そろそろ確定申告の季節です。 だいたいいつも一度で帳尻が合わなくて、 何度かやり直すことになります。 今年は集中して作業して一発で終わらせたいところです。 集中して何か作業をするようなときには カフェインを摂りながらやる人も多いですよね。 ただ、カフェインの摂取は睡眠の質にも影響するので できれば避けた方がいいことは以前にも書きました。 ストレスがかかるような面倒な作業をしているときには、 ただでさえ、コルチゾールが分泌されて副腎に負担がかかるのですが、 カフェインはさらにコルチゾールを分泌させてしまいます。 アドレナリンも出るので、一瞬元気になって、やる気が出るのですが、 元気の前借りをして…
すっかり寒くなって、空気もかなり乾燥するようになりました。 ハウスダストアレルギーがあるので、ひと月ほど前から 鼻の調子が悪く、奥がツンツン痛い。 それで、ついに試してみたのがBスポット療法。 上咽頭炎の治療です。 上咽頭とは、いわゆる「のどちんこ」の奥にある部位のことで、 空気の通り道となるところなので、風邪を引くと急性炎症が起こりますが、 慢性的に炎症が起きていることがよくあるそうです。 症状としては、鼻詰まりやのどに鼻水が垂れる後鼻漏だけでなく、 頭痛や肩こりもあります。 それだけではなく、元気になりすぎた免疫細胞が全身を駆け巡って 自己免疫疾患を起こすことも。 慢性上咽頭炎が、腎炎など…
美味しいコーヒーをいただいたせいで、 しばらくカフェイン摂取が続いてしまっていました。 そして、おかゆを食べる日が続いたせいで 夜間低血糖を起こしやすくもなっていました(以下、別ブログです)。 そのせいかどうかは知りませんが、うっすらとした頭痛が数日続きました。 天気が悪かったせいもあると思います。 もう頭痛も生理痛もすっかり縁がなくなって、 鎮痛剤もだいぶ前に捨ててしまっていたので、さて困った。 どうにもツライ。 そこで思い出したのが、残っていたパッションフラワーのハーブティー。 鎮静・鎮痙作用があって、頭痛にもいいはずです。 だいぶ前に買ったので、まだ薬効が期待できるかなぁと思いつつ、 も…
もう10年以上もお世話になっている翻訳会社さんから 素敵なものをいただきました。 毎年、創業記念日に記念品を登録翻訳者にも送ってくださるんですが、 今年はオリジナルブレンドコーヒーとビーガンクッキー。 送られてきた封筒を開けたらコーヒーのいい香りが。 しかし私は、もうだいぶ前にコーヒー断ちをして、 今では外ではカフェオレを飲むことはありますが、 家にはコーヒーを置かないようにしています。 ドリッパーもとっくに捨ててしまいました。 けれども、なぜか、コーヒー止めたくせに ちょっと前にとっても好みのコーヒーカップを見つけて 値段もお手頃だったので、つい買ってしまったのでした。 まるで、コーヒーをい…
早起きって憧れます。 朝4時とか5時とかに起きて瞑想したり サクサク仕事をしたり。 朝早く起きられないというわけでもないんです。 目覚ましをかけて、起きようと思えば起きられる。 そうして朝型に切り替えようとしたことも何度となくあります。 必要があれば起きられるし。 でも、いつの間にかまたもとに戻ってしまうんです。 ただ、そのままどんどん就寝時間が後ろにずれていくということもない。 徹夜ができる体質でもなく。 クロノタイプを調べられるものがあると知って、早速やってみました。 クロノタイプというのは、朝型・夜型といったタイプのこと。 そうしたら、「中間型」でした。 好きなときに寝て好きなときに起き…
ここのところ忙しくて、何とかならないかと思っていました。 苦肉の策として、朝食を抜いてブランチにすれば、 1食分の時間が浮くと考えたのです。 それで、やってはみたものの、どうも調子が悪い。 さすがに朝食抜きでは低血糖になってしまうからいかん、と思って おにぎりを作って、PC作業をしながら ちびちび時間をかけて食べることにしたのです。 時間をかけてちびちび食べるというのは、 血糖値が急激に上がらないようにするためです。 これを数日続けてみたところ、やっぱり頭が上手く働かない。 結局は、カロリー不足、エネルギー不足なんです。 1食抜いて時間を作ってみたところで、 作業がスムーズにいかないので結局効…
いよいよ本格的な夏ですね。 まだ夜中はさほど暑くもないのに、 早くも睡眠が浅くなっています。 夜中に目が覚めることが急に増え、 朝起きてもどうもすっきりしない。 冷房をつけて寝ると、30度の除湿でも寒くて目が覚めてしまうので、 熱帯夜は扇風機を回して寝ているのですが、 まだそれほど暑くなりません。 仕事が忙しいので、そのストレスもあるのかもしれませんが、 ふとあることに気づきました。 以前に書いたこの記事。 私は知らなかったんですが、一時期、ニトリの重い毛布が流行ったそうですね。 重い掛布団にはリラックス効果があって、 睡眠の質が上がるということですが、 発達障害者だけではなく、誰にでも効果が…
ちょっと前に、図書館で面白い本を見つけました。 カフェインの真実-賢く利用するために知っておくべきこと 作者:マリー・カーペンター 白揚社 Amazon この本については、別のブログにも書いたのですが、 カフェインがポピュラーになった経緯から、 合成カフェインについてまで詳しく書かれていて、 とても読みごたえがありました。 ストレスによる睡眠障害を起こしやすい人の方が カフェインの影響も受けやすいとか、 カフェインに弱い人がカフェインを摂ると強い不安感が生じるといった 研究結果も紹介されています。 それで、カフェインと発達障害についての論文ってないのかな と思って調べてみたところ、やはり数は少…
そろそろ関東も梅雨に入りそうですね。 この時期に気をつけたいのは、自律神経の乱れ。 最近は「気象病」という言葉もよく耳にするようになりましたが、 気温や気圧や湿度の変化で自律神経が乱れることで不調が起こります。 私も以前はよく気圧が低いと頭痛がしたりしていました。 今はそこまでではありませんが、ひどく眠くなることもあります。 この時期は、急に気温も高くなるので、体温調節が上手くいかず、 汗をかけなくて熱がこもってしまうこともあります。 そんなときには、温冷交代浴がおススメです。 熱いお風呂に浸かるのと、冷たいシャワーを浴びるのとを 3~5回繰り返すというものですが、自律神経が整うようです。 あ…
2冊目の翻訳書がそろそろ出版されます。 本当は去年に出版されるはずが、コロナの影響でこの時期になりました。 出版社からお話をいただいて訳した本ですが、とてもいい本です。 カップルの片方にアスペルガーがある場合のパートナーシップについての本ですが、 いわゆるカサンドラ本とはちょっと違い、 カップルがふたり揃って取り組める内容になっています。 具体的なワークが満載で、 定型発達のカップルでも参考にできる部分は大きいと思います。 アスペルガー症候群との上手なつきあい方ーパートナーを理解してつながる 作者:シンディ・N・アリエル 発売日: 2021/05/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) 献本…
最近では、リーキーガットという言葉も以前より知られるようになりました。 リーキーガット(Leaky:漏れる、Gut:腸)症候群とは、 腸粘膜のタイトジャンクションと呼ばれる細胞間の結合が緩くなって、 本来通さないはずの分子の大きなものも通してしまう状態のことです。 リーキーガットになると、インスリンの初期分泌が低下して 血糖値が上がりやすくなったり、 アミノ酸まで分解されていない未消化のタンパク質も 通したりしてしまいます。 リーキーガットの原因には、抗生物質の多用や過度の飲酒のほか、 カンジダ菌の増殖や、小麦粉に含まれるグルテンや 乳製品に含まれるカゼインがあります。 特にグルテンは、腸のタ…
前回の続きです。 血糖値スパイクも起こさず、エネルギー不足にもならないようにするには どうすればいいのでしょう。 血糖値スパイクを起こさないようにするには、 急激に血糖値が上がるような糖質の多いものは避けること。 特に小麦粉は、血糖値の上がりやすいアミロペクチンが多いので お米よりも血糖値スパイクが起きやすいです。 麺類だとツルツルっとよく噛まずに入ってしまうのでなおさら。 お米もそうですが、アミロペクチンが多いとモチモチ感が出ます。 もち米はほとんどがアミロペクチンです。 なるべくタンパク質を先に摂り、糖質は後にすると 血糖値が上がりにくくなります。 食物繊維をたっぷり摂ることも必要です。 …
前回のブログからまたずいぶん経ってしまいました。 前回は夜間的血糖について書きましたが、 日中に血糖値の上下が激しく起こると夜間低血糖を起こしやすくなります。 そして、血糖値の安定は情緒の安定にもつながります。 うつなどの精神疾患と低血糖症の関連も指摘されています。 では、血糖値を安定させるためにはどんな食べ方をしたらいいでしょうか。 単純に考えると、糖質制限をすればいいということになるのですが、 これにも落とし穴があります。 糖質制限をすると、血糖値スパイクがなくなるので 調子がよくなったように感じますが、 代わりのエネルギー源を十分に確保できないと かえって低血糖になります。 一般的には、…
