基礎知識 さん プロフィール

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基礎知識さん: 精神科医療の基礎知識
ハンドル名基礎知識 さん
ブログタイトル精神科医療の基礎知識
ブログURLhttps://psycho.choose-freely.tokyo/
サイト紹介文精神科医療の基礎知識を、実際に役に立ち分かりやすく紹介します
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供202回 / 293日(平均4.8回/週) - 参加 2018/04/02 04:49

基礎知識 さんのブログ記事

  • チェックリストの正しい利用方法
  • 現在 数多くのチェックリストがある。うつ病https://utsu.ne.jp/self_check/パニック障害http://anxiety-disorder.nerim.info/panic_disorder/check/統合失調症http://www.mental-navi.net/togoshicchosho/check/index.html認知症http://sodan.e-65.net/check/他にもネットで検索すれば多くのものがでてくる。チェックリストを見るときに2つのポイントが有る。1.感度や特異度はどの程度か感度と特異度をどのように重視するかで [続きを読む]
  • 自分から見た事実と他人から見た事実
  • 同じ職場で働くAさんと Bさんの話Aさんみんな まじめに仕事をしない。無駄話ばかりしていてやる気がない。自分だけ忙しく、嫌なことばかりしている。私が忙しく動いているのを知っているくせに手伝ってもくれない。上司がいる時だけ、「手伝おうか」と言ってくるけど、今更遅いという感じ。みんなにやってもらっても、いい加減だし、どこまでやったか全く分からなくなるから、逆に手伝ってもらわないほうが楽。本当 困っている [続きを読む]
  • 完璧よりも進歩を目指す
  • ある程度は上手くできるものの、途中で嫌になったり失敗したりして挫折してしまう人は多い。そんな人にお勧めの言葉がある。完璧であろうとする限り、何らかの挫折は避けられない。進歩を目指そうとするのであれば、自分をコントロールできると感じられるようになる。ロバート・L・ リーヒ認知療法全技法ガイド より認知療法全技法ガイド 対話とツ-ルによる臨床実践のために /星和書店/ロバ-ト・L.リ-ヒposted with カエレバ楽 [続きを読む]
  • 私って異常なんですか?
  • 「私って異常なんですか?」突然Aさんは私を真剣に見つめながら質問をしてきた。私はこの段階に来たか」と嬉しいと気持ちと、気のひきしまる思いになる。入院時の彼女彼女の入院時の姿が鮮やかによみがえる。両親に両脇を抱えられ、外来に初めてやってきたAさんは、表情は固く探るように辺りを見回し「怖い、怖い」と訴え続けていた。会社員として働いていたAさんは、1ヶ月前から暴力団に監視されていると感じ、自分の悪口が聞 [続きを読む]
  • 発達障害の人のアルコール依存は他と少し異なる
  • アルコール依存症の人を理解したり治療することはなかなか難しい。しかし発達障害の人の依存症は、依存症そのものの特徴に加え、発達障害の特性も加わるため複雑になってくる。不完全とは言えこれまでの試行錯誤から生まれてきた依存症に対する治療もうまくいかないことが多い。今回の話は、純粋な自閉スペクトラム症(広汎性発達障害)だけでなく、境界ラインいわゆるグレーゾーンの人を含んだ広い範囲での発達障害の人が、依存症 [続きを読む]
  • 移送制度という制度
  • 精神科の治療が必要ながら、本人が嫌がりなかなか病院に行ってくれないことは良くある。精神症状のため、自分や他人を傷つける(自傷他害)可能性が高いときには、措置入院という制度がある。保健所が自宅まで迎えに行き(実際は警察に保護されていることが多く、警察官と保健所職員が協力して)、病院に連れて行き、精神保健指定医2名の診察を受けさせて、入院が必要か判断をする。しかしそこまでの状態ではないときにどうするか [続きを読む]
  • 配慮が必要とする人にどの程度どうやって配慮するか
  • 全盲の人がクラシックコンサートで無理やり最後列で見せられたということで訴訟があった。平成31年1月8日 読売新聞より(適時省略)名古屋市で開かれたクラシックコンサートで、購入した席から離れた端の席に無理やり移動させられ、精神的苦痛を受けたとして、市内の視覚障害者の女性(78)が、慰謝料など約165万円を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。訴状などによると、当日、会場入り口で男性スタッフに車いすに乗せられ [続きを読む]
  • 精神科の救急が必要な人
