小町蘭 さん プロフィール

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小町蘭さん: 小町蘭の小説ブログ
ハンドル名小町蘭 さん
ブログタイトル小町蘭の小説ブログ
ブログURLhttps://ameblo.jp/komachi-ran/
サイト紹介文リメイクした小品を載せています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供10回 / 2日(平均35.0回/週) - 参加 2018/04/13 13:52

小町蘭 さんのブログ記事

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  • 雪姫⑦
  •  夜の森を南へとさまよって一時間程すると、王子達は灯りの漏れる小さな家を見つけました。「あれに違いない。行ってみよう」 王子は家のドアをノックしました。すると中から一人の女が出てきました。しかしその女を見るや否や王子も小人達も言葉を失いました。そこに立っているのはパメラ王妃その人だったのです。「私の顔を見て驚くのも無理ないね。王妃にそっくりだろう」「あなたは一体……」「私はあの子の母親さ。あはは [続きを読む]
  • 雪姫⑥
  •  雪姫を心配して早めに帰宅した小人達は雪姫の亡骸を発見して悲しみに沈みました。小人達は涙を流しながら雪姫をガラスの棺に納め、城へ運ぶことにしました。丁度その頃城には歴訪の旅を終えたジェレミー王子が雪姫を迎えに城を訪れていました。しかし城では昨日から雪姫の姿が見えぬと騒ぎになっており、それを聞いたジェレミー王子も不安に駆られているところでした。そこへ雪姫を担いだ小人達が城へやってきました。魂なき姿 [続きを読む]
  • 雪姫⑤
  •  その頃小人達の家では鉱石掘りの仕事に出かける小人達が雪姫に留守番の注意を行っていました。「気をつけて下さいませお姫様」 緑色の帽子の小人が念押しして言います。「王妃様がどんな使いをよこすかわかりません」 他の小人達も「そうだよ、そうだよ」と言います。「決して知らない人が来たら家の中へ入れてはいけません。物をもらったりするのも絶対駄目です。ああ、大丈夫かなあ、心配だなあ」 水色の帽子の小人がこう [続きを読む]
  • 雪姫④
  •  ピーターに命を助けられた雪姫はピーターの言った小さな家へとたどり着きました。恐る恐る小さなドアを叩くと、中から赤いとんがり帽子を頭に乗せた小人が出てきました。小人は自分の家の前に国のお姫様が立っているのに驚きました。「あなたは雪姫様ではございませんか! どうしてこんな辺鄙なところへ?」「助けて欲しいんです。色々と事情がありまして」「左様でございますか。お話は中でゆっくりお伺いいたしましょう。ひ [続きを読む]
  • 雪姫③
  •  歳月が流れ雪姫が年頃の娘になったある春のこと、王国に西方にあるとある王国のジェレミー王子が、成人し政治に関わる身となった為、諸国への挨拶回りで雪姫の国を訪れました。ジェレミー王子は清婉なる美しい娘に成長した雪姫を見て一目で雪姫に恋に落ちました。彼は雪姫に結婚を申し込みました。愛の告白を受けた雪姫も王子を愛するようになり、雪姫は王子の求婚を承諾しました。「あなたのような方を妻に出来る私は世界一の [続きを読む]
  • 雪姫②
  • そのパメラが、雪姫が生まれて一年が経つ前の、ある秋の木枯らしの強く吹いた日、街の市場で買い物をした後小料理屋へ入って昼食を摂っていると、パメラの近くの席で食事をしている商人らしき二人の男がマリエッタ王妃のことを話すのに出くわしました。二人はこの王国の誰もがするように王妃の美しさを大いに褒めそやしていました。パメラは腸が煮えくり返る思いで二人の会話を聞いていましたが、二のうちの赤いチョッキを着た男 [続きを読む]
  • 雪姫①
  •  昔々、ある北方の地に、若き王リオネルの治める王国がありました。父である先代の王は齢五十で病死し、リオネルは若干二十五歳で王位を継ぐこととなりましたが、民を心から愛する彼は側近達の力も借りながら慈愛に満ちた政治で国をよく治めていました。彼にはマリエッタ王妃という妻がありました。彼女は大変美しい人で、国の民は王妃は女神アプロディテの化身であると噂したほどです。そのマリエッタ王妃が、真冬のある夜、雪 [続きを読む]
  • 桃太郎⑧
  •  しかし親心にはまだ一つ、一人前になった息子において心配事がありました。ある日お婆さんは桃太郎に言いました。「お前、そろそろ結婚を考えておくれよ。来月には十八、もう結婚する歳じゃないか」 そう言われて桃太郎は胸の内に秘めていた恋心をつつかれ、急にもじもじとして黙り込んでしまいました。どうやら勇者桃太郎は恋の場となると軟弱で女々しい男らしい。しかし求婚は男にとって人生一番の大勝負、うかうかしていては [続きを読む]
  • 桃太郎⑦
  • 鬼は金棒を振り上げ、桃太郎は刀を抜き、いざ勝負の時、あたりは緊張と静寂に包まれ息もできぬ心地、そして共に最初の一手を仕掛けようとした、とその時です、檻の中から「やめておくんなせい」と一人の子供が叫びました。桃太郎が檻の方を見ると村人達は桃太郎を応援する素振りなどなく、むしろ何事も起こらないようにと桃太郎だけでなく鬼のことをも案じている風でした。はて、と思った桃太郎がよく周囲を観察すると、檻の前に [続きを読む]
  • 桃太郎⑥
  • さて一行は六夜かけて山を三つ越え、舟に乗って本島から二十キロ離れた海に浮かぶ、ゴロゴロと雷鳴を轟かす黒い雲の絶えず覆いかぶさる薄暗い鬼ヶ島へと到着しました。日の遮られたその島は植物のない寂しい岩山で、日の昇る時刻も薄暗く、濃霧が立ち込め、じめじめと湿り、ほの生臭く、幽霊も近寄らぬと思えるところでした。その陰気さに獣達の顔はこわばり、最も勇敢な犬でさえついて来たことを内心後悔していましたが、桃太郎 [続きを読む]
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