寝ている間に食いしばりを起こしている人はいるでしょうか。 頬の内側に歯型がついていたり。 私も以前はひどく、マウスピースをつけてみたこともあります。 食いしばりにはいくつか種類があるそうで、 ギリギリ音がするグラインディング、 音のしない食いしばりのクレンチング、 歯をカチカチさせるタッピング、 その組み合わせです。 原因は、単なる癖や心理的ストレスのほか、 逆流性食道炎も食いしばりを起こすことがあるそうです。 歯の表面のエナメル質は酸に弱いので、 胃酸が上がってくると唾液を出すために食いしばろうとするのだとか。 そのほかに、あまり知られていない食いしばりの原因は夜間低血糖です。 低血糖症とは…
木星と土星が大接近していますね。 日没後の空に、肉眼でもはっきりと見えました。 「星座盤」というアプリを使うと、確認できます。 占星術的には、22日に起こる、この木星と土星の会合は グレートコンジャンクションといって、20年に1度起こるのですが、 今回はグレートミューテーションと呼ばれる特別なイベントとなります。 それはどういうことかというと、これまでの約200年は、 土の星座(牡牛、乙女、山羊)で会合が起きていたのが、 これからの240年は風の星座(双子、天秤、水瓶)で起こります。 今回は水瓶座の0度での会合です。 そんなわけで、時代が大きく変化すると騒がれているわけです。 地の時代は物質的…
久々にリブレという24時間血糖測定器を使ってみました。 私は糖尿病があるわけではありません。 発達障害者は血糖調節に問題があるとも言われていて かく言う私も、空腹時血糖は正常なのに、 食後高血糖になりやすく、その後で一気に血糖値が下がって 低血糖になりやすいという問題を抱えていました。 それでたまに、実際に血糖値をチェックしてみるんですが、 以前使っていた指先穿刺式の血糖測定器の試験紙が 買えなくなってしまったので、 久々にリブレで24時間血糖を測ってみました。 フリースタイルリブレリーダー(読取装置)FreeStyleLibre 出版社/メーカー: Abbott メディア: ヘルスケア&ケア…
分子栄養学の講座も第15期が始まったので 受講生特典を利用して、割安でまとめて各種検査を受けました。 で、血液検査の結果を見たところ、 MCVの値が1年半前の前回と変わっていませんでした。 MCVとは平均赤血球容積のことで、この値が大きいと、 葉酸やB12不足が考えられます。 実は、前回、MCVの値が大きかったので、 葉酸が活性化できていないんじゃないかと推測して、 葉酸代謝遺伝子検査を受ける(こちらを参照)だいぶ以前に 活性化葉酸入りのビタミンB群サプリに切り替えていたのです。 それでも値が変わらないということは、胃酸不足かなと。 ビタミンB12は、胃壁から分泌される内因子という糖たんぱく質…
先日、葉酸代謝遺伝子検査を受けてみました。 葉酸も大切な栄養素だと言われています。 特に、妊婦さんは胎児の神経管閉鎖障害を予防するためにも 積極的に摂ることが奨められています。 サプリメントで摂る人も少なくないかもしれません。 日本で売られているサプリメントのほとんどは 非活性型の葉酸なのですが、 実は、非活性型の葉酸を体内で活性型に変換できるかどうかは 人によって違います。 MTHFR C667Tという葉酸代謝遺伝子の型によって 活性型に変換する能力がぐんと落ちる場合があるのです。 この能力はとても大切で、活性型葉酸に代謝できないと、 メチレーションと呼ばれる代謝の歯車が上手く回らなくなるの…
糖質を控えるようになってから5年ほど経ちます。 その理由は、低血糖になるのを防ぐためで、以前に書いた通りです。 今では、最初の頃ほど熱心に糖質制限はしていません。 糖質制限をするには、タンパク質や脂質から糖質に変換する 糖新生がしっかり行われる身体でないといけないからです。 私は、筋肉もそんなにないし、脂質の代謝にも問題があるようなので、 あまりマジメに糖質制限をすると、かえって低血糖になるため、 今では三食、100gずつはご飯を食べています。 食べたタンパク質がほとんどエネルギーに回ってしまっても困るし。 それでも、腸を荒らす小麦はほとんど食べないし、 お米は血糖値の上がりにくい高アミロース…
「デカフェじゃダメですか?」 カフェインを止めましょうと言うと、みんな必ずそう言う、 という話を分子栄養学の講座で聞きました。 だいたい、栄養療法なんて試そうとする人はどこかしら具合が悪く、 副腎疲労を起こしていることも少なくありません。 だから、カフェインを入れて無理やり動くようなことはよくないので、 カフェインを止めましょうという指導が入るわけです。 「え?デカフェじゃダメなの?」と私も最初、不思議に思ったのです。 デカフェでも、ほとんどはカフェイン0%ではないらしく、 多少は残っているのだそうですが、問題はそこではないのです。 「デカフェじゃダメですか?」という問い自体が、 カフェイン依…
最近読んだ本に、「ASDの人ではホルモンの日内変動が はっきりしない傾向がある」という記述があり、 通常見られる副腎皮質ホルモンのコルチゾールの朝の分泌増加が 見られないと書いてありました。 自閉スペクトラム症 「発達障害」最新の理解と治療革命 (幻冬舎新書) 作者:岡田 尊司 発売日: 2020/07/29 メディア: 新書 調べてみると、ASDやADHDとコルチゾール分泌の関係について 書かれた論文はいくつか出ているようで、 ASDでもADHDでもHPA軸(視床下部-下垂体-副腎系)の働きに 異常が見られるそうです。 論文はこちらやこちらなど(抄録のみ)。 前者の論文では、セロトニン代謝の…
お酒をすっかり飲まなくなって、もう10年以上経ちます。 瞑想をやっていた関係で、飲まないようにしていたのが、 いつの間にかすっかり飲めなくなったのですが、 かつてはずいぶん飲んでいました。 以前にアスペルガーとアルコールの関係について記事を書いています。 ストレスを和らげるためにお酒を飲む人も多いと思いますが、 分子栄養学を勉強してから、発達障害者はアルコールは ほどほどにした方がよいのではと思うようになりました。 まず、アルコールを飲むとアセトアルデヒドが発生して それを分解するためにアセトアルデヒド脱水素酵素が使われます。 発達障害者は腸内環境が悪く、カンジダ菌が多いことが 広く知られるよ…
最近出たばかりの発達障害関連の本を読みました。 おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線 (光文社新書) 作者:小野和哉,林寧哲,柏淳,本田秀夫,松岡孝裕,横井英樹,鈴木慶太,高山恵子 発売日: 2020/08/18 メディア: 新書 私は特にこの手の情報を欲しているわけではないのですが、 なぜ読むことにしたかというと、私の診断医が執筆していたからです。 私が診断を受けた約15年前と何が変わったのか興味があったから。 その他にも医師や支援者などが執筆していて、 これが日本の精神医学界での最新の知見ということになるのでしょうか。 確かに、過剰診断や鑑別の難しさなどの問題に真摯に取り組んでいる …
以前にも似たような記事を書いたことがあります。 そのときの対処法は、錠剤カッターなるものを使うこと。 これで錠剤は2つに切れるんですが、 カプセル剤やソフトジェルは切るわけにはいかず、 その後も飲むのに苦労していました。 あれこれ調べた挙句、見つけた対処法は 錠剤カッターなんかいらなくなるほどのもの。 単純なことでした。 空気が入っていて水に浮くカプセル剤は下を向いて飲む。 それ以外の重いサプリは上を向いて飲む。 この逆をやってしまうと、水が先に喉に流れ込んでしまって サプリが水と一緒に入らずに、詰まりやすくなるそうです。 これでサプリを詰まらせて苦しむことはなくなりました。 知り合いに、10…
前回、鉄分はとにかく摂ればよいかどうかについての記事を書きました。 鉄は諸刃の剣なので、摂りすぎると腸内環境を悪化させます。 では、最近、鉄と同じく、摂取の重要性が言われている タンパク質はどうでしょうか。 確かに、タンパク質の摂取量は不足しがちです。 特に糖質をたくさん摂っているとタンパク質の量は少なくなりがち。 しらす干しや鰹節など、ほんの少しずつでも食事に足していくように気をつけると わずかであっても増やすことができます。 それでも不足しがちなので、プロテインを飲んでいるという人もいると思います。 プロテインは、摂って問題がなければいいのですが、 お腹がゴロゴロしがちな人はアミノ酸の形で…
