基礎知識 さん プロフィール

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基礎知識さん: 精神科医療の基礎知識
ハンドル名基礎知識 さん
ブログタイトル精神科医療の基礎知識
ブログURLhttps://psychostandard.blogspot.jp/
サイト紹介文精神科医療の基礎知識を、実際に役に立ち分かりやすく紹介します
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供39回 / 83日(平均3.3回/週) - 参加 2018/04/02 04:49

基礎知識 さんのブログ記事

  • 「精神科医にも拳銃を持たせてくれ」という言葉の意味
  • 先日 興味深い話があった日本精神科病院協会誌 協会誌巻頭言 2018年5月 セキュリティーオフィサーとは日本の警備員にあたる人材のようで、欧米では医療現場の安全を守るために、彼らが暴れる患者の隔離や拘束を積極的にサポートしているようです。セキュリティーオフィサーの行う固定は「医療的拘束」にはあたらないようで、彼らの行う拘束は報告する義務もないようです。また上記によると、『その押さえ方はかなり乱暴で、時 [続きを読む]
  • 食後にごろごろとしてしまう人
  • 食事を食べた後 だるくなり元気がなくなり横になりたがりしばらく横になると30分もしないうちに元気になるそういう人を見かけることがある特に高齢者に多いその原因として 食事性低血圧 が考えられる<原因>簡単に言えば食べると消化するために腸に血が行ってしまい、頭に血が来なくなってしまうために起こる正確には食事を食べる→腸が刺激されニューロテンシンなどの物質が分泌される→血管拡張により血圧低下→しばらく休息 [続きを読む]
  • 措置入院を繰返す人をどうするか
  • 措置入院を繰返す人はある一定の割合でいる理由としていくつかある1.お金がなく入院ができない2.病気の理解がなく、すぐに治療中断になる3.家族が強制的な入院を拒否する4.状態が悪化したときにすぐに危険な行動をとる人それぞれについて、どうしたら良いか考えてみた。1.お金がなく入院ができない病状が悪化し、外来で治療を続けると危険と思われるときには早めに入院する方が良い。しかしお金がなく入院したくても入院 [続きを読む]
  • 死とは何か?悼むとは?  本:悼む人 天童荒太
  • 本:悼む人 上下 天童荒太死とは何か?生とは何か?残された人にできることは何か?そう悩む人は多い解答にはならないものの、一つの世界を見せてくれる本死とは忘れ去られること何でもない死者として忘れ去られることそして悼む(人の死を嘆き悲しむこと)とは覚えておくこと誰を愛し誰に愛され何を感謝されたかを心にとどめておくこと人を悼むことを続ける人と周りの人の目を通して描かれていく作品多少冗長に感じる部分はある [続きを読む]
  • 通院間隔をどの程度にするのが良いか
  • 疑問:通院間隔はどの程度にするのが良いか?解答:今後の状態をいつまで予想できるかで決めるのが良い概ねの目安として治療開始時 1-2週間に1回ある程度安定 2-4週間に1回安定 4週間に1回処方が可能なら 2ヶ月に1回***外来通院中の人が次の通院をいつにするか?簡単そうで難しい問題である。昔は睡眠薬のほとんどは2週間分しか処方できないという規則があったので、ほとんどの人が2週間に1回の通院で、睡眠薬を飲んでいな [続きを読む]
  • 初発の統合失調症の人にどの薬を使うか
  • 疑問:初発の統合失調症の人にどの薬を使うのが良いか?解答:効果の面からは オランザピンやリスペリドンを使用するのが良いしかし効果の差は大きくなく、長期間使用することを考えると、アリピプラゾール(エビリファイ)を第一選択とするべきである*****初発(=初めて発症した)の統合失調症の人に、どの抗精神病薬を使うかは非常に大きな問題である。医師にとっても大きな問題である一方、当事者にとっては、長期間飲み [続きを読む]
  • 鉄欠乏性貧血とうつ病の関係
  • 疑問:貧血(鉄欠乏性貧血)と うつ病は関係するのか?鉄分の多い食事をとると うつ病は治るのか?回答:本来 貧血が大きく影響しているうつ状態はうつ病とは言わない貧血はうつ状態の原因になりえる貧血の改善でうつ状態が改善する人はいるものの、改善しない人も多い鉄不足は食事で改善することは難しく鉄剤を飲むほうが良い****鉄欠乏性貧血は鉄が不足することで引き起こされる赤血球が減少している状態である赤血球は全 [続きを読む]
  • 救急車を呼ぶか呼ばないか悩んだとき
