music-akeo さん プロフィール

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music-akeoさん: The Voice Projekt
ハンドル名music-akeo さん
ブログタイトルThe Voice Projekt
ブログURLhttps://ameblo.jp/hasegawa-music/
サイト紹介文ドイツ、フランスで歌手をやっております。東京芸術大学声楽科を卒業後19年の海外生活。動画のレビュー。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供30回 / 21日(平均10.0回/週) - 参加 2018/04/06 08:11

music-akeo さんのブログ記事

  • 変性意識に入ると、水の精の声が聞こえる(のかも)
  • 「美しき水車小屋の娘」のレビューは出鼻から大変なことになってしまいました。一曲目だけでこれだけ引き延ばすことになろうとは!まあでも、こんな風にたまには自分の録音をあげるのもいいかしれないですよね。私は「雇われ音楽家」でして、常に、誰か(別の人)が企画したコンサートで、契約があって、いくらもらえて、何日拘束されて、なんていう、生活をしているので、自分でコンサートをやって、自分の好きな曲を録音する。 [続きを読む]
  • 徹底比較「さすらい」(私の歌もあります)
  • シューベルトの「美しき水車小屋の娘」についてレビューしております。昨日はいくつかの歌手を挙げて、一曲目の「さすらい」を聴いて見ました。で、よくよく考えてみたら、私の歌った「さすらい」のMP3にしたものを持っていたので、youtubeに上げてみようかと思ったんですね。で、昨日の夜やってみたんですが、できました。昨日それをやってしまってから、あの記事を書いていたらもっとよかったんですけどね。この曲にについては [続きを読む]
  • 比較、ボストリッジがいかに「いい」のか
  • イアン・ボストリッジと内田光子による、美しき水車小屋の娘のレビューをしております。一曲目「さすらい」のレビューをしてきましたが、次の曲に行く前に、別のコンビによる「さすらい」を少し紹介しようと思います。他と比べることによって、この歌がいかにやっかいなものなのか、ボストリッジの「水車小屋」がどれほどハイレベルなのか、少し想像がつくように思うからです。まずは、以前、集中してレビューをしました。現在の [続きを読む]
  • 世界最高レベルの「水車小屋」歌い
  • イアン・ボストリッジによる「美しき水車小屋の娘」の一曲目「さすらい」のレビューに行きます。 ボストリッジの歌は、やはり、見れば見るほど謎ですねぇ。もう、何がどうなっているのか、何をやっているのかが、全然わからない。笑もともと「声楽のテクニック」というものを学んでいたのではなく、自然に歌いたいように歌うところから歌を始めているのが原因なのだろうなぁ、と想像いたします。でも、もしかしたら普通のクラシ [続きを読む]
  • 洗練され(すぎ)た水車小屋の音
  • それでは、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」の一曲目の解説を始めようと思います。全てのイントロになる、この一曲目は、物語が始まる前、昨日も書きましたように、13歳の少年が職を求めて田園地域をさまよう風景です。ここでは、ちょっとした水車小屋職人の「哲学」が示されます。1さすらいこそが、俺たちの喜び。一度もさすらう気持ちを起こさないような水車小屋職人は、中途半端な野郎だぜ。さすらいだ!さすらいだ! [続きを読む]
  • 出世意欲まんまん!
  • 早速、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」について書き始めようと思います。これは、ヴィルヘルム・ミュラーという無名の詩人が書いた20編の詩が一つの物語になっているものに、シューベルトが曲をつけたものです。ヴィルヘルム・ミュラーというのは、詩人として、文壇に参加していたような人物ではなく、今でいう、「自分探しの旅」をしつつ、詩なんかも書いている、という、割に楽な感じの詩人です。なんかハインリッヒ・ [続きを読む]
  • 最高のケミストリー
  • イアン・ボストリッジについてレビューをしております。実にこの人、今までに書いてきたように、声楽的にあまりに型破りで、テクニックらしきテクニックも使っていないので、この人のレビューを書くということになると、「声楽のレビュー」にならないところがあります。しかし、この人もここ20年のクラシック音楽の声楽の世界を大きく揺るがした、マーケットに大きい影響を与えた音楽家の一人なので、無視するわけにはいかない [続きを読む]
  • 意味不明の大音量
  • イアン・ボストリッジのレビューを始めるときにたまたま日本語字幕付きの動画を見つけたという理由で、ベンジャミン・ブリテンの「グレートウエスタンの真夜中」 のレビューを始めたのですが、結局、詩の解説にえらい労力を要するという、何か本末転倒な感じになってしまいましたね。でも、改めてこのトーマス・ハーディの詩を読んでみて面白かった。実は、2004年、横須賀芸術劇場の「フレッシュアーチスツ」というシリーズで [続きを読む]
  • 何かがおかしい。罪の世界。
  • トーマス・ハーディの詩「グレートウエスタンの真夜中」も今日で最後、4番になります。ようやく謎解きになります。夜行列車に乗っている、あまりに無関心な少年、つまらなそうに一人でいる少年に、「そんな顔をして、未だ見ぬ大人の世界に突入して行くのか?それで大丈夫なのか?」と心の中で詩人が問いかけたところまででした。そして、4番の歌詞はこちらです。Knows your soul a sphere, O journeying boy,Our rude realms fa [続きを読む]
  • 未知の世界へ突入する
  • 苦戦している、トーマス・ハーディの詩も、後半に入ります。今までは、夜行列車の中で見かけた、無関心なつまらなそうな少年を見かけた詩人が、その少年のことを描写しているところでした。 3番はそれが一転して、詩人は心の中で少年に語りかけます。What past can be yours, O journeying boyTowards a world uknown,Who calmly, as if incurious quiteOn all at stake, can undertakeThis plunge alone?「お前の過去に何があっ [続きを読む]
  • ドレイクの超ファインプレー!