鉄とタンパク質をとにかく摂りましょうという考えが 最近広まってきているようですね。 それで良くなる人も多いと思いますが、 そんなに簡単にいかないことも少なくないようです。 サプリメントで摂れば鉄不足はだいぶ解消されるみたいですが、 それでも貯蔵鉄を示すフェリチン値がなかなか上がらない人もいるようです。 鉄の吸収が上手くいかない原因にはいくつかあります。 ひとつには、炎症。 体内に炎症があると、肝臓でヘプシジンというタンパク質が作られて 鉄の吸収と放出を止めてしまいます。 腸上皮細胞やマクロファージから鉄を血液中に排出する フェロポーチンというタンパク質があって、 ヘプシジンはフェロポーチンの発…
ずっと雨が続いていますね。傘も持ち歩くことが増えました。 先日、休みの日に大きな街に買い物に出ました。 あちこち買い物をして回っていたら、 いつの間にか手に持っていたはずの傘が消えています(^^;)。 行った場所を探してみたけれど、見当たらず。 いったいどこで置いてきてしまったのやら。 こう書くと、「発達障害あるある」「ADHDあるある」のように 聞こえるかもしれません。 私は15年ほど前にアスペルガーの診断を受けていますが、 ADHDは診断がつくほどではないと言われています。 人生あと少しで半世紀にもなろうというと、 表向きはだいぶそつなく振る舞えるようになったので、 アスペルガーの診断を受…
前回の補足です。ちょっと気づいたこと。 通常の「うつ」と「自律神経うつ」は違うものですが、 通常の「うつ」ではセロトニンが少なくなるので 結果的に「自律神経うつ」も招くことになり、 悪循環に陥るのかなと。 なぜかというと、セロトニンは抗重力筋の働きにも関係するので、 セロトニンが少なければ、いい姿勢を保つのが難しくなり、 結果的に猫背になって、前回説明したように「自律神経うつ」につながります。 ちなみに、発達障害者に猫背が多いのは、セロトニンが少ないから という話もあります。 科学的に正しいのかどうか知りませんけど、 セロトニンが分泌されると幸福感を感じるけれど、 逆に、幸せだとセロトニンが分…
夏至も過ぎて夏っぽくなってきましたね。 あっという間に今年も半分。いつものごとく、早いです。 ちょっと前に、めまい・動悸・息切れの3点セットがあって、 不調が続いたのですが、だいぶ以前にも同じようなことがあったので 原因はすぐに突きとめました。 ここのところ忙しいことが続いて、 仕事を早く片づけようと勢いよく集中してやっていました。 それで、いつもはキッチンタイマーを45分に設定して、 休みを入れながらパソコン作業をしていたのを、 タイマーを使わずにぶっ続けで1時間半パソコン観っぱなし というようなことが続いたのが原因です。 運動不足も重なりました。 要は、自律神経がおかしくなって、そうした症…
自粛も解除になりましたが、また感染者が増えているという話もあり、 結局は長い目で付き合っていかないといけないのだと思います。 昨日、NHKのニュースで重症化するのは免疫系の暴走による サイトカインストームが原因ではないかと報道されていました。 ようやくNHKでも報道されるようになったのかと思いましたが、 一部ではだいぶ前から言われていました。 一方で、海外では、重症化する患者は血中ビタミンD濃度が低い という論文もいくつか出ているようです。 ビタミンDは免疫を高めるだけでなく、免疫の暴走を抑えてくれる 制御性T細胞(Treg細胞)を活性化するとも言われています。 免疫力は高ければ高いほどいいか…
フラワーエッセンス付き無料オンラインカウンセリングセッション
自粛も段階的に解除されて、 少しずつ外に出ることが増えるかと思います。 でも、その一方でコロナ騒動で日常が一変してしまって メンタル的な不調を抱えている人も少なくないと思います。 病院に行くほどではないけれども、しんどい。 そういった不調にはフラワーエッセンスを試してみると いいかもしれません。 私はホリスティックカウンセリングというものもやっていますが、 今回数名限定で、フラワーエッセンス付きのカウンセリングを 無料で行います。 ご興味のある方はこちらをご覧ください。
フリーランスで働いていると、 定期的な仕事の契約がない限り、 仕事には波があって、暇な時間が続くことがあります。 いくらインドで暮らした時期が長くて 物事が予定通りにいかないことに慣れた私でも、 ヴィパッサナー瞑想を毎日欠かさずやっている私でも、 所詮凡人、最初の頃は仕事がぱったりとなくなると 先の見えない不安に襲われることがたびたびありました。 このまま仕事が来なかったらどうしよう、だとか、 納品した仕事にまずい点があったんじゃないか、とか、 あれこれ無駄に考えて時間を過ごしてしまうわけです。 これも数年経って、自分の仕事がまずかったわけではなく、 単に波があるのだとわかるようになったら、 …
前回の続きです。 ここからは、一時的にテレワークをしている人には あんまり関係ないかもしれません。 在宅ワークといっても職種によって違うとは思いますが、 時間管理は重要になってきます。 私がやっている実務翻訳の場合は、実際にこなした仕事の分しか お金にならないので、ダラダラやっていると 時給に換算したらスズメの涙、なんてことになっちゃいます。 逆を言えば、効率良く仕事をこなせば給料はアップすることになります。 ボーナスも昇給もないので(まれに、翻訳料がアップすることはありますが) 収入を上げるにはこうするしかありません。 とはいえ、実際の収入アップは、受注した仕事の量にもよるんですが、 同じ量…
緊急事態宣言が延長されて、引き続きテレワークとなる人も多いかと思います。 私は最近は副業も始めたものの、10年来、フリーで翻訳の仕事をしているので 在宅ワークは今に始まったことではありません。 4月の初めは、取引先がテレワークに切り替えるためにゴタゴタしていたのか、 パタッとどこからも仕事が来なくなりましたが、 再び元に戻りつつあります。 先日、翻訳会社のコーディネーターさんからのメールに 「足腰に来ています。在宅ワークの方ってすごいですね」とありました。 通勤をしなくなるだけで足腰が弱るもの?と思ったのだけれど、 通常と勝手が違うので、ペースが崩れて座りっぱなしに なっちゃうのかもしれません…
今日はずいぶんあったかくなりました。 というより、日中は暑いと感じたくらい。 昨日まで、朝晩少し電気ストーブをつけていたので 身体がびっくりしています。 そう、身体の準備ができていないことに気づきました。 体温調節が上手くないというのは発達障害者によくあるみたいですが、 私もずっとそうでした。 汗をあまりかかないので、暑くなりはじめや、夏の暑い時期には 身体に熱がこもってしまって微熱が出たりもしていました。 それが、温冷浴をやるようになって、 自律神経の調子がよくなってきたのか、 だいぶ汗をかけるようになったのです。 今年はつい最近まで寒い日が続いていたので 温冷浴(さすがに冬はやる気がしない…
緊急事態宣言が出されて、在宅勤務になったり、 家にいることが増えた人も多いかと思います。 私は元々フリーランスの在宅勤務なので、 それほど大きな変化はありませんが、 今月は仕事が激減しそうな雰囲気です。 なので、自由な時間も増えました。 この時間を有意義に使おうと、速読の訓練などしています。 この期間、発達障害者が特に気をつけたいのは、生活のリズムが狂うこと。 通勤や通学で一日のスケジュールが決まっていると、 ある程度生活のリズムは保たれます。 それがなくなると、ヘタすれば夜更かし朝寝坊が当たり前になってしまいます。 ひと月そんなリズムが染みついてしまうと、 元の生活に戻ったときに大変です。 …
カフェイン飲料の好きな人は多いと思います。 1日に何杯くらい飲むでしょうか? 発達障害傾向のある人の中には、カフェインを摂ることで なんとか動けている人も少なくないのではないかと思います。 前にも書きましたが、発達障害者は血糖調節が悪く、低血糖を起こしがちです。 低血糖を起こすと、だるく、うつっぽくなるので、 眠くなったり、やる気がなくなったりします。 それを何とかしようとして、手っ取り早くカフェインを摂りたがるのです。 言ってみればドーピングのようなもの。 アドレナリンが出てくれるので、しゃっきりします。 でも、無駄にアドレナリンを浪費すると、 さらに低血糖になりやすくなるという悪循環に陥る…
自閉症スペクトラムの人間は変化が苦手だと言われています。 私も例にもれず、ルーチン大好きです。 そういえば幼稚園のとき、両親が共働きだったので、 バス停までの送り迎えは祖母がしてくれたのですが、 ある日、幼稚園からの帰りのバスがバス停に着いたら いつも待っているはずの祖母がいなかったのです。 それでパニックを起こして、たかが100メートルくらいの距離を 大泣きして帰った覚えがあります。 以前に少し書いていますが、大人になって、インドで長く暮らしたので、 物事が予定通りにいかないというのはずいぶん慣れました。 というか、銀行に両替に行ってもどれだけ時間がかかるかわからないわ、 電車は平気で10時…
