taizou さん プロフィール

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taizouさん: 一句佳日
ハンドル名taizou さん
ブログタイトル一句佳日
ブログURLhttps://itinitiikku.muragon.com/
サイト紹介文1日1句シンプルに「俳句」を鑑賞して頂くだけのブログです。自作の句とお気に入りの句を併載しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供283回 / 283日(平均7.0回/週) - 参加 2018/03/01 15:33

taizou さんのブログ記事

  • 寒茜
  • 帰る子の影の手をふる寒茜 季語は「冬夕焼」の傍題で「寒茜」。「寒夕焼」など 「逆転の発想の面白さ。子どもが手を振れば、その影が 手を振るのは当り前。影のほうが手を振るので、それに 合わせて人間の子も手を振るのです。真赤な寒の夕日を 背景に、物悲しさがいよいよ募っていきます。深刻では ないけれど、滋味にあふれた句。」句評でした・・ 母ゆきし黄泉覗きたし寒茜  山田光風 [続きを読む]
  • 十二月
  • 気ままといふ退屈な日々十二月 季語は「十二月」。1年最後の月である。この月に 済ませなければいけないことも多く、気ぜわしさが 重なっている季語。ただ、あわただしいことと取り 合わせると、失敗の句になることが多い。 師走も、私たちぐらいの世帯になると、悠々とした もの。あれもこれもと忙しかった頃がなつかしい・・ なだらかにため息落ちる十二月 今川峻宗 [続きを読む]
  • 大根引
  • 平成の果つ日も近し大根引く 俳句は破調などを別にすれば、その詠み方は 一句一章と 二句一章に分けられる。前者は文字通り一気に、季語を 17文字に読みくだすような作り方をいい、後者は季語と 一見無関係な物や事を組み合わせて、一句の妙味、深み、 面白みを出そうとするものだ。揚句は、来年には変わる 元号そのことと、普段と変わらぬ人間の営み、大根引を 取り合わせている。 肩書きは民生委員大根引く   [続きを読む]
  • レノンの忌
  • レノンの忌眼を拭くやうに眼鏡拭く 12月8日は、ビートルズのリーダーだったジョン・レノンが 1980年、40才で殺害された日であった。 「レノン忌」を俳句の季語として作品にしたのは、昭和57年 角川春樹さんのこの句が最初。 レノン忌の闇深くなる神楽殿 いつのまにか俳壇に広まり、歳時記に収録されていないにも かかわらず、季語として使われるようになっていった。 冬芽いま薬莢ほどにレノンの忌 [続きを読む]
  • 十二月八日
  • 薬めくコーラ飲みをり開戦日 昨今、話題にもならないが、今日、12月8日は太平洋戦争 開戦の日である。「日本に普及し始めたコーラを初めて 飲んだ時、子供心に薬みたいだと思ったことを今も覚えて いる。どことなく不穏な味だとも。12月8日は、真珠湾 攻撃により戦争が始まった日。様々な感慨が入り混じる。」 揚句への評。季語は「開戦日」、「十二月八日」の傍題。 十二月八日よ母が寒がりぬ  榎本好宏 [続きを読む]
  • 毛糸編む
  • 乳足りて赤子の睡り毛糸編む 今でもそうだが、俳句初心者のころ、どうしてもいい句を 詠みたいと思って肩に力が入る。前に参考にした本を読み 返すと「まずは周囲をよく見て、これを詠みたいという 題材と出合うこと。それが季語であってもなくても、頭の なかで想像するのではなく、見慣れた日常の物や事をよく 見ることだ。」と書いてあった。 揚句、一昨日4人目の孫が生れた。小さかったが男の子・・ 毛糸編む [続きを読む]
  • 冬の土手
  • 父さんを失くしたボール冬の土手 頂いた句評は「上五、中七「父さんを失くしたボール」に 惹かれた。その音律に、その彩色や連想の広がりに、 どれもが詩的でメルヘン。枯草が覆う土手も、パステル画 風に句を立たせた。」 「説明をしない」ということを意識して、「を」に一句の 思いを込めた。つもり・・ とろとろと温みて冬の音の中  栗原節子 [続きを読む]
  • 冬耕
