atoris33 さん プロフィール

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atoris33さん: カミーノ ことばの巡礼
ハンドル名atoris33 さん
ブログタイトルカミーノ ことばの巡礼
ブログURLhttp://parasuatena2005.hateblo.jp/
サイト紹介文カミーノ巡礼の旅は深いところで私を変えてくれました。記憶を言葉に変えて世界に還していきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供75回 / 173日(平均3.0回/週) - 参加 2018/01/31 22:35

atoris33 さんのブログ記事

  • La Sainte-Baume ③
  • MESSE朝。修道院の森の小道を抜けて、洞窟へ向かった。洞窟でミサがあるので出席したかったのだ。曇り空は洞窟に近づくと小雨に変わり、到着するやいなや土砂降りになった。さらにミサが始まると、ものすごい雷雨に。洞窟の中は守られていたが、雷の音が近く、怖いくらいだった。ミサに出席した人たちは国籍もバラバラ。10人くらいいただろうか。みな私同様、旅行者と思われた。司祭のフランス語は全くわからなか [続きを読む]
  • La Sainte-Baume ②
  • LA GROTTE洞窟の中は薄暗く、ひんやりとしていた。ゆらゆらと揺れるろうそくの灯りと、光を受けてきらめく美しいステンドグラス。意外と広い内部は、そっくり自然の洞窟のまま、教会となっていた。オレンジ色の服を着た数名の信者たちが、長時間、熱心に祈りを捧げていた。何語だろうか。時々囁かれる祈りの言葉が、エコーを伴って洞内に響いた。そして絶え間なく流される涙のように、しきりと水がしたたり落ちる音・・・ [続きを読む]
  • La Sainte-Baume ①
  • Sanctuaire de Sainte-Marie Madeleine誰もいない森の道を、サントボームの洞窟に向かって私は歩いていた。曇り空の午後。苔むした木々。巨大なブナや菩提樹が頭上高く生い茂っている。プロヴァンスの真ん中とはとても思えない湿潤さ。水気をたっぷり含んだ空気が、あたりを潤していた。熊野古道にも似た、ケルトの匂いがする森。聖地なのに威圧的ではなく、ふうわりと優しい。マグダ [続きを読む]
  • NANS LES PINS → PLAN D'AUPS
  • MARSEILLE → NANS LES PINSマルセイユから4001番BRIGNOLES行きのバスに乗り約一時間。ナンレパンのバス停、La Ferrageで降車する。バスの運転手さんに「降りるとき教えて」と伝えていたのだが、忘れていたらしい。後ろのドアが開かなかった。「Excusez-moi!」と叫ぶと、バンとドアが開いた。観光案内所はバス停から歩いてすぐ。ここで地図をもらおうと思っていたのだが・・・閉まっていた。ドアには?今日から三日間 [続きを読む]
  • MARSEILLE なんともならない事態になっても、なんとかなる
  • MARSEILLEにて「私はバスで NANS LES PINS へ行きたいんです 」マルセイユの観光案内所で、メモを出して私は言った。窓口の黒人のお兄さんは、私のメモを見ながらPCで検索して言った。お兄さん「サントボームへ行くのは・・・難しいよ」私   「難しい?」お兄さん「(英語で説明する)」私   「ごめんなさい私は英語話せません。フランス語でゆっくり喋ってほしい」お兄さん「(笑って)これは失礼」私   「私は [続きを読む]
  • Arles
  • アルル。それはルルドと並んで「日本人にとって発音しにくい地名」だ。相手に首を傾げられる前に、「アヴィニョン近くの」(près d'Avignon)と言い添える。アルルはエクサンからもマルセイユからもアクセスしやすい。SNCFがストライキ中だったこともあり、私はバスを利用した。古代ローマの遺跡やゴッホゆかりの場所などあり、観光客が多い。そのせいか、近隣の町より少し物価が高いようだった。宿泊予定のAuberge de [続きを読む]
