佐々木漣 さん プロフィール

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佐々木漣さん: 佐々木漣 ブログ 漣の残響
ハンドル名佐々木漣 さん
ブログタイトル佐々木漣 ブログ 漣の残響
ブログURLhttps://rensasakiroom.hatenablog.com/
サイト紹介文小さな言葉で、小さな詩を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供18回 / 166日(平均0.8回/週) - 参加 2018/05/30 23:21

佐々木漣 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 飛ばなかったイカロスに価値はあるか?
  • 時間をかけ、にがい記憶を自分で沈黙させたのに、ふとした瞬間、ぱっくりとその縫い目は裂け、鮮血が再び弾ける焦がしてしまった自意識をおもわず飲み込んで一人、生き急ぐように演じてきた舞台の上で強迫的な幕がやっと下りる擦過傷でも大なり小なりトラウマを抱えているそうやって生きてくしかない人隠しながら生きてきた人生存者の数より死者の数が誉れ高い弾幕密林の中に落とした、人が勲章になる姿を表現する言葉はまだ見つか [続きを読む]
  • 新しい思想
  • 国民の義務だと謳って他人の紅い汗を舐めながら、働くことばかり強制され眠くなれば、二階から轡を点眼される前回休んだのは、いつ転生した時だろう?どの時代も一緒だったふたつ、みっつと死んだ数だけ影が増える《スキャンダルに追われ、自分の放った矢に撃たれる溺れているあの愚か者は誰だ? どの星の元首か?》恥も外聞もない。乗り心地の良いデバイスに担がれ、様々な認証とパスワードを打ち続けるのが貴方の仕事機械と言え [続きを読む]
  • 『嘘の天ぷら』佐々木貴子 詩集 感想
  •  飼育「僕は鬼を買っていた」冒頭から、負の自分と対峙していく詩人の覚悟がある。「鬼」は三角みづ紀さんの「オウバアキル」にもあるが、佐々木貴子の鬼はもっと感情豊かだ。それは「鬼の成長が僕の唯一の楽しみだ」にも見られる。 詩の後半の畳みかけるような展開で、「僕の死に顔。」で詩集をスタートさせている。後半の畳みかけは、詩集全体がショートショート的で、難解ではなく、肩の力を抜いて読むこともできるし、よりハ [続きを読む]
  • 馬を殺す
  • 大切に育てた馬を殺処分した真冬の、夜明け前馬は自分の運命を知りながら、熱い息で私の頬を舐めてくるここへきて、まだ甘えているのだ私は抑えるものを抑えられないまま、獣医のする仕事から目をそむけてしまう銀行に騙され、弄ばれた奈落の底赤く染まった月だけが見ている私は自らの手で信じることを失った手放してわかる、婉曲のない手がしていた、詩的な仕事。錠剤をいくら飲んでももう、眠り方がわからない。馬の瞳に映った自 [続きを読む]
  • パンデミック
  • 中庸が失われていくという自覚はあるか?原罪の開花に負けていく、まっさらな鳥が鳴く警鐘は快楽を前に斬首され、帰らぬ人となったもはや、透明性のない神の手では安眠できる場所を検索することはできない聖櫃が埋まっているという、使い切った荒地を彷徨えば人を喰らう略奪者に屠られる猛毒の指がさしたその先に乱反射する太陽ほら、あれがこの世の正体です言葉以外で記憶しておきなさい苦悶の色を忘却し、仮想空間に沈没する頭 [続きを読む]
  • 挿入歌
  • 私は歳だけをとり、眠れない自分の中へ少年を幽閉した月明りだけで伸びる身長何の満足にもならない、マスターベーションのくり返し白昼夢の中に入って、逝ったお前の死はあまりにも響いた走ることしかできなくなった鳥心の傷というものは、やすやすと、ふさがることはない巨大な食虫植物としてねっとりとした紅色の口を開け、私自身を捕縛する準備をしている私もまた、何かが起きるのを空想の中で待っている偶然という弾を込め [続きを読む]
  • 鯨の詩
  • 虚しさで腹を膨らませて、貪るのは夢の死骸君がもがき苦しんで書いたその言葉は、海に沈んで、僕には届かなかった生きる理由をさがしていた君は、結局それを見付けることができたのか?メタファーを地図にして、海の砂漠を渡りきれたか?点々と続く無人島に漂着し、一時の暖をとる時に、君は、その炎にのみ安らぎを感じるようになるもはや冒険を必要としなくなった君そのノスタルジーさえも忘れつつあった宝物も、それを探しに出た [続きを読む]
  • シャッター街
  • かすかに瞬いているアーケードの光鈍色の月が示す追憶とはわずかな破壊であり安穏とは常に不安に挟まれてきた死にそこない誰も使わない公衆トイレの便器に頭を入れて溺れ死んだ、クリーニング屋の店主私はその財布を盗んだタマゴをひとつ買い求めるために貨幣経済を信用するのは何故だろう?いつ教わったのか、身につけたのか答えが出るまで、考える時間はそれほど残されていない締め切った、昔の洗濯板のようなシャッターそれ [続きを読む]
  • 気づかれないように、死なないように、幸福であるように
