ゆな さん プロフィール

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ゆなさん: ブログ小説 Tow Haerts
ハンドル名ゆな さん
ブログタイトルブログ小説 Tow Haerts
ブログURLhttp://neondive-dm.com/
サイト紹介文オリジナル恋愛小説 ゆなの妄想の世界へようこそ!気まぐれ更新ですが、必ず完結させます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供46回 / 69日(平均4.7回/週) - 参加 2018/02/25 12:51

ゆな さんのブログ記事

  • *第9話* 特別  ?
  • 「桐野、合コンセッティングしてくれよ!」同じクラスのツレがそんなことを言ってきた。「俺、菜々香いるし行くわけないだろ」即答する俺に、そいつは引くどころさらに食い下がってくる。「だからじゃん!!浅田さんの友達だったらレベル高そうだし、頼んでくれよ?」相手、菜々香の友達希望かよ!!「俺が菜々香を合コンに行かせると思う?」あり得ねぇ。セッティングする以上、俺と菜々香の参加必須は目に見えてる。そんなの引 [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 電車に乗るとりょうは私の肩に頭をのせて目を閉じた。「眠いの?」「いや、くっつきたいだけ」ドキン。「りょうってなんでそんな恥ずかしいことサラッと言えちゃうわけ?」「恥ずかしいか?」恥ずかしいよ。だけど、このままずっと駅に着かなければいいのに・・・なんて思ってしまう。・・・帰りたくないなぁ。たった2駅。電車はすぐに私たちを目的地へと運んでしまう。電車を降りると、前の方に完治と芽衣の姿が見えた。笑顔で完 [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 今までのりょうのヤキモチは何だったの?っていうくらい、りょうと完治は意気投合しちゃって、私と芽衣の意見なんて聞くこともなく、夏休みに旅行に行こうなんて話で盛り上がってる。芽衣とふたりで、ジュースを取りに行った時に言ってくれた。「ねぇ菜々香、りょうくんって素敵な彼氏だね」「うん、大好きなんだ」ふふふって笑った芽衣が肩をぶつけてくる。「見てれば分かるよ」テーブルに戻ると、注文していたデザートが運ばれ [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 「菜々香こっち!!」「あ、芽衣!ごめんね、遅くなって」あの日から3日後。少しだけ緊張しながら待ち合わせのファミレスに入ると、完治と芽衣がニヤニヤしながら私とりょうを迎える。「もう食ってんの?ちょっとは待てよ」「りょうが居残り引っかかって遅れたんだろ。ダッサ」「うっせーよ。完治こそ男のくせにパスタとか食ってんなよ。肉食え、肉!!」改めて紹介するつもりで今日この場をもうけたはずなのに、まるで友達との待 [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 芽衣と電話を切った後、すぐに部屋の扉がノックされた。「はい」「俺」いつもは勝手に入ってくるくせに、どうしちゃったの?まさか、りょうと!?急いでドアを開けると、完治が立っている。特に変わった様子もないし、怪我もしていない。「りょうとなに話したの?」「別に大した話はしてないよ。菜々香のさくらんぼの話とか?」さくらんぼ?「なにそれ?とにかく入ってよ」早く話の続きが聞きたくて完治の腕をひっぱると、完治は [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 似ているようでまるで違う。私とりょう。完治と芽衣。だけど比べちゃいけない。私たちには、私たちだけの恋の形があるはずだから。『なんて、偉そうなこと言ってるけど私だっていまだに妬いちゃったりするよ』「そうなの?」5年以上付き合っていて、私にはもう何があっても揺るがないふたりに見える。『ふふふ。どうして私が完ちゃんのこと呼び捨てで呼ばないか分かる?』付き合い始める前は苗字で呼び合っていたふたり。下の名前 [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 完治の登場によって、私は家に帰された。きっと今、りょうと完治はふたりで話しをしている。大丈夫かな?ケンカになんて、なってないよね? ブーブー ブーブー ブーブー ブーブーベッドの上で携帯が鳴った。アレ・・・これ、完治の?ディスプレイに表示されている名前を見て、思わずその電話を取ってしまった。「芽衣?」『えっ?えっと・・・』芽衣の戸惑う声を聞いてハッとする。「あっごめん、菜々香」『菜々香?どうして菜々香が・・ [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • りょうに抱きしめられたその腕の中で、声にださないまま何度も完治に謝った。今までさんざん助けられて、頼ってきたのに、簡単に切り捨てるようなことを言うなんて、私は最低だ。それでもりょうを失いたくないから。傷つけたくないから。完治はきっと分かってくれる。