、彼は春夏秋冬、暁を覚えずだった。単純に朝に弱いのである。それと寝ている時は、地震があろうと雷が鳴ろうと、食器棚が倒れようと気づかないほど深い眠り落ちる。ある意味、とても幸せな人間なのだ。目が覚めた時、時間がわからないのは当たり前、時には場所がわからない、飛行機での出張が多いと飛行機で居眠りし、着陸した瞬間、何処?と思うのと似ている。さらに季節がわからないことがあり、そ [続きを読む]
  • お店買います
  • ノゾムは会社を辞めた。理由?流れだった。青森への突然の転勤命令にノゾムが顔を歪めたのだろう、上司は「嫌ならーー」と黙った。ノゾムは「そうですね」と言った。その場で退職届けにサインをさせられた。ビルの自動ドアを出てから、ノゾムは何処へ行くか悩みもしなかった。最高高級車の販売店を設立した。ショウルームはない。お客は前の会社の中でも高級取りの極一部のエリートだ。一台1000万、利益200万、二ヶ月に一台売れる [続きを読む]
  • 桜の頃の蒸リンゴ
  • ノゾムは青山の墓地を散歩していた。小さい頃から、墓地は先祖と一緒に食事をしたり、大人になってからは酒を飲み、あの世で先祖が困らないようにお金を渡す場所であり、生活の一部であった。何度か墓の中に新しい骨壺を入れるためになかを見た。裏にあの世への扉があると思ったからだが、そこにはコンクリートの壁しかなかった。今日はガールフレンドと恋人のあいだと呼ぶべきノゾミと食事し、そのあとホテルへ行く計画だった。ノ [続きを読む]
  • 猫と詩人
  • さいこは猫が好きかどうかはわからない、しかし、いつも猫が横にいた。小さい頃は、小学校から帰って来る頃になると道路で待っていた。家に入ると足に全身をなすりつけるーーーーこれだけ女性に愛されたことがあるかな⁈とさいこは時々思う。彼が成人してからも、どういうわけか彼のあとをついて来た猫がいて、扉を開けると、一声あげて入り、そのまま彼と住んだ。アンドレ・ブルトンのナジャからナジャと名付けた。片目は青、もう [続きを読む]
  • 犀のサイコロー(後編)
  • さいかがいなくなって(多分、旭川にいると思われるが)、驚くニュースが流れた。全国の動物園の犀が、一晩でいなくなったのだ。5月10日の朝に気づいたというのだから、5月9日の夕食を食べ、シャワーを浴びて、テレビを観て(犀は観ていないが、動物園の飼育員たちは観ていたと思う)翌朝までの間に、日本からすべての犀がいなくなったのだ。犀は重さが2トンから3.5トン、簡単に背負って運べるものじゃない。10日のニュースは [続きを読む]
  • 犀のサイコロー
  • 西園寺さいこは土曜の午前中は寝て過ごした。夢は三つの物語を見た。覚えているのは、歪な野球場で試合をしてライト線にヒットをはなったが、ファールという、審判に抗議に行くと、「よく見なさいよ、ライトのラインは間違えて外側に引いたんだ、だから今のはファール」それなら、どれを信じて打てばいいんだと思ったが、退場になってはいけないので黙った。3-1で負けた。そこで、扉を砲丸投げの砲丸で叩くようなノックがあった。 [続きを読む]
  • きおく
  • ある朝眼が覚めると、彼は見知らぬ天井の色に驚いた。昨夜はきちんと家に帰り、いつものベッドに入った。我が家の天井は白色だ。時々小型プラネタリウムを(それは彼の手作りだ)映すように白に塗りかえたのが五年前。しかし、今彼が見る天井は大きい鳥の絵になっている。金銀と黒の配色で江戸時代の有名な画家の雰囲気の絵だ。孔雀?駝鳥?鳳凰?どれだかわからないが、どれでもよかった。今はどうでもいい。壁も江戸時代の襖絵のよ [続きを読む]
  • 歴史管理局
  • 西園寺さいこは生まれてこのかた、スーツは二着しか買ったことがない。夏物と合い着ーー合い着という時、さいこはいつも淫らなことを考えてしまう、愛技、ああしてこうしてとつい想像してしまうのだ。彼の少ない経験とたくさんの雑誌からの印象でーーそれはどうでもいいことで、とにかく彼は二着しかスーツはもっていない。そもそも着ける機会がないのだ。彼はサラリーマンとしてネクタイをして仕事場へ行ったことがない。彼は自由 [続きを読む]
  • ブラジャーとパジャマ
  • 彼女はいろんな点でかわっていた。最初にきづいたのは、付き合って私の部屋に泊まるようになってしばらく立って、そう短いようで長いような期間を過ぎて、帰るとき、彼女はこう言った。「そこにあるパジャマちょうだい」うーん、うーん、これねとパジャマをなげた。彼女はパジャマを投げ捨て、「何考えているの!」と、象のようにベッドを跨いだ。彼女が手に取ったのはブラジャーである。「それ、ブラジャーだよ」「あら、そう、わ [続きを読む]
  • うさぎのラビット
  • 今日、スターバックスでカフェオーレのショートを頼んで待っていた。どうしてショートなんだ?俺の何を知っていて、あの女性は「ショートですか?」と言ったんだ?つい、「はい、ショートです」と答えてしまった。ボクサーパンツの上にスーツズボンを着けているわたしのショートさがわかったんだろう。ついズボンのジッパーを点検した。隣のレジで真っ白い大きなうさぎが、「カフェ、オレーオーレオーーーレ」と騒いでいる。「承知 [続きを読む]
  • 宇宙時計
  • 我が家のリビングにある時計は宇宙時計と呼ばれる。近くのスーパーの大売出しの時、籤で当たったものだ。その時、確かに火星から来ましたと言っても信用されるだろうと思われる真っ赤な大きい眼鏡をかけ、赤いジャケットの男がこう言った。「これは単純な時計ではありません。衛生から正確な時間を一日一度受信するだけではありません。なにしろ宇宙時計ですから」銀色の安っぼい丸い金属の時計、裏には単三乾電池二個入れるだけで [続きを読む]
  • 過去の記事 …