星空 月雪 さん プロフィール

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星空 月雪さん: 空と、星と月と。
ハンドル名星空 月雪 さん
ブログタイトル空と、星と月と。
ブログURLhttp://yukiandstars2018.blog.fc2.com/
サイト紹介文一次小説創作ブログサイトです。 現代SF/超能力/恋愛/微アクション/長編小説を創作しております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供8回 / 9日(平均6.2回/週) - 参加 2018/06/11 22:17

星空 月雪 さんのブログ記事

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  • The Meteor's Heart
  • 間章 Λ (Lambda) -1-  リュウセイは、とある大衆食堂にいた。 昼食時のピークが過ぎたその簡素で大きな食堂は、先刻と比べると落ち着いたとはいえ、いまだに活気でにぎわっている。大多数の人間は、テーブルを囲み、そこかしこの椅子を陣取って談笑していた。 賑わう食堂の人混みに紛れるように、青年は不満げな顔を隠しきれないでいる。彼は今、不機嫌の絶頂にいた。「んだよ、今不在だからメシでも食ってこい、つって追 [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第12章 Magenta  ぱたん、と部屋のドアを閉めて、ふっと流星はそれに気づく。 部屋にある立て鏡。そこに、泣き腫らしたひどい顔の少女が立っている。雨のせいで、髪が僅かに濡れている。 流星は、じっと鏡の中の自分を見て、おもむろに呟いた。「……わすれて」 流星は目を閉じる。けれど、また彼の声が聞こえた。『――流星、』「……忘れて!」 強く、念じた。その瞬間、ぐい、と強力な力で頭が地面に引き寄せられたと思 [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第11章 The heart start from a platonic emotion.  その聞き覚えのある声は、何の前触れもなしに聞こえた。「流星、」 流星は、学校の下駄箱から玄関に向かっていた足を止め、反射的に振り返った。振り返って直ぐ、振り返ってしまったことを後悔した。 下駄箱の辺りに立っている男子生徒。その頭髪は、赤みがかった色。いつか楓を思わせたその色は、かなり色落ちしていたけれど、自然な髪色と比べればかなり明るい。整った顔 [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第10章  雫音あまね ~It does't reach even "I'm sorry"~ 梅雨が来ようとしている。 じっとりとした湿気、連日の曇り空。夏から一歩身を引いたような、そんな季節。 あの赤い髪の青年が現れなくなったのは、その到来のすぐ前だった。あまりに前触れがなかった。 いつもの交差路に流星より先に待っている彼の姿が、今はもうない。一度として、彼は流星より遅くにその場所に来たことはなかった。 最初の頃は、偶にはそんな時も [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第9章 The season of hydrangea -3-  校舎に響いている校内放送を聴きながら、高屋は下駄箱に向かっていた。下校時刻の下駄箱は混み合っているので、少し間を空けてから高屋は学校を出ることにしている。このまま塾に行くつもりだった。「高屋、」 いきなり名前を呼ばれ、高屋は驚いて振り向いた。ロビーの壁際からふっと現れた小柄な影に、見覚えがある。「君は……」 先程、流星の席の向かい側に座っていた青年。鋭い目をし [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第9章 The season of hydrangea -2-「リュウセイ、」「んー?」 流星の声に振り向いたリュウセイは、帽子の下で疑問の表情を声をかけた人に向けている。 流星は、不機嫌な顔を隠そうとしない。「ああいう、誤解を与える言い方、やめて」 僅かに怒りを含んだ声音に、リュウセイの顔がさっと青くなる。「え、なに。まずいことした?」「……付き合ってるって、高屋くんに言った」 流星は、そっぽを向く。「変な噂になるのは、イ [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第9章 The season of hydrangea -1- テストを間近に控えた流星は、近隣の図書館の中にいた。テスト週間となる日曜は、専ら図書館にこもるのが彼女の常だ。流星の他にも何人かの学生らしき人たちが、彼女同様、机に齧り付いている。 苦手な科目がひと段落すると、顔を上げて壁の向こうに時計に視線を滑らせた。(……少し休憩しよう) ふう、と溜息のような息を吐き出すと、貴重品を持って立ち上がる。 外に出ようか迷いながら、 [続きを読む]
  • The Meteor's Heart
  • 第8章  Forefeel ――その男は、切迫していた。学校の最上階の窓辺にその男は立っていた。ばさばさと伸びた短髪、やや痩けた頬。高めの身長の彼は、制服を着ている。しかし、その顔つきは青年らしくない。ぎらつかせた瞳は、窓の外を鋭く睨みつけている。その瞳に映っているのは、校舎から下校していく大勢の生徒たちだ。ギョロ、と彼の瞳は探す。(……いねぇか)その微かな能力の波動を、この学校から見つけ出したのは今から一 [続きを読む]
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