呆け茄子 さん プロフィール

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呆け茄子さん: 呆け茄子の花
ハンドル名呆け茄子 さん
ブログタイトル呆け茄子の花
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/google-mop
サイト紹介文私小説です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供14回 / 182日(平均0.5回/週) - 参加 2018/03/16 23:15

呆け茄子 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 小説 『ボケ茄子の花 その三十八』
  • 結局、尚樹はまた主治医に同じ事を言ったが、部長は尚樹の主治医に小言を喰うだけには収まらず、病院の会議という会議またミーティングに呼ばれることなく、「干される」こととなり、議事録を会議後に渡される羽目になった。部長は部屋を出る用事がなくなり、フラストレーションは高まるばかりでその矛先は、逆恨みとなり尚樹に降りかかろうとしていた。尚樹はいつもの通りに「Dr.部屋」で仕事をしているとノックする音に扉を見た [続きを読む]
  • 小説 『ボケ茄子の花 その三十七』
  • 尚樹は何度も回避する方法を考えた。ある日、部長から呼び出しを受けた。尚樹は轍を踏むまいと、考えがあった。部長がまとわりつく様な口調で言った。「尚樹さん、この前言ってたことどうですか?」と。「この前というと?」尚樹はわざと知らぬ振りをした。「ウチの部署の部屋で働くと言うことですよ。人手が少なくてね、尚樹さんの見知っている人も多いでしょ。働きやすいと思うんですよ」と、なんとしても言いくるめようといつも [続きを読む]
  • 小説 『ボケ茄子の花 その三十六』
  • 毎日、時間は健常者職員よりも短いものの過酷な日々が続いた。尚樹はある障害者職員の事を思い出した。今、尚樹の所属している部署と同じところで働いていた女性職員がどんどん毎日の様に累積している仕事量を裁くために別の部屋に行き、健常者職員の手を借りてまで仕事をこなし、しかし、減らないところか毎日増えていく仕事にもともと、統合失調症を持っていた女性職員の病状が悪化し、入院。その女性職員は3年経った今も入院し [続きを読む]
  • 小説 『ボケ茄子の花 その三十五』
  • 「尚樹さん、この部屋でなくてウチの部署で仕事をしませんか?」と、部長が言ったのは、冗談めかしに言ったものと尚樹は考えていた。それから一週間が過ぎ、なんだか部署がざわつきだして、しかし、尚樹は「他山の石」と考えていた。心中を言うと、「『他山の石』であるべき」と考えていた。部署がざわつきだしていたのは、「席替え」していたと聞かされた。その「聞かされた」ときにはもう遅かった。部署には「尚樹のデスク」が用 [続きを読む]
  • 小説 『ボケ茄子の花 その三十四』
  • 尚樹はあの一件いらいなにげない日々を送っていた。この先は自分の障害と正対して治療をしていこうと。思ったのだが、部長との何気ない会話が徐々に尚樹の頭をもたげて来ることになる。給与が支給されるのは毎月25日。その日に部長から給与明細をもらうのだが、その時に否応がなく部長とは会話を交わす。その会話の中の端々に「尚樹さんは、うちの部署の一員ですから!」と時あるごとに言うのだが、元々の部署には尚樹を表示する [続きを読む]
  • 小説 『ボケ茄子の花 その三十三』
  • 『本部』の面々がニヤニヤしていたのは、尚樹が察するに専務の前で部長がDr.に叱責されたらしいのだ、『本部』の面々は、前から部長のことを快く思っていないため、内心胸のすく思いがしたのであろう。「ニヤニヤ」の原因はそれでったに相違ない。尚樹の想像は当たっていた、Dr.は「部長の下に尚樹さんを置いておくわけにいかない、即刻部署から外して、私の直属にしてもらいたい。」とDr.は言った。さすがに体裁上、そうい [続きを読む]
  • 小説 『ボケ茄子の花 その三十二』
