VoiceofER さん プロフィール

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VoiceofERさん: Voice of ER ー若輩救急医の呟き ー
ハンドル名VoiceofER さん
ブログタイトルVoice of ER ー若輩救急医の呟き ー
ブログURLhttps://voiceofer.hatenablog.com/
サイト紹介文医師不足や救急医療, 臨床研修などの医療全般以外にも、時事問題について呟いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供64回 / 155日(平均2.9回/週) - 参加 2018/07/07 22:12

VoiceofER さんのブログ記事

  • 【医療関係者向け】これから、経口抗凝固薬の話をしよう
  •  今日は、研修医や医学生レベルにとっても重要な話をしてみたいと思います。経口抗凝固薬の話です。この薬を大きく2つに分けると、次のようになります。1. ワーファリン: 従来用いられてきた抗凝固薬。後述しますが、ビタミンKへの拮抗作用によって効果を発揮します。2. DOACs(direct oral anticoagulations; 直接経口抗凝固薬): 以下の4種類の薬剤のこと。ワーファリンと作用機序が異なります。ダビガトラン(商品名: プ [続きを読む]
  • 【医療関係者向け】敗血症セミナーに行ってきました(3)
  •  前2回に続き、「敗血症セミナー2018in名古屋」で学んだ内容から、特に興味深い知見をシェアしていこうと思います。⑥ARDS(acute respiratory distres symdrome)の予後改善には、高いPEEP, 低いピーク圧, 低いプラトー圧, 低いdriving pressureが良い 'LUNG SAFE(the Large obsevational study to UNderstand the Global impact of Sever Acute respiratory FailurE)という研究は複数の施設を巻き込んだ国際的なコホート研究です [続きを読む]
  • 【医療関係者向け】敗血症セミナーに行ってきました(1)
  •  去る12/1、愛知県名古屋市内某所で、日本救急医学会と同集中治療学会が共催する「敗血症セミナーin名古屋2018」へ出席しました。敗血症・感染症の専門家が、最新のエビデンスを含めつつ日本版の敗血症ガイドラインを解説する講義でした。そうした情報の中から、興味深いものをピックアップして紹介していきますが、情報量が膨大なので、何編かにに分けて掲載していきます。①敗血症性ショックに輸液投与量を制限しても、大量 [続きを読む]
  • ICIJが、埋め込み型医療機器の欠陥を調査し報道
  •  ここ数日間に朝日新聞を読んでいた皆様はご存知かもしれませんが、国際調査報道ジャーナリスト連合(International Consortium of Investigative Journalists; ICIJ)が、世界中の体内埋め込み型医療機器の欠陥に関する実態を『暴露』しました。下記のような記事が何件も発表されています。www.asahi.com 今回、私は敢えて英語原文のうち1つ(下記のリンク。11月25日発表)を読んでみました。日本語記事には反映されない項目やニ [続きを読む]
  • 鳥羽伏見の戦い
  • 昨晩、NHK総合で『歴史秘話ヒストリア』という興味深い番組をやっていました。今からおよそ150年前にあった鳥羽伏見の戦いの真相を紹介する内容でした。 これで新政府軍が勝利したのは皆様もご存知でしょう。しかし実際は、勝機は幕府軍にこそあったのです。幕府軍は1万5千の大軍に加え、フランスから導入した兵器・戦術、更には当時の日本国内で最大規模の海軍を持っていました。他方の薩長中心の新政府軍も西洋式の兵器は持 [続きを読む]
  • 防弾少年団(BTS)とチビチリガマ事件の類似点
