葉月 さん プロフィール

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葉月さん: Once more
ハンドル名葉月 さん
ブログタイトルOnce more
ブログURLhttp://bonheur870.blog.fc2.com/
サイト紹介文CPつかつく*二次小説です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供71回 / 194日(平均2.6回/週) - 参加 2018/02/15 10:44

葉月 さんのブログ記事

  • 近況報告です!
  • ご無沙汰しております。『その先へ』を書き終え、少しばかり休憩を挟んだ後にまたお話をと思っていたのですが、少しばかりのつもりが気付けば1ヶ月以上も経過しておりました。早くお話を……、と言う気持ちはあれど、書く時間がなかなか取れずに、その間にも足を運んで下さる方様もおり、本当に申し訳なく思っております。只今、少しずつお話を書き進めております。お休みを頂き過ぎたせいか、元より書くペースが遅いのに、更に輪 [続きを読む]
  • 『その先へ』御礼
  • こんにちは!『その先へ』無事、完結を迎えることが出来ました。最後まで読んで下さいました全ての皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました!初めは、一番最初に書くお話が、このような辛いお話で本当に良いのだろうか……。そう悩みながらも、何があっても最後まで書き上げようと決め、このブログを立ち上げました。それから5ヶ月。ずっとこのお話を書き続けてきたわけですが、内容が内容だけに、更新をする [続きを読む]
  • その先へ 58【最終話】
  • 足を運んで下さり、いつもありがとうございます。今回『その先へ』は、最終話となりますが、大変長いお話となっております。貴重な時間を頂戴してしまうことになりますが、最後までお付き合い願えれば幸いです。『神島コーポレーションは、蓮見田カンパニーを買収する方向で取締役を派遣し、経営陣を一新して再建を進める方針である事を──────』テレビのスイッチを切り、アナウンサーの声を遮断する。流れていたのは、今日、 [続きを読む]
  • その先へ 57
  • 「僕が姉から全てを訊いたのは、司法試験に合格し、修習期間を終えた日でした」二人きりになり、弟はそう切り出した。「お恥ずかしいお話ですが、姉から打ち明けられるまでは全く気付かなくて……。未だに両親は、姉の身に起きたことを知りません。東京を突然離れるって言い出した時も、道明寺さんが記憶をなくされ別れたと聞いていたので、思い出のある東京に居たくはないんだろうと思っていました。引っ越した先で塞ぎ込んでいた [続きを読む]
  • その先へ 56
  • お話に入る前に……。この度の豪雨による被害に遭われました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。こちらに足を運んで下さっている読者様にも被害はなかったかと案じております。まだまだ大変な時間を過ごされていることと思いますが、皆様がどうかご健康でご無事でありますように……。下げていた頭を戻した牧野さんの弟───進さんは、副社長や美作専務、そして私に、ケースから取り出した名刺を手渡した。「おまえまで弁護士だ [続きを読む]
  • その先へ 55
  • 午後になり、調査部から蓮見田に関しての新たな情報が入ってきた。それを受けても副社長は何も語ろうとはせず、手元のファイルに目を走らせている。以前から用意してあったそれは、蓮見田に関する全ての詳細が書き込まれた調査書で、中島海が訪れる夕方まで、昼食を摂ろうともせず、ただ黙々と読み込んでいた。「副社長、中島さんがお見えになったようです」「応接室に通せ。ここには入れるな」「畏まりました」「西田、おまえも同 [続きを読む]
  • その先へ 54
  • 着替えのスーツを片手に、ホテルの部屋のベルを鳴らす。副社長が邸には戻らず、この部屋で一晩過ごされたことは、SPから報告済みだった。牧野さんもまた、副社長との話し合いを一時間も満たずに切り上げ、SPの一人が自宅まで送り届けたと報告を受けている。その報告を受けた時点で、副社長にとって思い通りの会話が出来なかった、と容易に察することが出来た。それにより、副社長の様子がどうなっているのかも、手に取るように分か [続きを読む]
  • その先へ 53
