森侘介 さん プロフィール

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森侘介さん: さび猫
ハンドル名森侘介 さん
ブログタイトルさび猫
ブログURLhttps://ameblo.jp/rupture610/
サイト紹介文双極性障害で闘病中です。病気の波の間で詩を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供13回 / 7日(平均13.0回/週) - 参加 2018/02/05 07:48

森侘介 さんのブログ記事

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  • 独房
  • おなじ寝巻昨日も今日も憂鬱な灰色の寝巻着替える気にもならないし風呂にはいる気にもなれない外にも出られず食って排して眠るだけまるで囚人だ意欲せずただ時間が過ぎるのを待っている時間がいくら経ったところで解決する目処もないのに治らぬ精神病とは終身刑のことだったのだこの部屋は否、この脳内はわたしのための独房だったのだまるで豚のようだ笑えない自嘲するにも覇気が足りない悲しむだけの体力はなし怒るだけの自己愛も [続きを読む]
  • 野良犬
  • だから野良犬は自分を護るために吠えるしかなかったのですよだれを垂らしてきたない歯茎を晒してごわごわのよごれた体毛を逆立たせて痩せた四肢でアスファルトにしっかり爪を食い込ませて吠えるしかなかったのです自分を護るために吠えるしかなかったのですすえたにおいする野良犬目やにで片目の腐った野良犬おまえはああ、おまえは生きているわたしよりずっと強くて、美しいわたしは牙を棄ててしまったおまえのようになりたいと思 [続きを読む]
  • 殺せない
  • 細菌は殺せる薬で殺せる細菌は殺せるでも病気は殺せない一日に20錠の薬をのみ摂生し慎重に気をつけて静かにしていたってこの病気は軽々と越えてくる何度だって再発をくりかえす普段からの我慢と努力をこけにされてるようなおもたい絶望感を額に押しつけられるあまりにおもたくて顔は下を向く殺してやる病気がぼくに囁くいやらしいけがらわしい声ああ、もう聞きたくないよ!近寄らないでよ!ぼくも叫ぶ殺してやるどこへ向けて?病巣 [続きを読む]
  • 防御
  • 鬱のときつまらないゲームをやりつづけたり何度も読んだ漫画を読みつづけたりするのは理由があるだらだらすごしているようにしかみえないだろうがこれは唯一の防御姿勢なのだ思考は完全に毒されているのでものを思うことはかなわない考えはすべて死にたいという叫びに置き換えられてしまう頭の中を憂鬱だけが支配している目をとじればそこも占領されている逃げ道はないのだ何をしてもどこへ行っても自分の裏側にいる 何者かがずっ [続きを読む]
  • やまあらし
  • わたしの病気がわたしのまわりを暗くするわたしの病気がわたしの影を濃く汚すわたしの病気がまわりのひとを悲しませるだからわたしは友達をつくらない悲しませるだけ戸惑わせるだけふりまわすだけ怒らせるだけそうなるとわかっているからそれでも妻はわたしのそばに今日もある悲しませるだけだとわたしにはわかっているある種の詐欺だ大ペテン師だ彼女の不幸はありありと見え行く末にもその汚らわしい影が見えわたしの病気のせいで [続きを読む]
  • さむい夜
  • 夜になってつめたい風首筋がさみしいマフラーで守るさみしさから首を守る孤独を感じるのはいつものこと仲間がいないぼくは昔からいつか出会うはずの仲間を探している前世の記憶がそうさせるでもこのつめたい風吹くこの夜にやはりまたしてもぼくはひとりだった梅のつぼみが膨らんでいるいまに破れて花になるけれど世の中につぼみのまま終わる命のなんと多いことだろう首筋だけは冷やさないようにゆうげの弁当をひっさげてつめたい夜 [続きを読む]
  • 日と月
  • 世の中が騒いでいないときでも月はうつくしく夜空に扇の軌跡をえがいている世の中が騒いでいないときでも太陽はたくましくぼくらの背中を暖めている誰にも知られずに人は生まれて誰にも知られず人は死んでいく日がのぼりしずむ月がみちてやがて欠けるぼくはそのあいまに詩をときはなつ [続きを読む]
  • 編纂
  • 終ろうとする正月休み有意義な日は一日もなし金になるかならぬかわからぬ詩集づくりを「内職」とよびせっせとキーボードをたたいている妻はこたつで居眠り猫もこたつへもぐりこんでわたしはひとり過去に書き散らかした詩群を呼びそこへなんらかの整列を与えようと薬で重たくなった脳を無理矢理にうごかして苦笑している予定もない正月の午後二時部屋に物音はなく戸外には強風がときたま吹くただひたすらに眠い眠い午後「詩集なんて [続きを読む]
  • 2018-1-2
  • 数えで三十五歳。またひとつ年をとった。そういうと先輩方からは、若造が何をと叱られる。まだ三十五歳だろうか。もう三十五歳なのだろうか。これは二十歳の時も思った。あの時も、「もう」なのか「まだ」なのかとつぶやいていた。これは死ぬまで続くのかもしれない。もう三十五歳、まだ四十二歳…まだ死ねない、もう終わり…振り返れば「もう」だろうし前進する気概があればいつまでも「まだ」なのだろう。ぼくはいま、どちらとも [続きを読む]
  • ゆうれい
  • 「おまえの家のちかくにさ、ゆうれいでるだろ?」青白い顔でヒロが言うのです。サチにはなんのことやら、わかりません。小学4年生にもなって、幽霊に怯えている様子のヒロが、おかしくて笑いました。「あんた、男のくせに、変なこというね」青い、と思ったヒロの顔が、みるみるうちに赤く変って、「ほんとだって!おれ見たもん!」必死になって、唾をとばしながら話すのです。どれどれ、ヒロの言い分を聞いてみましょう。サチはお [続きを読む]
  • 半生
  • なんと平凡な半生似たような今日の羅列たとえばそれを隣の人と挿げ替えてもわからないようなよくある半生あやふやな思い出蜃気楼のような思い出思い出のような記憶記憶のような脳のカス脳のすみにたまったカス脚色された過去話すたびに色がついていく過去わたしのもののようでいてそれはわたしのものではない忘れてゆく半生つくりあげられた虚栄の過去無様な思い出恥辱と屈辱奪われた思い出打ちのめされた思い出記憶が自分で自分は [続きを読む]
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