小野ひかり さん プロフィール

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小野ひかりさん: 小野ひかりの小説ブログ
ハンドル名小野ひかり さん
ブログタイトル小野ひかりの小説ブログ
ブログURLhttps://onohikari.muragon.com/
サイト紹介文自作小説の記載
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供11回 / 12日(平均6.4回/週) - 参加 2018/04/27 19:01

小野ひかり さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 僕の友だち 短編
  •  長い白い壁の廊下を進んでいくと目的地が見えてくる。引き戸を開けるとぼくの友だちがいる。 「こんにちは!」  迎えてくれる君はいつも優しく微笑んで、嬉しそうに頭を撫でてくれる。 「今日も来てくれたんだね」 「うん。毎日会いに来るよ!」 「ありがとう」  君は少しさびしそうに優しく微笑む。  君はぼくにしか見えないのかな。ずーっと前から知っていたような気がする。とっても暖かい気持ちになれる。いつから [続きを読む]
  • 生きる時間 短編
  •  肌寒さを感じる季節。私は喫茶店でミルクティーを飲んでいた。  窓から見える景色は少しずつ、クリスマス色に変わってきていた。喫茶店の窓にも星や雪の結晶の形をしたペイントがされている。 「時間について考えたことある?」  ふと、友人と喫茶店でお茶をしているとき、そんなことを言われたのと思い出した。 「時間? 1時間、2時間の時間?」 「そう、その時間」  彼女の言葉に何が言いたいのか良く分からなかっ [続きを読む]
  • 澄み切ったコク エピローグ
  •  とある場所に喫茶店『Together』(トゥギャザー)という店がある。そこには男性の店長と女性の店員が二人いて、店内にはセピア色の写真が飾られていて、購入もできるようになっており、定期的に変わるようになっていた。 「ブレンド二つ入ります」 「アメリカン一つ入ります」 「ブレンドとアメリカンですね」  店長をしているのは彰宏。女性店員は眞琴と則子だった。眞琴は写真を取りに行くことがあったため、彰宏 [続きを読む]
  • 澄み切ったコク 最終部
  •  彰宏が言っていた例の女の子、美江と言っていただろうか。彰宏に相談した話しを聞かされ、三人で話し合いをしたが、嘘を吐いていたこと、彰宏のことが好きだったとも白状したと言っていたが、途中で急に馬鹿馬鹿しくなってしまい、その場から離れたと言っていた。彰宏らしいと思っていた。その後、美江は会社を辞めたとも言っていた。  しかし、会社では新人が入ってきたばかりで、人員を増員する予定はなく、その所為で美江が [続きを読む]
  • 澄み切ったコク 第三部(4)
  •  則子が会社を休職するようになってから、二ヵ月が過ぎようとしていた。  あれからすぐ眞琴が則子を心療内科のある病院に連れて行くことが出来た。最初は戸惑っていた則子も今の心身共に状態が良くないことを一番知っているのは則子自身だった。 「これ以上は迷惑掛けられないので」  病院へ行く前に言ったことが耳に残っていた。何でもない一言だとは思うが、やはり自分のことではなく、周囲に対して迷惑を考えているようだ [続きを読む]
  • 澄み切ったコク 第三部(2)
  • 「ただいま!」  バタンッ!  勢いよく扉が開くと怒ったようにも聞こえる彰宏の声が耳に入ってきた。 「おかえり…この子は?」  彰宏の背中に担がれるように女の子を背負っていた。質問に答えるようにしながら女の子を降ろす。 「会社の後輩」 「どうしたの?」 「とりあえず手当てしてやって」 「手当て?!」  彰宏の言葉に驚いて彼女を見ると、服の袖が捲り上げられた状態で左腕に彰宏のハンカチが巻かれているの [続きを読む]
  • 澄み切ったコク 第三部(1)
  • 「佐野さん、大丈夫?」  今からら思えばあれがきっかけだったのかもしれない。彼女が苦悩することはなかっただろう。  昼休み明けに、コールセンター室のデスクで苦しそうお腹を抱えるようにしている風に見えた則子に声を掛けたのは彰宏だった。 「すみません。大丈夫です。少し体調が良くないだけなので」 「無理しないようにね」  申し訳なさそうに言う則子にあまり強く言えず、女性の体調不良にも様々な理由があるため [続きを読む]
  • 澄み切ったコク 第二部(2)
  •  電車を乗り継ぎ、会社の更衣室に入ると新田トモ子が着替えをしていた。 「おはようございます」 「佐藤さん、おはよう」  トモ子が着替えている姿は何となく嬉しそうに見え、聞いてみようか迷っていると、また別の女性社員、田所美江が入ってきた。 「おはようございます」 「田所さん、おはようございます」 「おはよう」  美江もトモ子の様子が少し明るく見えたのかトモ子に問い掛けた。 「新田先輩、嬉しそうですね [続きを読む]
  • 澄み切ったコク 第二部(1)
  •  順風満帆。  パソコンの画面の向こう側にいる柴崎彰宏を見ながら、峰岸崇の頭の中に過ぎった四文字だった。自分と同期である彰宏が女子社員の間で人気があるという噂を耳にしてからというもの、気になって仕方なかったのである。羨ましさは妬みに変わり、今では憎しみに近い感情さえ芽生えつつあった。 業務後の会議が終わり、彰宏と帰りが一緒になるが、いつもと変わらない道のりで電車を降りると、BAR「Dose(ドース [続きを読む]
  • 澄み切ったコク 第一部
  •  柴崎彰宏は朝起きてから、コーヒーを飲むのが習慣になっている。カップ片手にカーテン越しに外を見ながら朝の始まりを楽しんでいるようだった。 「今日は一日晴れだったな」  コーヒーを飲み終わると洗濯に取り掛かり始める。洗濯籠に入っているものを洗濯機に入れ始めながら、思い出していた。 「やっぱり、入れてない」  とりあえず、洗濯籠を空にして、空き部屋になっているはずの部屋をノックする。 「おいっ! 起き [続きを読む]
  • 澄み切ったコク プロローグ
  •  柴崎彰宏は朝起きてから、コーヒーを飲むのが習慣になっている。カップ片手にカーテン越しに外を見ながら朝の始まりを楽しんでいるようだった。 「今日は一日晴れだったな」  コーヒーを飲み終えると洗濯に取り掛かり始める。洗濯籠に入っているものを洗濯機に入れ始めながら、朝の支度をし始めた。  俺が通勤している会社までは電車で二十分くらい乗って、駅から歩いて十分程の場所にある。務めるようになってから三年程経 [続きを読む]
  • 過去の記事 …