ゆき姐 さん プロフィール

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ゆき姐さん: るんるん ゆき姐の玉手箱ブログ
ハンドル名ゆき姐 さん
ブログタイトルるんるん ゆき姐の玉手箱ブログ
ブログURLhttps://ameblo.jp/yukipo321/
サイト紹介文明日はどんなお宝か?「お絵描き」と「放浪記」と ゆき姐さんの勝手気ままな玉手箱 開けて、楽しんでね♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供114回 / 223日(平均3.6回/週) - 参加 2018/03/07 15:08

ゆき姐 さんのブログ記事

  • うぇの
  • おおおおおお おおおおお おおおおおおおおおおお。なんだか [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記連載を終えて 「ありがとうございました」
  •  ありがとうございました 拙作をお読みいただきまして、ありがとうございました。 こころより感謝申し上げます 遠い青春放浪、いまなお昨日のように思い出されます。 亡き夫が残していってくれた時間を、わたくしなりに精いっぱい感謝を籠めて、制作に邁進しました。日々、必死で推敲しながら、穴をあけずに掲載してきましたが、今後はこれを原本として、さらに推敲を重ね、いつの日か、かならず書籍として夫の仏前に、そして [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記 あとがき
  • るんるんブラキチ放浪記 あとがき 今になってみると、なぜあんな思いに憑りつかれていたのか、我ながら信じられない。幼年時代に出会った死神に抱きつかれたまま、あのころわたしはニヒルの穴ぼこから這い出ることができず、ニッチもサッチも行かなかった。 それにしてもああ、もしも早々に人生に目覚め、人並みの生活者だったら、あのころわたしはどこで、どんな時間を過ごしていただろう? 東京の片隅で、月末ごとにサラリ [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記96 (19)コルンバの夜の星空6
  • るんるんブラキチ放浪記96(19)コルンバの夜の星空6  それにしても長い旅のあいだ、ガイジンとはほとんど言葉を交わすことなく、交わることもなかったのが不思議に思われた。ふと「祖国」というタイトルでくくられた、透明な一枚のカンバスの上を歩いてきたのだと思った。上下に透けて見える何枚ものカンバスから、違う祖国を持つ人々を透かし見ながら、わたしは「日系」のカンバスの上を歩いてきたのだと。 いつかこの国では『 [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記95 (19)コルンバの夜の星空5
  • るんるんブラキチ放浪記95(19)コルンバの夜の星空5  明日、わたしはここから汽車に乗ってサンパウロへ帰るのだ。はたして定刻通り出るだろうか‥‥。サンパウロへ帰ったら、ああ、アパルタメントのあの窓辺で、行く雲を眺めながら考えよう。積年のあの問題について‥‥生きるとは何か、はっきりした言葉にしなければならない‥‥。 汽車の駅を確かめ、明日のサンパウロ行きの汽車の時刻を確認してペンソンに戻ると、黄昏が迫っ [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記94 (19)コルンバの夜の星空4
  • るんるんブラキチ放浪記94(19)コルンバの夜の星空4   やがて襖が開かれ、ひとはだに温めた御酒が運ばれる。寒いほどクーラーの効いた部屋で、タケイさんは小さなお猪口をわたしに手渡し、さぁさぁと徳利を傾ける。 本物の日本酒だった。サンパウロの日系街ではときどき『あずま麒麟』を飲んだ。たくさん飲むと頭が痛くなるというので『アタマ麒麟』と呼ばれていた。  タケイさんの家では本物の日本酒だ。なんと久しぶりだろ [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記93 (19)コルンバの夜の星空3
  • るんるんブラキチ放浪記93(19)コルンバの夜の星空3   約束の二時までかなりの時間である。それまでどうしようか。 街をぶらつき、ぶらつきながらペンソンを探すことにした。 安いペンソンを探さなければならない。露店のオジサンに何回か聞き、懐に叶う安いペンソンを探した。安いとなれば、都心(セントロ)から遠い場所になるだろう。いちばん安価なペンソンの住所を書いてもらい、思い切ってタクシーに乗った。 まだ午前中 [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記92 (19)コルンバの夜の星空2