新型コロナウイルスの対策として春休みが前倒しになって ドリルが飛ぶように売れていると聞きました。 オンラインで授業をしている学習塾もあるようですね。 政府の対策が適切かどうかというのはさておき、 ドリルやオンラインでの学習の方が実は合っていたと 気づく子どもや親御さんも増えたりしそうです。 どんな学習スタイルが合っているかというのは 本当に人それぞれだと思います。 私自身、自分に合った学び方がわかってきたのはごく最近です。 今でもいろんなことを勉強していますが、 最近はオンラインの講座が増えて助かっています。 講義を聴きながらノートを取るのが苦手なので、 動画であれば一時停止できるので助かるの…
前回、グルタミン酸が細胞のグルタミン酸受容体に結合すると、 カルシウムイオンチャネルが開いて細胞内にカルシウムが流入する という話を書きました。 それで、大量に流入したカルシウムを上手く排泄できないと 細胞死が起こるのですが、このチャネルが活性化するのを抑えてくれるのが マグネシウムなのです。 マグネシウムは一般的にはあまり重視されませんが、 ヒト体内のほとんどすべての酵素の活性化に関わっています。 カルシウムとマグネシウムはブラザーイオンと呼ばれていて、バランスが大切。 従来の黄金比率は2:1だそうですが、最近では1:1が理想的と言われています。 牛乳は、この比率が11:1なので、ものすごく…
以前、グルタミン酸は摂りすぎない方がいいという記事を書きました。 興奮性の神経伝達物質であるグルタミン酸は記憶や学習に必要です。 鎮静系のGABAに変換されるのですが、 グルタミン酸が過剰だとGABAへの変換が抑制されるとのこと。 発達障害者ではもともとグルタミン酸が過剰らしいので グルタミン酸をさらに摂るとGABAがますます減るわけです。 その他にもグルタミン酸がよくない理由があります。 グルタミン酸が細胞のグルタミン酸受容体に結合すると、 カルシウムイオンチャネルが開いて細胞内にカルシウムが流入します。 本来は、細胞内に入ったカルシウムは細胞外に排出されたり 小胞体に詰め込まれたりして、カ…
糖質のドカ食いは誰でもやりがちですが、 発達障害があると特にそうなるかもしれません。 発達障害者には血糖調節異常が見られることが多いらしく、 低血糖になりやすいという説があります。 それで、糖質制限をした方がいいという話になるのですが、 やみくもに糖質を減らしてもいろいろな問題が起こります。 糖質の代わりにエネルギーとなってくれる脂質やタンパク質が不足すれば かえって低血糖を招きます。 低血糖になる原因はさまざまで、ひとつではないかもしれません。 筋肉量が少なければ糖質の取り込みが悪くなって、 血糖値急上昇→インスリン大量分泌→低血糖となることもあります。 脂質の代謝に問題があれば、糖質を減ら…
この頃やけにメディアで「AIの時代」という言葉を目にするようになった気がしますが、個人的にもそれを痛感することの多かった一年でした。 私は10年来、フリーランスで医薬系の実務翻訳の仕事をしています。10年前に始めた当時は、IT分野ではすでに標準となっていた翻訳支援ソフトもまだ医薬分野ではほとんど使われていませんでした。 私は早いうちにTRADOSという高額な翻訳支援ソフトを買ったのですが、買ってはみたものの、TRADOSを使った案件自体がほとんどない、という状態がしばらく続きました。 翻訳支援ソフトって何に使うの?と思うかと思います。たとえば、マニュアルや報告書なんかは、改訂版が多くでるわけで…
発達障害の診断とアイデンティティについて、最後の第五段階です。 前回までの話はこちらを。 さらに、『壮年期のアスペルガー症候群』では、 最後の第五段階を「受容」としています。 ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか 作者:フィリップ・ワイリー 出版社/メーカー: スペクトラム出版社 発売日: 2018/07/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) 以下、拙訳:「自閉症当事者が最終的に自分自身を受け入れるとき、受容がアイデンティティの危機の終わりの印となります。このプロセスの一環として、内面にある否定的な信念を取り除き、自分が活用できる明らかな「天賦の才…
発達障害の診断とアイデンティティについて、今回は第三段階です。 前回までの話はこちらを。 さらに、『壮年期のアスペルガー症候群』では、 第四段階を「抑うつ」としています。 ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか 作者:フィリップ・ワイリー 出版社/メーカー: スペクトラム出版社 発売日: 2018/07/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) 以下、拙訳:「抑うつは正常な反応で、古い自己アイデンティティの喪失とその変化が将来にどのような影響を及ぼすかについての不安に対して生じます。 『自閉症スペクトラム障害の確定診断を受けた後、抑うつ状態の日々が続きま…
前回の続きです。 発達障害の診断とアイデンティティについてのこれまでの記事はこちらを。 引き続き、『Very late diagnosis of Asperger Syndrome』では、 第三段階である「取引」を次のように説明しています。 以下、拙訳:「取引は回避の別の方法で、たとえば『何か特定のことをすると誓ったら、私に起こっている変化を避けられるだろうか?』というように機能します。 人生の遅くに診断を受けた自閉症スペクトラム障害当事者は自閉症的傾向のある自分を認めるというパラダイムシフトに抵抗することがありますが、たとえば、次のような取引を行います。『今人生を終わりにしたら、起こっている…
あれこれ忙しく、更新が滞っている今日この頃。 前々回、壮年期の発達障害の診断はアイデンティティの危機を 伴うことがあると書きました。 前回お伝えしたのは、その第一段階について。 『壮年期のアスペルガー症候群』で説明されている第二段階は「怒り」です。 ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか 作者: フィリップ・ワイリー,吉濱ツトム解説,河瀬真那 出版社/メーカー: スペクトラム出版社 発売日: 2018/07/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 以下、この本の該当箇所の拙訳: 「第二段階は怒りです。そのため、多くの人たちに…
前回、壮年期の発達障害の診断はアイデンティティの危機を 伴うことがあると書きました。 診断前後の心理的な過程の第一段階は、否認です。 『壮年期のアスペルガー症候群』では、 新たなアイデンティティを受け入れる過程の第一段階を 次のように説明しています。 ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか 作者: フィリップ・ワイリー,吉濱ツトム解説,河瀬真那 出版社/メーカー: スペクトラム出版社 発売日: 2018/07/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 「第一段階はショックと否認です。その情報が受け入れるにはあまりにも苦痛なため…
この頃またNHKで発達障害特集番組がいろいろ放映されています。 発達障害はだいぶ周知されるようになりましたが、 テレビを観て自分にも発達障害があるのではないかと 疑う人も増えているのでしょうね。 若くても発達障害の診断を受けることは大変ですが、 年齢がある程度いってからだとなおさらです。 自分が発達障害を抱えてきたのだとすると、 今までの人生で起こった出来事の解釈が違ってくるからです。 私自身も、十数年前に34歳でアスペルガー症候群の診断を受けています。 (診断経緯はこちら) 自ら診断を求めて検査を受けに行ったので、 ショックよりも、生きるのが大変なのは自分の努力不足ではなく、 発達障害のせい…
iherbなどでアメリカ製のサプリメントを買ったことのある方はわかると思いますが、 アメリカ製のサプリって、ものによってはやけに大きくて、 飲みにくいものがあります。喉に詰まらせてしまったり。 そんな悩みを解決するグッズを今さらながら知りました。 サンクラフト 薬の錠剤カッター 出版社/メーカー: サンクラフト メディア: ヘルスケア&ケア用品 この商品を含むブログを見る 使い方はシンプルで、錠剤を置いて、カッターの付いた蓋を下すだけ。 これですんなりサプリメントが真っ二つに切れます。ものの数秒。 ただ、切った部分はポロポロと崩れてくるので、 口に入れたらさっさと飲み込まないと溶けだしてきます…
