Hope さん プロフィール

  •  
Hopeさん: 理不尽な病 〜アルコール依存症の夫と暮らして〜
ハンドル名Hope さん
ブログタイトル理不尽な病 〜アルコール依存症の夫と暮らして〜
ブログURLhttps://rifujinnayamai.hatenablog.com/
サイト紹介文私の夫はアメリカ人で、重度のアルコール依存症。回復どころか、ゆっくりと破滅へ向かっています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供47回 / 227日(平均1.4回/週) - 参加 2018/05/04 11:48

Hope さんのブログ記事

  • 年の瀬に思うこと
  • もう2018年も暮れになり、私の、「夫のアルコール依存症」との付き合いにも年季が入って来た。最初は苦しくて仕方なかった今の状況、もちろん今でも苦しくて、深刻だからこそ人に言えないでいるのだが、最初の頃に比べると、これが当たり前の生活になった今、慣れと諦めと受け入れで、何とか身を持ち堪えている。夫のアルコール依存症が、ここまで悪化するとは思ってもみなかった。仕事のストレスで飲酒量が増え、それでアル [続きを読む]
  • 身体のストレス
  • 夫のアルコール依存症問題によって私にもたらされたストレスは、私を精神的にだけでなく、身体的にも深い影響を及ぼした。思えば、娘と二人で日本に里帰りをしている時を除けば、私達は毎日、同じ屋根の下で夫と寝起きを共にしているのだ。日によって異なる夫の状態。平穏と地獄の日々を繰り返し、結果、心だけでなく、身体も悲鳴を上げ始めた。胃が何週間にも渡って痛んだり、帯状疱疹になったり、Cold Sore(口唇ヘルペス) [続きを読む]
  • 心への影響
  • 夫のアルコール依存症問題は、私に多大なストレスを与えた。今の悲惨な状況を悟られないように心に壁を作り、やがて、私は人と深く付き合うことができなくなってしまった。私の場合、自分が精神的にいっぱいいっぱいであるということを仲良くしていた友人達に話すことができず、だんだんと付き合いも悪くなり、孤立し、ある時突然、何の前触れもなく、無言で友人関係を切られてしまった。きっと、夫のアルコール依存症問題が特 [続きを読む]
  • 料理のアルコール
  • 私はアルコールを飲まないと言いながらも、料理では普通にお酒を使う。料理で使う酒やワインが、いくら加熱でアルコールが飛んでいるからと言っても、アルコール依存症の夫にとって、これらの料理を口にすることは大丈夫なのだろうか?オーブンで約2時間半煮込んだ、赤ワインを使ったポットロースト、気のせいであって欲しいのだが、意識して食べてみると、脳で微かにアルコールのクラクラ感を感じてしまった。(そのように思い [続きを読む]
  • 飲みの誘い
  • 飲酒は、アルコール依存症でない普通の人達にとっては、ごく当たり前で楽しいことなのだということは、私にもよく分かっている。だから、そういう人達からの飲みの誘いを断ることは、アルコール依存症の夫を持つ私としては、複雑な心境になる。日本から来たばかりの駐在員の男の子が、仕事中、わざわざ私の席にやって来てこう言った。「Hopeさん(←私の名前)、今度XX君と、Hopeさんと一緒に飲みに行きたいねって話してるんです [続きを読む]
  • AA(アルコホーリクス アノニマス)
  • アメリカには様々な宗教があるが、夫は無宗教であり、atheist(無神論者)である。夫の父や妹もatheist、そして夫の母、兄は敬虔なクリスチャン。片や神を信じていない父、片や神を信じている母、で、価値観の異なる両親が離婚に至ったのもうなずけるような話である。そういう夫は、神だか、それに似たようなものが出てくるAAに参加することに、全く積極的ではなかった。 [続きを読む]
  • 夫の断酒方法
  • 夫の断酒が続いている。信じられないことに、あの重度のアルコール依存症の夫が、2カ月近くもアルコールから遠ざかっている。心配していた「35日の壁」もようやく乗り越え、今は一日一日を、どうにかサバイブしている。リハビリ施設にも行かず、専門家の助けも得ず、断酒の薬も処方してもらわず、一時積極的に行っていたAAにも行かず、こんなに性格が難しい夫は、やっと自分に合った断酒方法を見つけたようだ。あの夫が、断 [続きを読む]
  • 夢のまた夢
