rbsct さん プロフィール

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rbsctさん: NYでピアノ三昧
ハンドル名rbsct さん
ブログタイトルNYでピアノ三昧
ブログURLhttps://ameblo.jp/rbsct/
サイト紹介文アメリカ、ニューヨークで20年のブランクを経てピアノを再開した作者の音楽三昧する日々。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供59回 / 319日(平均1.3回/週) - 参加 2018/03/07 12:34

rbsct さんのブログ記事

  • バッハにはまる その1.弦楽器のための音楽から学べること
  • ここ数か月、激しく、バッハにはまっている私です。私は子供のころからバッハが大好きでしたが、M氏のレッスンを取るようになってから、彼の深い知識と洞察のおすそ分けをいただき、ますますバッハが好きになりました。(ショパンの気持ちも少しわかってきました!) 少し前に、我が家の小さなバイオリン弾きが初めてバッハのバイオリンコンチェルトに挑戦し、私もその譜面を良く見る機会を得ました。弦楽器の場合、譜面に書かれた [続きを読む]
  • 久しぶりの日本、電子音の洪水
  • 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。クリスマスシーズンからずっとバタバタしていて、すっかり更新を怠ってしまいましたが、今年も自分のための備忘録として音楽に関する思いを書き留めていきたいと思っています。 さて、この年末から年始にかけて日本に一時帰国をしました。だいたい年に一度ぐらいは一時帰国をするのですが、お正月の時期の日本に戻るのは10年以上ぶり。お [続きを読む]
  • M氏、バッハの宇宙を語る
  • M氏は、私に出した課題曲を全てレッスンまでに彼自身がさらい直してきてくれるという、本当に素晴らしい師匠です。(そしてちゃっかりと私に出した課題曲を自分が教えている音楽学校の講師演奏会で弾いたりする)彼自身がこれまでに弾いてきた過去の経験値に、現在の彼の考え方や曲に対する理解も加わる。たった一週間のうちに彼自身が進化し、先週言われたことを直していっても更なる進化が求められ、ただのアマチュアにはなかなか [続きを読む]
  • 歌えないようには弾かない
  • 「今弾いたそのフレーズは肉声で同じように歌えるだろうか?」これは、M氏に良く問いかけられること。ロマン派だけでなく、古典も同じ。例えば、モーツアルトのきらびやかなトリルであっても、ショパンのねっとりしたメロディーであっても、いつも考えなくてはいけないことだとM氏は言います。良く超高速の「私の指は良くまわるんです!」と言わんばかりのトリルやパッセージをを聴かされる(特にアジア人に多い)ことがありますが [続きを読む]
  • 形容詞の豊富さ
  • M氏とレッスンをしていていつも感心するのが、彼の形容詞の豊富さ。 私にイメージを伝えるためにありとあらゆる手段を使って説明をしてくれる本当に素晴らしい師匠ですが、その形容詞の豊富さと的確さにはいつも驚かされます。〇〇のように、という〇〇の部分が本当に詳細で具体的。それは例えば、弓で弾くように、弓を返して弾くときのようにや木管楽器で奏でる長い息のクレッシェンドのように、などの具体的な音作りのイメージだ [続きを読む]
  • 色気は隙から生まれる?