  • イアン・ボストリッジという、かなり理解不能な、宇宙人的歌手についてレビューしています。声の出し方も意味不明なら、感情表現も意味不明で、一体、文学的な理解力が本当にあるのかどうかも疑いたくなるようなほどという。そんな愛らしい、ボストリッジ氏の歌で、ベンジャミン・ブリテン作曲の「グレートウエスタンの真夜中」です。 早速、続きに取り掛かりましょう。昨日解説しました、一番の歌詞は非常に無感動で、つまらな [続きを読む]
  • 夜行列車に揺られて
  • 昨日は、記事に動画を貼るのを忘れてしまい、失礼してしまいました。それでも「いいね!」をくださった方がたくさんいらしたので、よかったです。いつも読んでくださっている方は、きっと問題なく、前日に上げた動画を見てくださったものと思います。さて、字幕があるからという理由で気楽な気持ちで、こちら、ベンジャミン・ブリテンの「グレートウエスタンの真夜中」のレビューを始めたのですが、実は、こんな字幕じゃ何を言っ [続きを読む]
  • 謎のバランス感
  • では、早速いきましょう。テノール、イアン・ボストリッジ、ピアノ、ユリウス・ドレイクによる、ベンジャミン・ブリテン作曲、「グレートウエスタンの真夜中」です。詩は、トーマス・ハーディの詩集「冬の言葉」からです。 まず最初に、このユリウス・ドレイクにびびってしまった私。彼は、ボストリッジのキャリアの最初の頃からのパートナーで、初期の録音はほとんど彼が伴奏をしているんですが、驚くのはその見かけ。私が持っ [続きを読む]
  • 宇宙人のテクニック
  • 昨日書きましたように、 「トーマス・クワストホフのことを話題にしたからには、イアン・ボストリッジを話題にしないわけにはいかない。」という理由で、イアン・ボストリッジについて書くことにしたわけですが、 ちょっと後悔しているんです。 というのも、この人は、あまりに型外れすぎて、普通のクラシックの歌手として評価することができない。 何か違うジャンルの人。 なのにも関わらず、あるレパートリーに関しては、2 [続きを読む]
  • 頭がいいのに、なぜ歌なんか。。
  • バリトン、トーマス・クワストホフについて、8回にわたってレビューしてきました。彼は、20世紀最後、90年代を通して、最も重要なリート(ドイツ歌曲)歌手の一人なわけですが、もう一人、同世代のリート歌手で重要な人物といったら、テノールの、イアン・ボストリッジを挙げないわけにはいきません。90年代というのは、こういった、「少し変わった」リート歌手が出てきた時代でありました。というのも、その前の世代とい [続きを読む]
  • 魔王、最終章
  • 今日は、トーマス・クワストホフによる、シューベルの「魔王」のレビューの最後になります。今日は動画の7分46秒のところ、魔王が3度目、最後に熱病にうなされてる男の子に語りかけるところから、別の言い方をすれば、熱病にうなされている男の子が見た、3度目の「魔王」の幻想です。 ゲーテの詩のここがやばいです。Ich liebe dich, mich reizt deine schöne Gestalt;Und bist du nicht willig,so brauch ich Gewalt."「 [続きを読む]
  • 歌って、踊って、慰めて
  • トーマス・クワストホフによる、シューベルトの魔王、今日は動画の6分58秒、再び、魔王が、男の子に語りかけるところからです。 シューベルトの音楽も、咳き込むような、三連符の連打の馬が走る描写と、絶望的なまでの子供の叫び声に対して、魔王が語り始める時には、陽気で、楽しそうな音楽になります。これが悪の喜びですねぇ。怖い!2度目の魔王の語りかけは、こんなことを言っています。"Willst, feiner Knabe, du mit [続きを読む]
  • テクニックの使い分け、アゴの位置
  • それでは、さらっと、昨日の続きに行きましょう。こちらの動画、トーマス・クワストホフによる、シューベルトの魔王です。今日は、6分13秒から、魔王が語り始めるところです。 魔王はここで、こんなことを言っています。"Du liebes Kind, komm, geh mit mir !Gar schöne Spiele spiel ich mit dir;Manch bunte Blumen sind an dem Strand,Meine Mutter hat manch gülden Gewand."「かわいい坊やよ、一緒においで。楽しいお [続きを読む]