  • 夫の病気がもし、いつか回復して安定してくれたら、家族みんなで旅行に行きたい。アルコール依存症者と一緒に何かをする計画は、結局最後になって予定が変わることが多い。前日までシラフだったのに、旅行当日に飲酒を始めて計画を中止にせざるを得なくなったり、酷い時には泥酔しながらの旅行になり、結局旅行そのものが台無しになってしまう。それで今までにも何度も失望させられ、その分、皮肉にも、私は娘との二人だけの想い [続きを読む]
  • 私のこと
  • 私は何故、夫の病気のことを人に言えないのだろう?私は昔から、自分のことを人にペラペラ話すのがあまり好きではなかった。友人達だけではなく、それは親に対してもそうだった。自分のことを話さないのは、きっとおとなしい性格のせいなのだろう。今でこそオバチャンになってしまったが、若い頃はそれなりに綺麗な(?)お姉さんだったと思う。20代の頃は、そこまでする必要もなかったお化粧と体のラインが強調される服装で [続きを読む]
  • Insanity (狂気の沙汰)
  • アルコール依存症の夫と共に暮らしていると、時折どっと疲れが押し寄せて来る。やるせない気持ちに、絶望的になる。投げやりになり、暴言を吐いてしまう。怒鳴り過ぎて、声が枯れる。関わるだけで、気が狂いそうになる。アルコール依存症の夫に、私の立場や苦悩なんて、到底分からないだろう。夫は「アルコール依存症」という病に、そして私は「アルコール依存症の家族」という病にどっぷりと浸かってしまっている。家族の中 [続きを読む]
  • 降りやまぬ雨
  • 夫は3年程前に、友人をアルコールで亡くしている。直接の死因は、禁止されていた、処方された薬を服用しながらアルコールを飲むということをしてしまったせいみたいなのだが、彼もアルコールに問題があり、アルコールがらみで内臓をやられ、それで亡くなったらしいのだ。夜、普通にベッドに入り、朝になったら冷たくなっていたらしい。この友人は、朝からアルコールを飲んで出社したことで、会社から解雇されている。詳しくは [続きを読む]
  • NO REGRETS (後悔はしていない)
  • アルコール依存症は進行性の病気である。長い時間をかけて、徐々に、ゆっくりと身体を蝕んでいく。夫は十代の頃から、約20年間アルコールを飲み続けている。夫がアルコールで変貌し始めたのが約10年前。当時の私は、酔った夫のことを、酒癖が悪くてもう嫌だなー、というぐらいにしか思っていなかった。アルコールを飲み過ぎない方がいいということは何となく分かってはいたが、何せ私は自分では飲まないので、夫の飲酒量を異 [続きを読む]
  • アルコールと私
  • 愛と憎しみは紙一重と言えど、私のアルコールに対する憎しみが愛に変わることは決してない。いや、というより、もともと愛があったものが憎しみに変わったという、まさに結果として紙一重状態だったということなのかも知れない。若い頃の私は、確かにアルコールがある場所が好きだったのだ。飲みたかったから飲んでいたのではなく、その場の雰囲気に馴染みたくて、「大人」であることを感じていたくて、背伸びをして周りに合わせ [続きを読む]
  • せつない想い
  • 私の夫はよく嘘をつく。正確に言うと、アルコール依存症という病気がつかせる嘘のことであり、飲んでいるのに「飲んでない」という嘘のことである。それが嘘だということは一目瞭然なのに、何でこう、何度も何度も繰り返し分かりやすい嘘をつき続けるのだろうか。その嘘でこの私を騙せるわけがないのに、夫は懲りもせず、毎回「飲んでない」と飲酒したことを否定する。仮に、たとえ最初は私を騙せたとしても、飲むにつれて酔い [続きを読む]
  • 普通の幸せ
  • 普通であることがどんなに幸せなことなのか、普通の人にはきっと分からないだろう。普通であるが故にその幸せに気付かず、普通でなく優れているからこそいいのだと、そういう価値観の中にいることが苦しくなってきた。私にとっての幸せとは、普通で何気ない平和な日常。それはアルコール依存症に限らず、心や身体の健康を損なった人達、または今まで当たり前のようにあった物質的なものを失った人達なら、きっと誰もがこの気 [続きを読む]
  • 娘のこと
  • 私の娘にとって、何が一番いいのだろうか?夫と離婚すること?それとも、このまま家族で一緒に暮らすこと?彼女はアルコール依存症のいる普通でない家庭、異常な環境で育っているという割には、そんな暗い影を見せることもなく、無邪気で明るく、社交的で、いつも楽しそうで沢山の友達に囲まれ、心も見た目もまるっきりアメリカンな女の子である。これは、夫がアルコール依存症と言えど、私も娘も、夫から身体的な酷い暴力を [続きを読む]
  • 素面への苦しみ