  • 精神科の救急を充実させなくてはいけないとよく言われる。確かに精神的に不安定になって緊急で治療が必要なときにどこも見てくれないという状態は避けなければならない。ただ精神科の場合は、少し話が難しくなってくる。緊急で治療が必要な人精神的に不安定になって緊急で治療が必要なときとはどんなときか。恋人や家族と口論して興奮して暴れている人死にたい・寂しい思いが強くなってリストカットをする人なんだか眠れずイライラ [続きを読む]
  • 韓国での強制入院の仕組みは憲法不合致という判断と日本との共通点
  • 2016年9月29日 韓国において「強制入院の仕組みは憲法不合致」という画期的な判断がされた。参照:YomiDr「強制入院の仕組みは憲法不合致」 韓国で画期的判断強制入院の問題点として指摘された点は(自分なりの要約)1.強制入院となる状態について具体的な基準が明確でない2.強制入院を悪用する家族や精神科医がいた場合の対策が無い3.入院前や入院時の本人への説明が不十分4.通信や面会の制限、隔離や拘束を病院や精神科 [続きを読む]
  • 統合失調症治療ガイドラインを読む
  • 日本神経精神薬理学会から、統合失調症治療ガイドライン が公表されている(2017年11月改定)。内容はしっかりしているものの、一般の人には読みづらい。そこで正確さが少し低くなるものの読みやすくしてみた。ある程度 理解できたら、是非 本文を読んでみてください。ちなみに同学会が患者・家族・支援者向けにわかりやすくしたものを作成してある。1.初発の統合失調症に対する治療正確には初発の精神病性障害ながら精神病性 [続きを読む]
  • 臓器提供意思表示カード
  • 臓器提供意思表示カードというものがある。参照:日本臓器移植ネットワーク聞いたことがある人も多いと思う。自分は以前より持っていた。現在は免許証や保険証の裏にも書くことができるようになったので、そちらに記入している。提供をしないという意思表示という話をすると「提供するんだ。立派だねー。」と言われる。『私は臓器を提供しません』に丸をつけている。もちろん臓器移植をしないと助からない命があることは理解してい [続きを読む]
  • 気になる人たち
  • 不思議なオーラを持った人時折 不思議なオーラを持った人たちを街中で見かけることがある。・昼も夜もいつもマスクとサンバイザーをつけて散歩してる人。・ジムで痩せで”がりがり”にも関わらず2時間以上走り続ける人。・ゲームセンターで太鼓の達人を前にお金を入れずに踊り、叩く仕草をずっとしている人。・大声で叫びながら自転車で赤信号を無視して交差点に突っ込んでいく人。・3台の自転車、2台の車を次々に交換しながら近 [続きを読む]
  • いじめについて考えるべきこと
  • いじめに関するニュース報道を見るたびに感じることがある。いじめをどうするか? を考える前に、以下の点をもっとはっきりさせないと、すべての議論が不毛である。1.いじめの定義がはっきりしない文部科学省によるいじめの定義は「いじめ」とは、「児童生徒に対して、一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む。)であって、当該行為の対象となっ [続きを読む]
  • 医師と教師の視点の違い
  • 教師という存在中学生や高校生にとって教師というのは非常に大きい存在である。しかし精神科治療において教師は必ずしも良き理解者ではない。精神病状態とは、神経が過敏になり、現実と非現実の境界が不明瞭になり、時に幻聴や妄想などが出る状態のことである。統合失調症では良く見られるものの、若い人ではストレスがかかった時に一時的になることも良くある。かなり前から精神病状態で、本人が「病院に行ったほうがいいのかもし [続きを読む]
  • 生活保護の適正な利用
  • 生活保護の問題生活保護を受給している人が問題となっている。(画像:時事ドットコム)2015年頃は生活保護受給者数が増加し続けることが問題とされ、減らすために様々な対策がなされていた。その成果もあるのか、2015年 216万人、2018年 210万人と減少している。適切な人が受給できているか生活保護に関する問題は色々あるものの、最大の問題は適切な人に受給されているのかである。生活保護を受給している人は、1)心身の事情 [続きを読む]
  • なんでもかんでも発達障害に見えるとき
  • 1つの疾患についてある程度知ると、何でもかんでも、その疾患に見えるときがある。精神科医には良くある、「はやり」現象である。(画像:ネタミエ・タイムズ 面白画像 より)若い女性に見えていたもののが、老婆という見え方を一度自覚してしまうと、老婆にしか見えなくなる現象に似ている。若い女性に見ようと思っても、見えなくなってしまったのは、自分の老化も影響しているかもしれない。この「はやり」は、確証バイアスと [続きを読む]
  • ゆっくり入院治療を受ける人の退院時期
