雨に挟まれた羊。 さん プロフィール

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雨に挟まれた羊。さん: 雨に挟まれた羊。
ハンドル名雨に挟まれた羊。 さん
ブログタイトル雨に挟まれた羊。
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/amehitsuji
サイト紹介文作られた星の住民と作った人間の世界、陰謀に巻き込まれ翻弄される人々の話
自由文創造主の海と消えた少女 というタイトルの創作小説です。
三本同時進行、内二本は上記敵勢力の過去編ですがそちらは恋愛系。どれから読んでも問題ないですよろしくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供19回 / 29日(平均4.6回/週) - 参加 2018/04/29 03:21

雨に挟まれた羊。 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 雪月1-4
  • 「…好きなの?」「!?」動揺で顔が引きつるのを感じた。彼女の表情、反応に気付いているのだろうか、クスリとエリーは笑みを浮かべる。そしてルーナの持つ本を指さす。ああ、とルーナは顔を緩め、胸を撫でおろす。紛らわしいことを言う、別のことを指摘されたのかと、それで焦ってしまったのだ。彼女の心を読む力でもあるのかと一瞬疑った自分が馬鹿らしくなって笑えてしまう。「ええ。貴女は?」「私は、そうねあまり読まないわ [続きを読む]
  • 2-3
  • 左目を髪で隠し残された右目、丸く赤い瞳が紫希を見る。まるで林檎のような色。その少女の横、彼女の左腕を絡むように両腕でしがみつく、青の瞳の少女。彼女の左目は、とても濃いまるで宝石、ラピスラズリのような色をしていた。「…空間が…止まった…?それに、双子…まさか。」「なぁーにごちゃごちゃ言ってるの?なまえはなにって聞いてるのにー!」赤目の少女はバタバタと足を踏み鳴らす。青目の少女はそれにつられてユラユラ [続きを読む]
  • 暖かい日、貴方を想い。
  • それは、ある日の朝のこと。普段実家にいる緋音は、休みが被る日の前日から琥珀の家に泊まりに行くようになっていた。それ以外の日にもまれに行くこともあったが。「え?休みじゃないの?」緋音の驚いた声が響く。集合住宅、その一室。二人は、休みでも琥珀の出勤日と同じ時間に起きるのが習慣だった。この日は、いつも休みだったので彼女もそのつもりでここにいて起床をいつも通りしていたのだが。琥珀が朝食を準備しつつ、突然、 [続きを読む]
  • 雪月1-3
  • 「そう!あれから街へ行ってみたの。」あれからひと月、ルーナは休憩中のユキのもとへ現れ先月の話をした。日差しが日に日に暑く感じるようになっていてそれを避けるよう二人は、木陰で並んで座る。風は、少々冷えるが日の暑さのおかげか日陰は、過ごしやすい場所だった。ユキは、彼女の顔を覗き込む。この間と同じ、無邪気な表情で、なぜか安心した。別に小さい子供が好きなわけでは無い。むしろどう接したらいいのか悩むため苦手 [続きを読む]
  • 2-2 (4) 琥珀の見た世界
  • 先ほどの声だけが鮮明に頭へ響く。『居場所…知っているのだけれど』『教えて差し上げましょうか?』響きはするが、理解が追い付かない。女の視線から放つ空気が、琥珀をとらえ、体と思考が固まる。昔聞いた、架空の物語で目を見た者を石に変えてしまうという化け物の話を思い出す。彼女がそれだと言われれば納得するだろう。動けない体に、冷たい風が吹き付ける。やっとの思いで口を開く。長い間、声を上げていなかったと思える程 [続きを読む]
  • 2-1 (3)琥珀の見た世界
