masadon87 さん プロフィール

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masadon87さん: 掌編な小説
ハンドル名masadon87 さん
ブログタイトル掌編な小説
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/masadon87
サイト紹介文愛と死を題材にしたものだけを投稿しました。長編は苦手。少しずつですが続きを書いていきたい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供19回 / 126日(平均1.1回/週) - 参加 2018/05/12 00:23

masadon87 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 不確定性原理
  •  箪笥の抽斗にしまっておいたものがなくなっいる。 彼だ!と由宇佳里{ゆうかり}はとっさに思った。他の抽斗を探したが、どこにもなかった。(でもそんなはずは…)とも思う。 白い封筒に入った書類。役所に出して受付られた日から有効となる。彼が名前を書いて三文判を押したことになっている。実際は由宇佳里が筆跡を変え、彼の名前を書いて印鑑を押した。勿論自分の名前の枠にも自分の名を書き、自分の印鑑を押印した。正式 [続きを読む]
  • 愛の殺人
  •  箪笥{たんす}の引き出しにしまっておいたものがくなっている。 彼だ!と由宇佳里{ゆうかり}はとっさに思った。他の引き出しを探したが、どこにもなかった。(でもそんなはずは…)とも思う。 白い封筒に入った書類。役所に出して受付られた日から有効となる。彼が名前を書いて三文判を押したことになっている。実際は由宇佳里が筆跡を変え、彼の名前を書いて印鑑を押した。勿論自分の名前を枠にも自分の名を書き、自分の印 [続きを読む]
  • ふたつめの遺言書
  •  祖父の遺言書があることは知らされていた。 自分が死亡するとすぐに、棚の引き出しに書いて入れてあるから読みなさいと言われていた。祖母が去年亡くなり、両親は兄が3歳、私が生まれるとすぐに交通事故で亡くなった。我々兄妹は祖父と祖母に育てられたのだ。 祖父は祖母が亡くなるとすぐに具合を悪くし、入院となった。兄とそして妹である私の二人の孫に看取られ、安堵した祖父は最期を飾った。死亡理由は心不全だが、百歳近 [続きを読む]
  • 友達の銀次
  •  まぶしいくらい強く朝の日が差している。ずっと眠っていた感覚で、浩一は目が覚めた。 何時間眠っていたかなんてわからない。昨日寝入ったのかな。覚えていない・・。寝入った時間も今何時かさえもわからない。 浩一は時計を探した。体を起こして視線を上部にゆっくりと回転しながら動かす。どうもここは自分の部屋のようだ。あらためて思った。忘れているのだと。何で自分はここにいるのかということを。 半分ほど体を捻った [続きを読む]
  • 本当の理由
  •  浩一が戻って来たとき、家の中には誰もいる気配はなかった。(親父のやつ、またどこかで飲んでいやがるんだな) 時計の針はもう午前三時を回っている。 浩一は、いつもこんなに遅くなって家に帰る。時には明け方を過ぎ、昼近くになることもある。毎日夜遊びしているからだ。 彼は二年前に母に先立たれ、父と二人暮らしだった。そのころからぐれはじめ、万引き、深夜徘徊、窃盗、シンナー、暴走行為、淫行、etc…。ひと通りの [続きを読む]
  • はなむけ
  •  穏やかな暖かい天候が続いた。 澄江の嫁ぐ日が近づいている。達造は、娘の花嫁姿を見るのを憂鬱な表情を浮かべながら、居間のソファーに腰を下ろす。庭に散った葉が一本の銀杏の木の周りを埋め尽くしている。やがて枯葉となり、黄土色から焦げ茶色に変わって土に戻るだろう。 その枯葉の下には人間の死体が埋まっている。澄江の母であり、達造の妻、紀伊子の遺体である。 もうすでに白骨化しているに違いない。と達造は思った [続きを読む]
  • 知ったかな上司
  •  私の上司は社長の娘婿で、私より年下なのだが、今日いきなり四字熟語を並べて「知ってる?」と言いやがった。どういう意味か説明していたが、私は聞く耳持たず。今度私の知っている格言を「知ってる?」と言ってやろうか。少々哲学的なことを質問したが、私が何を言おうとしているのか理解できなかったようだ。知ったかだとわかって、がっかりした。コミュニケーション以前のこと、やっとわかりやすい言葉が思い浮かびました。 [続きを読む]
  • シュレー
  •  第4世代セフェムを10g(1日1gを10日間)を静注(静脈注射)し、やっと気管支が安定した。100?のブドウ糖溶解液に溶解し、ゆっくりと30分以上かけて点滴する。 3か月も続いた咳に、当初は喘息かと思ったが、咳が酷いだけでは喘息と決めつけられない。喘鳴をともなう咳ではなかったし、結核菌の同定検査もしたが、その抗原も見つからず、グラム陰性の球菌が関与している感染症で急性の気管支炎と診断された。 グラム陰性球 [続きを読む]
  • 桜桃忌
  • ネガティヴに生まれ、ネガティヴに生きるあてもないのに道を歩き疲れてさまよってさまよってここに行き着いたこれからの行く場所もわからず立ち止まって少し歩いてつまづいてつまづいて足元を見てみなよと人に言われても何も見えなかったそれが見えないからそれを見ようともせず自殺したんだよ [続きを読む]