  • ありがたいことに、日本から遠く離れたアメリカでも、日本のテレビ番組の一部は見られます。そして最近ではほぼ日本と同時に見られるドラマもあったりします。 先日、落語家を目指す2人の男性の生涯を描いたドラマを見ていた時に、こんな感じのセリフがありドッキっとさせられました。それは師匠から弟子に向けた言葉でした。「お前の落語は完璧過ぎるんだよ。隙が無さすぎる。色気は隙から生まれるんだ。完璧には色気はささない。 [続きを読む]
  • 黒い譜面と白い譜面 ー音数と難しさの関係ー
  • 細かな音符でいっぱいの真っ黒な譜面と長い白い音符の多い譜面、どちらがより難しいのだろう? 最近特に感じるのは、音数の少ない音楽を表現し尽くすことの難しさ。1つの小節にいくつもない音をどれだけ音楽的につないでいけるのか?これは、音が生まれた瞬間から自然に減衰していくピアノという楽器に与えられた一番の試練ではないかと思うのです。もちろんダンパーペダルを使って音を伸ばす事は出来ます。けれどもそれは、例え [続きを読む]
  • 謙虚であること -Being Humble-
  • 少し前に我が家の小さなバイオリン弾きが通う学校の新しい校長先生が、算数のカリキュラムについて父兄から色々と質問が飛び交う中、「私は数学に秀でた人間です。-I am a math person.-」とおっしゃいました。それは「私は貴方よりも数学をわかっているから、余計な口を挟むな!」と言いたかったのだろうと思えるような口ぶりでした。その瞬間、私は「この人のことは信頼できないなあ。」と思ってしまいました。自分に人よりも秀 [続きを読む]
  • 音楽が流れだす瞬間
  • その瞬間は突然にやってきました。なかなか仕上がらなくて苦労しているベートーベン後期のソナタ、Op.110。ずっと収まり場所がわからなかったパズルのピースのように、長いこと音楽としてのまとまりどころが見つけられなかったこのソナタの一楽章が、今日のレッスンの時になぜか突然すとんと収まりました。弾いている私自身も突然訪れたその瞬間にびっくりしてしまったのですが、隣では「何があった?全くの別人だね。」と目を丸く [続きを読む]
  • ペダルを踏み替えすぎること
  • 一般的に良く“ペダルが多すぎる”、という事を注意されますが、先日 のレッスンで全く逆のことをM氏に注意されました。「君はペダルを踏み替えすぎるから、せっかくのジュースがみんな逃げちゃうんだよ。」バッハの平均律、e flat minorのプレリュードのレッスン中のことです。このe flat minor、フーガだけでなく、プレリュードも難しいです。とてもロマンティックでとびきり美しい曲ですが、音数が少なく、一つ一つのフレーズが [続きを読む]
  • 尋常でないもの
  • 音楽に接していて、時折”尋常でないもの”に出会うことがあります。例えば、尋常でないほど美しい音楽だったり、尋常でないほど深い音楽だったり、そういう尋常でない音楽に出会うと我々は心が揺らされます。 この夏の音楽キャンプでドボルジャークのピアノトリオを一緒に弾いてくれたスペイン人のバイオリニスト。かなり変わった人で思いっきり振り回されましたが、やはり彼の音楽には随所にこの”尋常でない何か”を感じること [続きを読む]
  • バッハ平均律の譜面のエディション選び ームッジェリーニ版ー
  • 少しずつ、でも継続して勉強を続けているバッハの平均律。ここしばらくは、e flat-minorで停滞してしまっています。特にフーガは極めて難しく、私のように小さな手では弾きにくい部分が多く、指使いの工夫があちらこちらに必要になります。私は、バッハの平均律に関してはヘンレ版とペータ-版を併用してきました。ヘンレ版の方が譜面がきれいで見やすいのですが、一風変わったところも結構あったりするので、ペーター版を主にして [続きを読む]
  • 音をコントロールしたい時ほど・・・
  • 長い夏休みが終わり、M氏との定期的なレッスンも再開しました。心機一転新しい曲で新しい年の始まり!(アメリカでは新学期は9月なので)とはいかずに、持ち越しのバッハ平均律のe flat minorとベートーベンの後期のソナタOp.110に再び挑戦です。久しぶりに落ち着いたレッスンを受けてみると、やはりレッスンを受けることの必要性をひしひしと感じます。自分一人で弾いていると、自分の音楽が見えなくなったり、聴こえなくなってい [続きを読む]
  • 芸術性とテクニック、どっちが大切?
  • お子さんがピアノを習っている知り合いの女性から、こう聞かれました。「息子は遅くからピアノを始めたからテクニックはないのだけれど、心で弾けるって言われたの。rbsctさんは、テクニックと心で演奏できることとどっちが大切だと思う?」 彼女の嬉しそうな話しぶりを見ていて、この人は私が「もちろん心から演奏することよ!」と言うだろうと思っているのだろうなあと思ったのですが、「心で演奏できる、芸術性が高いのは素晴ら [続きを読む]
  • 練習方法を見直す
  • 春から取り掛かっているベートーベンの後期のソナタ、Op.110。なかなか思うように上達せずに、ここしばらく行き詰まった状態が続いています。とても難しい曲であることは十分にわかっていますが、この曲のために費やした時間数を考えると、クオリティが低すぎるのです。なぜなのだろう?と考えたときに思い当たるのが「集中力の欠如」練習中、集中しているようでしていない。弾いていても、音楽の中に深く入り込んでいくことができ [続きを読む]
  • 譜捲りは一大事?
