帆場蔵人 さん プロフィール

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帆場蔵人さん: 豆腐の角に頭をぶつけてたらどうなるのかを、考えてし
ハンドル名帆場蔵人 さん
ブログタイトル豆腐の角に頭をぶつけてたらどうなるのかを、考えてし
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/kurahito01
サイト紹介文自作詩や読書、時々におもうことをつらつらと書いてます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供18回 / 22日(平均5.7回/週) - 参加 2018/04/19 17:57

帆場蔵人 さんのブログ記事

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  • 花の墓
  • 一輪挿しの花をわたし達はただ愛でやがて枯れたならば裏の畑に埋めて忘れてしまうでしょうなぜ、忘れてしまうのでしょうそうして人々はまたこともなく明日の朝を、明後日の夕をむかえて花を愛でるのです [続きを読む]
  • 残氓者
  • 残されたひとりはだれでしょうあの日、写真を撮りましたね兄さん、姉さん、父さん、母さんカルメン、叔父さん、伯母さん、オダさん写真には写っていませんね写真が嫌いでしたね残されたひとりはだれでしょう写真を写したあなたですかフレームの中にいないこれを見ているあなたあなたの名前を教えてください残されたひとりあなたは何も覚えていないのですね残された人よ [続きを読む]
  • 青いセサミ
  • すてられたセサミの青いぬいぐるみ車寄せを背にしてちょこんと座って空を見上げているだから僕は彼を拾うのを辞めた誰かの落し物なんじゃないの、と後で君に言われたけれど君は彼を見てないから言えるんだと声に出さずに呟いたその日職場のベッドが一つ空になった僕はまたその部屋をうめなければならないから真夜中にカサつく書類をめくっているあの部屋の壁には大漁旗を手にした漁師たちが飾られていたが今はもういない安らかから [続きを読む]
  • Liar Liar
  • 晴れ時々嘘をつき君も嘘つきで僕も嘘つきで嘘がドシャ降り傘を忘れたからそれを軒先で眺めてる君のためとか誰かのためとか人のためだという嘘はスパイシーな隠し味でビターな味は好きだけど嘘のための嘘で作ったカクテルは苦くて飲めたもんじゃないんだよ天気予報は記録的な大嘘だと騒ぎ立てているいい加減待ちくたびれたから嘘まみれになりながら歩いて帰ろうかどうせ嘘に塗れた人生なんだいつか嘘が降り尽きたら塗り潰されていた [続きを読む]
  • あゝ、わたしの枕元に瑞々しい橙を置いたのはだれでしょう橙の一つ分、ちょうど掌に一つ分の匂いがわたしを空に誘いますいつかの夕陽からこぼれ落ちた橙がたわわになった樹々の間をわたしは吹きぬけます姉さんは小麦色で兄さんは紫煙をふいていておっちょこちょいの叔父さんが顰めっ面の父と将棋を指しています母はいませんあゝ、夕陽が沈みますちょうど掌に一つ分の橙の匂いがわたしのすべてみたいで今はないものたちが橙の匂いに [続きを読む]
  • 流星群の夜に
  • その夜は何十年ぶりだという流星の群れが夜空に尾を引き、眼の見える人々は空を眺めて手を広げ、自分のちっぽけさを証明するのに夢中になっていた。随分と長く暗闇に身を浸してきた盲の男は、そんな喧騒から身を引いて海へと続く川沿いの部屋で、窓を開けピアノを弾いていた。右隣に住む寝たきりの老爺の唯一の願いは男が弾くピアノの曲を、眠れぬ夜に聴くことだけだった。特に半ば腐った片足の先が疼く夜には。盲の男がまだ若く夜 [続きを読む]
  • オレンジ
  • 窓際にオレンジの果実を置いて窓を空に開け放つとあなたが好きだった香りが風に吹かれ部屋に満ちてわたしがそれを抱きしめるとまるで窓際で夕陽を眺めていたあなたが帰ってきたようでした窓際に佇みオレンジの皮にナイフを入れていくと橙に染まる涙がひと粒、ひと粒夕陽に帰っていきましたやがてオレンジがわたしの腹に収まるころ夕の帳が降りて梟がほぅほぅ、とナキましたわたしもほぅほぅ、とナキました夜空にはオレンジ色のうし [続きを読む]
  • 未来へ
  • このひかりを、胸に灯されたひかりをなんと呼ぶのだろうかすべてが優しいとは言えない世の中で僕らはひかりをひと時共有する安堵の溜息と祝福の言葉が宙を飛び交い君という生命を祝福した葉桜の季節曇天を晴らして蒼天をつかんでいつしかそのとき、その場所に生まれてきたことに君は怒りを感じるだろう逆巻く感情の渦の中で思うさまに動けないもどかしさが君を襲ってまるで予定調和のような繰り返しけれど忘れないでほしい葉桜の季 [続きを読む]
  • 未来よ