  • 幻想を見る、というリアリティ
  • それでは引き続き、トーマス・クワストホフの歌う、シューベルトの「魔王」を聴いていきましょう。 昨日、意訳を書いた部分、最初のナレーションところをもう一度聴いて見ましょう。Wer reitet so spät durch Nacht und Wind?Es ist der Vater mit seinem Kind;Er hat den Knaben wohl in dem Arm,Er faßt ihn sicher, er hält ihn warm.夜中の闇と風の中、馬を駆る者がいる。あれは、父と、その息子だ。彼は、その子を腕に [続きを読む]
  • 魔王、若く目を輝かせて
  • 今日も引き続き、トーマス・クワストホフについてレビューしていこうと思います。彼の、youtube に上がっている動画では、若い時のものがすごく少ないんですよ。2005年以降ばっかりで、ほとんどが、彼のキャリアの終盤ばかりなんです。ただ一つ、ドイツの、彼に関するドキュメント番組が、丸ごと1時間分、上がっておりまして、そこには彼の若い時の録音が多く入っておりました。今日はそのドキュメント番組の中から、シュー [続きを読む]
  • 諸刃の剣
  • 昨日に引き続き、バリトン、トーマス・クワストホフと美人ピアニスト、エレーヌ・グリモーの演奏による、シューマンの「詩人の恋」からもう一曲レビューしたいと思います。全く違う曲にしようかとも思ったのですが、この2007年のこのコンサートの「詩人の恋」からは、この2曲しかyoutubeに上がっていないので、まあ、これもレビューしてしまおう、という気持ちになりました。曲は、Hör' ich das Liedchen klingen「歌が響い [続きを読む]
  • 喉声か、表現かの境目
  • それでは早速、バリトン、トーマス・クワストホフと、ピアニスト、エレーヌ・グリモーによるシューマンの「詩人の恋」から、Im wunderschönen Monat Mai 「美しい五月」のレビューにいきましょう。この曲は以前、フィッシャーディスカウと、ホロヴィッツのライブ録音のところで、かなり詳しく解説しました。よかったら、「生の声こそが聴きたいのだ」から参照してください。 こちらが私の作りました、歌詞の意訳になります。 [続きを読む]
  • 差別に耐える
  • 「でかい声信仰」の話をだいぶ長いことやった後、ひょんなことから思いついたこと、「なぜ、クラシック音楽ではマイクを使わないのか」というテーマについて3回に渡って書いて来ました。このようなレビュー以外の記事を書くということが私にとって大切なのは、私ができるだけ多くの、クラシック音楽をしない人たち、別のジャンルで頑張っている人たちと、クラシック音楽家としてコミュニケーションが取りたいと思っているからで [続きを読む]
  • 「音」(空気の振動)の断面図
  • クラシック音楽はなぜ、「マイクなし」で演奏され続けるのか、という話の3回目になります。昨日お話ししたのは、クラシック音楽では音が飛んでいくのに十分なスペースが確保されていることが必要条件であり、そういう場所で、いろいろな楽器が同時に音を鳴らすことによって、様々な質と、飛び方の違いを持った音、(空気の振動)が立体的に混ざり合うという現象が起こる。というところまででした。非常に重要なポイントは、音の [続きを読む]
  • 閉じられた空間内での振動
  • クラシック音楽はなぜマイクなしで演奏されるのか、という話を続けていこうと思います。昨日、「現代社会では、閉じられた空間で、一定の周波数を持つ音を聞くという体験を持つことはまずない」というところまで話をしました。そして、実はこの定義は不十分であることに気づきました。閉じられた空間で、って話ならば、自宅で、ピアノを弾いたり、ギターを弾いたり、音楽室で笛を吹いたりだったら、皆さん体験はありますものね。 [続きを読む]