  • るんるんブラキチ放浪記92(19)コルンバの夜の星空2  山崎さんの思い出を努めて振り払いながら、わたしは街の商店の前に店開きした露店の前で立ち止まった。うず高く積み上げられたパナマ帽に魅せられていた。男性用だったかもしれないが、四の五のいってはいられない。なにしろ後頭部を火掻き棒でブン殴られたような暑さだ。 小さめのパナマ帽を探しだし、コレにしようと決断した。瞼まで落ち込んでくるが、深くかぶれば脳が癒 [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記91 (19)コルンバの夜の星空1
  • るんるんブラキチ放浪記91(19)コルンバの夜の星空1  パイロットにせかされ、わたしは仕方なく、封書を握ったままタラップをのぼり、座席についた。小さな丸窓に大きく手を振ったが、果たしてわたしを見分けてくれただろうか。 ああ‥‥これでお別れだと、全人生を振り絞る溜息を吐いた。熱い旅上の恋だった‥‥。ヒコーキが飛びたてば、舞台は回るのだ。エンジンの音と共に、切れて終わる旅上の恋だった。 これでいいのだと思 [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記90 (18)オルフェウスに捧げる12
  • るんるんブラキチ放浪記90(18)オルフェウスに捧げる12   カッセレスへ帰ると、さすがにもう、この先ここに留まる理由がなかった。何よりも山崎さんの家では、夫人が不快な表情を隠そうともしなかった。 「いったいいつまで、あんな小娘を置く気なの」 ある日、奥方のそういう声を物陰で聞いてしまった。わたしはトシよりもかなり若く(幼稚に?)見られたから小娘だったのだろう。 山崎さんにとってはしかし、わたしは小娘 [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記89 (18)オルフェウスに捧げる11
  • るんるんブラキチ放浪記89(18)オルフェウスに捧げる11  わたしが嵌った「探し物」も、神様がニヤニヤしながら待ち受けていた落とし穴だったかもしれない。かくして探し物に弄ばれる今日という日が重なり過ぎ去って、どのような結果を自分にもたらすのか‥‥なに、どうせいつかは死んで無に帰するのだと心中わめきながら、わたしはしかし、タチの悪い神の言葉を待ちわびてきたのだ。たった一度限りの人生で本当にしたいこと、し [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記88 (18)オルフェウスに捧げる10
  • るんるんブラキチ放浪記88(18)オルフェウスに捧げる10  こんな冷たい雨の日に、土面もあらわなあの洞穴のなかで、二人は何をしているだろう。語りあう言葉があるのだろうか。二人の行く末はどうなるのだろう‥‥。 「さあ、どこからきたか、ボクは聞いてはおりません。聞いたところで、口を割ろうはずがないではありませんか」 牧師はわたしの質問に答えて、変にうきうきと答える。  「ご婦人は、どこか大きな農場(ファゼン [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記87 (18)オルフェウスに捧げる9
  • るんるんブラキチ放浪記87(18)オルフェウスに捧げる9   その日もまた、空が黄昏(たそがれ)る頃から雨になり、冷えこみは一段と強くなった。すっかり降りこめられて、写真屋の青年もわたしもすることがない。所在もなくペンソンの食堂でコーヒーをすすっていると、昨夜知り合った牧師さんが、また賑やかに訪ねてきた。川岸で水ガメを捕まえたのでご馳走するという。 哀れなカメは体長四十センチほど。さっそくスープにして舌つ [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記86 (18)オルフェウスに捧げる8
  • るんるんブラキチ放浪記86(18)オルフェウスに捧げる8   そういえば今年は異常気象がつづいて、グァナバラ州でイナゴが異常発生したというニュースを聞いた。実際にそうした光景を見たことはなかったが、このチョウチョの一件で、わたしははじめて、この南米大陸の宿す大自然の恐ろしさを、垣間見た気がした。旅人にとっては冒険に満ちた素晴らしいこの大地も、住みついて暮らすとなると容易なことではない。 フイに焼けるよう [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記85 (18)オルフェウスに捧げる7
  • るんるんブラキチ放浪記85(18)オルフェウスに捧げる7   ジャングルを求めてここまでやってきたわたしとしては、予想に反した裏切りだ。『夢を見る樹』には到底辿り着けそうにない。 しかしいまはそんなことより、福島県生まれの福島さんのことが気になった。こんな砂地の僻地に、あの福島県出身の福島氏はいったい何をしにきたのだろうか。 赤黒く崩れかけた昔の城壁を前にして、わたしの思いは、どうしてもあの細い体と、放 [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記84 (18)オルフェウスに捧げる6