前回の続きです。 では、マインドフルネスを人に勧めたいかというと、 確かに有用だけれど、発達障害がある場合は注意も必要かと思います。 マインドフルネスはGoogleが取り入れたことで有名になりましたが、 もともとは仏教の瞑想法だったものが宗教色が薄くなっています。 私は最初からヴィパッサナー瞑想をやったので、 最近のマインドフルネス瞑想についてはあまり詳しくないのですが、 本をいくつか読んでみたところ、方法はいろいろのようですね。 ただひとつ、気になったのは、「気づき」ということはどの本でも 繰り返し書かれているんですが、その気づいたことに対して 「平静さ」を保つことの重要性については それほ…
この頃はマインドフルネス瞑想が流行っているようですね(もう下火?)。 私もずっと瞑想をやっています。 私がやっているのはヴィパッサナー瞑想というもので、マインドフルネスの一種です。 ヴィパッサナーの10日間のコースを初めて受けたのはもう四半世紀も前。 友人がコースに参加したので、その話を聞いて興味本位で受けました。 軽い気持ちで行ったので、きつかったこと(≧◇≦)。 何しろ、10日間、先生への質問以外は話をできず、 お昼以降は夕方の軽食(初心者のみ)だけ、 休憩は入るものの、合計で10時間以上座りっぱなしです。 まあ、私は出来の悪い人間なので、1回コースに行っただけで 意識が変わるはずもなく、…
発達障害と栄養の問題の関係を知って取り組むようになってから早4年。 その間、分子栄養学、オーソモレキュラー療法について 本もいろいろ読んだし、講座もいくつか受けて資格も取りました。 自ら栄養療法に取り組んで、誰でもが通るように数々の失敗もありましたが、 現在進行中でまだまだ勉強中です。 最近読んだ『発達障害は食事でよくなる』という本は、 診断名ではなく、発達障害の各症状と 特定の栄養素の不足を結びつけているところが目からウロコでした。 発達障害に共通する栄養トラブル、低血糖、腸や炎症の問題など ひと通り抑えてあるし、改善法も書かれています。 また、出産時のカンガルーケアや完全母乳が発達障害の一…
偶然目にした次の記事。私のツボにはまったのは、表題の部分ではなく、 次の記述でした。 「以前にインドの小学校で、日本式の運動会がおこなわれたことがある。その際、皆が一斉にジャンプする“大縄跳び”が、どのクラスも一回も跳べなかったのだ。」 思わず、ぷはははは。 インドで過ごした時間がずいぶん長かった私にとっては、 跳べなさそうというのがありありと想像できるのでした。 たぶん、世界で最も大縄跳びが苦手そうな民族のひとつではないかと。 もちろん多民族・多宗教ということもあるけれど、 インド人のバラバラっぷりといったら、日本とは正反対。 今でもモダンな人たちを除いては同カースト内での結婚が多いだろうか…
先日、テレビをつけたら某番組でマグネシウムの重要性を取り上げていました。 番組の実験では、スタッフが3時間無言でひたすら計算問題に取り組み続けたところ、 尿中のマグネシウム排泄量が増えていました。 つまり、ストレスによってマグネシウムが失われたのですね。 マグネシウムの大切さってあまり言われることがありませんが、 実は生体内の300種類以上の酵素反応の補助因子として作用し、 ほとんどの酵素の活性化に関与しています。 エネルギー代謝、核酸・タンパク質代謝、神経興奮、 血圧コントロール、ホルモン分泌など、さまざまな生理機能に必要とされます。 カルシウム不足を気にする人は多いですが、 最近はマグネシ…
自閉スペクトラム症(ASD)の当事者は腸内環境が悪いことが多いそうですが、 腸内細菌叢移植療法で自閉症の症状が改善したという論文があります。 腸内細菌叢移植療法とは、健康な人の腸内細菌叢を移植するものです。 腸内細菌叢は腸内フローラ(花畑)とも呼ばれますが、 細菌の種類が多様であるほどいいと言われています。 実際に顕微鏡で見ると、いろんな植物が咲いているお花畑のように見えるそうです。 セロトニンは90%が実は腸でつくられているという話もありますし、 そのほかにも腸内細菌によってつくられる物質はたくさんあります。 脳腸相関といって、ストレスを感じるとお腹が痛くなるように、 脳と腸は大きく関係して…
朝晩だいぶ涼しくなって、夜も寝苦しくなくなりましたね。 私はクーラーが苦手なので、30度の除湿の設定でかけても 夜中に寒くて目が覚めてしまいます。 タイマーをかけると今度は途中で暑くて目が覚めてしまうし。 結局は、窓を開けて扇風機をつけて寝るというのがいちばんマシという結論。 そんなわけで、夏のあいだは寝不足になりやすいのですが、 それと同時に久々に「やらかし」がありました。 お墓参りに行こうとして、内房線の木更津に行くはずが 気がつけばなぜか外房線の茂原(^^;)。 ちゃんと調べて乗ったはずなのに、おかしい…。 と思いましたが、どうやら向かいに止まっていた電車に間違えて飛び乗って、 運よく座…
冬季うつというのはよく耳にします。 冬の日照不足によって起こる季節性感情障害です。 ところが最近、夏季うつという言葉も聞くようになりました。 夏季うつとは、夏バテの症状に精神的な不調を足したようなもの。 女性は男性の3倍、夏季うつになりやすいとか。 確かに、外の暑さとエアコンの効いた室内との温度差から 体調を崩しやすいのは女性です。 うつ症状が出る背景には、そういった温度差や冷たいものの摂りすぎから 自律神経をおかしくすることがあるのだろうと思います。 冷房で身体が冷えた後は、せめて夜は熱い湯船につかるなどして バランスを取り戻したいところです。 特に、発達障害者は汗をあまりかけずに体温調節が…
このところ久々に立て続けに映画を観てきました。 この頃はなぜかいつもインド映画になってしまう。 だって見逃すとテレビでやらないから。 1本目はこちら。 歌ったり踊ったりの定番マサラムービ―ではなくて、アートムービー系の作品。 「格差恋愛」がテーマのようだけれど、恋愛というよりは 女性の立場だとか根強いカーストの問題だとか、社会問題の方が目につきます。 舞台になっているムンバイは実際に私も数回長期滞在したことがあるので 人々の暮らしぶりはよくわかります。 現地の古典音楽を習うために通っていたんですが、 低所得者の多いクリスチャンが住む地域にワンルームの部屋を格安で借りて、 いわゆるゲーテッド・コ…
吉濱ツトムさんの『今ひきこもりの君へおくる 踏み出す勇気』を読みました。 今ひきこもりの君へおくる 踏み出す勇気 作者: 吉濱ツトム 出版社/メーカー: ベストセラーズ 発売日: 2019/08/02 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る この本の最初の方に「ひきこもりチェック診断」というのがあります。 やってみたところ、30項目のうち、「はい」が11項目。 5つ以上「はい」があると要注意なのだそうですが、 まあ、家で仕事をしているし、出不精なので、 ひきこもりに近いといえばそうなんだろうと思います。 でも、そうした因子がありながら今までの人生でひきこもることはなかっ…
先日、片づけをしていたら古いメモ帳が出てきて、 その中に「アスペルガー症候群当事者としての心得」なる メモ書きがありました。 たぶん、診断を受けてからそう時間のたっていない頃だと思うので、 十年以上は前のことだと思います。 自分で書いたのにすっかり忘れていた「心得」なるものは 次のようなものでした。 ・他人に理解されることを期待しない ・自分を外人か異星人だと思う ・孤独を楽しむ ・一人の時間を大切にする ・正直であることを誇りに思う ・自分の世界を守り、育てる ・自分の世界を無理に他人と分かち合おうとしない ・考えすぎのときは血糖値が下がっていないか注意する ・無理に人づきあいをしない ・人…
ここのところ、どうも調子が悪い、しんどくてたまらないと思っていたら、 微熱があることに気づきました。 急に暑くなって、身体がついていっていなかったようです。 ちょっと前から温冷浴をしていたので、 30度くらいまでは体温調節ができていたのですが、 急に35度を超えるようになって、気がつけば、あまり汗をかいていませんでした。 温冷浴もサボり気味だったし。 熱中症にならないように、暑いときにはクーラーを使いましょう とは言われていますが、クーラーを入れても、 なんだか身体の中が熱くて仕方がない。 冷たいものを飲んでも、食欲がなくなるばかりでしんどさは変わらない。 急な気温上昇に慣れるためには、運動を…
発達障害のある人は、聴覚過敏があることが多いですよね。 それから、騒がしい場所では会話が聴き取りづらかったりもします。 私もそうですが、携帯電話も苦手で、外ではイヤホンがあればなんとかなりますが、 以前に駅でかかってきたときに、出たのはいいものの全然聴き取れなくて 「すいません(汗)。聴こえないのでこちらからかけ直しま~す」 と早々に切ってしまったことがあります。 よく皆、外で電話できるなあと思います。 それはさておき、この聴覚過敏はビタミンB6不足と関連があるそうです。 厚労省関連サイトにも「乳児が十分なビタミンB6を摂取できないと、 刺激に敏感になったり、極度の聴覚過敏やけいれんを引き起こ…