  • 夜の横断歩道を駆けて渡る声を出す間もなく視界から消えた猫の様な手ありふれたアスファルトが、トリミングされ大手を振ってやってくる一人分の空白右折する車に巻き込まれないようエアバッグを備えるべきは、歩行者の方なのかもしれない罵るのはいつも広げすぎた自由の方で曲がりきれないカーブで横転した森の中に逃亡した何者でもない顔の集合体そこに祈る相手などいないだろう懺悔にも圏外がある若い男が青白い言い訳を持って [続きを読む]
  • もしも死にたくなってしまったら
  • もしも死にたくなってしまったら、僕を起こしにおいで。深い夜や、盲のような霧の時、サイレント映画について長いお話をしよう。暖炉のある部屋で、掌で影を作って再現しよう。短編小説家の、ひと時の寸劇。誰も死なず、誰も損なわれない物語を、毛布のように君の肩に掛ける。すぐには暖まらないかもしれない。君を暖めるのは君自身の体温だから。膝を抱えてごらん。長く息を吸って、吐いて。スペアミントを入れた熱いミルクを一口 [続きを読む]
  • お父さん
  • 立ち飲み屋でお父さんは死んだんだお母さんが「お父さん、お父さん」と叫んで僕と妹も「お父さん、お父さん」と叫んだ僕たちはお父さんの足を引っ張って家まで連れて行き、合掌してから、その身体をすべて平らげた「これが供養なんだよ」とお母さんは鼻水も一緒に、たまっていた精液さえ飲み干したのだ。 [続きを読む]
  • あなたの耳に届きますように
  • これは自殺ではありませんただの出来事廃棄物を処理しただけそれを燃やして、海にまいてください私は地球の羊水に還っていくだけですもう、余計な心配はいらないしもう、余計な病名は必要ない望まれて生まれ、望まれて死んでいく矛盾が、楽しげに踊りながら底へ底へと沈んでいくそれが名を捨て去った私の、生来の姿ですつぼみが少しずつ開花する風の便りそれが私です温暖な季節に釣れる魚それが私です爆ぜる栗に、年甲斐もなくはし [続きを読む]
  • 空想癖の終焉で
  • 生きていくことに妥協を覚えた心臓は時々、握りつぶされたような眠りに、落ちる最初は一秒、次は二秒影は助走のように長くなるどこまで跳ぶのか、行くのか自死の発作が自らの中で目覚め、息ができないと叫ぶ歩んだ足跡たちはどこへ消えたのだろう未来は救済でない、といつ知ったろう正しさだけでは生きてこれなかった読み書きができない私は、国益のため何度でも捨てられていくそして何かを拾うように、空巣を繰り返した憧れという [続きを読む]
  • セルフィー
  • 父親が十七歳で初体験したフィヨルドは、この世のものだったのだろうか?心の中で固くなったパドルを握り、その美しい迷路に、ゆっくりと燕下するように入っていった古くから伝えられてきた聖別された熱量で共有する互いの痛みと悦楽ふっ、と漏れる水の声がしん、と響く明け方の精霊に時が来たことを教えられたそして、産まれたつるんと滑り落ちた豆が尻を叩かれおぎゃあ、と泣いた幸福と不幸のバランスを悟っていたかのようにおぎ [続きを読む]
  • 逆光
  • 八月の凍てつく光が今日も人を酷暑にする人間の温暖化は着実に進んでおり、いつ発火してもおかしくない状況で、侮辱ほど簡単な起爆装置はない自ら地雷を踏んだジャーナリストが身を賭して叫んでいる子どもたちに民の種を託せるのか立ち尽くす以外に、道はないのか人間の凋落それはもう始まっていて鎖を外された者は早速、金色のピスをするその姿、犬そのものだ倫理の潔白は蒸発し続け、上空へ立ち昇っていく大量の漂白剤が、季節は [続きを読む]
  • 第一回よるもく舎■合評企画 佐々木漣『漂泊の虎』
  • 〇よるもく相互合評会とは??詩舎夜の目撃者(通称よるもく舎)で、詩を相互に発表しあう場を作ろうというもの。毎回作品を相互に批評、感想を出して発表しちゃおうと勝手に考えた、「魚野真美 詩舎 夜の目撃者」における企画です。今回は私の作品『漂泊の虎』です。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※漂泊の虎佐々木漣すっかり朽ちた森の中で、独り彷徨う昨日の太陽はもう昇ってはこな [続きを読む]
  • よるもく相互合評会 魚野真美 太陽の親子
  • 〇よるもく相互合評会とは??詩舎 夜の目撃者(通称よるもく舎)内で、不定期でゲストと相互に発表しあう場を作ろうというもの。作品を相互に批評、感想を出して発表しちゃおうと勝手に考えた魚野真美さんのブログ、「魚野真美 詩舎 夜の目撃者」における企画です。今回は、私、佐々木漣が、批評/感想を書かせていただきました。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※太陽の親子魚野真美夜明け前いつかあなたと [続きを読む]
  • お引越し
  • 新年度に入り、ブログをお引越ししました。自作の詩や、様々な感想を弱い電波でビビビビと発信していきます。不慣れなので、最初からトラブっていますがよろしくお願いします。 [続きを読む]
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