  • 冬耕といふは寂しき音のして 季語「冬耕」。稲刈りの済んだあと麦などの播種を するため、田を鋤き起こすことをいう。一毛作でも 除草や土壌の風化をうながすために行う。 「冬ざれの中、一人畑を耕す人の耳には、ザクザクと いう土の音だけが聞こえているのではないでしょうか。 「寂しき」は言い過ぎかもしれないが、辺りの情景も 伝わるように思いました。凍てた土のたてる音は、 冬耕ならではのものだと思います。」 [続きを読む]
  • 落葉踏む
  • うつむけば落葉ふむ音ふる音と 本屋での立ち読み。「魅力ある句を作るためには、 俳句らしく作ろう、桜らしく詠もう・・としないこと。 「らしさ」にとらわれると、句は平凡になり人の心に 響くものにはならない。」 いかにも俳句らしいだけの 俳句を、果たして面白いと思えるのかと書いてあった。 俳句を始めて5年、いまさらながらの目からうろこで ある。ではどうすればいいのか、この本に書いてある らしい。つい買っ [続きを読む]
  • 日向ぼこ
  • わが歳を妻に尋ねる日向ぼこ 季語は「日向ぼこり」の傍題で「日向ぼこ」他に「日向 ぼっこ」など。日だまりでじっと暖まることをいう。 「ぼこり」の語源には諸説あるが、あたたかな様子をいう 「ほっこり」からきている説が有力だそうだ。 揚句への評「夫婦で日向ぼことは、羨ましい。妻は夫に 合わせそこに居てくれているのかもしれない。妻は面倒 くさそうにだが、答えてくれそう。」 あのあれで通じる会話日向ぼ [続きを読む]
  • 冬の蝶
  • まどろめば母の来るなり冬の蝶 「冬の蝶」は、初冬に見かける生き残った紋白蝶などの ことで、特別な蝶をいうのではない。 「ガラス越しの日差しの中でついうとうととして、亡く なった母の夢を見たのでしょう。ふと、目をやると庭に 冬の蝶が来ています。思いがけない時に現れる冬蝶は、 母の出てくる夢によく合っていると思いました。」 いただいた句評 手さぐりのごとく舞ひゆく冬の蝶 小澤香 [続きを読む]
  • 冬来れば
  • 冬来れば力士幟の立つ故郷 季語は「冬来る」。力士幟は「力士」だけだと初秋の季語と して、「相撲」の傍題になる。相撲が秋の季語というのは、 昔、宮廷の神事、相撲(すまい)の節として、秋に行われて いたからだそうだ。 先週終ったが、故郷福岡ではこの時期、大相撲の九州場所が 開催される。幼い頃、本場所に行ったことはないが、本場所 終了後に、私の町では地方巡業が行われ、私たちはおもちゃ みたいなカメラを持 [続きを読む]
  • 田仕舞
  • ひととせの齢重ねて田を仕舞ふ 季語は「田仕舞」「秋収め」の傍題。他に「秋じまい」など。 季語の本来の意味は、秋の収穫を終えた後、作業に関わった 人々が集って収穫を祝い、喜び合う祝宴のことをいう。 この句は自分の体験ではない。「観た」句だが、それを自身の 句として表現する。それも俳句の心得の一つと教えられている。 山褒めて風ほめて田を仕舞ひけり  伊藤政美 [続きを読む]
  • 紅葉狩
  • 紅葉狩昔乙女のふくらはぎ 先々日、滝と紅葉の名所で開催された市民俳句大会に 参加した。この句は、滝までの紅葉道の光景を詠んだ ものだ。年配のご婦人が、背伸びをして紅葉を写真に 収めようとする様子を詠んだが、この句を採っていた だいた選者には「紅葉狩もお歳がいってふくらはぎが 痛い、むかしは自慢の綺麗なふくらはぎの作者だった のでしょう」と、鑑賞をされた。俳句は面白い・・ いつぽんの鬼より紅し紅 [続きを読む]
  • 口語俳句
  • 夕もみぢ今ごろ好きと言はれても カステラのザラメが好きで冬はじめ 文語俳句に口語俳句という対比がある。「口語でなければ 表現できない俳句世界はあるだろうか。最近、口語俳句に ついて考える機会があって、口語俳句に拘っている人々の 俳句を 〜中略〜 まとめて読んでみた。はっきり言って、 なかなかよい句は見当たらなかった。なぜ、口語なのか。 多くの句が、そのあたりのことを漫然とやり過ごしている ように思 [続きを読む]
  • 懸大根
  • 禅寺に懸大根と問答す 吟行で詠んだ句。禅寺の冬の風物詩である掛け大根を 見に行った。その後、句会を開くわけだが、普段とは 違って吟行句は、参加者がたった今、同じ物を、同じ 時間に見て来て詠んだものである。自分の思いつきも しない対象物の見方や、感じ方、そんな句を読ませて いただいたとき吟行は面白いなと思う。しんどいが・・ 中空に光集めし懸大根 [続きを読む]