大島真寿美さんの『渦』が直木賞を受賞したそうですね。 私は文学ファンってわけではないけれど、文楽ファンなので、 ちょっと前に読みました。 この頃は小説を読む時間がほとんどないので、 物語の世界にとっぷり浸ったのはずいぶん久しぶり。 5月にちょうど国立劇場で、この小説の主題になっている 『妹背山婦女庭訓』っていう演目が上演されていたので その世界にとっぷり浸ろうかと、観に行く前に読んだのです。 『妹背山婦女庭訓』は文楽や歌舞伎でよく上演される名作中の名作。 浄瑠璃作者といえば近松門左衛門が有名ですが、 私は近松ものはドロドロしすぎていて今ひとつ好きになれず、 『妹背山』のような話の方が好みです。…
ササニシキって、若い人はもしかして知らないでしょうかね。 昔は人気があったのに、気がつけばすっかり見なくなりました。 何で急にササニシキの話題をもち出したかっていうと、 実は、ササニシキは、コシヒカリやひとめぼれよりも 血糖値の上昇が若干緩やかなんだそう。 それで最近気になっていたんです。 ここで何で血糖値云々なんて言い出すのかわからないという人はまずはこちらを。 お米の70%はデンプンで、デンプンはアミロースとアミロペクチンという 成分で構成されています。 実は、お米によってこの構成比率が違うのだそうです。 アミロペクチンが多いほど、もちもちとした触感になります。 もち米がその代表でアミロペ…
発達障害の諸症状を和らげるフラワーエッセンス~人との接触が苦手
先日、1年ぶりにオーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンス のワークショップに参加してきました。 私がこのフラワーエッセンスに出会ったのはもうかれこれ十数年前。 それについてはこちらを。 この日のワークショップはメンタルヘルスがテーマ。 メンタルヘルスとひと口に言っても、 バーストラウマから更年期まで、多岐にわたる内容でした。 その中で、発達障害も取り上げられました。 自分でこれまで使ってきても実感しているのですが、 発達障害の諸症状に対しては、 長期にわたって繰り返し使用する必要があるそうです。 このブログは、前述のフラワーエッセンスの記事へのアクセスが ダントツに多いのですが、やはり皆さ…
最近読んだのが、この本。 「がん」では死なない「がん患者」 栄養障害が寿命を縮める (光文社新書) 作者: 東口高志 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2016/05/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る がん患者の死因のうち、8割近くはがんそのものではなく、 感染症で亡くなっているそうです。 著者によると、感染症にかかるのは免疫機能が低下しているからで、 それは栄養障害によってもたらされるとのこと。 実は私も両親ともがんにかかっています。 母は、抗がん剤の副作用でものがほとんど食べられなくなって、 やせ細ったまま亡くなりました。 父は、やはり抗がん剤の副作用がき…
先日、民放の医療系エンタメ番組で低血糖が取り上げられていました。 私が低血糖症について知ったのは3年半ほど前ですが、 まだまだ知らない人が多いかと思います。 食後の異常な眠気やだるさ、やる気のなさは 実は低血糖が原因だったりすることもあります。 まだ一部の医師しか知らないので、 間違ってうつ病と診断されることもあるのです。 NHKで血糖値スパイクが取り上げられて、 空腹時血糖値が正常でも食後血糖値が跳ね上がってしまうことがある ということが知られるようになりましたが、 ついに低血糖もテレビで取り上げられるとは。 周知される日もそう遠くはないかもしれません。 私もかなりの低血糖。 食事の仕方に気…
食事というのは誰にとっても大切ですが、 脳がスムーズに働かないことの多い発達障害者はなおさらです。 でも、発達障害者は胃腸の悪いことが多く、 タンパク質をしっかり摂った方がいいとわかってはいても、 消化力が落ちていて食べられないことがあります。 そんなときには何を食べたらいいでしょう。 お粥やうどんで済ませたくなりますが、 炭水化物オンリーというのは血糖値がバーンと上がりやすく、 その結果、低血糖になりやすいので、避けたいところです。 そういう場合には、ボーンブロスがおススメです。 骨付きの肉や魚を野菜と一緒に煮込んだスープですが、 煮込む時間はかかるけれど、炊飯器でも作ろうと思えばできるので…
最近思うのは、発達障害という診断を受けたことで、 あるいは、発達障害があるかもしれないと気づいたことで、 その後の人生がどうなっていくかは、 発達障害という枠組みを使ってどんな人生を送りたいかが重要だということ。 幸か不幸か、「発達障害」なんて概念が知られてきた時代に 人生の半ばにしてその問題に気づいた場合、 無視することもできるし、 自分の特性をよく知って生き方を再構築することもできるし、 自分は不幸だと言って世の中を恨むこともできるわけです。 すべて自分の選択次第。 私の場合は、十数年も前に新聞記事でアスペルガー症候群について知って 自ら診断を求めに行ったのだけれど、 最初のクリニックでは…
5月に入ってあったかくなりましたね。 というより、暑いくらいの日もあります。 以前は急に気温が上がると、体温調節が上手くいかずに 身体に熱がこもってしまって大変でした。 暑くなり始めにはあまり汗がかけないのです。 夏にも、日中は微熱が出ることが多く、 夜になって気温が下がると体温も下がってくるという まるで変温動物のようでした。 それが、数年前に温冷浴を体温調節ができるようになると聞いて 試してみたら、だいぶ汗がかけるようになりました。 温冷浴は自律神経を整えるらしいので、 それで体温調節もできるようになるんでしょうね。 温冷浴、こちらにやり方が載っていました。 あまり汗をかかなくて熱がこもり…
たまには雑記。 先日、都心に出たついでに東京ステーションギャラリーで ルート・ブリュック展を観てきました。 初めて知ったフィンランドの作家です。 なんとなく気になって行ってみたのですが、大当たり。 陶板画などの独特の作風ですが、色味といい、素晴らしい。 陶器ならではのあたたかさですね。 入口にいきなりこんな作品があって、見入ってしまいました。 パッチワークのよう。 こんな蝶の連作もありました。 型を使って作っているそうです。 私は、どちらかというと後期とは全然違う初期の作品の方が好きでした。 この色合いがたまりません。 ピンぼけしているけれど、「ノアの箱舟」です。 ちゃんと動物も載っています。…
最近は栄養療法に取り組んでいる発達障害の人も増えてきているようです。 「○○と○○で良くなった」とか「栄養療法ってやっぱりインチキ」とか いろんな声があるかと思います。 私自身、3年前半ほど前に取り組み始め、講座などでも勉強するようになり、 これまでの体験から、それほど単純なものじゃないと思うようになりました。 栄養療法とひと口に言っても取り組み方や考え方はいろいろあります。 「分子整合栄養医学」や「オーソモレキュラー療法」などとも言いますが、 ただサプリメントで足りない栄養を補えばいい、という単純なものではありません。 個体差を考えるのが基本なので、 タンパク質と鉄さえ摂ればいいというような…
発達障害者には血糖調節異常がよくみられるというのは 分子栄養学関連の本に書いてあったり講座で言及されたりしているのですが、 単に臨床的な経験からの見地のようで、 それがどういう理由で起こるのか、ずっと疑問に思っていました。 もしかしたら、チラッと説明されているのを流して読んじゃったり 聞き逃したりしたのかもしれませんが。 でも、昨日とある本を読んでいたら、その機序が説明されていました。 タンパク質分解酵素の一つにDPP-IVというのがあります。 発達障害者ではこの酵素の働きが不十分なために、 牛乳に含まれるカゼインがアミノ酸になるまで十分に分解されず、 その途中のカソモルフィンというペプチドま…
発達障害者は過剰な糖質は摂らない方がよいということを 以前に書きました(定型発達でもよくないと思うけど)。 では、糖質制限ってどの程度やればいいんでしょう? 糖質制限の本はたくさん出ていますが、そのほとんどが 糖尿病患者向けかダイエットを目的とした本です。 糖質制限食は「プチ」「スタンダード」「スーパー」と 厳格さに段階がありますが、 機能性低血糖症を改善することを目的として糖質制限をする場合、 あまりきつい糖質制限はやらない方がいいでしょう。 特に、消化吸収が悪い場合は、タンパク質や脂質を増やしても あまり吸収されないと、かえって低血糖になってしまいます。 また、副腎疲労がある場合も、厳格な…
