相馬広 さん プロフィール

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相馬広さん: 遥かなるもの
ハンドル名相馬広 さん
ブログタイトル遥かなるもの
ブログURLhttps://soumahiro.muragon.com/
サイト紹介文好きなものを忘れないために詩を書きます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供10回 / 41日(平均1.7回/週) - 参加 2018/04/30 17:59

相馬広 さんのブログ記事

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  • 空 白く煙り始め 少しずつ空気が水を含んでゆく じきに雨が降る 窓をかたかたと揺らす雨音 庭の芝はすでに濡れ一層あおく 花壇の土は一身に水を吸っていた 花だけが寂しげにうつむく 雨はひたすら穏やかだったが しかし確実に何かを蝕んでいった それは君の幸せを願う私の心であり 花を慈しむ君の優しさだった 僕は君にふたさじの砂糖と 少しレモンをしぼった紅茶を差し出す 君の心が少しでも 雨を忘れ 花を忘れ [続きを読む]
  • 夕暮とある人
  • 暖かさと冷たさを含んだ秋の風が 君の髪を撫でる  糸よりも細い君の金色の髪が 芝生の緑に美しく映えて揺れている 早くも陽は西に傾き 君の疲れた顔を燈色に染める 僕たちは互いに言葉を捨てたまま ただ夕日からいつまでも目を離せないでいた 残された時間はもう僅かであると分かっているのに 耐えられなくなった僕は 君に気付かれぬようそっと君の横顔を見た 君は出会った頃と何一つ変わらぬまま 繊細で 美しく す [続きを読む]
  • ピアノ
  • 月の光に青く照らされたピアノ 全てのものが静けさの中で 夢の中に連れられた後の 温もりひとつない夜 指先でふれた鍵盤は冷たく硬く シルクのように滑らかだった こんなに美しいもの そして世俗に穢れた僕 自分を浄化するように僕はピアノを弾く 全ての鍵盤が息を押し殺して じっと僕を見据えている ピアノから溢れ出る音の金色の粒子は 僕の足元にしゃらしゃらと落ちる そうして僕の影をすっかり覆ってしまった 気 [続きを読む]
  • ぼんやりと薄日のぼり きりりと冷えた窓を開ける 流れ込む金木犀の香り 僕をかすかにふるわせる凛とした朝 日が昇り天は気を失うほど高く まばらにちぎれた無数の雲 そのひとつさえ掴めそうにない むせ返るような原色の日々はすでに消え去り すっかり色の抜けてしまった水色の空 瞬きする間に日は傾きそして朱く すべてのものがじんじんと照らされている その中にとんぼを追うひとりの子ども 遠くまで来すぎて帰り道を [続きを読む]
  • 君早春の庭に来て 真白に紅に綻ぶる 漆の黒く光るよな 枝の先にて華揺るる 我君の香に誘はれ 未だ雪残る土を踏み ふるりと君に近寄れば じわり目に染む色の海 姿変はらぬ君なれど 散りゆくさだめは辛からむ 涙こぼさぬ君なれど 雨に濡れるは憂しからむ やがて風来て君見初め ひゅるると庭から連れさらる 我君を追う術もなく また寒風に 身を切らる... 追記‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 梅の木、植えたい。 庭なしア [続きを読む]
  • 一定のリズムで風にゆれるカーテン うすいレースの向こうに見えるもや 5月にしてはひんやりとした空気が 僕の部屋をのぞいていく 少しずつ風はつよくなり 干したズボンはあわててハンガーにしがみつく ズボンを助けに窓の外へ手を伸ばすと アスファルトから昨日の雨のにおいがした 今にもぽつりときそうではあったが 僕は窓を開けたままにしておいた 冷たい風にさわっていたくて そしてそのまま攫われたくて ついにぱ [続きを読む]
  • 空の青さをとぷりと地面に落としてしまった 見わたすかぎりのネモフィラ畑 きっとここでは ネモフィラ以外は生きてゆけないのだろう 風にさざめきつづける青い絨毯のなかで 僕はひとりだった ただ風に揺られるために生きられないこと ぬるい日常のゼリーから出られないこと やがてネモフィラが西日におおわれ あたりは一層まぼろしのように感じられた 何千の青い瞳にみつめられ僕は 彼らの下で生きる黒い土になりたかっ [続きを読む]
  • 旅の前に 鞄を荷物で満たしてはいけない 君に必要なものは みんな向うで待っているさ こんな機会ないからと カメラばかりを構えてはいけない 君がほんとに見たものだけが 昨日のように蘇るのさ 言葉が分からないからと 下を向いていてはいけない 君に必要なのは こんにちは、おいしい、ありがとうの三つだけ きっと悲しいだけだからと 旅先の恋を蔑ろにしてはいけない 運命だから逢えたのさ こんな地球の裏側で 旅 [続きを読む]
  • 伊豆のホテルの 大きな窓から、 一日中海を眺めていた。    こんなにたくさんの塩水    一体どこから    あの遠くの沖に見える岩    潮に溺れてしまいそう 波に濡れた砂浜には ぺちゃりと音がしそうな足跡 五月の海はまだ少し冷たいだろう    あの波の一滴になれたら    あの砂の一粒になれたら    潮風に揺れる松葉になれたら    松葉を揺らす潮風になれたら 数えきれぬ自然の色彩に囲まれ [続きを読む]
  • 早朝の青空
  • 早朝の青空が好きだ 青の絵の具を限りなく薄め すっと上澄みを筆先に含ませ どこまでもまっすぐに引いた線のような 早朝の青空が好きだ まだつめたい空気を吸い込み 肺のあたりから青く染まる僕の体躯 そのまま空に溶け込めるような 早朝の青空が好きだ やがてふわりと朝陽が差し入り あたり一面をオレンジ色に包む 僕の体躯はまだ 指先まで青く染まっている 追記‐‐‐‐‐‐ 朝の空気ってなんかキレイな気がします [続きを読む]
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