  • ───とうとう、こんな日が来てしまった。道明寺に待つよう言われたメープルの高層階の一室で、窓からの景色を眺め見る。宝箱をひっくり返したように煌めく都会の街を見下ろしながら浮かぶのは、13年前のあの日だった。道明寺と海ちゃんの、見たくなかった姿を目の当たりにした、13年前。泣いて感情を露にして、勝手なことを吐き捨てて。そして、逃げ出した私は……、私は────────────あの日、悪夢を見た。絶望の中、 [続きを読む]
  • その先へ 52
  • 牧野さんの小さな背中を見送り部屋に戻ると、蓮見田守は膝を折り、床に両手をつけたまま、「大切な牧野さんを傷付け…………、本当に申し訳ありませんでした」涙交じりでありながら、気弱な男らしからぬ通る声で謝罪しているところだった。「じ、時効は……」逆に、威勢の良かった姿は影を潜め、覚束なげな声で弁護士に確かめるのは、蓮見田社長だ。息子が全てを認めたこの期に及んでも、気掛かりは己の保身ばかりか。道徳心の欠片 [続きを読む]
  • その先へ 51
  • 蓮見田側は押し黙り、牧野さんが次は何を言い出すのかと、警戒を強めている様だった。「聴いて頂きたいものがあります」副社長と繋がれていた手を、片方の手で優しく二度叩いた牧野さんは、自らのをそこから引き抜く。そして、テーブルの中心を空けるように、蓮見田守の前にあった灰皿を手前に退かし、タブレットをそこに置いた。「ここに、蓮見田専務とお会いした時の会話を落としてあります」「……まさか、録ってたんですか?」 [続きを読む]
  • その先へ 50
  • これほどまでに哀しみに暮れた副社長の顔を、未だかつて私は見たことがない。当然だ。この世で一番愛しく、大切にしたい人の身に起きた悲劇。身が引き千切られるほどの傷みに襲われ、払い除けられるはずもない。楓社長さえも目を閉じ、美作専務は唇をきつく噛み締め、組んだ両手に力が入っているのが分かる。ただ一人。牧野さんだけが動じていなかった。蓮見田社長へと戻した眼差しからは、動揺の一端すら窺えず、感情を捨てたよう [続きを読む]
  • その先へ 49
  • お話を読んで下さいます皆様、いつもありがとうございます。このお話の回より、注意書きをさせて頂いた内容が含まれます。まだお読みになられていない方様は、先ずこちら『その先へをお読みになる前に』をご確認頂きましてから、お話にお進みになられますよう、宜しくお願い致します。部屋の中に、蓮見田社長の豪快な笑い声が響き渡る。「飼い犬に手を噛まれるとは、まさにこの事ですな。元恋人でもあり、今や側近として働き、貴方 [続きを読む]
  • その先へ 48
  • ────牧野が辞める。俺には何の相談もせずに。それも今日限りで……。気付けば俺は、執務室を飛び出していた。秘書室に牧野の姿はなく、プロジェクトチームの所へと走って向かう。そこにも居ないことを確認すると、また走り出した。…………何でだよ。何で辞めんだよ。どうして俺の傍にいてくれねぇんだよ。向かった先の法務部で、牧野は資料室にいると知らされる。10階にある資料室。エレベーターを待つのももどかしく、非常階 [続きを読む]
  • その先へ 47
  • ここ最近、牧野との食事は叶わず仕舞い。俺のバースデー以来だから、機嫌は消化不良気味だ。そんな二月も下旬。一週間の滞在予定でババァが帰国したのを狙うかのように、俺の機嫌を更に下降させる報告が、突然に西田から齎された。「副社長だけではありません。楓社長と美作専務の同席をも求めてきています」「美作専務もですか?」怪訝に眉を顰めた牧野が、もう一度、西田に確認を取る。「はい」頷きながら西田が答えた。「先方は [続きを読む]
  • その先へ 46
  • 何とか酔っ払い牧野に酒を止めさせ料亭を出る。スマホを取り出し車を呼び出そうとするも、「歩いて帰ろーよー!」「はぁ? おまえ歩けねぇだろ」「らいじょーぶ! ど〜みょ〜じ〜、おんぶ!」酔っ払い牧野は、やりたい放題だ。何が歩いて帰るだ。俺だけが歩くんじゃねぇかよ。こっからだと、牧野ン家まで30分ちょいくれぇか。「早くーおんぶー!」騒ぐ牧野にあっさり折れ、牧野のバッグを持ち腰を屈める。「わーい、高ーい。よし、 [続きを読む]
  • その先へ 45
  • 「おはようございます」淹れたてのコーヒーを道明寺の前に置いて、直ぐに顔色を窺った。「顔色は…………大丈夫そうですけど、頭が痛いとかないですか? 風邪も引いたりしてません?」昨日の今日だ。記憶を取り戻して混乱していたことを考えれば、一夜明けて変化はないかと内心心配だった。「なんも問題ねぇよ」確かに顔色も悪くないし、気持ちも浮上している様に見える。それを裏付けるように、急に立ち上がった道明寺は、ジャケ [続きを読む]
  • その先へ 44