自閉症スペクトラム圏内の人間であれば 人生の中で少なくとも一度や二度はいじめに遭ったり 仲間外れになったりする経験をしたことがあるかと思います。 ない人もいるかもしれませんが、大多数はあるでしょう。 そうした経験から、集団の中で生き延びるために 自分なりに無意識に生存戦略をとっていることがあります。 私にも知らず知らずのうちに染みついていた戦略がありました。 それを戦略などと意識したこともなく、 いつの間にかそうした行動を取っていたのです。 数々の職場を転々としてきましたが、 まあ、もちろんのこと、居心地のいい職場なんてなかったです。 そもそも集団行動が苦手だったので。 長いこと海外と日本を行…
発達障害のある人が「普通になりたい」と言うことがよくあります。 実をいうと、私は「普通になりたい」と思ったことがないのです。 発達障害なんて概念が広まるずっと前から生きてきたので(笑) 自分がおかしいのではなく周りの方が変なんじゃ?と心の中では思っていたし、 普通であることから少しでもはみ出すことを病的に怖れる家族に育ったので 反抗心からか、普通というものをバカにしていた時期もありました。 「発達障害者は30を過ぎると急に発達する」という俗説が あるとかないとか聞いたことがありますが、 確かに私も、30を過ぎたあたりから急に発達したような気がします。 というか、「社会」というものが意識できるよ…
発達障害者の栄養不良でよく指摘されるのが鉄の不足です。 最近、一部の当事者や関係者のあいだで栄養療法が話題になっているようで、 特に、ある精神科医の著書が参考にされているようです。 私も読んでみたのですが、鉄のサプリメントとしてキレート鉄が奨められていました。 キレート鉄というのは、鉄イオンをグリシンというアミノ酸で挟んで 吸収しやすくしたもので、胃がムカムカしにくいそうです。 フェロケルなどのキレート鉄のサプリはiherbでも入手できるので 私もずっと飲んでいました。 ただ、オーソモレキュラー療法を勉強しているうちに最近知ったのですが、 キレート鉄の吸収経路は普通の鉄とは異なるらしく、 また…
前回はACON社製の血糖測定器で実際に血糖を測定したお話をしました。 何でそんなことしてんの?糖尿病?と思った方は、こちらから読んでみてください。 やっぱり予想通り、糖質が多い食事をすると血糖値スパイクを起こしていたので 夜間低血糖を起こしているんじゃないかと気になって、 14日間連続で血糖値を測定できるFreeStyleリブレという機器を買ってみました。 夜間低血糖については、以前にちらりと書きました。 FreeStyleリブレ、糖尿病の人は保険適用となるそうですが、 もちろん私は自費で購入しなければなりません。 Amazonでも買えて、読取装置とセンサーがそれぞれ7000円ちょっとします。…
引き続き、血糖管理の話です。 何の話?と思う方はこちらをまずどうぞ。 じゃあ、いったい、低血糖になっているかどうかって どうしたらわかるのかって話になると思います。 正確に知るには、5時間糖負荷検査というのを受ける必要があります。 75gのブドウ糖が含まれた液体を摂取して、30分おきに9回採血して血糖値をみます。 これは、保険適用外なので、1万5千円くらいかかります。 うーん、そんなに高いとね~。そこまで具合悪いわけじゃないし、 糖質制限してそれなりによくなってきたし。 忙しい中、半日潰してまで受けに行くのもね。 そう思って検査は受けずにきました。 自己血糖測定器というものも今では入手できるの…
前回まで、発達障害と血糖調節異常の関連と、血糖管理についてお話してきました。 今回はその続きです。 低血糖にならないためには、栄養がきちんと吸収されることが必要ですが、 それを妨げるのが腸内環境の悪化。 そして、発達障害者は腸内環境が悪いことが多いという見方があります。 『発達障害の子どもが変わる食事』という本によると、 自閉症の子どもは小麦に含まれるグルテンと 乳製品に含まれるカゼインの悪影響を受けやすいそうです。 タンパク質を分解する酵素の働きが十分ではないので、 グルテンやカゼインを完全に分解できないのだとか。 そうすると、グルテンがグルテモルフィンという物質に、 カゼインがカゾモルフィ…
発達障害者の血糖管理~糖質を減らしてタンパク質と脂質を増やすには
発達障害傾向のある人は血糖値の急な変動に気をつけた方が よいことを前回書きました。 じゃあ、糖質を単に減らせばいいのかというと、 そういうものでもなく、ヘタなやり方をするとかえって低血糖になることもあります。 糖質を減らす代わりにタンパク質や脂質を多めに摂ることが必要ですが、 女性や痩せている人はタンパク質の消化能力が低く、あまり入らないこともあります。 菜食の友人にタンパク質摂取の大切さを話したところ、 「お肉食べるとお腹壊す~」という答えが返ってきました。 なぜお腹を壊すかというと、タンパク質の消化酵素が不足しているからです。 タンパク質の消化酵素も実はタンパク質からできています。 つまり…
機能性低血糖症っていうものがあるのを聞いたことがあるでしょうか。 実はこれ、発達障害と関係があるんです。 『発達障害の治療の試み』という本には、「発達障害者は多くの場合に血糖調節能力に 以上があることを確認している」と書かれています。 低血糖というと、一般的には糖尿病薬の効き過ぎでなるものと考えられていますが、 血糖調節能力に問題があることから低血糖になる場合があります。 それが機能性低血糖症と呼ばれるものです。 オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)では、発達障害だけでなく、 うつ病やパニック障害も低血糖が原因であることが多いと言われています。 私も自分が低血糖になりやすいということは昔から…
先日、またインド映画を観てきました。 最近は映画を観に行くとなるとインド映画ばっかりのような気がするけれど、 それは単に、見逃すとテレビじゃ放映されないからです。 観たくてもそのうちにテレビやオンデマンドで放映されそうな映画は 後回しになって結局観そびれています。 でも思えば、20代の半ばくらいまでは小難しいアートムービーしか観なかったのに 今ではハリウッド映画も楽しめるようになったのは、 インド映画を観るようになってから。 この作品も典型的なマサラムービーで、笑いあり、涙あり、踊りあり。 それにしてもインドの男優はすごいですね。 女優はすっかり顔ぶれが変わっているのに、 主役のサルマンは昔と…
発達障害者には栄養不足がよくみられることも 最近では知られてきました。 どんな栄養素が必要で何が必要でないのか、 それを正確に知るには血液検査が必要です。 オーソモレキュラー療法(分子整合栄養医学)クリニックで そうした検査や食事指導、サプリメント処方などを 受けることができますが、やはりお金がかかるため、 興味はあっても続ける自信がないという方もいるかと思います。 でも、なんと、5歳までの子どもをもつお母さんと 発達障害を疑われている12歳までのお子さんに、 1年間無料で栄養素補充のためのサプリメントを提供している 機関があるそうです。 血液検査代や診察代は自己負担だそうですが、めったにない…
最近は、オーソモレキュラー療法(分子整合栄養医学)に興味をもって オンライン講座などで細々と勉強しているんですが、 単にサプリメントで栄養を補うっていう療法ではなく、 実に複雑で、何を摂らないかという考えも大切だということがわかりました。 う~ん、そうだったのかーということがしょっちゅう。 先日も、発達障害者はグルタミン酸をあまり摂らない方がよいということを知って 目からウロコでした。 まあ、添加物として使われている化学調味料が身体によくないというのは 誰でも聞いたことがあるかと思います。 でも、グルタミン酸って天然の物質で、昆布やトマト、チーズ、小麦粉 なんかにも含まれています。 グルタミン…
私は子どものころ、母親から「この子はうんとかすんとかしか言わない」 と言われていました。極端に無口な子どもで、「日曜日、どっか行きたい?」 と訊かれても、「別に」としか答えない可愛げのない子どもでした。 今思えば、子どものころに私が生きるのが大変だと感じていた理由のひとつは 言葉が上手く出ないことだったような気がします。 自分の感情を言葉で表すのは今でも得意ではありませんが、 当時は必要なことを話すのすら大変でした。 それはまるで、外国語を話すようなものだったのかもしれません。 バイリンガルでもない限り、自分の言いたいことを淀みなく 外国語でスラスラと言える人はほとんどいないでしょう。 たいて…
