music-akeo さん プロフィール

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music-akeoさん: The Voice Projekt
ハンドル名music-akeo さん
ブログタイトルThe Voice Projekt
ブログURLhttps://ameblo.jp/hasegawa-music/
サイト紹介文ドイツ、フランスで歌手をやっております。東京芸術大学声楽科を卒業後19年の海外生活。動画のレビュー。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供183回 / 172日(平均7.4回/週) - 参加 2018/04/06 08:11

music-akeo さんのブログ記事

  • キット·アームストロング1
  • プロジェクトが終わり、バイエルンの森ともおさらばだ。今、家路に向かう電車の中、日曜日の今日、娘たちと少しでも遊ぶためにほとんど寝ずに早朝から電車に乗り込みました。(家まで8時間かかります!)今回のプロジェクトは本当に凄かった。何がすごいって、ほぼ、キット?アームストロングが一人で凄かっただけだったのだが、毎日超満員だった観客を彼が一人で興奮状態に導き我々16人の歌手も、その後で素晴らしい仕事をしました [続きを読む]
  • ド派手なオペラの世界
  • さて、そのように、祖父、長谷川新一から始まったキリスト教の伝統に属する合唱の世界に育って芸大とドイツ留学を通して師匠のヴィントミュラーの影響で完全にオペラと、ヨーロッパの概念で言う「芸術」の世界に入り込んでいった私でした。以前にも書きましたが、私の師のヴィントミュラーは当時、ドイツのオペラ界でもっとも成功をおさめていただけでなく、(同世代のプレガルディアンや、バーバーラ?ボニーよりも断然格が上でし [続きを読む]
  • 2つの分断された世界の狭間
  • それでは今度は、真面目にハンナ8月号掲載の私の記事の話に戻りましょう。前回8月号、10月号、両方の経緯と書いてしまったのですが、それは訂正させていただきます。ここで話す事を踏まえた上では、10月号の記事、ドイツの少年合唱団を紹介する記事が載った経緯が理解できるというだけのことで、内容については8月号に載った記事の詳しい説明になります。この話は、変な話なのですが、どいういう因果か、ヨーロッパの音楽会で、2 [続きを読む]
  • 2018年残り100日の運勢
  • 先程も書きましたように、あまりにも暇なので本気でらしくない、おみくじなんて引いてしまいました。 結果。 残り100日の運勢は・・・残り100日運勢みくじをひく2018年ラストスパート!あと100日でしたいことは? いやー、不思議なほどテンション上がります!まさか自分でもこんなに嬉しいとは思わなかった。笑願いごと「思いのまま!」っていうのがいいですね。願いごとって、でも難しくないですか?すごく良質な歌の仕事がばん [続きを読む]
  • ヨーロッパ貴族の遊び方
  • なんてこった。ドイツ?バイエルンの山奥でほぼ監禁状態になってしまった。今やっているプロジェクトは今売りだし中の若干26歳のアジア系ピアニスト、Kit Armstrong キット?アームストロングがリスト編曲による、ピアノ版のベートーベンの交響曲9番をやるっていうので、皆様もよくご存知の通り、この最終楽章に歌が入りますのでソリスト4人と合唱12人がかり出されたんです。キット?アームストロングは日本でも公演をしているよ [続きを読む]
  • 全財産を費やしての大遠征
  • 音楽雑誌「ハンナ」の8月号と10月号に掲載された私の記事について、ここで話題にしたいと思ったのは、当然のことながら、そういったメディアに載るような記事では文字数の関係もあって、実際に伝えたい内容が必ずしも伝わらないところがあると思ったからなんです。雑誌の記事と重複する話なので、この記事が出てから2か月を待ってここに詳しい内容を書いてみようと思います。この話の経緯は実に私の祖父にさかのぼります。私の祖 [続きを読む]
  • 私を責めないで欲しい。私のために泣いて欲しい。
  • それでは、喉声の話を今回で終わらせてしまおうと思います。 今日は、曲のクライマックスで、曲想が激しくなる部分、5分9秒から聞いてみたいと思います。 1回目、2回目の「喉声」に関する記事で、立ち止まって何度も聞かれた方は、この5分9秒から後のセクションでは、私の言っている意味での「喉声」がもうひっきりなしに聞こえてくることと思います。 もう、ほとんど全ての長く伸ばす音に喉声が混ざっております。 こ [続きを読む]
  • 喉声、トレモロを聞き分ける
