星空 月雪 さん プロフィール

  •  
星空 月雪さん: 空と、星と月と。
ハンドル名星空 月雪 さん
ブログタイトル空と、星と月と。
ブログURLhttp://yukiandstars2018.blog.fc2.com/
サイト紹介文一次小説創作ブログサイトです。 現代SF/超能力/恋愛/微アクション/長編小説を創作しております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供13回 / 19日(平均4.8回/週) - 参加 2018/06/11 22:17

星空 月雪 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • The Meteor's Heart
  • 第15章 To open my heart out to you -1- 流星は、玄関の取っ手に手を掛ける。 ガチャ、と音をさせながら開かれた先に、肌に痛いくらいの日差しが差し込んで、流星は目を細めた。照り返しのような光が、青空を切り裂くように浮かんで、夏の風物詩である蝉の鳴き声が、茹だるような暑さに負けじと鳴く。むっとした熱気で、じわ、と額に汗が今にも浮かびそうだった。 そして、「……よお」 茶髪混じりの赤い髪が、流星の目に飛 [続きを読む]
  • The Meteo's Heart
  • 第14章 A Growing Frower -2-(※本編には、微・流血描写があります。苦手な方は、閲覧にご注意ください。) その声が聴こえた瞬間、流星はそちらへ顔を向けようとしたが、リュウセイの後ろ髪に視界を阻まれた。(流星、何も見るな) 直接的ではないリュウセイの声が頭に響く。 驚いて動きを止め、流星は彼の後頭部を見つめたが、リュウセイは謎の男を見据えたまま、流星の方には振り向かない。 空耳だろうかと思っていると、ま [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第14章 A Growing Frower -1- まず、男が感じたのは、高密度に凝縮された能力(ちから)の奔流。 大量の海水を渦巻いたようなそれに、びりびりと身体中に衝撃が走り、男を圧倒した。 その強い力に引き寄せられたように、そちらに目を向けた。それが運命を決するとは思いも寄らなかった。 そして、男が目にしたのは、まるで紅梅が咲いたような、薄紅の瞳(め)。 二つ眼光は、薄暗い倉庫の中で、あたかも花が太陽の光を受けな [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第13章 Amber (※本編には、多少の暴力描写を含みます。苦手な方は、閲覧にご注意ください。) ピチャン、と流星の耳に水滴の音が響く。 次に、ぽたぽた、と顔に水滴が落ちてきて、流星は一気に覚醒した。「――起きたか」 頭上から降ってきた声。顔に当たるひんやりとした感触で、硬いコンクリートの上に横たわっていることに気付く。 う、と声を上げながら、ぼんやりと歪んだ視界を、何度か瞬きして凝らした。まず、見知ら [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 間章 Λ (Lambda) -2- 『――どういうつもり?』 目の前の女性の声はいつもよりも低く、氷のように冷えきっている。 賑わっていた食堂は、その声が響いた瞬間、一気に冷たい空気が部屋の中に流れ始める。一瞬触発な彼女の雰囲気は、今や周囲の人間を委縮させんばかりだった。 しかしその中で、ただ一人、リュウセイは負けじと女性を睨み返した。『何が?』 短く不機嫌な彼の返答に、再び、その場が凍りつく。体格の良いジ [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 間章 Λ (Lambda) -1-  リュウセイは、とある大衆食堂にいた。 昼食時のピークが過ぎたその簡素で大きな食堂は、先刻と比べると落ち着いたとはいえ、いまだに活気でにぎわっている。大多数の人間は、テーブルを囲み、そこかしこの椅子を陣取って談笑していた。 賑わう食堂の人混みに紛れるように、青年は不満げな顔を隠しきれないでいる。彼は今、不機嫌の絶頂にいた。「んだよ、今不在だからメシでも食ってこい、つって追 [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第12章 Magenta  ぱたん、と部屋のドアを閉めて、ふっと流星はそれに気づく。 部屋にある立て鏡。そこに、泣き腫らしたひどい顔の少女が立っている。雨のせいで、髪が僅かに濡れている。 流星は、じっと鏡の中の自分を見て、おもむろに呟いた。「……わすれて」 流星は目を閉じる。けれど、また彼の声が聞こえた。『――流星、』「……忘れて!」 強く、念じた。その瞬間、ぐい、と強力な力で頭が地面に引き寄せられたと思 [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第11章 The heart start from a platonic emotion.  その聞き覚えのある声は、何の前触れもなしに聞こえた。「流星、」 流星は、学校の下駄箱から玄関に向かっていた足を止め、反射的に振り返った。振り返って直ぐ、振り返ってしまったことを後悔した。 下駄箱の辺りに立っている男子生徒。その頭髪は、赤みがかった色。いつか楓を思わせたその色は、かなり色落ちしていたけれど、自然な髪色と比べればかなり明るい。整った顔 [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第10章  雫音あまね ~It does't reach even "I'm sorry"~ 梅雨が来ようとしている。 じっとりとした湿気、連日の曇り空。夏から一歩身を引いたような、そんな季節。 あの赤い髪の青年が現れなくなったのは、その到来のすぐ前だった。あまりに前触れがなかった。 いつもの交差路に流星より先に待っている彼の姿が、今はもうない。一度として、彼は流星より遅くにその場所に来たことはなかった。 最初の頃は、偶にはそんな時も [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第9章 The season of hydrangea -3-  校舎に響いている校内放送を聴きながら、高屋は下駄箱に向かっていた。下校時刻の下駄箱は混み合っているので、少し間を空けてから高屋は学校を出ることにしている。このまま塾に行くつもりだった。「高屋、」 いきなり名前を呼ばれ、高屋は驚いて振り向いた。ロビーの壁際からふっと現れた小柄な影に、見覚えがある。「君は……」 先程、流星の席の向かい側に座っていた青年。鋭い目をし [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第9章 The season of hydrangea -2-「リュウセイ、」「んー?」 流星の声に振り向いたリュウセイは、帽子の下で疑問の表情を声をかけた人に向けている。 流星は、不機嫌な顔を隠そうとしない。「ああいう、誤解を与える言い方、やめて」 僅かに怒りを含んだ声音に、リュウセイの顔がさっと青くなる。「え、なに。まずいことした?」「……付き合ってるって、高屋くんに言った」 流星は、そっぽを向く。「変な噂になるのは、イ [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第9章 The season of hydrangea -1- テストを間近に控えた流星は、近隣の図書館の中にいた。テスト週間となる日曜は、専ら図書館にこもるのが彼女の常だ。流星の他にも何人かの学生らしき人たちが、彼女同様、机に齧り付いている。 苦手な科目がひと段落すると、顔を上げて壁の向こうに時計に視線を滑らせた。(……少し休憩しよう) ふう、と溜息のような息を吐き出すと、貴重品を持って立ち上がる。 外に出ようか迷いながら、 [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第8章  Forefeel ――その男は、切迫していた。学校の最上階の窓辺にその男は立っていた。ばさばさと伸びた短髪、やや痩けた頬。高めの身長の彼は、制服を着ている。しかし、その顔つきは青年らしくない。ぎらつかせた瞳は、窓の外を鋭く睨みつけている。その瞳に映っているのは、校舎から下校していく大勢の生徒たちだ。ギョロ、と彼の瞳は探す。(……いねぇか)その微かな能力の波動を、この学校から見つけ出したのは今から一 [続きを読む]
  • 過去の記事 …