  • 昼間の暖かさとは違い、夜の風は冷える。琥珀は、皆が寝静まり人の気配もしない回廊を、足音を立てずに歩む。あたりはざわざわと風の音。回廊の横。月の白い光が中庭の木々を照らす。草木から溢れる空気のおかげかここは、戦につかれた人々を癒す空間でもあった。彼は、その空間を一瞥もすることなく進む。螺旋階段。蝋燭の灯りが照らすも薄暗い。所々小窓が開いているが空気は重たい。埃もちらつく。歩く分には支障はないがあまり [続きを読む]
  • 二章 side:true (2)
  • 「おはよう、イライザ。」窓の前、カーテンを開けようと手をかけた女に向かって言う。彼女が引くと朝の陽ざしが入り込む。急な日差しに目が眩む。カーテンを開けた風で埃が舞ったのだろうか室内を白い光が舞う。「あら、おはよう。」彼女は振り返り、ベッドから起き上がった男に微笑む。つられて男は笑う。最近、彼女は、昔のように笑うことが多くなった気がする。それに、前までの彼女は朝、窓の向こうベランダから空を見つめては [続きを読む]
  • 雪月1-2
  • 翌朝、空は薄暗い雲で覆われ、地をほんの少しの雨が濡らす。「おやおや、本当に雨が降ってしまったようだね。」老婆、ロサはカーテンを開けながら窓の向こうを見つめそう言う。本当にとは、何のことだと祖父ドムスは言う。食卓を囲むルーナ以外の家族全員は同じ疑問を感じる。それはねっとロサは、食卓の輪に戻り、昨日の出来事を話す。一通り話し終えルーナは私のせいじゃないとふてくされる。「はは、なるほどな。それじゃあ雨に [続きを読む]
  • 雪月1-1
  • 白い木の柵が続く道。その先には、黄金の稲穂があたり一面を覆う。ほのかに暖かい空気に冷たい風が吹く。その度、ざっと音が響く。長閑な農業地区の砂利道を数台の車両が重々しく黒いガスを吐きながら走り抜ける。がたがたと揺れる車内には、数人の人影。彼らは、その中心にあるこの農場を管理している食品加工所へ向かっているところだった。数分走ったところで、錆びついた門を見つける。そのこで車両は止まる。車の音を聞きつけ [続きを読む]
  • 1(6)
  • 「っ馬鹿にしないで!!本気でやりなさいよ!!」「私は本気でやってるのにっ!!」思いもよらない事態に琥珀は動揺する。確実に倒したと思った、そのはずだった。だが彼女は目の前にいる。言葉通り、その眼は本気で自分に殴りかかろうとしていた。いいや初めから彼女は本気だった。そこでやっと気づいた。彼は、無意識に緋音に対して手加減をしていたのだと。本気でやりなさいよ。(…っ、俺は、何を。まったくその通りだ。彼女は [続きを読む]
  • 1(5)
  • 最終日前日、夜。風呂上りに洗濯室から自室分の洗いたての服が入った籠をもらい、部屋に戻るところだった。途中、後ろから声をかけられた。「ちょっと君。」琥珀は、誰だろうと振り返る。そこには黒のコートをまとった彼より少しばかり背の高い男が一人、手に謎の白い箱を持って立っていた。黒い髪…光に当たると少しばかり青に見える、所謂ブルーブラック。若干肩にかかる長さの後ろ髪と左の目は前髪がかかっており琥珀は、邪魔じ [続きを読む]
  • 1-5
  • 「藍…?まさか、いやだってあれから…。」藍、それは紛れもなく彼女だ。いや記憶にある姿通り過ぎる。彼女と会ったのは何年前だろう…それにしてもおかしな話だ。紫希は自分の頭が混乱しているのがわかった。聞きたいことが山ほどあったのだが…。「ええ。覚えていてくれたのね、嬉しいわ。紫希。」声も記憶通りだ。「…その姿。」藍は、紫希の目をやさしく見つめる。しかしどこか不安にさせる瞳だった。「変わらない。そう言いた [続きを読む]
  • 1(4)