  • 疑問:救急車を呼ぶか呼ばないか、悩んだときにどうしたらよいか解答:本人や家族の立場でなく第三者の目から見て「救急車を呼んだ方がいいかな?」と悩むレベルなら救急車を呼ぶ判断が難しいときには 救急相談センター #7119 に電話をする救急車を頻繁に呼ぶ人http://psychostandard.blogspot.com/2018/05/blog-post_27.htmlが問題となっているどんなときに救急車を呼べばよいか救急車利用マニュアルでは(以下 要約)・脳卒 [続きを読む]
  • 救急車を頻繁に呼ぶ人
  • 救急車を頻繁に呼ぶ人が問題となっている消防庁でも、救急車の適正利用についてPRがある参照:東京消防庁「適正利用を!」や「モラルを!」と繰返し言うだけで具体的な対策を取らないのでは無意味無料で自宅まで迎えに来てくれて診察してくれる病院を探してくれて大急ぎで病院まで運んでくれて優先的に病院で診察してくれる救急車と有料で診察してくれる病院を自分で探して行ったら大勢の人と一緒に診察の順番待ちをするタクシーど [続きを読む]
  • 精神科病院では急変時の対応は難しい
  • 精神科病院に入院している人の中には当然ながら高齢者もいるそういう人はやはり色々な身体の病気もあり急激に身体的に悪くなる(=急変)人がいる多くの精神科病院は急変時の対応はあまりできない私も自信を持って「できない」と断言できる1.専門外という能力的な問題精神科に関することなら当然 ある程度の知識と経験があるしかし専門外の分野については知識がやや不足し経験が完全に不足している2.医療機器や検査が不十分身 [続きを読む]
  • AIが医師の代わりをする時代が来る
  • Medical Tribune 2018/5/03 Vol51 No10よりFDA(米国食品医薬品局)がAI(人工知能)による糖尿病網膜症を診断する医療機器を承認した同機械を用いれば専門医以外でも糖尿病性網膜症が診断可能となるこの機器は米国IDx社が開発したIDx-DR診断の感度87.4%、特異度89.5%参照:https://japan.cnet.com/article/35117824/つまり異常がある人の87%は 異常ありと判断する異常がない人の90%は 異常なしと判断する異常がある人の13%を [続きを読む]
  • 作業療法にはどんな意味があるのか?
  • 精神科には作業療法と言うプログラムがある生活のなかでの活動(作業)を通して回復を目指すものである参考:作業療法士協会 http://www.jaot.or.jp/ot_job何をしてるか?PC編物散歩カラオケなど遊んでいるだけに見えることもよくあるそのため本人や家族から「作業療法は単なる遊びだ」「やっても意味がない」と言う意見が出ることがある作業療法は役に立っているしかし何の役に立っているのか何のために行っているのかそれを説明 [続きを読む]
  • 家族に会う医師 会わない医師
  • 本人に内緒で来たがる家族 の続き本人に内緒で来る家族に対し断る医師 と 会う医師がいる私は前者の断る方であるものの後者の会う医師の方が家族受けすることは間違いないそれぞれのメリットとデメリットがある・断る医師本人にとってメリットがあまり無い会うことで家族は満足するものの満足することで本人と真摯に向かい合い誠実に接するという本当に必要なことをしなくなってしまう・会う医師本人の状態を詳しく知ることがで [続きを読む]
  • 不登校のタイプ
  • 不登校の人のタイプには大きく分けて2つある統合失調症などの明確な精神疾患がある人を除いた病名をあえてつけたら社会不安障害や適応障害にはなるもののほぼ正常と言ったほうがいい人たちの話1.行けない理由がわかりやすい人2.行けない理由がわかりづらい人1.行けない理由がわかりやすい人激しいいじめなどの大きなストレスがあって行こうとしても怖くなったり頭痛や腹痛や熱など体が拒否して行けなくなる本人は「行きたい [続きを読む]
  • 入院で治療するか外来で治療するか 家族編
  • 入院治療は家族にとってはブラックボックスのようなものである精神的に非常に不安定で家族も支えきれず本人のためにも入院が必要な状態となって入院する入院後は次第に回復し退院となるその間 家族は時々面会し一喜一憂しながら回復を待つ何となく良くなっているのは分かるものの良くなる過程はあまり分からずブラックボックスのような感じである一方 最近は非常に不安定な人でも入院をしないで外来で治療をすることが増えている [続きを読む]
  • 満床を理由に入院依頼を断ること
  • 精神科病院に入院している人には主に3つのタイプがある1.医学的な入院治療が必要な人2.長期間「保護」が必要な人3.病院以外に生活する場所がない人1は何の問題もないしっかりと治療し退院を目指したら良い2は家に帰ると自分や家族を傷つけてしまったり大声で叫んだり、暴力的になってしまったりすぐに生活が破綻したりすぐに薬をやめて、あっという間に悪くなったりする人である病院という保護的な環境でしか安定する事が [続きを読む]