『菜々香諦めんな、頑張れ』って・・・きっとまた背中を押してくれる。完治はそんな人だから。だけどりょうは言ってくれた。変わらなくていいって。りょうだって [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 俺が完治の存在をどうしても無視できなかったのは、菜々香が完治のいとこだからだ。これから先、親戚である完治はずっと菜々香と繋がっていける。俺と菜々香にはまで約束されていなくて、保障もないもの。それがたまらなく悔しかったんだ。今この時間も、完治は菜々香の為に俺と話している。こんなに菜々香を分かっているなんて・・・「やっぱ悔しいよ。お前、俺のライバル継続な」だけど、その心はなんだかすごくスッキリしてい [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 菜々香を帰して、完治とふたりきりになる。なんとなく気まずい思いはあるけど、いい機会のような気がした。「少し時間いいか?」俺より先に完治がそう言った。近くの公園に入ると、完治はまるで友達のように俺の肩を組む。「りょ〜、コーヒーおごって?」「はぁ?」なんだよ・・・コイツ。自販機で2本の缶コーヒーを買ってベンチに座った。「ほら」「サンキュー」カンパイなんていって、軽く感をぶつけてくる完治に、俺の眉間に無 [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 「菜々香大好きだよ。めちゃくちゃ可愛いって・・・思ってる」今日、菜々香に与えてしまった不安や傷が少しでもなくなればいいと、何度も抱きしめてキスをして好きだと言い続けた。だけどこれじゃキリがない。菜々香に対する気持ちに終わりなんてないから。そろそろ帰してやらなきゃ。そう思った時、ひとりの男が近づいてくるのが見えた。菜々香を抱く腕に力が入る。「りょう?・・・痛いよ」「あ・・・ごめん」菜々香はまだ、そ [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 涙目で睨みながら・・・だけど俺の服を握る菜々香の手は今も震えている。「菜々香」「もし捨てたら、私ストーカーになってりょうのこと追いかけ回すからね!絶対に逃がしてなんかやらないんだから!!」なんかいきなり話がぶっ飛んでないか?そもそも別れるとか、出来るわけないし。だけど、菜々香の目の中に弱さと優しさを見つけた。俺の幼稚な嫉妬のせいで、菜々香を俺が別れを切り出すかもしれないなんて怯えている。そして、 [続きを読む]
  • *第8話* ライバル  ?
  • 見上げた菜々香の部屋。電話越しの菜々香が泣いているような気がしてた。やっぱり泣かせてしまったんだ。謝りたかった。抱きしめて、その涙を拭ってやりたかった。だけど・・・菜々香の後ろに突然現れた人影。遠目でも分かるくらいにガッシリした体格の男が、心配そうに菜々香の顔を覗き込む。あいつが・・・完治なのか?治まっていたはずの黒い感情が一気に胸に広がった。『・・・りょう』「悪い。・・・やっぱ今日は帰るわ」ヤ [続きを読む]
  • *第7話* 嫉妬  ?
  • 少しだけ心が軽くなった時、ずっと握りしめていた携帯が手の中で震えた。ディスプレイに表示されたりょうの名前。「もしもし」『菜々香、俺』「・・・うん」『ちょっと外出てこれる?』「えっ?」りょう・・・今どこにいるの?そう聞く前に、私は窓の外を見下ろした。暗闇に光る携帯。「・・・りょう」「菜々香どうした?」『・・・えっ』すぐ近くから聞こえた完治の声と、携帯越しのりょうの声が重なった。「りょう、ちょっと待 [続きを読む]
  • *第7話* 嫉妬  ?
  • 「ついにフラれたかぁ〜?」からかうように笑いながら言った完治。それ・・・冗談になってないから!!自分でも驚くくらいに目に涙が溜まっていく。「ちょっ、菜々香!?」「どうしよう・・・私、りょうに嫌われちゃったかも。フラれちゃうかも・・・どうしよぉ?」いきなり泣き出した私におろおろし始める完治。「泣くなって、大丈夫だから。なにがあったんだ?」すぐに私の近くまで飛んできて、子供の頃のようにぎこちなく頭を [続きを読む]
  • *第6話* 嫉妬  ?
  • キス・・・してくれなかったな。はぁ〜。大きなため息を吐き出して家に入ると、玄関に見慣れたスニーカー。・・・・・・・。今日は会いたくないんだけどなぁ。「おっす菜々香!遅かったな、デートかぁ〜?」当たり前のように、うちのダイニングでご飯を食べている完治にまたため息がこぼれそうになった。「なんで完治がいんのよ」「なんでって、冷てぇなお前。加代子が送別会だかなんだかに行っていねぇから、みっちゃんに飯食わ [続きを読む]
  • *第7話* 嫉妬  ?
  • 完治はただのいとこ。母親同士が姉妹で、家も近所だから中学までは同じ学校に通っていた。お互いひとりっこの私たちは、同い年だけど兄妹のように育った。完治のことは好きだし、大切な存在であることには違わない。だけど、そこには恋愛の意味を含んだ感情は全くない。そもそも完治には5年以上付き合っている彼女がいる。小学生の頃から大好きだった彼女に、中学に入ってすぐ告白して今でもずっと大切にしている。そんな一途な完 [続きを読む]
  • *第7話* 嫉妬  ?