  • 三週間ほどたち残り一週間。緋音とサンはいまだに勝つことはできず、むしろ日々の訓練で差を見せつけられているような気がしていた。ただ二人の気持ちが折れることはなくいまだに追いつこうと必死であった。二人からすれば勝手にライバル視しているだけだったのだが、琥珀もルーナも二人の気持ちにこたえるよう、自主トレーニングにも付き合い気づけば四人はいつも一緒にいる…そんな関係になっていた。休憩中、座りながら何気ない [続きを読む]
  • 1(3)
  • 「ああー!もうなんでよ。全然当たらない…っ」ルーナは踊るようにするりと緋音の炎と拳をよける。迫る緋音を後退しつつ右へ左へ。下に体を落とし一気に距離を詰める。緋音は咄嗟に反応し手を下におろし炎の流れを彼女に…しかしワンテンポ遅い。気付けばすでに後ろにまわり込んでおり床に抑え込まれる。ぐっと唸り悔しそうに喚く。「ふふ、…だって貴女、単調なんですもの。避けてくださいって言ってるようなものよ?」緋音の位置 [続きを読む]
  • 1-4 (2)琥珀の見た世界
  • 目覚めるとソファーの上だった。部屋を見回す。壁一面に本が敷き詰められ床にも段をなす。ここは、第三騎士団、団長の部屋だった。何故ここにと思い出そうとするが記憶があいまいだ。(確かルーナに声をかけられ…)立ち上がろうとソファーのもたれに手をかける。「っ!?ごほごほっ…」頭痛、微かな吐き気。咳き込みふらりと立ち上がる。先ほど夢を見ていた気がする。暖かい…彼は何かを消すかのように頭を横へ振りもたれにかかっ [続きを読む]
  • 1-4 (1)琥珀の見た世界(1-2と1-3の合間)
  • 軍地区 第三騎士団 医務塔に彼らはいた。いつも通り業務をこなし、そろそろ帰ろうかとサンと琥珀は支度をしていた。その時だった。少し離れた東の街の方で凄まじい爆音がした。何事だとその場にいた他のものも窓を覗く。視線の先、やはり街のあたりでそのすぐそば、軍地区 第一武装団の管轄区も煙が上がっていた。壁が崩れるのが見える。「なんだ?…っあの方角は…!」琥珀は駆け出した。後ろでサンの声がした気がする。しかし [続きを読む]
  • 初めに読んでくださると幸い
  • はじめまして雨羊レイン(アメヒツジレイン)と申します。基本的に絵はツイッターで活動しています。 → @rain0085一次創作、うちの子発言、語り等々ありますので苦手な方はごめんなさい。一応サイトもあるのですが大体キャラ紹介と用語簡単に説明してるだけ…雨に挟まれた羊。https://amehitsujirain.wixsite.com/hasamaretahitsuji初めから鬱展開なのですが…死ネタ、鬱、グロ、バッドエンドあります。あっでもハピエン厨でも [続きを読む]
  • 1(2)
  • 軍地区 第一武装団 歩兵隊隊長室「いやぁまったく今年は実にすばらしい!」三十後半ぐらいだろうか恰幅のよい男は窓際で朝焼けを浴びる木々を見つめそう満足そうに言う。歩兵隊、実践の際前線で戦う兵士。彼らをまとめ上げる部隊の隊長、ユリウス。彼はゆっくり振り返り、部屋の中央より少し扉寄りの位置に立つ男女を交互に見る。軍に入隊するのに年齢は決まっておらず能力の安定が確認され次第徴兵といったシステム。ただ安定し [続きを読む]
  • 当たらない針
  • 1870年某日いつもの四人組は娯楽室で他愛のない会話をしていた。そんな中、ある話題が持ち上がる。「誕生日…?」「誕生日…?」琥珀と緋音は、同時に不思議そうな表情と声を上げる。その様子をあぁとサンは言う。「そうかお前ら誕生日知らないのか…。」「誕生日…ねぇ、一応迎えてもらった日…が似たようなものかしら。」「まぁそうか?…なんかその日は、家族だけの日って感じだよなぁ。」サンはそうつぶやく。誕生日、といえば [続きを読む]
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