hoshidama さん プロフィール

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hoshidamaさん: DayDreamNote by星玉
ハンドル名hoshidama さん
ブログタイトルDayDreamNote by星玉
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/daydreamnote
サイト紹介文創作ノート。幻想的なお話、詩、気まぐれに日記など載せています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供47回 / 148日(平均2.2回/週) - 参加 2018/05/22 16:36

hoshidama さんのブログ記事

  • 【水辺】
  • 【水辺】青いシャツを羽織り水の星を訪ねた。川を流れる銀の水でお茶を淹れ深いところで暮らす魚を待った。この青シャツは約束の目印なのだ。が、煙も印にはならないかとここを訪ねる度に川辺で火を焚き湯を沸かす。そして夜風が吹き青シャツから銀の水の匂いが香る頃ひとり火を消すのだった。(写真acより キイロイトリさん「人魚姫の海の泡」) [続きを読む]
  • 【方角星】
  • 【方角星】夜の気配が濃くなるにつれ遠い惑星で過ごした日々の記憶が流星のように流れてきた。あの星では南北の方角星ばかりが頼りだったけれど星宿の夜、方角はさほど重要なものではなくなった。ただ流星を数える。夜が深まるころになると流星は欠片になるのでそれらを手に目を閉じるのだ。(写真acより 竜之介さん「満天の星」) [続きを読む]
  • 【金星草】
  • 【金星草】丘の斜面にはそこかしこに金星草が繁っていた。この星のこの季節、金星草の花は開き特有の香りが立つ。香りは記憶を一瞬で引き寄せ星の宿の一夜が鮮やかに蘇った。あの惑星では至るところに金星草の花が香っていた。置き去りにしていただけの記憶に時の流れはなく簡単に近くなるのだった。(写真acより acworksさん「日差しにさらされた花」1) [続きを読む]
  • 【スープ】
  • 【スープ】夜明けやって来る鳥のためにスープを作る。鳥の好物の星草の固い実を入れて火を止める。スープがほどよく冷めた頃窓を開けた。遠い声が次第に近づいてくるのを聞く。声は鳴き声なのか泣く声なのか歌う声なのかそのどれもなのか。どこへ届けるともないその声を聞きたくて今朝もスープを注ぐ。(写真acより シロップさん「朝焼け」) [続きを読む]
  • 【星石】
  • 【星石】星の河原に転がる星石は星の光を受けて強く弱く光る。光をよく浴びたものは適度な硬さになって細工がしやすなり加工場でいろいろな形に加工される。星石で作られた青の惑星を型取った小さな玉はいつもポケットにしまっている。時折力を込めて握る。青の星で過ごした時が溢れすぎぬよう。(写真acより you ggさん「美しいビー玉」) [続きを読む]
  • 【地図】
  • 【地図】港の地図屋で地図をひとつ求めた。この星の道は複雑に入り組んでいるという。地図は単なる目安とお守りにすぎませんよ、この星の迷いやすさは格別ですと地図屋は言った。異言語の地図は読み取ることが難しく星灯りの道は暗い。迷うことが旅となるならばと地図を閉じただ森の香りをさがした。(写真acよりmomokaphotoさん「森180611」 [続きを読む]
  • 【対岸】
  • 【対岸】河原を歩いていると対岸に人影が見えた。土星の川辺で出会った人によく似ている。ああまた。この星では似た影をよく見かけるのだ。似ているだけの見知らぬ影を幾度も。対岸に渡りたいのだが橋も舟も見当たらない。影はこちらに気づく様子もなく遠ざかりやがて降り出した雨に溶けていった。(写真acより竜之介さん「海と地球」) [続きを読む]
  • 【鞄】
  • 【鞄】通りの鞄屋で手持ちの紙が入る鞄を求めた。紙の束が入った重い鞄を抱えて町に出かけては宿に戻る日々を続けるうち、その鞄屋は店じまいをしてしまった。鞄を作っていた店主の行方も知れず。夢も憂いも希みも哀しみもここ(鞄の中)に見えますと彼は言っていた。この星唯一の鞄職人だった。(写真acより あこあさん「旅にでよう」) [続きを読む]
  • 【雫花】
  • 【雫花】嵐の止んだ夜明け前、花畑に出かける。嵐の季節に花開く雫花に付く水滴を集めるためだ。雨と風を受け続けた花から一滴二滴。それをまぶたに塗れば、濃い闇の中でさえなお閉じることの出来なかったものをいとも簡単に一夜の夢に変えることができるという。星の人から聞いた療法だ。(写真acよりacworksさん「ヤマモモソウ3」 [続きを読む]
  • 【星船】
  • 【星船】船は暁色の雲路を抜け宙に現れた。この星に不定期に湧く夜明け雲の雲油を使って往来する星船だ。船灯りは次第に大きくなり航路を照らしながら水滴を発生させ海霞に溶け合う。汽笛を聞きトランクに切符と昨夜記した物語と船乗りから届いた古い手紙を詰めた。あの船に間に合うように。(写真acよりArceさん「星降る夜」) [続きを読む]
  • #58.熱風 (blogver.)