  • 室内楽に限らず、弦楽器はパート譜で演奏する人が多い。ピアノの入る室内楽でも、ピアノ以外はパート譜です。そして当然パート譜には自分のパートしか載っていないわけで、他の人が何を弾いているのか、どこから入ってくるのか、譜面には何も書かれていません。ゆえに、知らない曲の中で、長い休みの後に入るような場合はカウントする以外自分が入る場所を知る方法はありません。 この夏の室内楽のキャンプで、講師の先生方とラン [続きを読む]
  • バッハ 三声のフーガ -e flat minor-
  • 現在、我が家の小さなバイオリン弾きが初めてバッハのコンチェルトに挑戦していて、私もピアノとは違うバッハの世界を体験中。彼が取り組んでいるバッハのバイオリンコンチェルトa minor。これぞバッハ!という、バッハ好き冥利に尽きるとても素敵な曲で、こんな曲をもらっている彼が羨ましくなってしまうほど。人の曲ながら、どんどん曲の中が見えてきてしまって深みにはまってしまいます。 ところが一方、私はバッハのフーガでこ [続きを読む]
  • 通る音と通らない音 -モーツアルトに必要な音-
  • 室内楽のキャンプで大どんでん返しをくらわされたモーツアルトのピアノトリオ。今はモーツアルトからの手痛いお仕置きは置いておいて・・・ このモーツアルトの最初のレッスンの時にM氏にこう言われました。「その通らない音ではモーツアルトは弾けないよ。」 通る音。通らない音。(彼は英語では"You need more sounds going through."と言いました)これは、音量の問題ではなく、カラーの問題でもなく、音の質の問題。どこまでも [続きを読む]
  • 音楽が晒しだす演奏者の内側
  • 今回の室内楽キャンプで室内楽を演奏しているときに、とてもショッキングな経験をしました。 若手ソロイストとして活躍中のスペイン人のバイオリニスト。彼の演奏はこれまでに何度か見ていて、その演奏も、その屈託のない人柄にも好感を持っていました。モーツアルトが大好きだという彼。子犬のような顔でぺちゃぺちゃとおしゃべりをする彼らしい、とてもボーカルでくるくると表情を変えるモーツアルト。バイオリンコンチェルトが [続きを読む]
  • モーツアルトからのおしおき -カーネギーの恐怖再び-
  • 二週間にわたる室内楽のキャンプも昨日で終わりました。キャンプの最後二日にわたって演奏会があったのですが、私は一日目にドボルジャークのDumkeyを弾いて、最終日のトリにモーツアルトのピアノトリオを弾きました。 とにかくドボルジャークの方が大変で、大苦しみをした今年のキャンプ。一緒にバイオリンを弾いてくれたソロイストとして活躍中の若いバイオリニストに苦しめられながらも、とにかく色々なことを学びました。色々 [続きを読む]
  • 体を動かして弾くこと
  • 今回の室内楽キャンプでは、ドボルジャークのDumkeyとモーツアルトのピアノトリオを弾くことになった私。いつも通りどちらも大変な苦労をしているわけですが、今日のモーツアルトの練習の時に、バイオリンパートを弾く講師の先生がチェロを弾く男の子(14歳)に言いました。 「貴方は大きな音を出したり、表現豊かに弾こうとするときに頭を動かすけれど、頭を動かしても音は大きくならないし、表現が豊かにはならないわよ。むし [続きを読む]
  • 音をハイライトする
  • ある音をハイライトする。ある旋律をハイライトする。ピアノを演奏していて、このスキルを求められないことはまずないはずなのに、なかなか習得しきれない「ハイライト」つまり、強調する、目立たせるというスキル。 バッハのように全体を通して複数の声部からなるような音楽はもちろんのこと、和音からなるメロディーなどの場合も強調する音を選んで、それを目立たせるように弾かなければならない。 今、恒例の夏の室内楽キャンプ [続きを読む]
  • 「音」と「音楽」
  • N氏こと西川悟平氏のレッスンを初めて受けた時に聴かされた彼の音に強烈な衝撃を受けてから、早5年。あれからずっとあの時の衝撃第2弾を追い求めて、色々な演奏会を聴いたり、音色を追及する奏法を研究する先生のレッスンを受けたりしてきました。けれど、音楽的には素晴らしいと思う演奏には出会いましたが、「音」に対してあれほどの衝撃を与えてくれる演奏は一つもありませんでした。 ああいう音がこの世に存在するということ [続きを読む]