gotobird さん プロフィール

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gotobirdさん: 近未来将棋小説 紅に王手
ハンドル名gotobird さん
ブログタイトル近未来将棋小説 紅に王手
ブログURLhttps://odahati.muragon.com/
サイト紹介文織田八之助が江戸時代と現代を駆け抜ける梵暮ら物語り
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供16回 / 26日(平均4.3回/週) - 参加 2018/04/27 13:13

gotobird さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 千の夜に 花いちもんぺ
  • 「八之助さん」 後ろを振りむくと 千夜子ちゃんが手を振っていた 「あ 千夜子ちゃん」 千夜子ちゃんは山の麓に住んでいる歌好きの女性だ 「カッパさん いないみたいですね」 「そう いないみたいなんだ 温泉に行かないかと誘いに来たんだが」 「温泉?」 「そう 蔵王に行こうと思って」 「今から」 「そう 今から 泊まりがけになりそうだな」 「ほんと 八之助さんって 自由な人   風みたい   八之助さん [続きを読む]
  • 穴熊突破口
  • チュンチュンチュン 作業部屋の窓から小鳥の囀りが聞えてくる清々しい空気漂う一時 駒制作の材料 漆がそろそろ切れそうだな 漆山に行くなら 久しぶりに温泉に行きたいところだ カッパと猿乃助を誘ってみるか 漆山町までは 7マイル程の距離だ 八之助は 風呂敷にゴザと梵と将棋駒と蜜ロウを包み 麻袋に入れて家を出た 家の裏 山の東側のカッパがよくいる愛宕沼に立ち寄ってみる 静けさと風通る水面に呼びかけた 「カ [続きを読む]
  • イマジネーションブルース
  • 知るとは想う事なり 願うとは知る事なりけり 八之助は時として思う 地球は丸いらしい  では なぜ 人は落ちぬのかと 時として考える 宇宙とはと 八之助は知っていた この町以外にも町がある事を 海があり 違う大地がある事を 武士として思う 見果てぬ地 アメリカーノ ヨロッパーノ パレスチナーノ などという地にも 和平が訪れる事を 心して願うなりけり 八之助は 武士道 仏教をベースに 独自の考えを持っ [続きを読む]
  • バナナマン
  • 「八之助さん 今日 BNNありますよ」 「お〜 英男 」 八之助は英男の肩を叩いた 「BNNか〜 梵とBNNは相性いいからな  重広さんはBNNいくんでしたっけ?」 「BNN?」 「英男が作ったバナナを乾燥させてやつですよ  きのこみたいな飛びです」 「あ〜 幻覚系ですか 浮世絵と合いそうだな 軽く頂こうかな」 「はい」 八之助は重広に BNNを半分渡し残りを自分でほうばった 八之助 重広 英男も [続きを読む]
  • ホトケシンジゲート
  • 維新天楽隊は天童者を中心にこの町に代々受けつがれている音楽隊だ 人の誕生や生命の死 豊作の喜びや雨を求め 時に楽しく宴 時に内面との対時に 呼ばれし地で 言霊は聖霊なりきり 宿す音に 我 己を知る トン トン トトン トン トン トン 今日もいい音だ 八之助は想う   トン トン トトン トン トン トン 八之助は 太鼓にのってフリースタイルで詩を読んでいた    トン トン トトン トン トン  [続きを読む]
  • 曇り
  • 仏光寺の敷地内には立派な木々が立ち並ぶ 松や紅葉が楽しげに風に揺れている 苔が生い茂る石道を進むと 本堂だ 本堂の中からは 太鼓の音が聴こえる 心が弾む 「よっ ブラフマン」 ・・・ 本堂の脇の石段を振り返ると  「あっ 重広さんじゃないですが 一服中ですか?」 「です 八之助さんもどうですか?」 「です」 重広は江戸から来ている浮世絵画家で 数ヶ月の滞在の予定でこの町にいた 「ぷっ は〜  重広 [続きを読む]
  • 路上の格闘技
  • 「ちょっと 待ちんなまし この辺じゃ見かけね〜顔だな」 「ほっといておくなまし 名も無き旅人でござんすよ」 「・・・おぬし 薩摩の男か」 「・・・それが どうか いたしましたか たとえば おいどんが薩摩者だとしたら」 「聞き捨てならん ここは武士の情け 将棋で勝負をつけようぞ」 「うけてたつ ばってんが」 この時代 路上での喧嘩は将棋が一般的だった 「7 六 歩」 「そうきたか 薩摩者よ  3 四 [続きを読む]
  • in side
  • 山の谷間を清々しい風を通り抜けていく 遠く 朝日連峰の奥底がバイオレットピンクに染まっている 八之助は 夕陽観察が趣味の一つであった ・今日の夕日は88点 中々の夕日空だ 今年こそは海を見てみたい・ 舞鶴から 維新天楽隊の練習場 佛光寺までは 10分程の距離だ ハッピー蕎麦が緩やかに効いてきた 山の鳥達の鳴き声が隅々まで聴こえてくる チュン チュン チュン  ホッ ホッ ホッー ♪ ? ?? ♪  [続きを読む]
  • 4:20
  • 八之助は駒彫の内職を4:00に切り上げた カッパと猿乃助と4:20に 城下町の人気の蕎麦屋舞鶴で待ち合わせをしていた 今夜は維新天楽隊の練習の日だが まずは 腹ごしらえ 恒例だ 舞鶴の店主78は 八之助の同年代で昔から知る良し身だ 「いらっしゃいませ〜」 「どうもっすでござる」 「どもども」 「どうもっす」 「お 八之助御一行様じゃないですか いつもありがとさまね  何にします」 「んじゃ いつも [続きを読む]
  • 八之助は 時に 詩人であった サムライの意識 星空より高く 八之助は全てにおいてこの言葉を当てはめていた 駒を彫る印刀の研ぎ方 しかり 刀を研ぐのと同じなりけり 時として 武士として想う  徳川家は何故 250年もの平和を保てたのか 天童織田藩は 最上藩 荘内藩 伊達藩 上杉藩に囲まれた立地にあった為 狂おしい時代があったのも事実であった [続きを読む]
  • 「ぷっ は〜 4 八 香車」 「くぅ〜 厳しいでござるな マジでござるか」 「マジでござるよ」 「八之助さん 今夜は何をしてるでござるか?」 「・・・今日は 維新天楽隊の練習の日じゃな」 「頑張ってござるな」 「な〜 カッパ〜 天楽はな〜 頑張る頑張らないの話じゃないんだよ」 [続きを読む]
  • 曇り
  • 八之助はロストサムライジェネレーションと言われた時代を生きていた 天童織田藩 吉田大七は天童藩所属の武士達に 将棋駒制作は武士の内職に恥じぬと将棋駒製作を推進していた 財政に苦む天童織田藩にとって将棋駒制作で得たお金は貴重な現金収入になっていた [続きを読む]
  • 晴れ
  • 「ぷっ は〜 5 五 飛車」 「くぅ〜 厳しいとこ きますでござるな」 「当然だろ」 「聞きましたか 週末 山寺で俳句のワークショップがあるらしいでござる  江戸から有名な俳人が来るらしいでござるよ」 「江戸から 俳句か〜 カッパ 一句読んでみろ」 「こんなのはいかがでござるか  月見打ち 人間の心 我知るよしもなし」 「それ 俳句になってるのか!?」 「五 七 五  月見打ち 人間の心 我知るよ [続きを読む]
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