空華ー日はまた昇る さん プロフィール

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空華ー日はまた昇るさん: 空華ー日はまた昇る
ハンドル名空華ー日はまた昇る さん
ブログタイトル空華ー日はまた昇る
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/gogouan1231
サイト紹介文小説の創作が好きである。今回のは猫の語り手が吟遊詩人と「アンドロメダ銀河」を旅する話。散文詩 のよ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供14回 / 15日(平均6.5回/週) - 参加 2018/05/12 11:05

空華ー日はまた昇る さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 14
  • 14 黄金のサイのミニ彫刻ハルリラがある秘密の行動を企てようとしていたことはあとで吾輩にも分かった。ハルリラは長老がアリサを妻にしたいと言った申し出を侮辱と受け取っていた様子から、何かしらのことを深くは考えていたのだろう。しかし、それは想像を上回る大胆な計画だった。ある日、吾輩と吟遊詩人の前に、ハルリラは不思議なものを見せた。それは長老の一番大切な守護神だそうだ。純金で出来た小さなサイの彫刻だ [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 13
  •  13     愛 伯爵は異星人の長老に、カント九条の話をしていた。我らは吾輩と吟遊詩人、川霧とハルリラそれに伯爵。向こう側にはリミコが長老の秘書として同席していた。「異星人は何を狙っているのですか」と伯爵は細い目を少し押し広げるようにして、その優しい目の光に幾分の鋭さを含ませながら、優雅な語り口で喋っていた。「異星人は銅山と車の会社だけでなく、あちこちに忍者をはりめぐらしているというではありま [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 12
  • 12 祭りの中の何でも屋祭りが始まった。そこで、市民の驚きがあったようだ。毎年やっていることなので、ある決まったパターンが祭りの流れにあるが、それでも時々、突拍子もない出し物があって、市民の喝采や驚きがあったようだ。しかし、今度の場合は、その驚きは今までにないものだった。それはまず、朝の十時から、花火が上がり、数台の山車が町の中央の大きな広場の周囲を回りだした時に始まった。真ん中の山車の一番上に [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 11
  •  11 いのちに満ちた明珠 祭りの前日の夜、花火があがった。和田川の河川敷であげたのだろう。明日は昼間から、山車がでて、昼過ぎから向日葵踊りが始まる。異星人はいつ来るのか。我々の家から、花火はよく見えた。何も和田川まで行かなくても、よく見えるので、ここは高級住宅地になっているのかなと思ったくらいだ。ポーンといくつもの音がして、小さなボールのような赤いものが上空に上がると、そこでまたポーンと音をたて [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 10
  • 10 文化交流 トミーが異星人に株主になってもらって、水耕栽培の株式会社をつくったことを我々はカルナから聞いていた。我々はその頃、トミーの悪友勘太郎の紹介で、ある空き家を紹介されて、そこを仮住まいにしていた。そのそばに、カルナとアリサの姉妹は友人のリミコと三人で、親元を離れ、別邸に住み、それぞれの仕事場に通っていた。この別邸も勘太郎の紹介だったそうだ。我々の家とカルナの間には、小さな広場があっ [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 9
  • 9不思議な長老異星人サイ族の銅山に行く前に、ひと悶着があった。伯爵の息子トミーが伯爵の交渉についていくと言い出したのだ。これはロス家のおしゃべりの秘書夫人がもらしたことで、我々は知ったのであるが。夫人によると、トミーの行動は父親の伯爵の価値観とあまりに違うことで悩みの種になっているらしい。トミーは以前、伯爵から資金を借りて、自転車をつくる会社を起こしたのだが、失敗した。新しい車に若者の人気が集中 [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 8
