Black Pearl さん プロフィール

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Black Pearlさん: Fated  王の帰還
ハンドル名Black Pearl さん
ブログタイトルFated 王の帰還
ブログURLhttp://motherofpearl225.blog.fc2.com/
サイト紹介文ユノとチャンミン ふたりのanother worldへようこそ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供176回 / 172日(平均7.2回/週) - 参加 2018/04/06 19:59

Black Pearl さんのブログ記事

  • More Than This #9
  • カーテンの隙間から、細い光の帯がベッドに差し込んで、ユノの顔の上で、光の粒子がキラキラと舞う。なだらかな鼻の稜線から唇を通って、尖った顎、首筋へ、俺は指先でなぞって行く。その美しいラインに触れずにはいられない。 美しい人……苦海に身を沈めながら、なお美しいこの人に、俺は、何を言えばいい?俺に何ができる?ただ体を満たすだけなら、俺も他の男達と同じ……「チャンミン…… おはよう……」その声に我に帰ると [続きを読む]
  • More Than This #8
  • ベッドに投げ出されたユノは、少し眉を寄せて、「遅いよ…… どうしてもっと早く… 来てくれなかったんだよ……」掠れた甘い声で、俺を咎めるように呟いた。俺はスーツを脱ぎネクタイを引き抜いた。シャツのボタンを外すのが煩わしい。脱いだ服を足元に散らかしたまま、素っ裸になった。ベッドの上でモタモタとシャツを脱いでいるユノに覆い被さった。「俺を……待っていたのか……?」額にかかった黒いふわふわした髪をかきあげ [続きを読む]
  • More Than This #7
  • 店の中はほぼ満員の客で賑わっていた。週末の10時過ぎ。ステージでは、先日とは違う女性ダンサーが、ポールダンスを踊っていた。白人とのハーフだろうか、白い肌に彫りの深い顔立ち。ツンと尖った胸と括れた腰に、男性客は釘付けだ。俺はゆっくりと全体を見回しながら進み、最後にカウンターに目をやった。ユノは彼の言葉通り、そこにいた。カウンターの一番右端の席、壁に寄りかかるように座って、きれいな赤いカクテルを飲んでい [続きを読む]
  • More Than This #6
  • 「よっ! チャンミン。こないだは悪かったな」外回りから戻ったキュヒョンが、俺の肩を叩いた。俺はパソコンの画面から視線を外した。「おつかれ。インタビューとれた?」「ああ、バッチリ」ポケットから小さなレコーダーを引っ張り出して、目の前にあげて見せた。「何してんだ? 2014年…テニス……?」パソコンの画面を覗きこんだキュヒョンが不思議そうに言った。俺は慌ててパソコンを閉じた。「子供……ユリちゃんの熱、どう [続きを読む]
  • More Than This #5
  • 書斎のデスクに座り、パソコンを立ち上げる。ロックのかかったフォルダ……開くのは3年ぶりか……フォルダの名称は 『チョン ユンホ』最初に出てきたのは、彼が表彰台の真ん中に立ち、笑って手を振る写真。タイトルは 『2013年 全韓国オープンテニス選手権』俺が初めてチョン ユンホを見た大会だった。大学を卒業して、俺は念願だった新聞社に就職した。配属先は、新聞部のスポーツ担当。高校までバドミントン部だったからとい [続きを読む]
  • More Than This #4
  • 俺はユノの上に体を投げ出した。二人とも甘い余韻に浸りながら、息を整えた。ユノの手が俺の髪を優しく撫でて、「チャンミン、ありがとう…… 」柔らかい声で俺の耳元で囁いた。俺はユノの胸に額を擦り付けた。礼を言うのは俺の方だ。チョン ユンホを、今だけでも俺のものにできたんだ。夢見てるようだ。たとえ、あの頃の彼とは変わってしまっていても、やはり俺にとっては彼はチョン ユンホだった。こんな形で、彼と再会できるな [続きを読む]
  • More Than This #3
  • 俺は立ち上がり、ジャケットを脱いだ。床の真ん中に置かれた小さなテーブルの上に投げて、シャツもズボンもその上に重ねてゆく。パンツを下ろしたら、俺のぺニスはもう勢いよく立ち上がっていた。ベッドに半身を倒したまま、ユノはシャツのボタンを外している。体をよじってシャツを脱ぎ捨てると、白い肌と薄く色づいた乳首が現れた。柔らかそうな胸と、細いけど少し緩んだ腹の辺り……足のせいで体を思うように動かせないのだから [続きを読む]
