story-of-k さん プロフィール

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story-of-kさん: Kの物語
ハンドル名story-of-k さん
ブログタイトルKの物語
ブログURLhttps://storyofk.exblog.jp/
サイト紹介文どっちでもない性のKが書く物語
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供40回 / 154日(平均1.8回/週) - 参加 2018/05/16 11:24

story-of-k さんのブログ記事

  • 物語6ーエピローグ4
  • 獣はゆっくりと音を立てずに暗い広間に入って行った。そこには、疲れ果てた従業員の女とあにさん、女の子がそのままの格好で眠っていた。迷彩服の兵士はいなかった。誰も、獣の侵入には気がつかなかった。獣は、奥にある物陰に入って行った。また静けさが訪れていた。しばらくして、1人の迷彩服が広間に入ってきた。様子を見にきた、というよりは、広間に何かを取りに来た感じだった。奥の... [続きを読む]
  • 物語6ーエピローグ3
  • 屋根裏部屋から囲炉裏がある居間に降りたKだったが、そこには、だれもいなかった。シーンとしていた。人の気配がなかった。センサーをはりめぐらせると、かすかに、本当にかすかにだが、女性の叫び声が聞こえた。屋根裏部屋にいる間に何が起きたのか。Kは、あにさんの住まいを端から端へ、センサーを全開にして調べ始めた。居間では感じるかすかな叫びは、他では聞こえなかった。浴場でも同じだった... [続きを読む]
  • 果てしなく
  • 若い女性たちを連れて、暗くなる前に川向こうの安全な街まで抜けてしまおうと考えて移動を始めたのだが、初めての地なので、途中で道を間違えてしまったらしい。少しは賑やかな場所なら安全かもしれないと、人声がする方向に足を踏み入れてしばらく行ったあとで、その道が川向こうには通じていない、しかも袋小路な場所で、そして危険な場所だと気が付いたんだけれど、もう後戻りもできないように今来た道も塞がれてし... [続きを読む]
  • 物語6ーエピローグ2
  • K あにさん、その前に、屋根裏部屋にある無線機を使わせてくれないか。あにさん おー、ばれてたかぁ。 いいよ、ライセンスあるんだろうなー。K もちろん。Kは、あにさんのアジトの近くに大きなワイヤーアンテナが張られていることに気が付いていた。そしてそのケーブルは屋根裏部屋に入っていた。あにさんは諜報員かなにかで、カモフラージュのために畑をやったりたい焼き屋を... [続きを読む]
  • 物語6ーエピローグ1
  • Kは久しぶりにのんびりと過ごしていた。Kだけでなく、女の子も、従業員も、あにさんも。みんな明け方にあにさんのアジトに着いていた。アジトに着いてから、車を離れた場所に廃棄した。しかし、よく逃げおおせたものだ、とKも改めて思っていた。テレビのニュースでは、宿の裏山の噴火が報じられていて、その巨大な噴石や火砕流によって、宿が全滅し、厚い熱い火山灰の地下深く眠っていて、閉じ込め... [続きを読む]
  • 物語6ー⑬脱出
  • Kはやっとみんながいる檻に戻されていた。みんなはKは狂ってしまったと思った。完全に逝ってしまっていたし、意識がなかった。ぼろ雑巾のようだった。そこから何時間も寝たままだった。その間に、女の子も、従業員の何人かが獣の檻に連れて行かれて、それぞれに同じように貫かれていたが、Kほどダメージは大きくなかった。そして、檻に戻された女の子と従業員は、口々に、獣から「生きろ」と言われたこ... [続きを読む]
  • 物語6ー⑫準備
  • Kは監禁されてからしばらく、傭兵や獣の様子、特に、時間ごとの動きを観察した。それと洞穴の様子も。洞穴は、小さい学校の校庭ぐらいの大きさで天井はあまり高くなかった。始終暖かかった。そして、一番奥の隅っこのところは、ゴミ箱になっているのか、よく傭兵が物を捨てているのがわかった。物が捨てられた後は、焼けこげるような臭いがするところを見ると、もしかしたら溶岩流の枝葉が流れている可能性も... [続きを読む]
  • 物語6ー⑪脱出計画
