おおとろ さん プロフィール

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おおとろさん: おおとろのブログ
ハンドル名おおとろ さん
ブログタイトルおおとろのブログ
ブログURLhttp://tabezakaridayo.seesaa.net/
サイト紹介文おおとろのブログです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供17回 / 2日(平均59.5回/週) - 参加 2018/07/07 13:35

おおとろ さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 尊敬するブロガーさん
  • こんにちは、おおとろです。私はもう6年くらい前からお世話になっているブロガーさんがいます。6年前。何にも出来なかった頃の自分です。ただひたすら、ネットをして、失ったものを取り戻そうと焦っていました。友人、恋愛、仕事、外見。私は寝たきりでした。ダイエットのためにきゅうりの輪切りと薬だけ口にして、障害年金ももらえず、ただ静かに、余生を送ろう、いや、もう死んでしまおう、ずっと解消できない障碍者になったきっ [続きを読む]
  • こんにちは
  • ブログ村に参加しました。バナーは貼りませんが、以前お世話になった方、よろしければ、またよろしくお願いします。過去記事は傷ついたりする方もいらっしゃるかもしれませんので、あまりお読みにならないでくださいね。***雨がすごいですね。皆さんの地域は大丈夫でしょうか。早く止むといいですね。暑くなってきて、もうすぐ学生さんたちは夏休みですね。私は、カラオケに行く約束を友達として、それが楽しみです。。今は職場の [続きを読む]
  • また忙しくなる
  • こんばんは。おおとろです。羽生結弦君、国民栄誉賞ですね。すごいです。忙しくなりそうです。また、職場に大きな仕事が入りました。ある冊子を作るのですが、私はイラスト担当だそうです。自分に見合った自己実現になったらいいなと思います。同病の友達が、新しい仕事に着手します。私はその友達を本当に心から応援しています。そばにいる人を大切にしたいです。誰かを傷つけてしまったり、嫉妬したり、被害妄想が出たり、老け込 [続きを読む]
  • 33
  •  その一週間後、冬季国民体育大会が始まった。巌鞍馬は、ショートプログラム、フリープログラムをあわせて、二百六十二,二三点をとり、華々しい個人優勝を飾った。トップ選手には及ばないが、参加者の中で一人だけ演技も点も突出していたとネットニュースになり、しばらくスケートファンをにぎわせた。「覚醒したのではないか」「これならオリンピックに間に合うかもしれない」「国内とはいえ、この点はすごい。これからコンスタ [続きを読む]
  • 32
  •  電車に乗って家に着き、ポストを開いた。すると、ころんとはがきが入っていた。誰からだろう。私は自分の郵便番号と住所と宛名だけ書かれたはがきをひっくり返すと、目を見開いた。その面に印刷されていたのは、ショートプログラムのテイクファイブの、最初のポーズをとって微笑んでいる一場面だ。本人のサインと「応援ありがとうございます」の文字が直筆で書かれている。巌鞍馬だ。彼が出したのだ。ファンの誰にも出さなかった [続きを読む]
  • 31
  • 「お疲れ様です」 配布作業を完了すると、蓮水は柔らかく風情ある微笑みを浮かべた。「菫さん、前にも言いましたが、菫さんは菫さんですよ」 蓮水は鋭い。私の風船のような性格を見抜いているのだろう。私は微笑んだ。 菫さんは菫さんなんですよ。 蓮水らしい言葉だと思う。私はこの支援員に出会えて、本当に良かった。「蓮水さん、本当は、職員会議でカラオケに行ったことを打ち明けたというのは、嘘なのではありませんか」「 [続きを読む]
  • 30
  • 「私は、引きこもり時代に、精神病が精神病と言われない国があることをネットで知りました。統合失調症を患った偉人たちの話、発達障害や自閉症、難病を抱えた人々の自伝や公演の記録を読み漁りました。いろいろな人が、いろいろな考え方をしています。何が幸せであるかを模索し、それを伝え、議論し、日々、考えています。私は、一人一人が一番の幸せを感じられるように模索することが幸せなのだと最近、思うようになりました」「 [続きを読む]
  • 29
  • 「蓮水さんが着任したころに語った、障碍者と健常者が共存する理想の世界は、きっと仏のような顔をした人々が、何不自由ない豊かな暮らしをしていると思うんです」「オレはそんな話をしましたか?」「ええ。正確には、障碍者を守る法や人の在り方の話でしたが。人は優劣を競い、利便性を求め、己を守るため、常日頃からあるものと違うものを警戒するではありませんか。そこで質問なんです。蓮水さんの言う、臭いものに蓋をするよう [続きを読む]