  • More Than This #2
  • 「え、なんて……?」彼の言葉に、思わず聞き返していた。俺と寝たいって、言ったか?彼はふっと表情を崩して、優しい微笑みを浮かべると、「ほら、こっちだ、」そう言って、先に歩き出す。俺は慌てて後を追った。彼の歩調に合わせて、半歩後ろを歩いた。自分の体を抱きしめるように、両腕を体に巻きつけて、彼は肩をすぼめて歩く。10月も半ばを過ぎて、すっかり秋めいたこの頃、朝晩は随分冷えるようになってきた。今夜もよい天気 [続きを読む]
  • More Than This #1
  • 「面白い店があるんだ。連れてってやるよ」同じ編集部のキュヒョンに連れられてきたのは、スナックやパブが連なる飲み屋街。確かにこの辺りなら面白い趣向の店もあるだろう。そう思いながら、誘われるままについて行く。華やかなネオンと、呼び込みの声。すれ違う女達の嬌声、酔っ払いの怒鳴り声……既に日が変わった深夜でも、この街はまだ眠りにつかない。こういう通りにはめったに足を踏み入れない俺には何もかもが珍しくて、つ [続きを読む]
  • 僕の恋人(仮) あとがき
  • いつもお越しいただきありがとうございます。Black Pearlです。僕の恋人(仮)が、バカンス篇にて無事終了しましたので、このお話について、私の思うところを書かせてもらおうかと思います。前作の『Smoky Heart』を書いている最中、あぁ暗い、落ち込む〜と言いつつ、必死で書いてる最中、テレビではかの『おっさんずラブ』が放映中でありました。皆様御存知だと思います。あの超話題作です。放映中よりも終わってからの方が世間的 [続きを読む]
  • 僕の恋人 バカンス篇 #4 last story
  • 結局、ユノさんを組み敷いて抱いたのは、その一回だけで、あとは、いつものようにユノさんに押さえ込まれ、ひんひん哭いたのは僕の方だった。でも、僕は満足してる。あの時、ユノさんは僕の思いを理解してくれた。「お前の好きなようにしていいよ」そう言って、僕に体を開いてくれた。僕に貫かれて、感じて、一緒にイッた。あの時、無意識に握りしめたお互いの手を、僕はきっと忘れないだろう。「ユノさん……バリ島、来てよかった [続きを読む]
  • 僕の恋人 バカンス篇 #3
  • ?ミンホです。大丈夫な方のみお進みください?少しぬるめのシャワーに打たれながら、僕達は唇を求めあう。ユノさんの舌が僕の舌をつついて、僕は上下の歯で挟んで軽く噛む。ユノさんの右手の指が顎を捉えて、口を大きく開かされて、組み合うようにユノさんの口が合わさり、奥へ奥へと舌が入り込む。この激しい口づけに、僕はいつまでたっても最初の時のようにドキドキする。僕のすべてを取り込もうとするような、ユノさんの熱量を [続きを読む]
  • 僕の恋人 バカンス篇 #2
  • 爽やかな笑顔のシウォンさんと、ニヤニヤといたずらっ子みたいな顔をしたドンヘヒョン。「どうして……」「なんでここにいるんだ!?」僕もユノさんも飛び起きて、顔を見合わせる。「驚いたか! なんだ、ユノのその間抜けな顔!」ドンヘヒョンがゲラゲラ笑って、ユノさんの頭を叩く。「やあ、チャンミン。楽しんでるか?」シウォンさんは僕の横に立って笑いかける。「シウォンさん……。ビックリしましたよ。どういうことですか? [続きを読む]
  • 僕の恋人 バカンス篇 #1
  • 目の前に広がるのは、正真正銘のマリンブルーの海白いふわふわな雲が浮かぶ真っ青な空と、霞むほどに遠い水平線で混じりあって、僕たちは青一色の世界に全身を解放して委ねる。ビーチに立てたパラソルの作る日陰に、ビーチチェアがふたつ。何をするでもなく、ただ体を横たえて、目の前の絶景と静かに流れる時間を堪能する。ここは、バリ島。デンパサールの南、スミニャックのビーチ。僕、シム チャンミンと、僕の恋人で生涯のパー [続きを読む]
  • 僕の恋人 #0 last story
  • 男四人での宴会は、時間も忘れるほど楽しい。僕の作った牛スジの煮込みはあっという間に売り切れて、僕はキッチンに立って追加の料理を作る。キムチチャーハンに煮込みラーメン。この男達には腹に溜まるものが必要だ。僕が中華鍋を振る間も、ユノさん達は昔話で盛り上がっている。僕は彼らの話を聞くのが好きだ。ダンスに明け暮れた彼らの青春時代は、まるで青春映画のワンシーンのようにキラキラと輝いてる。僕には少し眩しすぎる [続きを読む]
  • 僕の恋人(仮) #65