  • 入院期間は、家族や周囲の支援体制が十分にあれば短ければ短いほど良い。しかしそれらが十分でないときには、2-3ヶ月程度の入院をする方が良い。ゆっくりと休み疲れを取り、自分が自分のことをしっかりと守ることができるようになるには、2-3か月程度の期間は必要である。また6-12ヶ月程度のゆったりとした入院治療、正確には時間の力を借りた回復を必要とする人たちがいる。ゆっくり入院するということしかしゆっくり入院治療をし [続きを読む]
  • 話せば分かるということ
  • 時々 治療中の人の家族から「うちの子は話せば分かるんです。ゆっくり話を聞いてあげてください」と言われることがある。個人的には利用者の話はながーくは聞かない主義である。医師の仕事は話を長く聞くことではない頭が混乱している状態の人の話を長く聞いても、ますます混乱させるだけである。医師の仕事は、ゆっくり話を聞くことではなく、混乱状態などの精神状態を薬物や刺激を減らすことなどで治療することだと思っている。 [続きを読む]
  • 医療と医療以外の協力
  • 狭義的には治療は医療がするものである。しかし広義的には治療は医療だけがするものではない。家族・友人・近所の人などの周囲の人学校警察・救急隊保健所地域活動支援センター各種施設など医療関係者以外も治療している。医療と医療以外がもっと協力出来たらいいなーと思うことが最近は多い。もっとも自分自身はずっと医療の世界で仕事をしていて、医療以外の人とのつながりがそれほど多くはないので、あまり偉そうなことは言えな [続きを読む]
  • 透明標本は生命のすごさを感じさせてくれる
  • 透明標本(透明骨格標本)今個人的にすごく興味があるものである。透明骨格標本とは、生物の骨格を観察するため様々な染色法を用いて作成される標本。Wikipediaより108ピース ジグソーパズル プリズムアート 新世界『透明標本』 骨格の美 (フエヤッコダイ) (18.2x25.7cm)posted with カエレバやのまん 2013-10-27 Amazon楽天市場お勧めのものは文末の本ながら、表紙に拒否反応を示す人がいそうなので、上記も紹介しておく。解剖 [続きを読む]
  • 再発するということ
  • 再発した人精神科治療においては、再発は避けられない問題である。ある人の再発は自分にとって非常にショックなものであった。もちろんどんな人でも、再発してしまうことはショックではあるものの・・・その人は統合失調症を初めて発症し入院したときから長年担当していた。入院後は無事回復し退院。退院後は通院しながら、学校を卒業し、資格を取り就職。入院の数年後からは、ほとんど服薬をしないでも安定し、結婚し出産。その人 [続きを読む]
  • 今の自分でいい
  • 読んだのは随分前ながら、いまだに自分にとっては強い印象に残っている本。心の治癒力をうまく引きだす 黒丸尊治注意:専門家向けの本で一般の人向けではない心の治癒力をうまく引きだす―病気が回復する力とは何か。「まあ、いいか」療法はなぜ効くのか。posted with カエレバ黒丸 尊治 築地書館 2004-04-01 Amazon楽天市場周りの人を気遣い、明るい振る舞いで場を盛り上げる。一人になると、急にさびしさに襲われ、「なぜこ [続きを読む]
  • 秘密をもつことと嘘をつくこと
  • 「プライバシーは机の引き出し一個あれば十分」大学のときの先輩の言葉である。大学のときは寮で生活しており3人部屋だった。同室の人が社交的で頻繁に人が出入りし寝泊まりすることもよくあった。床に見知らぬ男が酔っ払って寝ている、帰ると自分のベットに見知らぬ男が寝っ転がってマンガを読んでいる、なんてことは日常茶飯事。プライバシーは無いに等しい。そういう話をしていたときに出たのが先ほどの言葉である。秘密を持つ [続きを読む]
  • 精神科病院の指標の見方
  • 精神科病院の機能を評価する指標として・入退院数・平均在院日数・長期入院患者の割合・任意入院(本人同意の入院)の割合・行動制限の割合などがあるこれらのデータは病院の特徴を表しているだけで、決して病院の優越を比較するものではない。入退院が多く、平均在院日数が短く、長期入院患者の割合が少なく、任意入院の割合が高く、行動制限が少ないのが良い精神科病院であると勘違いしている人たちがいる。それは間違いである。 [続きを読む]
  • 色々な抑うつ状態と治療方法
  • うつ病とうつ状態統計から言えば、うつ病は増加している。ただ、正確に診断されている人は多くないように思える。うつ病とうつ状態は異なる。ストレス・変化に対して、本人の適応能力・処理能力、生活上の癖などから上手に処理できないとき、気持ちの沈みなどの抑うつ状態を呈することはよくある。抑うつ状態=うつ病 ではない。ストレスや変化の影響が大きいとき 適応障害本人の適応能力・処理能力や生活上の癖の問題が大きい  [続きを読む]