碧月 律 さん プロフィール

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碧月 律さん: 夢見草屋
ハンドル名碧月 律 さん
ブログタイトル夢見草屋
ブログURLhttp://yumemisouya.blog.fc2.com/
サイト紹介文創作BL小説サイトです。一日置きにUPしてます。R-18注意。ヤクザ×DK連載中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供41回 / 78日(平均3.7回/週) - 参加 2018/04/13 18:07

碧月 律 さんのブログ記事

  • リビドーの情動 40
  • 「おはようございます。お疲れ様です。昨夜は遅くに電話すみませんでした」「いや、大丈夫だ」 事務所に着くとすでに碓氷若頭と組長がいて、都築は組長室に挨拶に行った。「常盤くんは友樹と同じ学校に行くって?」「はい。もう少しで叔父の件はカタがつくと思いますからカタがついたら友樹さんと会わせてやりたいと思ってます」「ああ。うちに常盤くんを連れてくる日に友樹にも会わせよう。で、大山組の話だが」 組長が胸ポケッ [続きを読む]
  • リビドーの情動 39
  •  なんだか足元がふわふわしているような気がしてならない。 そして都築さんの顔が見られなくて困る。 ご飯の時はいつものようにリビングのソファで隣に座っているので隣を見なければ都築さんと視線は合わないで済むのだが、どうにも落ち着かない。「常盤、今日は俺もちょっと外に出てくる。組長の所に行って大山組との話を進めてくるつもりだ」「え? あ、そうなの?」 今日は都築さんがいないと分かって安心したような残念な [続きを読む]
  • リビドーの情動 38
  •  不安になって心細くなって自分の与えられた部屋から都築さんの寝室に行くとそのまま都築さんのベッドで眠らせてもらった。 ホント安心しちゃって……どうなの? 自分? って思ってしまう。 だっていくら不安になったっていったって男同士で一緒にベッドってどうなの? しかもなんか目が覚めたら後ろから都築さんの腕が常盤の体を抱きしめてるし。 しかもなんか固いのが当たってるし。 目が覚めたけど動けなくてかぁっと顔 [続きを読む]
  • リビドーの情動 37
  • <都築視点> 常盤の髪を乾かし終えると逃げるように自分の部屋に行ってしまった。 どうにか叔父の事は考えすぎないようにできただろうか? 唯一の親戚だと思っていた叔父が両親を事故に追いやったかもしれないなど常盤の心はどれだけ傷ついたか。 そんな事を思いながら都築もリビングの電気を消し寝室に向かった。 まだ寝る時間には早いので寝室にある小さなテーブルセットの椅子に座りスマホを取り出した。「若頭、お疲れ様 [続きを読む]
  • リビドーの情動 36
  •  もういいから! と言いたい! 何がって! お風呂が! なんでそんなに世話してくれるのが一所懸命なの! ……ああ、……体に触りたい口実だって言われたんだけど。 都築さんに手伝ってもらってのお風呂はもう色々大変でお風呂を上がるとぐったりしてしまう。「おう水飲め」「ん」 皆が帰ったあとはお風呂タイムで、必ず都築さんが手伝ってくれる。それはいいんだけど! いいんだけどさぁ……なんか精神が削られる。だって [続きを読む]
  • リビドーの情動 35
  • 「大丈夫か?」 都築さんが常盤の背を支えるようにしてくれてとりあえず頷く。「じゃあサツは証拠集めをしてるんだな」「はい。常盤さんの家の周辺にサツがちらほらといるな、と思って片瀬刑事に確認してみました」「そうか。……サツはほんっと役に立たねぇな。それならさっさと常盤を保護でもしてくれりゃよかったのに……」 叔父が父を……? 本当に……? 信じられなくて気分が悪くなってくる。「それなら叔父が捕まるのは [続きを読む]
  • リビドーの情動 34
  •  はい。 カレーは大好評で鍋に残ったのはほんの少しだけでした。 最初の一杯は皆無言でがつがつと食べ始め、そしておかわり! という声とともにうまい! と称賛の嵐が押し寄せてきました。 嬉しいけど! それにしても皆こんなに食べるのになんで太ってないのか不思議で仕方ない。皆常盤よりも大分縦にも横にも差があるからだろうか? 都築さんにもうまかった、ありがとうなと言われて頭をまた撫でられた。 別におさんどん [続きを読む]
  • リビドーの情動 33