  • 遠くから聞こえる懐かしい声がしばらく続いた。どれぐらい眠っていたのかはわからなかったが、地中深く響く音でやっと目が覚めてきたKだった。そろそろやばいような気がしていたから。Kは目を開けた。女の子 あー、生きてたよー、目を開けたよー。あにさん おー、おまえ、大丈夫か。 生きててくれてよかったけど、おまえ、助けに来てくれた感じじゃないな、これじゃぁさぁ。 いや、... [続きを読む]
  • 物語6ー⑩捕獲
  • Kは疲れが出て、ちょっとした小さい洞穴のなかでまどろんでいた。火山の影響で、そこは暖かかった。硫黄の臭いは、小さい洞穴だったため、ほとんどなかった。そして、起き上がろうと思った時だった。 いい寝顔だな。いきなりの声でKは驚いた。 もう、幸せだっていう顔だぜ。 彼氏との夢でも見ていたか。え? ま、どうでもいいがな。 どこの部隊だ? 単独行動か、それとも逃... [続きを読む]
  • 物語6ー⑨洞窟
  • あにさんは、Kから連れ去られ際に言われた「生きろ」を生きる糧としていた。同じ檻に入れられている女性らは、そのあにさんの言葉で安定を保っていた。あにさんは、まずは敵の状況を把握しようとしていたし、獣の状況も知りたかった。傭兵の数を一生懸命に数えるのだが、どうしても途中で断念しなければならなかった。どうしても数えられない。なぜかはわからなかった。獣の数は獣用の檻の数だから5頭という... [続きを読む]
  • 物語6ー⑧山
  • Kが別館で湯治に来てからもう1ヶ月以上になる。来たばかりの頃は、あまり気がつかなかったけれど、地面の下の方で、ドーーーーンという周期の長い振動があることがあった。そうかと思うと、何か、大きな怪物が下を通っていくような感じがすることがあった。どこかの何かの話を思い出して、それが起きた日時をメモに書き写していた。それを今取り出した。また、それがあったから。メモと照らし合わ... [続きを読む]
  • 物語6ー⑦K
  • 本館で準備を整えたK、と言っても、食べて、体を洗って、服を着ただけだけど。そうして、本館から出かけようとした時だった。山の下の方から、車が上がって来る音がした。重厚な車、だったから自衛隊などの軍隊だということはわかった。そうか、やっぱりな。きっと、この山のどこかで極秘の任務が進んでいるんだろう、ことはなんとなくわかっていた。だから、念のため、鉛の服を用意していたんだ。あま... [続きを読む]
  • 物語6ー⑥従業員
  • 一人だけ生き延びた従業員の初老の男は、Kに言われた通りに、金属は何も手にせずに、暗闇の中を徒歩で下山していった。薄暗いつづら折りの道、直線距離にしたら5km程度だが、道路を使うと優にその3倍にもなる。従業員はこのあたりの土地の人だったから、途中から道路を使わずに獣道を駆け下りていた。と、道の半ばまで来た時だった。下の方から車の列が登ってくるのが見えた。従業員は、援軍が来たと... [続きを読む]
  • 物語6ー⑤あにさん
  • あにさんは、なぜ押入れのなかから自分だけ連れ去られたのかわからなかったが、すぐに目隠しをされて、両手をロープで繋がれて、女たちの最後尾に一緒に繋げられていた。どうやら、殺さないらしい、というのだけはわかった。そこからしばらく山のなかを歩かされたが、途中歩いていて足の裏に痛みがあることはほとんどなかったことから、休火山周辺の登山道を歩かされているのではないかと推測したし、実は、少しずつ... [続きを読む]
  • 物語6ー④襲撃
  • Kを兄(あに)さんが貫きながら言った。 そろそろ帰ろうと思っているんだが。明日の朝あたりにでも立とうかなぁ。 おまえも来いよ。一緒に。 悪いようにはしないぜ。 まぁ、ご馳走を毎日ってわけにはいかないけどな。 やめといた方がいいよ、兄さん。 なんだよ、こんなに文句も言わずにきたのに、やっぱり、いやいややられてたのか? 俺はお前の魅力に取り憑かれているんだよ。 俺、もう絶... [続きを読む]
  • 物語6ー③事件
  • 姐さんとたい焼き屋の男との繋がりは、もう数年前からのこと。やはり、姐さんがたい焼きを買った時に男と話をし、その晩にやられていた。姐さんも男の瞳に魅入られたようになってしまうらしかった。そうして、毎年この時期に男はやってきて、姐さんは抱かれるだけの目的で山に登って来るんだった。だから数年前から、この祭りの時期だけに獣の声が山々にこだましていて、また誰が話をくっつけるのか、夜な夜な... [続きを読む]
  • 物語6ー②蛍