  •  防弾少年団(BTS)の服装が物議を醸しています。広島・長崎の原爆投下を揶揄するデザインのTシャツを着用しただけでなく、過去にナチスを連想させる衣装をライブで着ていた事も発覚しました。これを受けて、日本でのテレビ番組出演が中止になった他、BTSが事務所を通じて謝罪声明を発表することになりました。www.asahi.comwww.huffingtonpost.jp 様々なメディアで色々な意見が出されていますが、私は、今回の騒動は彼らの無知 [続きを読む]
  • 【医療関係者向け】NEJM Case Record; 37歳男性, 顔面銃創
  •  今回は、久しぶりに論文の和訳(+要約)を載せてみたいと思います。元ネタはNew England Journal of Medicineの症例報告"Case 31-2018: A 37-Years-Old Man with a Self-Inflicted Gunshot Wound"(N Engl J Med:379;15:1464-1472)です。(1) 症例提示 37歳男性 Massachusetts General Hospital(MGH)に入院する2日前の夜、自宅で大量に飲酒。同日深夜に銃声が聞こえたので妻が様子を見に行くと、酷い顔面外傷を負った状態で [続きを読む]
  • もはや、地域医療を医局に任せてはおけない
  •  暫く更新がストップしていましたが、溜まっていたネタがそろそろ熟成されてきたタイミングなので、少しずつ放出していきます。 以前から、本ブログでは医局制度や医学部入試での女子受験生差別問題, 初期研修・専門医制度等について様々なfactや持論を展開してきましたが、今回はもう少し踏み込んでみたいと思います。(1) はじめに まずは、少し前にSNSを介して見つけた非常に興味深い記事2件を紹介します。dot.asahi.comV [続きを読む]
  • 毒舌注意。最近職場でムッとした事について。
  •  久しぶり更新します。お待たせしてすいませんでした。最近、本業が忙しく、ネタはあってもまとめて書く余裕がありませんでした。 今日は、前から不満には思っていたのですが、ついついイラッとしたことについて書きます。 医師の仕事はもっぱら、外来診察, 急患診察, 手術, 病棟での診察・処置等の「診療業務」なのですが、実は「書類作成」にも結構時間をとられているんです。その中身は(私自身の経験では)主に、①外来・入 [続きを読む]
  • 我々は、ブラジルに日本の未来を見ているのかもしれない
  •  またまた、医療と関係ないネタになって申し訳ありません。最近、気になるニュースばっかしなのです。 もう朝のニュース等でご存知の方は多いとは思いますが、ブラジル大統領選挙に極右のボルソナロが当選しました。人種差別・性差別的な発言が多く、掲げる公約も「治安対策のため銃規制を緩和する」といったもの。しかも、下の'Vox'(海外メディア)の動画によれば実際に、ブラジルが軍政であった時代には将校だったそうです。w [続きを読む]
  • 本の紹介(6); 『人質の経済学』
  •  安田純平さんの解放がつい先日、ニュースになりました。今回は、それに関連した書籍を紹介したいと思います。『人質の経済学』著者; ロレッタ・ナポリオーニ, 訳者; 村井章子, 文藝春秋http://amzn.asia/d/7Iw1Q2pwww.bbc.comnews.nifty.com安田さんはシリアでアルカイダの関連組織「タハリール・アル・シャーム機構」に拘束されたそうですが、『人質の経済学』ではイスラム国を中心に、シリアでの人質事件の背景が述べられてい [続きを読む]
  • 【一部医療関係者向け】大麻について
  •  久々の更新です。忙しいのに加え、完全にネタ切れでした。でもネタを思いついたので更新することにしました。先に予告しますが、今後記事のネタにしたい項目は2つあります。 ① 大麻について ウルグアイに続き、カナダで大麻が合法化された事が話題になっています。これについて、医療の観点と, 社会的な観点(なぜ合法化に至ったのか等)から自分なりにまとめてみようかなと思います。カナダで大麻解禁、先進国初 ⇒ 外務省は [続きを読む]
  • 英国の元ロシア工作員殺害未遂事件、実行犯は軍医だった。