  • 映画の内容なんて全く入ってこなかった。さっきの菜々香の顔が頭から離れない。この映画が終わったらちゃんと謝ろう。そして、あんな顔させるくらいならもう嫉妬なんてしない。そう思ってんのに・・・多分ダメなんだろうな。これからもヤキモチ妬いちまうんだろうな。だけど、その気持ちはもう菜々香にぶつけたりしない。ちゃんと笑って聞いてやる。隣に座る菜々香に目をやると、じっとスクリーンを見つめていた。そっと握った菜 [続きを読む]
  • *第7話* 嫉妬  ?
  • 彼氏としては、ちと情けないような気がしないでもない。そのひとつがコレ。「また完治かよ・・・」「じゃあ他のでいいよ」映画でも観ようと、放課後ふたりで街に繰り出した。映画館の前で、なにを観ようかと話している時に菜々香が言ったひとこと。『これ、完治が面白いって言ってたよ』完治っていうのは菜々香のいとこだ。別に『ふ〜ん、そうなんだ?』で済ませられる話。だけど、当たり前のように菜々香の口から別の男の名前を [続きを読む]
  • *第7話* 嫉妬  ?
  • 「だからごめんって!」謝りながらも、俺の顔はだらしなく緩みきっている。「・・・・・・」無言のまま俺を睨みつける菜々香の顔は本気で怒っていて、これ以上怒らせるととんでもない一言を言われてしまいそうで、俺はにわかに焦った。「ほら、絆創膏とか貼ってたら見えないんじゃね?」「そんなの貼ったら余計に目立つでしょ!」菜々香の首には、昨日俺が付けたキスマークが2つ。最中は菜々香も余裕がないのか、全然抵抗しなかっ [続きを読む]
  • *第6話* ジレンマ  ?
  • どちらからか分からない。私からだったのかもしれない。りょうに触れたかった。りょうに触れてほしかった。「んっ・・・りょう」重ねた唇から湿った息が漏れる。恥ずかしさでさらに体温が上昇する。「菜々香、嫌だったら言って?俺、今ならまだ・・・」浅い呼吸を繰り返しながら、りょうは私に最後の猶予をくれる。嫌なわけない。そんなわけないじゃん。「やめたら嫌だ・・・」なにに怖がっていたんだろう?こんなに大切にしてく [続きを読む]
  • *第6話* ジレンマ  ?
  • 自分で言ったのに、心臓がドキドキして苦しい。恥ずかしいよ・・・。りょう、早く答えて?「なに言ってんの菜々香。なんでこんなことすんだよ?」少し怒りを含んだ声に、体が硬直する。「りょう、私・・・」「頼むから、俺から離れて」私を見ないままそう言ったりょう。そうだよね。今までさんざん拒否ってきたクセに、今さら誘うようなこと・・・。りょうが離れていくのが怖くて、体を使って引き止めようとするなんて・・・私、 [続きを読む]
  • *第6話* ジレンマ  ?
  • 「昨日、りょうくんに会ったよ?」「え、どこで?」「駅前のレンタルショップ」「・・・へぇ」「あんたたち昨日デートじゃなかったの?」「りょう・・・用事あるって」「そうなの?でも新作3本も借りてたよ?」新作3本って・・・それって明日には返さなきゃだよね?用事じゃなかったの?昨日、約束通り電話をくれたけど、どんな用事だったかなんて教えてくれなかったし私も聞けなかった。ともえと会ったことも、聞いてない。嘘だ [続きを読む]
  • *第6話* ジレンマ  ?
  • 「りょう、あのさ・・・私、今日バイトない日だよ?」いつの間にか、お互いバイトがない放課後は一緒に過ごすのが当たり前になっていた。今日はりょうだってお休みのはずなのに。りょうは駅を通りすぎて、私の家に向かって歩いてる。「りょう?」「あぁ悪い。今日ちょっと用事あってさ」「そっか」そりゃそうだよね。りょうだって友達と遊んだりするよね。私ばっかりじゃないよね。当たり前だよね。だけどなにも聞いてない。昨日 [続きを読む]
  • *第6話* ジレンマ  ?
  • 私はりょうが好き。こんなに誰かのことを好きになったのは初めて。そばにいるだけでドキドキして、優しく見つめられると嬉しくなる。りょうの隣でしか感じる事の出来ない幸せ。自分の気持ちも、りょうの気持ちも信じられる。だけど怖い。好きだから怖い。こんな風に感じる気持ちがあるんだってことも・・・初めて知った。今日こそは・・・って何度も覚悟した。りょうが女の子として私を求めてくれるのはとっても嬉しいし、そうな [続きを読む]