  • るんるんブラキチ放浪記84(18)オルフェウスに捧げる6  食事を済ませて最後にコーヒーをすすると、もう何もすることがなくなった。さりとてこのまま自室に引きあげても仕方がない。写真屋の青年とわたしは、秘密を打ち明けるように小声でひそひそと、福島県生まれの福島氏のことを話し合うことになった。まさかこんなところで、日本人と出会うとは夢にも思っていなかった! いったい彼はどこから流れてきたのだろう。 恐らく、 [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記83 (18)オルフェウスに捧げる5
  • るんるんブラキチ放浪記83(18)オルフェウスに捧げる5   つい数百キロの地点には、快適な二十世紀の文明生活が根づいている。ここで生まれ育った黒人奴隷の子孫ならともかく、日本から移民してきた日本人と白人の女性が、どうしてこんなところで原始的な泥壁の家に住んでいるのだろうか。 いろいろ聞いてみたかったし、あの洞窟のような小屋の内部がどのようになっているのかも見せてもらいたかった。それに、福島県生まれの福 [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記82 (18)オルフェウスに捧げる4
  • るんるんブラキチ放浪記82(18)オルフェウスに捧げる4  写真屋の青年もわたしも、呆然と立ち止まった。こんな最果ての地、かつて探検隊が置いてきぼりにした、黒人奴隷の子孫だけが住んでいるはずのこんな僻地に、なぜ日系人がいるのだろう? 日系人といっても、顔つきや日本語のアクセントから、ブラジル生まれの二世とは思われない。恐らく農業移民としてブラジルに移住してきた「一世」で、れっきとした日本人に違いなかった [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記81 (18)オルフェウスに捧げる3
  • るんるんブラキチ放浪記81(18)オルフェウスに捧げる3  何だかワケが分からないが、私たちも大急ぎで彼らの背を追った。 枯れた草むらの道はやがて下り坂になり、斜面が急にきつくなった、かと思うと、目の前に鏡のように澄み渡った、青々と光る川が現れた。さっき操縦席から眺めた川だろうか。岸辺からひょろひょろ伸びた雑木が枝を伸ばし、枝の陰から、洗濯板のような小さなハシケが水面に伸びていた。 ハシケのまわりには何 [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記80 (18)オルフェウスに捧げる2
  • るんるんブラキチ放浪記80(18)オルフェウスに捧げる2  「ぼくらは、行こうと思えばいつでも行ける。キミははるばる日本からやってきたのだ。この際ぜひとも訪ねたらいい。旅費は自分が出してあげよう」 エライことになった。男は自家のお金を、すべて自分の自由にできると思っている。しかし本当は、半分は奥方の権利だ。そんな言いぐさはないでしょう‥‥などと唇を尖らせていると、 「本当に行く気があるなら、わたしもぜひ [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記79 (18)オルフェウスに捧げる1
  • るんるんブラキチ放浪記79(18)オルフェウスに捧げる1   ある夜のことだった。 その夜はどこからともなく、湧いたように大勢の日本人が山崎さんのペンソンに集まってきた。それまでわたしは、カッセレスの町を見物したことがなかったから、この町にこんなに大勢の日本人が住んでいると知って、驚かずにはいられなかった。 そもそも日系移民は、大半がサンパウロ州内に開拓に入ったと聞いている。しかし実際にはパラナ川をわた [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記78 (17)トラウマ5
  • るんるんブラキチ放浪記78(17)トラウマ5   そういえばある日、山崎さんのボートに同乗したとき、思い切って聞いたことがある。 「山崎さんも、原始林を開拓されたのですよね?」 本当は日本のどこから、何歳の頃、なぜブラジルに移民してきたのか、よく聞きたかった。けれどもなぜか、ことこまかに聞くのが憚(はばか)られた。なぜだったのだろう? 多分、聞けばろくな返事は返ってこないと知っていたからだ。返ってくるのは [続きを読む]
  • るんるんブラキチ放浪記77 (17)トラウマ4
  • るんるんブラキチ放浪記77(17)トラウマ4  勝ち負けの騒動のあったあの日から毎日、わたしは恋ごころに似た慕わしさで、山崎さんの背について回った。折しもペンソンは休業とあって、山崎さんはすることがない。 翌日から数日間、山崎さんはカッセレスをあちらこちら案内してくれた。あちらこちらといっても、山崎さんにしてみれば、日本からやってきた旅人に町を見せる意味はないと思っただろう。ここで見るべきものは大自然だ [続きを読む]