  • 28
  •  集合ポストに地方情報誌を投函しながら尋ねると、蓮水は手伝いながら答えた。「オレは、あれから彼女ともう一度話し合って、今はLINEのやり取りをしています。親友には内緒で。ざまあみろと思っています」「そうなんですね」 私はあの後も食い下がった蓮水を、理屈を抜きにしてすごい人だなと思った。「でも、彼女は、オレの執念深さが怖いって。共依存の悪魔みたいだって。オレはLINEでも邪険にされています。オレは世話好きで [続きを読む]
  • 27
  •  蓮水と飲んで歌った一週間後、匿名掲示板にスレッドが立った。「統合失調症の菫の2016年」という名前だった。内容はインカレの騒動についてだった。私を罵倒するものもいれば、巌鞍馬を罵倒するものもいた。障碍者虐待防止法まで用いて暴れまわる荒らしもいた。幸いだったのは、トップ選手のそれとは違い、ごく小さな騒動として取り扱われていたことだ。巌鞍馬がマイナーな選手だからだろう。「ツイッター検索でも探しましたが、 [続きを読む]
  • 26
  •  雪が舞う中、こちらへ走ってくる人影がある。ガチャガチャとせわしない。この後の女子のスケートを見に来た人だろうか。私は目を細めてその男性を見た。なんともこの場に不釣合いな風情の男性だ。彼はもっと京都の寺などが似合うだろう。彼はビニール傘を持って、白い息をぜいぜいと吐いて、とんと、私にぶつかった。「あ、失礼しました」 彼は私にそう言った。傘をとじて、雪をはらっている。「ここが会場なんですよね?」 係 [続きを読む]
  • 25
  • 「あんたみたいなのがいるから、巌君はファンと距離を取るようになったんだからね!」 若くてきれいなファンの女性が、私をきっとにらんで、立ち去っていく。にらんでいる人はたくさんいた。あなたと私は違う。そう言いたいのだろう。私は髪を掻き揚げた。足がつりそうだ。もうここにいてはいけない。会場に来てもいけない。 私の妄想は、終わった。会場の出口はここからだと少し遠い。みんな私を見ている。その場にいた選手も、 [続きを読む]
  • 24
  • 「オレが悪いのかよ? おまえだって悪いだろう。知らない人間にいきなり、あなたとテレパシーで繋がっている、結婚するためには条件があるとか、箇条書きでほかの仲間や先輩まで貶めて、最後は、ほかの女子選手と縁を切って引退してほしいとか書いてあって、もうあきれてものも言えねぇ。それを何十通も送りつけやがって。オレはお前とは違う。ここにいる連中とは違う」「私はおまえじゃない。連中でもない!」「菫様とも、ここに [続きを読む]
  • 23
  • 「おまえがやったことは、絶対に許されねぇからな。トップの先輩とか、家がつぶれるくらいファンレターや腐った手紙が来るらしいけど、全部に返事しているんだって。あほくさいよね。オレは絶対にしねぇ」「私のスレは、今はもうないっていうけど、いつ消えたの?」「あんたが発狂してから。ヤバいと思って速攻で削除依頼を出した」 私は、言葉を失った。私が急性期を迎えたころの状態が逐一報告されていたかと思うと、背筋が寒い [続きを読む]
  • 22
  •  すらっとした華奢な男性が観客席の前に立っていた。画面で見るより、ずっと細くはかなげだ。色気のある顔は、五年前とは全然違う。もう大人だ。巌鞍馬がそこにいた。「うるせぇな。そういうことはしねぇ!」「でも、私はすごくファンで……」 何やらもめている。ファンがサインを求めたのを断っているようだ。「そういうことが一番、ウザいんだよ。一人に許可をすると、全員にしなきゃいけないの。わかりません? 頭が悪いんで [続きを読む]
  • 21
  •  スマホを取り出し、ツイッター検索で巌鞍馬を検索して、ファンの感想を探した。ファンは好意的で、明日のフリーの演技を楽しみにしているという内容が多い。一方で落胆するツイートも多くあった。私はtwitterのアカウントを持っていないので、何もしないが、こういうつぶやきを見ていると、感情を共有している気持ちになる。 トイレにようやくたどり着くと、個室で鏡を取り出し、化粧が崩れていないのを確認して出た。若い女性 [続きを読む]
  • 20
  •  私はファンではないのかもしれない。 急速に冷めていく感情を、ぼうっと遠くから眺めているようだ。巌鞍馬は、呆然としながら得点を待っている。「巌鞍馬選手の得点。六十九,九二。現在の順位は、第一位です」 この大会は日本のトップは出ていない。百点台やそれに近い得点を見慣れているファンからすれば、とても物足りない試合ではある。でも、インカレに来るファンは違う。それぞれのフィギュアスケーターのドラマを楽しみ [続きを読む]
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