  • 【熱風】土星の人と笑い合ったのは太陽が近くなる日熱い風が吹く惑星の夏だった。星へ繋がる一本の糸は度重なる強風で力を失い切れてしまうことをわたしたちはおそらく分かっていたのだ。糸の切れ端はもう空には見えないが季節の激しさは残る。それは誰のものでもないことを知った。『星玉幻灯話』よりhttps://shiomachi.com/publications/%E6%98%9F%E7%8E%89%E5%B9%BB%E7%81%AF%E8%A9%B1 [続きを読む]
  • #3.星玉工場 (blogver.)
  • 【星玉工場】ビルの谷間に降る雪の匂いで、この街に星玉工場があると知った。工場長に案内されて建物に入った。揚げ星玉を選び、持ち帰って宿のベッドの上に座ってかじった。甘い粉が散った。こちらを向きながら去ってしまうのはすべて流星の仕業なのですよ、と星玉工場長は何度も言っていた。『星玉幻灯話』よりhttp://shiomachi.shop-pro.jp/?pid=133090860 [続きを読む]
  • #2.海底 (blogver.)
  • 【海底】青い魚は21の宿所をあとにした。残されたわたしはベッドの下にある段を下りた。呼び声が繰り返され、幾千幾万の泡になる頃、海の底に着く。青い魚と交わった証に、胸は青いうろこで覆われた。肺に藻の花が咲く。上空の水脈で渡船の汽笛が泣きわたしは祈りの言葉を知った。『星玉幻灯話』よりhttp://shiomachi.shop-pro.jp/?pid=133090860 [続きを読む]
  • #1.旅立 (blogver.)
  • 【旅立】白いベッドのシーツを裂き四角い部屋を出た。扉の向こう仄かに流れる歌言葉をさがし音をたずねかすみの街を泳ぎ星の宿所を渡りわたしはわたしと分かれ石化した星の森に墓標のストールを巻く。遙かに北の方角からラッパの音が聞こえる。あれは約束の旋律なのだと星の渡り鳥は鳴く。 ☆『星玉幻灯話』という本になりました。詳しくはこちらです。http://shiomachi.shop-pro.jp/?pid=133090860 [続きを読む]
  • ぐるぐるして
  • 心壊し失くすものは良い感じの枝やささくれのない板にぐるぐる巻いてなるべく中身が見えないようにぐるぐる巻いてぐるぐるぐるぐる巻いてそれからぎゅうぎゅう押してなるべく小さく小さくなるようにぎゅうぎゅう押してそれがもう血を流さないようにこわがりだからって壊したいからっていうそれをなるべくなるべく驚かさないようにそっとぐるぐるして静かにぎゅうぎゅうして柔らかいチカラでぐるぐるして [続きを読む]
  • 『星玉幻灯話』
  • 『星玉幻灯話』という本を出しました。ツイッターで約2年間にわたってアップしていた幻想ショートに推敲を加え紙の本にまとめました。文庫本サイズの小さな本です。目次です。〇ネットではアマゾンしおまち書房ネット販売部〇実店舗では広島駅前エディオン蔦屋家電ブックカフェ「本と自由」(広島市西区横川)で販売しています。お手に取っていただけたらうれしいです。どうぞよろしくお願いします。 [続きを読む]
  • 青い
  • 夢、希望、望み、目標、目的どこかへ素晴らしい場所に進めそうな言葉だ。我が進むことだけが目当てならば時に業やわがままや身勝手を生む言葉だ。望みを持たないこと望みを失うことが瞬間清く思えるのは。業も清も痛く刺さるのは。(答えが出ないのは知ってるよ)愚か者の清らかな夢見たさと絶望未来の是非につき。愚かさと賢さを供に生きるのに必要な夢があるや否やにつき。 [続きを読む]
  • 夏至船 (#星玉帳)
  • 【夏至船】今夜は森の水辺で夏至の火が焚かれる。天に上る煙を頼りに森の道を行き、炎に辿り着いた。羽を生やしたヤギ、王冠をつけた蛙、草花をまとった小さな人、などが炎の周りで語らっていた。暫く火に当たっていると港の方角から鐘の音が聞こえてきた。「あれは夏至船の鐘。彼岸へ鳴る音です」小さな人がそう教えてくれた。***(期間限定で公開)*** [続きを読む]
  • 雨、よく降りますね。降っても降らなくても傘は毎日のように、持って出かけます。頭上から降ってくる落ちてくる水やら熱やらから守ってくれるしほんのりとからだやかおを覆ってくれそうだし傘のちからは偉大。今日、傘売り場に立ち寄ったらステキな傘がいっぱい。新しい傘、ほしいなあ。今日は「傘の日」だそうです。何年か前に「パラソル」という短い小説を書きました。 [続きを読む]
  • お知らせ
  • 〜「星玉幻想story帳」としてこちらにアップしていた作品につきまして〜読んでいただいた皆さま、ありがとうございます。まとめたものを、紙書籍として出版することになりました。それに伴いまして、記事(作品)を一部、非公開にします。出版の詳細はまたお知らせしたいと思います。興味を持っていただけたら、嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。 [続きを読む]
  • #100.彼方
  • 【彼方】船は星の海を往く。甲板に立ち手紙を風に乗せると紙片はしばらく海面を舞い、波にのまれた。見つめる星がひとつふたつ海に流れた。楽士の旅人が降る星に合わせ、弦を弾く。流星の彼方をのぞむのはそれぞれの歌があるからだと星夜の旅人は奏でる。歌言葉をたずさえ彼方に向かおう。星の瞬きが永遠になるよう。 [続きを読む]