  • 私には時々、思いもよらないイマジネーションが働く。夫の離脱症状を待ちわびながら、この感覚が、何かに似ていることに気が付いた。静かに「陣痛」を待つあの感覚だ。今か今かと待ちわび、緊張し、不安になり、そして突然展開される劇的なドラマ。今度の離脱症状は、どのくらいの時間がかかるだろうか?どのくらい苦しいだろうか?出産が離脱症状、産みの苦しみは、シラフへの苦しみ。産んだ後には平和で穏やかな喜びが、そ [続きを読む]
  • Relapsed(再飲酒)
  • 夫の断酒が止まった。週5日AAに参加し、そしてそのAAの帰り道、ウォッカを買ってしまった。私はその夜、すぐに微かなその香りに気が付いたのだが、確信が持てなかった私は、それは気のせいだと思うことにした。でもその晩の夫の寝入る姿は、飲酒時のそれと同じだった。不自然な恰好で、床で寝転がっている夫。そしてその次の日の夜も、夫は床で、同じ姿で寝入ってしまった。それでも私は、夫がアルコールを飲んでいるかも知れ [続きを読む]
  • 義理の継母とその元パートナー
  • 私に強く離婚を勧めてくるのは、義父の再婚相手、義理の継母である。彼女は、義父とは不倫を経て、25年程交際した後に、5年前に義父と結婚している。彼女は初婚ではあるが、事実婚だったパートナーとの間に娘をもうけている。このパートナーは、アルコール依存症だったかどうかは分からないが、相当な酒飲みだったらしい。ただ、私の夫より症状は軽く、目立った離脱症状はなかったらしいから、ただの酒乱オヤジだったのだろう [続きを読む]
  • 離婚について
  • 夫の病気と、それによってもたらされる私の理不尽な苦労を知る数少ない私の知り合い達から、私は時折こう言われる。「離婚した方がいいよ!」「何で離婚しないの?」はい、アドバイスどうもありがとうございます。私も、もし私が彼らの立場だったら、今の私を見て、「離婚した方がいい」としか思わないだろう。それなのに今の私の中で離婚という選択肢がないのは、私も十分、夫のアルコール依存症という病気に巻き込まれている [続きを読む]
  • 勇気づけられるもの
  • アルコール依存症は、とても厄介で絶望的にさせられる病気だ。飲酒時の人格豹変、連続飲酒がもたらす、普通の生活ができなくなる廃人化と、離脱症状の壮絶な光景はこの世の地獄。その凄まじさは、アルコール依存症者とその家族を、精神的にも肉体的にも擦り切らせる。何で私の夫が、何で私が、こんな理不尽な病と闘わなければならないのだろう?それも一生涯。逃げ出したくなるような、気の遠くなるような長い時間。もう何年も、 [続きを読む]
  • 35日の壁
  • 夫は週5日、AAに行き始めた。人生経験の浅い若者達が多く集まるミーティングより、自分より年上の、人生経験が豊富なメンバーがいるミーティングに好んで参加した。そこで知り合いもできたようだ。今の夫に必要なのは、そういう自分と同じ境遇にあり、断酒を続けている仲間の存在だ。AAに通い始めて2週間が経った頃、夫は自信タップリにこう宣言した。「もう大丈夫!仕事に復帰するよ!Corporate world(ビジネスの世界)に [続きを読む]
  • 心の変化
  • 2018年夏、夫がAAに行き始めた。私と娘が夏休みで10日間程日本に帰国していた間に連続飲酒を始め、離脱症状で18時間も嘔吐し続けた末での決断だったのであろう。離脱症状から数日過ぎた頃、夫は私にこう言った。「AAに行くよ。」・・・やっと来たか!「だから前から何度も行きなさいって言ったじゃない!こんなに時間を無駄にして、あなたは本当に頑固なんだから!あなたの脳ミソは委縮してイカれてるんだから、自 [続きを読む]
  • Hope(希望)
  • 世間ではまだまだアルコール依存症は「アル中」という言葉で知られていると思う「アル中」・・と聞くと、どんなイメージがあるだろうか?手を震わせながら一日中飲んでいる。好きで飲んでいる。飲み方をコントロールしようとしない。だらしない人間。最低の人間。悪いイメージしかありません。アル中というだけで世間の見る目が違うのです。アル中、アルコール依存症は病気です。薬物依存症と同じ、脳の病気なのです。その [続きを読む]
  • 自堕落な日々
  • 解雇された時、夫は正直ホッとしていた。もうあのストレスから解放され、アルコールを飲む必要もなくなるからだ。私は彼に、「今まで一生懸命に働いてくれてどうもありがとう。」と戸惑いながらも感謝をした。嬉しい感謝ではない、悲しみを伴った感謝である。まさかこんな形であっけなく解雇されてしまうなんて、平静ではいられなかった。夫が仕事を辞めたら、もう飲むのは辞められると誰もが思っていた。ストレスがなくなるから [続きを読む]