  • SAINTES-MARIES-DE-LA-MER ②
  • カマルグにて二日目。小雨降る中、カマルグの湿原を自転車で走った。自転車はシャンブル・ホテルのマダムが貸してくれた。ピンク色のフラミンゴの群れ、白馬、黒い牛たち。「Bonjour!」自転車ですれ違うフランス人たちと挨拶しつつ走る。カマルグはユネスコ登録の自然保護区であり、塩田でもある。どこまでも続く単調で美しい湿原。頰に当たる風は、しょっぱかった。バトー・カマルグ午後。予約していた遊覧船で水 [続きを読む]
  • SAINTES-MARIES-DE-LA-MER ①
  • 星の通い路F・ミストラルの小説「プロヴァンスの少女(ミレイオ)」。サントマリー・ドラメールの教会を仰いで立つ彼女の像を見たとき、「ああ、来たんだ」と胸が踊った。アルルから20番のバスに乗って約1時間。空はあいにく曇っていたが、車窓からカマルグの白馬を目にして心はワクワク。いきなりバスが止まり、運転手のおじさんが「centre ville!」と乗客に言い放った。少ない人数の乗客は、全員降りた。ミストラ [続きを読む]
  • SAINT-MAXIMIN
  • 夢の中の夢 旅の中の旅振り返ると いくつもいくつも美しい瞬間に満ちていたその瞬間を生きているときにどうしてもっと気づけないのかその美しさとまさにその時触れ合っていることにすべては瞬く間に 誰もいない記憶の国に吸い込まれてしまう本当にそれはあったのか 誰にもわからなくなる地上で体験することは すでに最初から思い出のよういとおしく さびしい・・・きらめく光の中でも 暗い闇の中でも私は存 [続きを読む]
  • マルセイユの黒いマリア
  • マルセイユにて南フランス、黒いマリア、マグダラのマリア。振り返ってみると、この三つのキーワードが旅の間、ずっと巡っていた。カタリ派というキーワードが加わったのは、旅の後半だ。黒い肌の聖サラが祀られている、サント・マリー・ドラメールに行くこと。マグダラのマリアが33年瞑想したという、サントボーム の洞窟へ行くこと。去年のカミーノで知り合ったイヴに再会すること。私の頭の中にあったのは、大きくそ [続きを読む]
  • マグダラのマリアが33年瞑想した洞窟への旅
  • 2018年5月と6月、南フランスを中心に旅をしてきました。一番行きたかった場所、それがこのサント・ボームの洞窟です。マグダラのマリアが33年間瞑想したという洞窟、その教会・・・。洞窟からさらに一時間山を登ると、雄大なパノラマが見渡せる山頂に出ます。サン・ピロンと呼ばれるその山頂には、小さな礼拝堂。マグダラのマリアは日に七度祈りを捧げるたび、天使たちに運ばれてそこへ行き、「天国の音楽(concer [続きを読む]
  • 巡礼38日目 旅に必要なのは一本のナイフとビタミンCだよ。
  • 巡礼38日目 サンチャゴ・デ・コンポステーラ → アンダイエイヴ 「僕の父親はいつも大きなナイフを腰から下げていた」わたし「・・・」イヴ 「彼はそのナイフで、なんでも上手に仕事をこなした」わたし「あなたもナイフを使うのが上手」イヴ 「旅に必要なのは一本のナイフとビタミンCだよ(と、オレンジを差し出す)」イヴの左手はまっすぐ平らに開かない。親指の付け根からぐっさり切れた跡があって、曲がったまま [続きを読む]
  • 巡礼36日目① 「さあ、海へいくよ」
  • 巡礼36日目① オ・ロゴソ → フィステーラバールも何もない山道をしばらく歩いた。ネベの聖母教会がこつ然と現れた。古い時代の精霊が語りかけてくるような教会。やさしい水のエネルギーを感じた。それからまた静かな道を歩いた。ペリグリーノは私たち以外誰もいない。イヴがガイドブックを見て言った。「この先に湧き水がある。水を汲んでいこう」イヴの持っているガイドブック『Miam Miam do do』には泉の場所 [続きを読む]