  •  立石さんが帰った後、はぁと深く溜息を吐き出してソファに沈むように力が抜けた。「そう気負うな。大丈夫だから常盤はどんと構えて居ろ」 都築さんが隣で苦笑しながら常盤を見ていた。「だってさ……本当に俺もうどうしたらいいか分からなくて。誰に相談したらいいのかも分からなくて……なにしろ唯一の親戚があの叔父さんだったから……」「まぁ……だろうな」 くしゃりとまた都築さんが頭を撫でてくれる。もう抱き着いてあり [続きを読む]
  • リビドーの情動 32
  •  午後はカレーも出来上がっているので弁護士さんが来るまで常盤は問題集と睨めっこしながら時間を潰した。そして三時を過ぎた頃インターホンが鳴り、小島さんがカメラから弁護士さんを確認して迎えに行き都築さんの部屋まで連れてきてくれた。「補佐、お疲れ様です」「おう、よろしく頼む。こいつが小斎常盤だ」「小斎常盤です。 よろしくお願いします」「弁護士の立石です」 弁護士の立石さんは年配の人の好さそうなにこにこと [続きを読む]
  • リビドーの情動 31
  •  都築さん宅に来て四日目。今日は午後から組の弁護士さんが来てくれるという。それまでに藤島さん達は常盤の父親の遺書の内容や、その他の手続きの事などを出来るだけ調べる、という事だ。 自分の問題なのに全部してもらってるのが申し訳ないけれど、自分では何もかもが分からないし、どうしていいのか分からないのだ。 それに都築さんの事も。 冗談じゃなく嫁に……って。 「常盤? どうした? 顔赤いぞ? 熱また出てきた [続きを読む]
  • リビドーの情動 30
  •  お疲れ様でした! と皆が帰ってまたマンションの都築さんの部屋には二人きりになった。「ふぅ〜」「疲れたか?」 深く溜息を吐き出したら都築さんに笑われた。「だってどこに行くのか誰に会うのかも分からなくて」「まぁな。八幡会会長は噂では筋の通った人だというのは聞いていたが、俺も個人的には知らないし常盤が期待して会ったらとんでもない御仁だったら、と警戒して教えなかったんだが」 そんな事を考えてくれていての [続きを読む]
  • リビドーの情動 29
  •  今日の料理は全部じいちゃんがご馳走してくれるらしく、皆で声を揃えてご馳走様でした、と挨拶し、そしてじいちゃんとはまたね、と言って別れ都築さんと一緒に車に乗り込む。 「よかったな」「うん! 都築さんのおかげだよ。ありがとう」「いや、八幡会でも常盤の事は捜していたんだから俺のおかげではないとは思うがな」 そう言って都築さんは苦笑するけれどそれは違うと思う。そもそも都築さんと会っていなかったらどうなっ [続きを読む]
  • リビドーの情動 28
  • 「…………常盤はわしの孫だ。だがうちがキナくさいのも事実。……信じてもいいのか?」「常盤は俺の将来の嫁ですからね。勿論信じてください」「嫁にはやらんっ!」「じじいなんですから。死んじゃえばその後の事は知らん事でしょう?」「死ぬかっ!」「確かに殺しても死ななそうですが」 くっくっと都築さんが笑ってる。 ほんっと! また泣いちゃって恥ずかしい、って思いながらじいちゃんと都築さんを放っておいて料理を摘ま [続きを読む]
  • リビドーの情動 27
  • 「そこにいる八幡会今西若頭は出来る人だ。出来る人だからこそ恨まれる事も多い。そうすると常盤の位置は? 会長が生きている間はいい。だが、失礼だが脳梗塞を患われてまた倒れないという保証はない。その時常盤はどうすればいい?」 都築さんが鋭い視線をじいちゃんに向ける。「けど……」 自分の身内はあのろくでもない叔父だけだと思っていた。自分が大人ならば一人で生きていける。けれどまだ自分は未成年。これからどうや [続きを読む]
  • リビドーの情動 26
  •  料理が次々と運ばれてきて、繊細で美しい盛りつけをじっと観察していると遠慮せずにし箸をつけなさい、と向かい側のおじいさんに言われていただきます、と箸を取った。「食べながらでいいから、わしの話を聞いてもらえるか?」 常盤が小皿の煮物を口に入れた所でおじいさんがそう言ってきたのでこくりと頷いた。「わしは八幡会会長の清水 達治という。そして、常盤の母、愛華の父親だ」「……え? えええ! 母さんの? じゃ [続きを読む]
  • リビドーの情動 25
  •  午後は勉強をちょっとやって。 問題集を覗き込んできた小島さん達は嫌そうな顔をして去っていった。どうやらちんぷんかんぷんだったらしくて笑ってしまった。 五時になると都築さんはダークスーツに着替え、藤島さん達が帰ってきて皆で車三台に分れて料亭に向かった。 料亭とか、無縁の世界だったのに。そもそも高校生に料亭とかない。 ヤクザの会長だという相手が相手だからまぁ分かるけど。「緊張してるのか?」 料亭に向 [続きを読む]
  • リビドーの情動 24