  • このひかりを、胸に灯されたひかりをなんと呼ぶのだろうかすべてが優しいとは言えない世の中で僕らはひかりをひと時共有する安堵の溜息と祝福の言葉が宙を飛び交い君という生命を祝福した葉桜の季節曇天を晴らして蒼天をつかんで[user_image 54/85/92159801ae771e5a65464328b96a6ab3.jpgいつしかそのとき、その場所に生まれてきたことに君は怒りを感じるだろう逆巻く感情の渦の中で思うさまに動けないもどかしさが君を襲ってまるで [続きを読む]
  • 俳句って……
  • 俳句、流行っているんですかね。テレビで格付けなんかしてたり、漫画でも俳句の作品が出てます。芭蕉の句で古池や 蛙飛び込む 水の音原文のままではない……まぁ、とにかく有名な作品である。大意は解るし、ある方の超訳を読んで素晴らしい、と改めて感じました。日本の詩の底力だ。で、調子に乗って与謝蕪村に好きな句があるから句集を買いました。しかし!わかんねぇ、知識が教養が足りない……誰か助けて……無謀でした。俳句が [続きを読む]
  • 旅の終わり
  • 求めた土地は地図にはなく旅に旅を重ねて少年は北の港町に行き着いた水平線の先に求める土地はあるしかし少年には船はなく風も凪いでいた失意に失意を重ねても求める心は黒くは染まらない琥珀の中の一万年前の泡のように水平線の向こうを眺めながら少年は漁師になり船に乗り日々は積み重なり絆は増えていくその手の傷も増えて潮と波風に鍛えられ旅人の季節は終わり少年だった男は船上で 月と星の運行に身を委ねて生きるそのとき風 [続きを読む]
  • 季節を歩む者
  • 春風に乗り遅れた僕は彼方へと消えゆく翼を煮え滾る沈黙に囚われ目を眇めて見送るのだあの夕陽の下を目指し訥々と西へ西へと歩んでいくときに僕の孤影は東へと歩んでいく峻険な山を越え、深い河へと踏み入り足跡と墓標が絶え間なく連なる道行き幾たび夕陽を見送ったのか数えることすら忘れたとき季節は忘れる事なく夏へと脱皮していく無垢つけき太陽よ、すべてを灼きつけろ深い河の流れに橋を架けようそれが僕の墓標となるのか九百 [続きを読む]
  • 望み
  • 誰もがそれとわかるように名前をつけてみましょうか花と名前をつけます蜂と名前をつけます光と名前をつけますだけれど君がそれを指さすとき花と戯れる蜂や蜂と戯れる花を輝かせているひかり、その光に名前など必要だろうかただただ耳を澄ましてただただ眼を見張ればただただ美しい世界を別ちあえないだろうかめいっぱいの孤独の底君と僕は名前さえ忘れただただ一瞬の永遠を望んでいたんだ、光を [続きを読む]
  • 春の酔いに夢を散らし
  • ある男、不惑に至らず酒に迷い手にした本の頁ページをぱらぱらと、ぱらぱらと春の宵に風が薫り、白く薫り木蓮の花びらがてん、てん、と地に白い足跡となりそれを追うていけば何があろうか白い足跡を追うて月無しの夜をいくと宵の明星が西の空に輝きはじめ森へと続く橋に辿り着くと足跡は白い雌鹿へと変わる金色の角は月のように光りケリュネイアの雌鹿かアルテミスの化身か地に漣さざなみを立たせ森の小径を囲む木霊たちが輝きに戯 [続きを読む]
  • 猫の仔仔猫
  • 居眠りしてる仔猫たちをそぅっ、とそぅ〜っ、と月下に積みあげましょうおこさないでおこさないで子守唄は小さく、風たちや夜を招いて歌いましょう風たちが木々の葉を揺らし夜が仔猫たちを包み込んでわたしはまた仔猫たちをさらにさらにと積みあげ月まで、星まで、朝まですやすや、すやすや現の朝がやって来るそのときまでそのときまでわたしの仕事は続きますおやすみ、おやすみ今は忘れておやすみ [続きを読む]
  • 狼煙
  • 遠くの空に白い煙、立ち昇り風にゆれうごき、あてどなくあれは狼煙かあの下で何が燃え、誰かがなにかを語り笑うのか、涙するのか、ただ佇むのかあれは狼煙か誰が誰と語らい、肩を組み酒を酌み交わし、向き合いなにも言わずに、見送るかあれは狼煙かわたしがただそれを見上げるようにあの狼煙の下にも見上げる人がいてたなびけ、たなびけ、たなびけあの狼煙の下に人は生きているあれは狼煙か春空に吸い上げられ春雲となれ病の淵にあ [続きを読む]
  • 自戒を込めて、詩を書くための言葉
  • 『厳しい心を持たずに生きのびてはいけない。優しくなれないようなら、生きるには値しない』これはレイモンド・チャンドラーの小説、プレイバックに出てくる私立探偵フィリップ・マーロウの台詞だ。村上春樹の訳である。『タフじゃなくては生きていけない。やさしくなくては、生きている資格はない』こちらは生島治郎の訳で、これが多分一番有名なんじゃないだろうか。フィリップ・マーロウのシリーズは何人かの訳者が翻訳をしてい [続きを読む]
  • 春と呼ぶのです
  • ごぅごぅと言う風と戯れながら花たちが散り舞いゆくのです種子は風や鳥や虫に運ばれあの町で咲きこの街で咲きそれを見た人たちの心にも花が咲き乱れ赤、青、黄、赤、青、黄、花が咲き乱れつかの間、不毛な世界を彩りぱんっ、と弾けて永遠となりその波紋は月に花を咲かせ火星に金星に太陽に全ての星々へと拡がりぱんっ、と弾け、弾けて超新星爆発となりその波紋が地球に降り花となり人となり美しさとなり不毛な世界を飾り、そして地 [続きを読む]
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