  • 突然に抱き竦められ、逃げ場のない腕の中で体が硬直する。「少しでいい。このままでいさせてくれ……頼む」首筋に顔を埋めた道明寺が泣いてるようにも感じて、昔から変わらない香りに包まれ、自然に力がスーっと抜けていった私は、黙って身を預けた。息が僅かに苦しくなる程の強さで抱き締められ、やがて、道明寺はポツリポツリと話し出した。「…………めでてぇよな」「…………」「あれだけ惚れた女、身勝手に忘れて」「………… [続きを読む]
  • その先へ 43
  • 夜も10時を回り、進と一緒にリビングで寛いでる時だった。突如として来訪を告げるチャイムが奏で、二人で怪訝に顔を見合わす。「誰だろ、こんな時間に」「俺が出るよ」立ち上がり、来客を映す画面の前に行く進を目で追う。「 道明寺さん!」画面を見るなり進が声を高くした。全くもう! 連絡するとは言ってたけど、まさか家に来るとは……。相変わらず非常識なんだから。「道明寺さん、こんばんは。どうぞ、上がって下さい」画面の [続きを読む]
  • その先へ 42
  • 「ったく、もう諦めろって」げんなりとした顔で、エレベーターを待つ間にあきらが嘆く。うるせぇよ、と不満は声に乗せずに、胸の内に据え置いた。あきらと共に着替えを済ませ、パーティーに行く前に牧野の顔を見たくて探してみるも見当たらず、俺の機嫌は低空飛行のままだ。当然、今夜のパーティーも事前に誘ってはみたが、返事はNO。それも想定内だった。経済界を始め芸能人も多く参加するパーティーは、入口付近だけマスコミにも [続きを読む]
  • その先へ 41
  • 道明寺HDに置いた、新プロジェクトチームがある部屋の中。キャビネットの前に立ち、手にはファイルを広げたまま、全体に目を行き渡らす。ここでは、20数名程のメンバーが忙しなく、それでいて遣る気に満ちた表情できびきびと動いている。定時まであと僅かでも、気が弛む様子もない。大々的にマスコミに発表しスタートを切った新プロジェクトは、問題もなく順調そのものだ。とは言っても、まだ1ヶ月にも満たなく、始まったばかりで [続きを読む]
  • その先へ 40
  • 「よぉ、司! 久しぶりだなぁ」「おぅ」「今回は急な担当者変更で申し訳ない。プロジェクトは俺が担当することになった。宜しく頼む」「あぁ。取り敢えず座れよ」10数年振りのあきらは、先ずは社会人としてのけじめか、若しくは、律儀な性格故か。頭を下げてから、促したソファーへと腰を下ろした。「司、前より随分と顔色良くなったんじゃねぇか? たまにパーティーで見掛けても、痩せてるし顔色も良くなかったから心配してたんだ [続きを読む]
  • その先へ 39
  • 高級外車が静かに滑り込むのを確認して、身を正す。ドアが開けられ、降りて来た人物が私との距離を縮めて来るのを待って頭を下げた。「牧野! やっと会えたなぁ。マジで嬉しいよ!」懐かしさが胸を撫でる。穏やかな声に導かれるように顔を上げれば、声に違(たが)わず表情も優しく、柔らかな雰囲気も当時と変わっていなかった。12年、いや、もう直ぐ13年になる長い年月を隔てても尚、あの頃の雰囲気を損なわないこの人は、加えて大 [続きを読む]
  • その先へ 38
  • 道明寺を真っ直ぐに見て、あの想い出の日々を口にした。「大切にしてくれたよ。そりゃさ、道明寺は俺様だし障害だらけの大変な恋愛だったけど……、」道明寺の揺れてた瞳が、その先を待つように私のものと合わせてくる。「凄く大事にしてくれたし、私が困ってる時はいつだって助けてくれた。そりゃもうしつこいくらいに」「しつこいって、ひでぇな」不満気に道明寺の眉間に皺が寄る。それを見て、クスッと笑みを落とす。「本当に何 [続きを読む]
  • その先へ 37
  • 自宅に帰りリビングの扉を開けるなり、驚愕の光景に目を見開いた。「なっ! どうして道明寺が居るのよ!」驚きのまま叫ぶ私に、「よぅ」「よぅ、じゃない!」笑顔の道明寺は、家のリビングにあるソファーに優雅に座っていて、私の驚きなんかちっとも気に掛けない。状況が読み込めず立ち竦んだままの私に、もう一人の呑気な声が間に入る。「姉ちゃん。俺が上がってもらったの。前に姉ちゃん送って貰った時は、お茶の一つも出せなか [続きを読む]
  • その先へ 36
  • 射し込む一筋の光に照らされ、瞼を開ける。…………良く寝た。まだ、はっきりと覚醒しなくても分かる。昨日までの気だるさが微塵も感じられないほど体は軽い。安眠へと導いてくれたのは、間違いなく小さな手だ。その小さな手の持ち主の姿は、当然もういない…………が、どうしてだ?「なんでおまえが居んだよ」隣にいる返事をしない相手に何度も瞬きをしてみる。暫く呆然としたあと、ベッドサイドにあるスマホを確認すれば、西田か [続きを読む]