  •  どうやら一番下っ端の位置が小島さんらしい。そして都築さんの右腕的存在が藤島さん。その下が遠藤さんという事らしい。 小島さんと高山さん、斎藤さんと一緒に昼ご飯の用意をしながら少し話を聞いた。 体が一番大きくて年が一番上な藤島さんだが、情報通らしい。都築さんよりも年上だけど他の組から流れてきて都築さんの下について、都築さんが重用してるという事だ。 他の組からの流れモンなのに重用してくれて藤島さんはそ [続きを読む]
  • リビドーの情動 23
  • 「おかえりなさーい! 買い物いっぱいで大変だったでしょう!」 頼んだ買い物から高山さんが戻ってきて小島さんも荷物を運ぶのを手伝っている。駐車場と部屋を何度も往復し常盤も運ばれてきたものを片っ端から片づける。 なるほど、冷蔵庫もデカいな、と思っていたが皆の食欲に相応の冷蔵庫だったのか、と納得する。 キッチンは以前に料理していたという人が使い勝手いいようにしたのだろうと予測する。 今の世の中は便利だ。 [続きを読む]
  • リビドーの情動 22
  • <都築視点> 常盤はおとなしくしているようなので、株を見るためにパソコンを数台繋いでいる部屋に籠る事にした。 しばらく動きを見ていると携帯が鳴る。藤島からだった。「おう、お疲れ。……八幡会の会長が? そうか……やっぱ常盤は孫か……分かった、六時に“松菊”だな。お前達も五時位には一旦帰って来い。後は遠藤と連絡とって叔父関係を頼む。……ああ」 八幡会の会長が藤島に連絡を入れてきたらしい。常盤がこちらに [続きを読む]
  • リビドーの情動 21
  •  都築さんのマンションに閉じこもるのはいいんだけど暇だ。 都築さんはひっきりなしに電話がかかってきたりと忙しそうにしているんだけど、常盤は何もする事がないので暇なのだ。 さすがに今日は眠くもないし。そして左腕も使えないのがなかなかめんどくさい。 小島さんも今日はどこかに行っていなくて、話し相手もいないのだ。「常盤、米とかいるもの書き出しとけ」「あ、うん」「あと何か欲しいものはあるか?」「…………問 [続きを読む]
  • リビドーの情動 20
  • 「おおおお!」 八時を過ぎると次々に昨日のメンバーがおはようございますと部屋にやってきて、常盤が用意した朝ごはんを見ると太い悲鳴をあげているのが可笑しい。「トースター二つあるし四枚ずつ焼けるけど、ちょっと待って」 手伝う、と小島さんが来てコーヒーを入れたり皿を運んだりしてくれた。 それにしても部屋も広いけど、キッチンも本当に広いキッチンで、なるほどこの人数でも賄える様に広いんだな、と納得してしまう [続きを読む]
  • リビドーの情動 19
  •  なんかあったかいなぁ、気持ちいなぁと思いながらもぞもぞと体を動かそうとするけれどなかなか動かない。 なんでだ? と思ってうっすら目を開けてみると目の前に端正な顔があった。「う、わっ!」「起きたか?」「ちょっ……な、なんでっ!」 なんで都築さんと一緒の布団……ってベッドか! ってことはここは都築さんの寝室? 記憶が……風呂に入って……。 かぁっと顔から体まで熱くなってくる。「あ! 今何時? 皆何時 [続きを読む]
  • リビドーの情動 18
  • <都築視点> 常盤の乳首を腕が掠めたら常盤の口から甘い声が漏れて下半身に響いた。 そういやしばらく女を抱いていなかったな……とぼうっとしてるとこちらに背を向けている常盤の首筋が目に入る。 ちょっと長い髪が濡れて細い首に張り付いているのが艶めかしく見えてしまい、口付けたくなる。この白い細い首に鬱血の跡を散らしたい、と。 何しても可愛いな、とは思っていたけどまさかここまで思うとは。 常盤も緊張している [続きを読む]
  • リビドーの情動 17
  • 「こ、んな……泣き虫、なんかじゃなかった、のに……」 ぽろぽろと涙が零れてしまうのが悔しい。「辛かったんだろ。もう無理しなくていいぞ」 だから! 優しい言葉なんてかけないで! と叫んでしまいそうになる。「まだガキなんだから。……頑張ったな」 都築さんが立ち上がり常盤の頭を引き寄せて抱え込んでくれ、ますます涙が止まらなくなる。 両親が亡くなった時も葬式でも泣いてなんかいなかったのに。これからどうした [続きを読む]
  • リビドーの情動 16
  • 「お前スマホは?」「あ、解約したからない」「高校生がスマホもないとか……」 涙は止まったけど、高校生にもなって人前で泣くとか恥ずかしい! と一人悶えていたら都築さんが何事もなかったかのように平然とした顔で聞いてきたので答えたら、その常盤の返事にはぁ、と溜息を吐かれたがないものはない。解約して売っちゃたのだ。電話も叔父からひっきりなしにかかってきてたし。「もう高校生じゃないよ」「歳は高校生の歳だろう [続きを読む]