  • というわけで、風邪を引いてしまったおかげでまたまた途中で話が変わってしまいましたが、 これからは、以前お話ししたように、ハンナ8月号に載せた記事に関連する「合唱関係の話」と、マスタークラスのレビューを並行してやってみようと思います。 以前話が頓挫してしまったのは、マスタークラスの解説で、「喉声」を聞き分けることについて話をしていたところで、あれから、時が経ちすぎて忘れてしまった方も多いと思いま [続きを読む]
  • バカボン(追記)
  • 昨日の夜中に、病み上がりハイでほとんど酔っ払いのように、自暴自棄で書いた記事ですが、 意外と、今日読み直してみたら、別にこれはこれでいいのかなんて思っちゃいました。 なんか、以前に達人の世界について書いているときに書いたことですが、 「達人」のような、ある種、論理的には理解すらできない次元まで何かを高め、老齢までどんどん伸び続けていくような人たちがいる世界というのが、 結局、昨日書いたような、5世 [続きを読む]
  • 天才バカボンが止まらない
  • 元気になりました。元気になったと思って頭から離れないのは、前々回の記事で書いたこと、「世の中には流れというものがあって、その流れと全然違うことを言ったところで、意味がない。それは単にキチガイの行為なのだ。」っていうやつです。世の中の流れって今で言ったらなんだろう。マスメディア、アカデミズムを含むメインストリームの大体の言説の流れがたくさんあって、そこにアンチをの立場をとってそれなりに流れになって [続きを読む]
  • 「ハンナ」10月号掲載、少年合唱の話
  • 皆様、こんにちは。こんばんは。 (「どこで見ているかわかないから、挨拶全部」ってマニアックなセリフ) 風邪をひいてしまって元気が出ないと書いたら、温かいメッセージをいただきました。 どうもありがとうございます。 実はまだ鼻は出るし、頭もぼーっとしているし、本調子ではなく、音を聞くのが本当に辛い。子供達のCDが隣の部屋で鳴っているだけで、逃げ出したくなるぐらいなので、 ちょっとまだマスタークラスのレ [続きを読む]
  • 風邪ひき、一回休み
  • 今日は一度休憩することを許していただきたいと思います。 まんまと家族に風邪をうつされまして、鼻水は垂れるし、こういう時というのは、音を聴くのがつらいものですね。 音を聴くには、意外なほどエネルギーが必要なのだということをこんな時には感じます。 今まで私が書いてきましたようなこと、こういうことを書くことによって色々な意味で、自分に確信が生まれたことはすごくよかったのですが、 つくづくと、このよ [続きを読む]
  • 喉声を聴く
  • よし、ではいきましょう。 一昨日から解説を始めました、ルネ・フレミングのマスタークラスですが、 この先を解説する前に、 私が言う、この生徒の「喉声」の問題を明らかにしてみようと思います。 素晴らしい声で、表現の意思も強くある生徒のハナですが、中高音から喉声にかかってしまうところが、私にとっては問題で、私が講師だとしたら、ここを何とか直したいと思うわけですが、 フレミングも、「音を長く伸ばしたとき [続きを読む]
  • まずは、基本から
  • 昨日の続き、ルネ・フレミングのマスタークラスのレビューです。 ものすごい声を持った若い生徒ハナ・ルードヴィックですが、 昨日書きましたことは、私自身がこの生徒に教えるとしたら、中高音域以上になると出てくる「喉声」をなんとかしたいと思うのですが、 ルネ・フレミングは息のコントロールから話を始めます。 動画の9分12秒のところからです。 まず、フレミングは説明します。 「なぜ息のことを今練習する [続きを読む]
  • モンスターに何を教えるべきか
  • 久しぶりになりますが、音楽の話を再開することにします。 マスタークラスのレビューは私にとっても非常に興味深いところがあって、これからも色々と書いていきたいのですが、 これは、いつも言っていることかもしれませんが、興味深いものを見つけるのが結構大変なんです。 色々と探しまくって、もうやたらと時間を喰ってしまう。 マスタークラスは、有名な歌手がやっていても、先生としてはそれほど良い先生ではない場合 [続きを読む]
  • 不幸を受け入れたくない
  • ここまで、シンデレラ的な奴隷精神、ヒーローものなどの勧善懲悪の害とそれに含まれる悪意。少年ジャンプに代表されるような、努力の礼賛(=奴隷精神の強化)そして、勝利の美酒に酔いしれるような、未熟な快感を好む精神。 そんなことについて書いてきました。 少年漫画的なものや、ディズニー、ハリウッド、テレビ番組など、本当に悪いんですが、これらのものは、非常に原始的(プリミティブ)な満足感を助長するような物語 [続きを読む]
  • 勝利の美酒