  • 尚樹が「反撃」に動く前から、部長から再三「二人でお話しできませんか?」という誘いがあったが、メールではあるが尚樹は「今は部長とお話しできる精神状態ではありません。」と、断ってきた。そして、尚樹は診察時に「実は・・・」とNに見せた文章と同じものを差し出した。そして、その文章を補うように言葉で補足した。相談は10分を超えた。Dr.は、様々な提案を出してくれた。最終的に「私はこの病院の『産業医』でもある [続きを読む]
  • 小説 『ボケ茄子の花 その三十一』
  • しかし、尚樹は勤め先の障害者パート職員という身分でしかない。対して上司は『部長』という役職で、役員であってもおかしくない地位にあった。朝夕、起き上がれなくなった尚樹はベッドの中で「頭重」に苛まれているだけであった。全く思考は働かない状態だったのである。ようやく、正月も月末になり尚樹の脳の中はしだいに鮮明になってきた。思考も回り始めた。今までの経験で尚樹なりに考えると、自分の考えだけで先行することは [続きを読む]
  • 小説 『ボケ茄子の花 その三十』記念号
  • 今日は少し長く書くことにしよう。その電話は年末も押し迫った師走の30日でった。上司からであった。年末のあいさつかと思いきや「勤務をサボっている」という内容の注意であった。その内容は「障害者雇用」ということをないがしろにして、「健常者並に働け!」というものだった。詳しく述べると「体調を悪くして、他の人に仕事をお願いしてきながら、早退せずに就業時間通り勤務するとは何事だ!」ということだった。尚樹にして [続きを読む]
  • 『ボケ茄子の花 その二十九』
  • 尚樹の上司は患者に対して「偽りの顔」で対処していた。少なくとも当事者である尚樹にはそう映った。職員からは「鼻つまみ者」として有名で本人は素知らぬ顔をして仕事をしている。病院には、「健常者職員」と「当事者職員」がいるが、病院がなぜ「当事者職員」を雇っているのか?それは厚生労働省からの圧力で「雇わなければ罰金」というお達しがあったからだ。しかし、尚樹の上司は「俺が雇ってやっている」という思いが零れ出る [続きを読む]
  • 『ボケ茄子の花 その二十八』
  • 葬儀が終わり、次の出勤日が来て病院内で尚樹は「無職」になった。それは「被支援者」が亡くなったからだ。尚樹は亡くなったことで半ば空虚な気持ちになった。それは尚樹の「トラウマ」を呼び起こす切っ掛けとなったからだ。だが尚樹はそのことを主治医にも同僚にも語らなかった。語ることで「トラウマのフラッシュバック」を自発的に起こしてしまう恐れがあったからだ。これは当事者のプログラムで語って、その翌日の早朝に「フラ [続きを読む]
  • 小説『ボケ茄子の花 その二十七』
  • 統合失調症で顕著に見られる症状が「水中毒」最悪の場合は死に至るとされている。支援に入る前にそのような前口上があったので尚樹は緊張感を持って初対面を迎えたが、患者さん「Eさん」は明るくユニークな方だったことに尚樹は助けられた思いがした。急性期病棟から本人が借り受けている近くのアパートまで行きしばらく、職員と過ごしたり一人暮らしに向けて家具を買ったり、退院に向けて一見して順調に向かっているように見えた [続きを読む]
  • 小説『ボケ茄子の花 その二十六』
  • 結局、言われるがままに「障害者支援」の役をすることになった。尚樹の今の体調を考えて、「週一日、三時間」という勤務時間になった。入院中の患者さんの「退院訓練」というものだった。この患者さん、尚樹と同じ主治医でその主治医の大ファンを自負してはばからなかった。とても愛嬌のある患者さんで、挫折もあるが憎めないキャラクターの持ち主だった。それが、「だった。」なのだ。後に大事件になってしまう。にほんブログ [続きを読む]
  • 小説『呆け茄子の花 その二十五』
  • 尚樹は、主治医に訴えた、なにをか?「就労していないことの焦燥感・罪悪感」を・・・その訴えは数度続いた。それから、幾月かが過ぎた。あるときの診察の時に尚樹は、主治医から思わぬ言葉を聞いた。「尚樹さん、あなた病院で働いてみない?」「え?」尚樹は耳を疑った。主治医は一方的に話し続けた。「障害者の支援をして欲しいのよ、今日は私の担当する患者さんのお母さんがお見えになってるの」全く、尚樹に口を挟む間も与えず [続きを読む]
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