  • 紅葉
  • 観音の指差す宇宙紅葉して 春の桜に並ぶ日本の一大イベント、秋の紅葉・・ 俳句の季語を分類ごとに拾ってみた。「時候」龍田姫、秋色 「地理」山粧う 「人事」紅葉狩、紅葉山 「動物」紅葉鮒 「植物」初紅葉、薄紅葉、紅葉、黄葉、照葉、桜紅葉、蔦紅葉、 柿紅葉、紅葉かつ散る、雑木紅葉。傍題を入れればまだ多くの 季語がある。紅葉だけでなく、歳時記を読み物として読めば、 季節がもっと豊かになる・・ 人はみ [続きを読む]
  • 茎の石
  • 茎菜のわづかを漬けて母の家 季語は「茎漬(くきづけ)」、傍題に「茎の石」、他に 「茎の桶」「菜漬」など。大根や蕪などの葉を茎の部分と 一緒に塩漬けにしたもの。各地には、高菜、野沢菜、壬生菜 などが用いられる。茎の石、ようは漬け物の重石のこと。 茎の石母と終生共にして 茎漬のこの手に恋の日もありし  片桐久恵 [続きを読む]
  • 紅葉晴
  • 踏み石に合す歩幅や紅葉晴 吟行に初めて参加したときの句。シチュエーションは、 奈良の歴史ある池泉回遊式日本庭園、紅葉の時期であった。 吟行は目の前にした物や事を、時間の制約のある中で詠む ことになる。とても出来るものではないとずっと参加しな かった。「吟行の楽しさを知らないで 俳句をやるなんて、 半分は損している。」仲間の弁に乗って参加してみたら、 その意味は理解できた・・ 校庭に [続きを読む]
  • 鷹の爪
  • よく晴れて色を尖らす鷹の爪 季語は「鷹の爪」、「唐辛子」の傍題。 俳句は細かいことを抜きにすれば、伝統俳句と、現代俳句に 分けることができる。これもまた、細かいことを別にすれば、 有季定型(+旧かな)を基本にするのが伝統俳句で、それを 含み自由な句形式を許容するのが、現代俳句である。 俳句を学ぼうとするとき、一般的なのはNHK、新聞社などが 運営するカルチャーセンターの俳句教室。その際に、講師の [続きを読む]
  • 室の花
  • パスワード忘れて枯し室の花 季語は「室の花」、「室咲」の傍題。他に「室の梅」など。 温室で、春や夏の花を冬に咲かせること。古くは、厳冬に 梅を咲かせて楽しみ、現代では、シクラメンやランなどの 鉢植えのほか、フリージアやスイートピーなど切花にする ものもある。 季語「室の花」には、人工的なイメージが内蔵されている。 人の目の優しさに合ふ室の花  保坂リエ [続きを読む]
  • 干大根
  • 大根のわづかを干せり母の家 「一人になった母が作る畑の作物は、年々少なくなって きたのでしょう。けれども、母の家を訪れたとき、真っ先に 目に入った干し大根には、健やかな母の生活が窺えたのでは ないでしょうか。大根の「わづか」に注目したところに子の 思いも感じられます。」頂戴した句評 おふくろが小さくなった干大根  桜井映夫 [続きを読む]
  • 浮寝鳥
  • 湖北とはやさしと思ふ浮寝鳥 「湖北」といえば、関西に住む人たちには説明のいらない 琵琶湖の北部のことで、一つのイメージが定まっている。 その琵琶湖は、ラムサール条約 「特に水鳥の生息地として 国際的に重要な湿地に関する条約」によって、地域も生息 する動植物も守られている。この時期多くの水鳥が渡って きて、静かに一冬を過そうとしている。 望郷の夢見もあらむ浮寝鳥  景山而遊 [続きを読む]
  • 山茶花
  • 白山茶花散りしく闇を浄土とも 季語は「山茶花」、傍題に「ひめつばき」など 。 日本固有のツバキ科の常緑小高木で、椿よりは小ぶりな 白か淡紅色の五弁の花をつける。花弁が地面に散り敷く さまや、風にはらはらと散っていくさまは、寂しさの なかにも風情がある。 山茶花は咲く花よりも散つてゐる 細見綾子 [続きを読む]
  • うそ寒
  • うそ寒し自動ピアノのノクターン 秋には寒さを表す季語がいくつかある。「秋寒」、秋に 入って覚える寒さで、秋も半ば過ぎの感じ。「やや寒」、 秋の半ばから晩秋にかけて覚える寒さ。冬も近い感じが ある。「そぞろ寒」、思わず衿をかき合わせるような寒さ。 揚句の「うそ寒」は、晩秋に感じるうすら寒さで、やや寒 より、心情的な思いがこもる。 うそ寒の口にふくみて小骨とる 飯田龍太 [続きを読む]