  • 今日は…
  •  6月13日は太宰が自殺した日らしいです。本当はわかっていませんが、太宰の一緒に自殺した富栄さんと共に遺体として発見された日が二人で家出をして6日後の6月19日なので、亡くなったは日は13日と言われています。この19日、太宰の39歳の誕生日で、桜桃忌と呼ばれています。 富栄さんの遺書のはじまりは「私ばかりしあわせな死に方をしてすみません」とあります。また、「女として生き女として死にとうございます」 [続きを読む]
  • 二つの遺言書
  •  祖父の遺言書があることは知らされていた。 自分が死亡するとすぐに、棚の引き出しに書いて入れてあるから読みなさいと言われていた。祖母が去年亡くなり、両親は兄が3歳、私が生まれるとすぐに交通事故で亡くなった。我々兄妹は祖父と祖母に育てられたのだ。 祖父は祖母が亡くなるとすぐに具合を悪くし、入院となった。そして、兄とそして妹である私の二人の孫に看取られ、安堵した祖父は最期を飾った。死亡理由は心不全 [続きを読む]
  • 尊敬できない人の続き
  •  下書きを公開にすると人物が特定してしまうのでまだ推敲しています。私は仕事をしているので、かえってから書いても平均1・2行しか書けないのです。(言い訳になっていませんが本当です)もう少しお待ちください。(といっても待っている人は少ないと思いますが…というかいないかも) 代わりに書きかけの掌編載せます。(ほかの続きはどうなったんだ?)→ごめんなさい [続きを読む]
  • 尊敬できない人
  •  おばさんというには歳が取り過ぎていて、それは誉め言葉になってしまう。「ばばあ」というのが適当だ。人に対して敬意がなく、普通の人の皮を被っている。一見普通の人に見えるが普通の人ではない。もちろんマイナスの意味で。どんな歳の取り方をしたのか、何年も何十年も無駄に時間を過ごしてきたのか。それは性格――では説明できない。――悪口ばかりだ。良いことも書こう。 ……探したがない。 具体的には次回。こんな文章 [続きを読む]
  • 虚構の中の真実
  •  小説というのはいろいろあるけれど、フィクションでもなく、ノンフィクションでもなし、長編、短編にかかわらずそこには真実が存在する。 今から書くことは小説でもなく随筆でもない。ノンフィクションでもないかもしれない(なんだそれ?) 昔ある作家が言っていた。エッセイだって嘘書いていいんだよって。でも本当のことを書こうと思う。ただの作文。でも書きにくいな。うっかり人物を特定してしまいそうで。…推敲して次回 [続きを読む]
  • 「優しい嘘」という作品を書いたことがあるが…
  •  書きかけの作品に書き足してゆくことができない。 不定愁訴は改善を兆しを見せない。太宰が自殺しても、また森田童子がどんなにネガティヴな詩を書いても、私の精神は関与しないと思っていたのに…。 こんなに落ち込むことは何十年ぶりだろう。死が近いのか? でも、どんなに望んだところで、ある人の死を見た後でないと私は死なない。 意味不明だな自分。 [続きを読む]
  • 不定愁訴
  •  思いもよらない普段の10倍以上の閲覧数でした。ありがとうございます。私は外から見れば一応理系の職業ですが、実際そのような知識・技術を使うことはまずありません。私は相手を生まれつきの不定愁訴なんだと思うようします。(そんな人はいませんが…)そういう訳で私も不定愁訴同士、(私は生まれつきじゃないです)心の中の戦いは続きます。 [続きを読む]
  • 負の拘り
  •  この世界に生きる価値のない人というのは存在するんですね。一夜明け、心が安定しているかと思いきや、昨日以上に落ち込んでいる自分に気づかされます。私はもういい歳です。それなのにこんなに人に影響されてしまうとは思いもしませんでした。こんなに人を蔑んだことはなかった。こう思うと、人を蔑むとは私自身はなんと嫌な人間なんだろうと、また自己嫌悪に陥ります。私の人生に関わらないでほしい。ただそれだけ。 [続きを読む]
  • 負の感情
  •  これは小説ではありません。随筆というべきか…いくつか書き足して、推敲をしていた掌編もあったのですが、このところ負の気持ちというか、書くことーー創作という作業の邪魔をする人が出てきました。それは職場関係の人です。ことごとく人に(私のことですが)悪意を持って生きている人です。断言できます。歳をとっても、いくら経験を積もうが駄目な人は駄目なんです。今日それを思い知らされました。こんなこと、皆さんは興味 [続きを読む]
  • 涙別
  •  彼女の住んでいた近隣の駅は、昔から阪急宝塚線蛍池駅と呼ばれ、小さい街に埋もれていた。 梅田方面から降車して線路を渡り、改札を出て狭い路地を通り、商店街に差し掛かる。 雅昭にとって懐かしい街が広がった。  雅昭は京子と結婚の約束をし、ある理由から別れた。そして10年経って京子の家に訪ねてきたのだが、京子はすでに亡くなっていた。雅昭は当時34歳。中年と呼ぶにはまだ早いかもしれない。 彼女は雅昭と別れ [続きを読む]
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