  • 過ちて改めざる是を過ちという
  • 子曰、過而不改、是謂過矣。説明は 参照 過ちて改めざる是を過ちという間違える、失敗することは誰にでもある間違えたり、失敗したり、悪いことをしてしまったときに今後どう改めていくかが問題「気をつけます」「もうしません」というだけでは意味が無い同じ失敗を繰返す可能性が高い自分が失敗をしやすい行動パターンを変えていくということが必要であるつい買物をし過ぎてしまう人はクレジットカードを持たない財布に3000円だ [続きを読む]
  • 本人に内緒で来たがる家族
  • 糖尿病で通院中のあなた病院に行くと医師から「最近 真面目に薬を飲んでいないそうじゃないですか 食事制限も守らず、お菓子を一杯食べて 運動もしないで 一日ゴロゴロしているそうですね 先日家族が相談に来ましたよ 言うことをしっかり守ってくださいよ」と言われてしまいましたどう思うでしょうか?「自分が悪かった、これからしっかり治療しよう」「自分のために言ってくれた家族には感謝しよう」と思う そんな人はいな [続きを読む]
  • 評価尺度を使った医療と感覚に頼った医療
  • 現在の精神科医療はいかに多くの利用者を客観的に効率良く安全に治療するかという視点で考えられている良く言えば洗練されている良い点も一杯ある入院している人は当然ながら早く退院したい入院が長くなれば長くなるほど生活能力や家庭や社会の中での本人の存在感は低下していく入院期間が短く済むのであれは短いほうが良い現在 進行中の精神科の急性期治療はシステマチックで数値化されていく医療である多くの評価尺度を用い客観 [続きを読む]
  • 特養への入所はなかなか難しい
  • 介護老人福祉施設 いわゆる特養にはなかなか入ることが難しい特に長期間入院している統合失調症の人や認知症が始まり問題行動が目立つ人は難しい「入院している人は、後回しにされるのでは?」「精神科の人は避けられているのでは?」と感じることが多い実は入所順番は申し込み順ではなく入所判定の基準がそれぞれの特養で決まっており調査票に基づき点数をつけその点数の高い順に入所するその際に介護することは可能な人がいると [続きを読む]
  • 暴力的になる人
  • 長く精神科病院で仕事をしているとまれに本当にまれに暴力の被害を受けそうになる先日あったこと数日前に入院となった人を診察をしていると途中から表情が険しくなりいきなり殴りかかってきた幸い本人も私もケガはなく比較的容易に押さえることができたしかしその後が大変だった殆どの人は押さえられたら すぐに落ち着くものの全く落ち着く気配がなくまだまだ暴れそうな勢いが続いた診察していたのが保護室で自分1人で行ったため [続きを読む]
  • 出入り禁止にすること
  • 出入り禁止いろいろな問題があり当院では今後治療をしないということ多くの場合は暴言や威嚇を繰返す暴力酔っ払って騒ぐ病院のルールを全く守らない治療上の説明を全く守らない医療費の支払いをする気がないなどで出入り禁止にする自分は極力出入り禁止にしないようにしている一度出入り禁止にしてしまうと当然その人の治療はできなくなりその人はまた一から治療関係を築かないといけないルールを守らない人にルールを守る必要性を [続きを読む]
  • 妊娠したいという人
  • ときどき「この薬飲んでいて妊娠できますか?」と聞いてくる人がいるほとんどの薬は妊娠中に服用していることで奇形が生まれる確率が若干高くなる一部変わらないという報告が多い薬と確実に高まるであろうという薬がある特にリチウム(リーマス)カルバマゼピン(テグレトール)バルプロ酸(デパケン)は後者の代表的なものそういう人にどうするかもちろん教科書的には服用することのメリット・デメリットを説明し本人たちと決めて [続きを読む]
  • 若い人への指導法の案
  • 若い人への指導法の案前回の若い人の特徴管理職の仕事の続きそれでは若い人への指導はどうしたらいいか一番大事なのはその人がどんな人なのかどんな指導や対応が最も効果的なのかを検討すること少なくとも今までの常識や叱咤激励などの指導方法がその人には通じるかを確認すること若い人でも体育会系のサークルなどにいた人は体育会系的な人間関係ー命令と服従ーに慣れているので昔の常識や叱咤激励が効果的なことが多い通用しなそ [続きを読む]
  • Blog書籍化しました
  • 現在 Amebaで作成していたBlogをこちらに引越中ですAmeba 精神科医療の基礎知識手作業で少しずつ進めているため引越し完了はいつになるのか未定ですBlogを書籍化しています興味のある方は是非読んでみてください家族を精神科病院に入院させたときに読む本 抗精神病薬の多剤併用・大量投与からの脱出 アルコール依存症の治療を普通の精神科病院で受けるためのポイント 現在の「うつ病」の治療に違和感を抱いている人が読む本 [続きを読む]