  • こうして、全くの天才バカボンぶりを発揮している私です。 今度は、何を言い出すのかと思えば、 「勝利が美徳だと思っている時点で、その社会は、不幸の種を抱えている」 なんてことを言っているのですから! しかし事実はそうなのです。 勝利は、人を叩きのめして初めて、その美酒に酔えるものです。その勝利が圧倒的なら圧倒的なほど、人は快感を覚えます。 その喜びは、還元して言えば、純粋に「他人を蹴散らした [続きを読む]
  • 勝利は、敗者を作る。
  • 少年ジャンプの三大原則、 「友情」「努力」「勝利」 というのは、結局は、苦しみや、痛みを伴うほどの超絶な努力を友情の支えによって乗り越えようぜ。 というメッセージで、 それは、シンデレラと同じ。劣悪な環境においても、甘んじてそれを受け入れ、(ブラック企業的な状況でも)横のつながりで励ましあって、死ぬ気で努力して、株主様に利益をがっぷりもたらしなさいよ。 ということであります。 それは、庶民を利 [続きを読む]
  • 好きなことに死ぬほど熱中しちゃう奴ら
  • 「努力」という、日本では少なくとも、ほぼ手放しで信じられている美徳は、 実は、半分は恐ろしい面を持っているということを話してきました。 「努力は好きでないことを無理矢理にやるときにだけ必要だ」というところがポイントで、 好きでないことを無理矢理やる人は、好きなことをどうしてもやめられないでやっている人に比べて、そのパフォーマンスにおいて、圧倒的に劣る、というところが問題なのです。 さて、そ [続きを読む]
  • 集英社、少年ジャンプの呪い
  • 「少年ジャンプ」的世界の三大原則、 「友情」「努力」「勝利」 ですが、 私たちが、このような少年ジャンプ的な大変な努力によって、何かを勝ち取る。信じられないようなレベルの奇跡を起こす。というような物語を見せられることによって、 「努力」という美徳を、無闇に信じることになる。 そして、その「努力」を信仰することは、奴隷的精神を生み出しているという 天才バカボン的な話をしておりました。 「 [続きを読む]
  • 努力ってどうよ。
  • 勧善懲悪という、非常にありふれた考え方が実に我々の人生に影を落としているということを昨日書きました。 勧善懲悪という「価値観」は我々が子供の頃から繰り返し見せられているので、そのような価値観を持った物語をみると自然に我々はそれに共感し、さらに勧善懲悪的な価値観を強化して行ってしまいます。 なので、子供にこそ、絶対に勧善懲悪の物語を見せてはいけない と、私はまともなことを言っているはずなのに、 [続きを読む]
  • 勧善懲悪という幼稚な価値観をどうしても信じてしまう我々
  • 「物語」という文化、 人間の生み出した感情移入の装置は、 なかなか曲者だと私は考えています。 人はなぜか物語が大好きだ。 子供の絵本から始まって、映画、小説、テレビドラマ、漫画、アニメ、オペラ、演劇、 と、文化に関わることの半分以上は物語なのではないかと思えてくるぐらい、 物語を誰かが考え、それを語り、それに人が心を動かされる、 という現象。 これが、我々の文化の中心にきているとすら言えてしまうほ [続きを読む]
  • 「シンデレラ」がなぜクソなのか
  • 「物語の指し示すもの」というテーマで話をしたいのですが、 よく考えてみると、いきなりオペラから、物語の例を挙げて こいつはクソですねぇ。 なんて話をしても、おそらくはピンとこない、うまくいかない気がしたので、 まずは、物語がいかにして、感情を通してメッセージを伝えてくるのか、その辺のロジックというものを追ってみたいと思います。 例えば、誰でもが知っている、「シンデレラ」という物語を挙げてみ [続きを読む]
  • いかにオペラが〇〇なのか
  • 一度長いシリーズを書き終えますと、いつも、さて、今度は何を書いたらいいものやらと思うのですが、 一つ、ふと最近思いついたことで、「物語の指し示すもの」というテーマで話を始めてみようかと思います。 今までディドナートのレビューを通して、プッチーニの音楽を含めて、この歌唱テクニックの深さだとかを散々絶賛してしてきたわけですが、 今回のテーマは、「いかにオペラがクソなのか」というところを語るテー [続きを読む]
  • 激情に生きる(人が歌える)
  • これで最後になります、長かったレビュー、ジョイス・ディドナートのマスタークラスです。 直接昨日の続き、最後にこのクライマックスのセクションを歌うところです。 最後にもう一度、ngのハミングをポルタメントで上下させてから、歌い出します。 23分11秒 いかがでしょうか。 昨日のと、一日置いてしまって、聴き比べがよく出来なかったのが残念ですが、 昨日解説した分に比べてもさらに輝きが増したのではないで [続きを読む]