  • 日中は、たい焼き屋は仕事だから、Kは今までと同じように過ごしていた。が、昼を少し過ぎた頃、寝ているKのところにきて、無言で怒張したものを突き出した。 我慢できねぇんだよ。 わかるだろう? あんたの逝く顔が目の前にちらついちまって、仕事にならないんだ。 だから、休み時間にぬかねぇと続かないぜ、全く。そう言って、Kの髪を掴んで、無理やりKの口のなかに押し込んできた。そうし... [続きを読む]
  • 物語6ー①獣
  • Kはこの温泉にきて、もう何日経つのかわからないほどだった。日数なんかは数えていられなかった。Kは、お兄ちゃんと慕ってくれたあの女性のことを時々思い出していた。あの女性は、あっちの世界でお兄ちゃんと出会えたかもしれないな、と思った。これからの人だったのに、あんな男にやられての最後、無念だったかもしれない、とか。もう考えても仕方がないことでもあった。そうして、温泉に浸かり、粗... [続きを読む]
  • 物語5ー⑥エピローグ
  • 燃えた車の中から真っ黒こげになった男女が発見された。男は、その車と真珠の残骸から、ある組に所属する真珠というあだ名と男とすぐにわかった。女の方は、肺にススが入っていなかったことと、体に精液の反応があったことから、真珠に陵辱されて殺されたものと思われた。下から上ってきたトラックの運転手の証言で、山を降りてきた車は一台で、カーブの先端付近で、真珠が乗った車が谷底に飛び出してほどなく爆発... [続きを読む]
  • 物語5ー⑤真珠
  • 真珠は仲間と一緒に帰ることは考えていなかった。しかも、面が割れているのは自分だけだと、平気で言われた。もう半分の足を棺桶に突っ込んでしまっている自分だと思った。それなら、と、山に戻って、二人をやりながら過ごして死ぬことも悪くないなと、自暴自棄になっていた。さて、山の上でKは女性に介抱されて、意識が戻ってはいたが、体中に痛みがあって、簡単には動けそうもなかった。Kも女性もヘトヘト... [続きを読む]
  • 物語5ー④解放
  •  兄貴ぃー、いましたぜ。 やっぱり男でした、こいつ。仲間たちが、レンタカーの側に集まって来た。 なんだ女じゃないか。 しかも、お前、手が早いなぁ。 もうやったのか。 へへへ。 まぁ、俺は真珠だから。 兄貴、こいつ女装してましたぜ。 しかし、女装してなくても、この体だったら女に間違えるよなー。探偵は、嫌な予感が的中した。幾度となく、過去に、この探偵... [続きを読む]
  • 物語5ー③見つかる
  •  兄貴ぃ、いつまでここにいるんだよー。 あー、そうだったな。 つけているやつも釣られて上がって来るんじゃないかと思って待っていたんだが。 この時期だからさぁ、レンタカーだらけで、探すの大変だったよ。 でも、言われた車の色は1台だったんだ。でもよー、男じゃなかったんだよ、女みてえだったからさ。 おい、もう一回言ってみろ。 その車はどこにいた? ここに上がって来る途... [続きを読む]
  • 物語5ー②追跡
  • Kはタクシーで先回りをして駅に到着した。そして全ての意識を集中して殺気を探った。まるでレーダーのように。ほどなくして電車が入ってきたが、殺気はなかった。女性が乗った車両を見たが、誰も乗っていなかった。しまった。途中か。その駅にはレンタカー屋があったので、車を借りて、途中駅まで戻った。途中、白いワゴンとすれ違った。一瞬だけ殺気のようなものを感じたが、今は確実に探... [続きを読む]
  • 物語5ー①連れ去り
  • 女性は夢をみていた。お兄ちゃんとの昨夜までの交わりは、到底忘れられるものでもなく、とても刺激的だったから。スカートから出た足に手が置かれていた。全てを出し切っていたから肌の状態がよかった。その肌をざらついた手が触っていた。太ももの内側に沿って、徐々に上に上がってくる。女性は、お兄ちゃん、もっと、と言って、足を広げて触りやすいようにした。迂闊だった。スカート... [続きを読む]
  • 物語4ー⑧殺気
  • 駅まではタクシーを使った。お互いにすっきりしていた。駅に着いた。 ありがとう、お兄ちゃん。 本当に、ありがとうございました。 また、また、会えますか?Kはにこやかに、言った。 お兄ちゃんは死んだんだよ。 はい。わかってます。 でも、新しいお兄ちゃんができました。そう言って、ニコってした。 いろんな人の痛みがわかる、優し... [続きを読む]