  • 発表会からちょうど二週間たった。9月になってようやく暑さもおさまり、秋風が爽やかな快晴の日曜日、今日はユノさんの引っ越しだ。引っ越しと言っても、僕の家に運ぶ物は少ない。衣装ケース3つ分の秋冬物の服と靴や小物。愛用の身の回りの品と、ダンス関連の資料とDVDやCD、ユノさん自慢のマイケル・ジャクソンのコレクション。いらない電化製品と少しの家具はリサイクルショップに売って、あとはごみ処理場に持ち込む。シウォン [続きを読む]
  • 僕の恋人(仮) #64
  • 目が覚めて、最初に目に入ったのはユノさんの分厚い胸で、僕はいつものように、ユノさんの腕にしがみついて寝ていたみたいだ。いつもと同じ朝、でも、今朝の僕達は昨日とは違う。夕べ、僕達はひとつになった。心も体も、本当にひとつに融け合って、生まれて初めて感じる幸せに体が震えた。言葉だけでは尽くせない、この気持ち……。今、僕の心を充たしてる温かくてふんわりと柔らかいものが、きっと、愛、なんだね。僕が初めて手に [続きを読む]
  • 僕の恋人(仮) #63
  • ユノさんの長い指が、僕をこじ開けて差し込まれた。ぞくり……と、背骨に沿って痺れが走った。ローションで十分に潤ったユノさんの指は、僕の中に抵抗なく収まった。「チャンミン、大丈夫? 痛くない?」横向きになった僕の体を、後ろから覆い被さるように横抱きにして、ユノさんは僕の耳元で尋ねる。後ろから僕の表情を覗きこむから少し恥ずかしい。「ん……大丈夫 昨日、僕がしたの…覚えてる?少しずつ周りを解して、拡げてい [続きを読む]
  • 僕の恋人(仮) #62
  • マンションにようやく帰りついて、後ろ手にドアを閉めた途端、チャンミンが俺の首に抱きついてきた。「ユノさん……今日は本当に素晴らしかった。僕、感動して……ユノさんのことが誇らしくて……」「チャンミン……」「僕の大切な人は、こんなに素敵なんだって……」チャンミンの瞳から涙の粒がポロリとこぼれて、それを見て、俺の胸はいっぱいになった。愛しくてたまらない。胸の中に抱き締めて、そっと口づけた。「ユノさん、約 [続きを読む]
  • 僕の恋人(仮) #61
  • 「かんぱーい!」「乾杯!」「お疲れ様〜!」一斉にあがる歓声とグラスの重なる音。会場いっぱいに笑顔が溢れている。誰もが達成感と解放感に酔いしれて、明るく饒舌だ。ダンススタジオの近く、パブを貸し切っての打ち上げ会場。毎年発表会のあと、シウォンさんが用意してくれるそうだ。費用もすべてシウォンさん持ちらしいが、それではあまりに悪いからと、参加者全員が少しずつお金を集めて渡しているらしい。結局そのお金も毎回 [続きを読む]
  • 僕の恋人(仮) #60
  • ステージでは、キッズクラスの子供達が元気いっぱいに踊っている。キッズといっても侮れない。小学校高学年の子供達の巧さには感心する。皆がリズム感がよくて、難しいステップも難なくこなしてる。低学年の子達は、まだ音楽に付いてゆくのに一生懸命だけど、その姿がまたいじらしくて可愛い。僕の隣でアン主任は目を細めて、息子のチソン君を見つめている。最後の決めポーズで曲が終わると、満場の拍手と歓声。子供達は揃って一礼 [続きを読む]
  • 僕の恋人(仮) #59
  • 「シム、お疲れ様!」笑いながらやって来たのはアン主任だった。「主任、お疲れ様です」僕は慌てて立ち上がり挨拶する。「ビデオカメラ、ありがとうございます。助かります」「いやいや、これも仕事だから。 あ、うちの息子の分もダビング頼むね」そう言っていたずらっぽく笑った。「よかったら、こちらに座りませんか?」シウォンさんが席を立って声をかけてきた。僕の横の席をアン主任に奨めて、自分はひとつ隣の席に移動する。 [続きを読む]
  • 僕の恋人(仮) #58
  • 僕達はゆっくりと準備をした。開演は午後二時、昨日のうちに必要なものは会場に運んでほとんど用意は済んでる。昼前に会場に入って、軽く体を解して、あとは開演を待つばかりだ。二人でシャワーを浴びて、僕はユノさんの体を隅々まで丁寧に洗った。髭剃りのあとは剃り残しがないかチェックして、髪の毛もドライヤーできちんと乾かした。サラサラの黒髪をジェルを使って後ろへ流して、前髪も立ち上げて固めた。滑らかな輪郭と整った [続きを読む]
  • 僕の恋人(仮) #57
  • 目が覚めたら、隣にはチャンミンの寝顔。いつもと同じように俺の腕を抱きかかえて、蝉みたいにくっついて眠っている。カーテンの隙間から漏れる朝日に、伏せた長い睫毛がきらきらと光る、アッシュブラウンの明るい髪も白く光って、ふわふわと舞い上がる羽毛のようだ。ツヤツヤと丸い頬も、白く滑らかな首筋も、総てが光を集めて輝いて、祝福を浴びる天使のようだ。触れあった肌の感触で、不意に夕べの記憶が甦った。突然体が震えだ [続きを読む]