家族というのは仲良くないといけないんじゃないかという サザエさんコンプレックスみたいなのが昔からありました。 うちの家族というのは子どものころからまとまりがなく、 一応は家族旅行みたいなものもあったのだけれど、 みんなで仲良く一緒に行動するというようなものではありませんでした。 母は「お母さん、疲れちゃったからホテルで休んでるわ」 と言って一人でホテルに残り、 家族の一人は自分の興味に任せてさっさと先に歩いていくかと思えば、 別の一人はずいぶんと後ろをのんびりと歩いてくる。 いちばん協調性のある別の一人は、受動型アスペでボヤっとしている私の手を取って、 「あんたはアタシと一緒に来るの!」とせめ…
自閉症スペクトラム当事者は自分と他人の境界があいまいだということが よく言われます。 そのせいで、他人は自分とは違う価値観をもっているということが 想像できなかったり、人はそれぞれ考えが違って当たり前なのだから それを言葉にしなければ伝わらないということがわからなかったりします。 それでコミュニケーションに食い違いが出て、わがままで頑なに思われたり することもよくあります。 その一方で、他者と上手くやっていくべく必死に努力してきた場合、 相手の気持ちを理解することばかりに集中してしまい、 自分の気持ちがわからなくなることがあります。 わからなくなっていることに気づいてすらいないこともあるのです…
www.earth-garden.jp 1月19日(土)、20日(日)の2日間、 代々木公園で開催されるアースガーデンというイベントに タロット教室の先輩方と参加します。 災害復興支援のチャリティーで、15分1000円~と特別価格になっています。 タロットリーディングのみですが、この機会にどうぞ。 ベテランの先輩方のリーディングも1000円から受けられます。 午前中は比較的空いているので、待つことなく鑑定を受けていただけます。 今回で3回目の参加となりますが、 ほかにもいろいろなお店が出ていて、とても賑やかですよ。 休憩時間に見て回るのも楽しみです。 明日は天気もよさそうです。 温かい恰好で、…
これまでにいろいろ学んできたことを組み合わせて、 ホリスティックカウンセリングを始めました。 セッションはタロット、西洋占星術、フラワーエッセンスを中心に行いますが、 発達障害についても、私に答えられることであれば、お答えします。 「ホリスティック」と名付けたのは、心・からだ・魂のバランスを 重視しているからです。 心や魂に焦点を合わせて、進む方向がわかり、やる気になっても、 身体が伴わなければ実現は難しいですよね。 そのため、カウンセリングではハーブやサプリメントを使った 心身の改善や生活習慣の見直しについてもお話します。 また、タロット(補助的に数秘術と占星術を用います)のみとなりますが …
先日、栄養療法のオンライン講座のビデオを観ていたら、 GABA強化にはバレリアンのサプリメントがいいという話がありました。 バレリアンといえばまず思い浮かべるのが不眠によいということで、 匂いが強烈なのであんまり進んで飲みたくなるハーブではありませんでした。 どういうふうに臭いのかというと、イソ吉草酸という成分が入っているのですが、 これは臭い靴下からも検出されるものなのだそうです。 要は、臭い靴下の匂いです(笑)。 GABA(γアミノ酪酸)の代謝に関係するというのは 確かメディカルハーブの授業でもやったなあと思って改めて調べてみたら、 いろいろなことがわかりました。 GABAは抑制性の神経伝…
2019年が始まりました。 いつもなら4日には仕事を始めているのですが、 今年はいつもよりゆっくりして、仕事始めは明日です。 いつもより長くとった休みもあっという間でした。 大掃除や模様替え、今勉強中の占星学や栄養療法の オンライン講座のビデオを観たりして忙しかった。 とはいえ、ここ数年定番の年始の行事もしっかりやりました。 まずは初詣。 人混みには行きたくないので、秩父の小さい神社に行っています。 小さいとはいえ、知る人ぞ知る金運パワースポットらしく、 観光バスも来ていたりします。 この神社に初詣に行くようになって5年以上経ちますが、毎年着実に年収はアップ。 今年もがんばりますので、神様、ど…
今年もあと数時間で終わり。 今年は我ながらがんばったと思います。 翻訳書も出せたし、ハーブの試験も合格したし、 2年にわたるタロットの講座も無事終了。 その他にも勉強中のことが多々あって来年も引き続きがんばりモード。 若い頃には無理だったこんながんばりができるようになったのも 身体が整ってきたおかげ。 身体が整えば、発達障害者特有の偏った才能が活かせるようになる というのも実感しつつあります。 だから、みなさんもあきらめないで。 来年は新しいことを始めるべくちょっとずつ準備中。 ここ2年ほど、あれこれ勉強してきたことがおぼろげにまとまりつつあります。 興味のあるものをただ勉強していただけのよう…
早くも今年も終わろうとしています。 あれこれ書こうと思っていることはあるのに、忙しくてちっとも書けていません。 さて、年末は忘年会に参加された方も多いことと思います。 私は自営業という仕事柄、義務的に飲み会に参加しなければならないようなことは めっきりと減りました。 少人数なら楽しめるのですが、大人数になるとどうしても あちこちから声が聞こえてきて話がよく聞き取れなかったり どこのグループの会話に入ったらいいかわからずに独りぽつねんとしてしまう という、「アスペルガーあるある」になってしまうので 今ではあまり顔を出すことはありません。 とはいえ、よく考えたら、20代の頃はよく飲み会に出ていまし…
サプリメント摂取をするようになって早3年が経ちました。 糖質制限と併せて、体力の改善、いや、人生そのものの改善に だいぶ役立ちましたが(だって身体が資本だから)、 かなりの試行錯誤もしてきました。 個体差によって必要な栄養素やその量は異なるので、 ある人が摂って効いたからといって、 必ずしもそれが自分にも当てはまるとは限らないからです。 あれがいい、これがいい、と聞いて飲んでみたけれど、 ちっともよくならなかった、かえって調子が悪くなった、という場合もあります。 栄養療法を本やオンラインの講座で勉強するようになって、 ずいぶん間違った摂取の仕方をしてきたことにも気づきました。 たとえば、女性は…
少しヒマが出てきたので、またインド映画を観てきました。 www.youtube.com なんでこの映画を観たかったのかというと、 私はちょっと前まで20年来、インドによく行っていたのですが、 ナプキンの値段の高さはよく知っていたからです。 この映画は実話に基づいていて、主人公の男性は 市販のナプキンが高価で買えずに汚い布を代わりに使っていた妻のために 安価なナプキンを作ることに全力を注ぐのですが、 この男性がナプキン作りを始めた2001年当時で55ルピーというのは 日本の物価の感覚でいえば1000円ちょっとくらいだったでしょうか。 8個入りくらいだったかな。 今でこそ、薄いナプキンも現地では手…
私には、自分にないものばかりを数えあげてしまう癖がありました。 自分にはこれがない、あれがない、あんなところが欠けている、 誰々さんのようにはできない、なんて。 たぶん、発達障害のある人間であれば、多かれ少なかれ皆そうでしょう。 自分の至らなさを個性と肯定できるのであれば、 あるいは、それを個性と周りが受け止めてくれる環境にあれば、 自分に発達障害があることに気づきもせず、 「そんなの、個性でしょ~」と言っていられるのだと思います。 私が発達障害の診断を受けたのは34歳のときですが、 それまでも、子どものころから家族に理解されなかったことや 自分のやりたいことを応援してもらえなかったことで、 …
天才と発達障害の関連性は指摘されているけれども、 天才というのはごくごく一部に過ぎないし、 「天才=発達障害」というわけでは必ずしもないのだと思います。 誰しも何かしらの才能はあっても、天才というのはやはり違うのだと 先日、久々に天才を知ってあらためて思いました。 天才というのは、己の天分を早々に見極めて、 その道を究めることに何の迷いもない人のことなのかなと。 そのまますくすくと、天賦の才を発揮していってほしいものです。 単に上手いだけじゃなくて心底から情熱が感じられるのは素晴らしいですね。 小手先の音楽はいくら上手くてもつまらないから。 迷いに迷って、20年以上取り組んでも大してものにもな…
秋もあっという間に終わってしまいました。 いちばん大好きな季節なのに、忙しくてほとんどどこにも行けなかったような 気がしていましたが、その割には合間を縫ってちょこちょこ美術館に行っていました。 まずは茅ケ崎市美術館で小原古邨展の後期。 前期はガラガラだったのに、後期はチケット買うのに列ができていました。 いったいどうして?と思ったら、Eテレの『日曜美術館』で 取り上げられたことがきっかけのようです。 私は、好きな場所は空いている美術館、嫌いな場所は混んでいる美術館というほど 人の多い美術館が嫌いなので、平日に行かなかったのは大失敗でした。 でもまあ、後期にしか展示されない、お目当ての蓮の花の絵…
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