  • 8 大慈悲心 我々は伯爵の重臣ロス氏への紹介状を村長から受け取り、かなりの坂をいくつものぼり、高台になっている町に入った。町の道は馬車が通れるほどであったが、けっこう入り組んで、あちらこちらで曲がっていて、商店や背の高い家や低い家が立ち並んでいたが、多くの家は黄色い感じで、二階のバルコニーには洗濯物以外に、鮮やかな花が競うように咲いていた。町の中央の方には、立派な城が見え、そこからニ百メートル [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 7
  • 7 庭の蛍   村長の所に案内してくれた少年が、今度は宿屋まで案内してくれるということだった。「伯爵さまは立派な方だろうな」と白熊族の大男スタンタが丸い目を大きくして優しい声で少年に声をかけた。伯爵の評判を聞きたかったのかもしれないと、吾輩は思った。「伯爵さまは僕らのような若い者にはよく声をかけてくれます。よく座禅と剣をみがけとおっしゃります」と鹿族のすらりとした少年ははきはきした声で答えた。「ほお [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 6
  •  6 祭りの準備楕円形の城壁の所に来た。そして、その土手の下に鉄の門があり、関所のようなものがあって、旅行者は身分などを調べられる。「この町に何しに来た」と男が大きな声で言った。「あのう。わしは水車をつくることを得意としている。ここの殿様は町づくりに水車の電気エネルギーを使うと聞いている」白熊族の大男の唇が震えている。「仕官だよ。おっさん。ここで何しているのよ」とハルリラは言った。「わしのことをお [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 5
  • 5 異星人の文化我々は話に夢中になり、「魂の出張所」の中にいることを忘れていたようだ。それほど、その初老の男の語り口は音楽のようで、表情も魅力に富んでいた。風景画が天井一杯に描かれていた。並木道、川、そうした風景を取り囲むような低い山、そして真ん中に城壁に囲まれた町の中の御伽の国のような湖と城と樹木。つまり、このあたりの風景そのものが正確に描かれているようだった。我々は話に夢中になりながらも、 [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 4
  • 異星人並木道をさらに進むと、面白いベンチが見つかった。屋根のあるベンチである。後ろに、立派なトイレがある。そのベンチで鹿族の中年の男とうさぎ族の若い男は絵をかいている。我々は興味を持って声をかけた。中年の男は自分の家を持っているらしいが、若い男はホームレスだという。話によると、若い男の方が絵ははるかにうまいというのだが、我々もそんな気がした。向こうに見える低い山を描いているのだが、どこかセ [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 3
  • 3 高邁な志吾輩と吟遊詩人とハルリラが郵便局とパン屋のある所まで来ると、そこは薔薇の花に囲まれた小さな広場になり、三つの方向に石畳の路地が広がり、路地の周囲は赤や黄色や青や緑の壁と色とりどりの家が並んでいた。さらに、並木道を歩くと、美術館ともホテルともとれるような建物の前に、地下街への入り口があった。その入り口の所に、レストランやカフェがいくつかあるという看板が立っていた。そこに二人の若い女と [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 2
  • 2 プラタナスの街角そこの町は楕円形の城壁に取り囲まれていた。十万人ほど住むというその旧市街に入る前にも、旧市街のあるその丘陵地帯に達するまでのより低い平地を我々は歩かねばならなかった。馬車はあるが、そこの田園と住宅と街角のいりまじる中を歩くのも良いと思ったし、並木道や花壇のある美しい道が整備されていたので、我々はずっと歩く方針だった。花壇のある石畳の道をしばらく歩くと、小さな池のある所に出 [続きを読む]
  • 銀河アンドロメダの猫の夢 1
  •           1 ひまわり惑星 あたりは金色の優しい日差しがあふれ、ぽかぽかと温かで陽気がよく、桜が満開である。ふと気がつくと、吸う空気もおいしい。そう言えば何か夢を見ていた。教会の鐘の音が美しく、吾輩は猫であるのに、生意気にも黒い蝶ネクタイをして上から下まで立派な服装である。横にはオフィリアがいる。目がねをかけて、白い長い口髭をつけたウサギ族の牧師が結婚の誓いの言葉を読んでいる。吾輩は [続きを読む]
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