  • www.afpbb.com 今年、英国に亡命した元ロシアの工作員とその娘がイングランド南部の町ソールズベリーで倒れ、原因が神経剤と判明した事件が起きました。その後、香水瓶に入れて捨ててあった神経剤に接触し、地元市民2名が入院するという事件も起きてしまいました。www.afpbb.comwww.afpbb.com 以前、本ブログで紹介しましたが、化学兵器攻撃を疑う条件は以下の3つです。① 爆風等による被害よりも傷病者が多い② 外傷の無い傷 [続きを読む]
  • インターネットは謀略の手段と化した
  •  以前、本ブログでロシアがハッキングによって2016年の米大統領選挙に介入し、ドナルド・トランプの勝利に寄与したことや、日米当局がインターネットや衛星通信を傍受していたことを紹介しました。voiceofer.hatenablog.comvoiceofer.hatenablog.com不幸にも、ロシアは同様の悪事を飽きることなく継続していますし、北朝鮮も同じようなテクニックを利用しているのです。以下、『GIGAZINE』というニュースまとめサイトからの記事を [続きを読む]
  • 東京五輪という時限爆弾
  •  東京五輪に関して、気がかりなニュースが出ています。国家予算で既に8011億円の支出を要しているのだそうです。※Yahooニュースのリンク切れが判明したので、下記のリンクを産経新聞のものに切り替えました。(2018/11/19)www.sankei.com 実は不幸にも、2016年に五輪を開催したリオデジャネイロでは、もう既に五輪の負の影響が出ているのです。diamond.jpブラジルは五輪のインフラへ投資を行なった結果、2012年の段階で財政収支 [続きを読む]
  • 私自身の将来の展望(キャリアなどについて)
  •  最近は多忙さに加え、ネタ切れなので更新が止まりがちです。 今回は、漠然とした内容ですが、私が自分自身の将来に対する展望をちょっと書いてみたいと思います。 「専門医(私の場合は救急専門医)を取得し、必要に応じてサブスペシャリティとして他の資格を取っておく。場合によっては大学院に行って博士号」というのが、ありがちな展望だと思います。当然、これに結婚や子育て等のプライベートの要素も関与してくるでしょう [続きを読む]
  • 個人的に勧めたい医療系ドラマ
  •  コードブルーの劇場版、かなりの人気ですね。家族(非医療系の一般人)と見に行きましたが、やけに感動していました。それだけストーリー構成は良かったのでしょう。www.cinematoday.jp ただ、これは私個人の感想ですが、日本の医療系ドラマは総じて①飛び抜けた(というより超人的な)技能を持つスーパードクターが主人公で、全話通じて彼or彼女の独壇場。②登場する患者の疾患や臨床経過等も、医療スタッフの目線からするとぶ [続きを読む]
  • 朝鮮半島情勢について考えたこと。
  • また韓国の文大統領と北朝鮮の金第1総書記が会談したというニュースが話題になっていますね。人により意見は様々だし、北朝鮮の国内情勢に課題が山積しており、日米韓ら諸外国の対応にも色々問題点が指摘されているのは皆様もご存知かと思われます。今回は私も、(知っている範囲内で)思うところなどを綴りたいと思います。(1) 核開発について 現在の国際社会の核兵器に対する政策について、賛否両論はあるし、私も地球上に [続きを読む]
  • 【医療関係者向け】ウイルス性脳炎について
  •  今回は、NEJMに本年8月に掲載されていたReview Article, 'Acute Viral Encephalitis' (Tyler KL. N Engl J Med 2018;379;6:557-566)の内容を紹介してみたいと思います。(1) 疫学的な話 NEJMは米国のジャーナルで、今回は筆者も米国人なので米国のデータが提示されてます。 米国では、毎年10万人のうち約7人が脳炎で入院しています。このうち約半分は原因が不明でしたが、原因が判明した脳炎のうち20~50%がウイルス性でした。 [続きを読む]
  • 呆れた『地域医療支援』の実態
  • 過日、某県(以下X県)の過疎地域(以下Y地方)の診療所で勤務する知り合いの内科医(以下A氏)と飲んでいたら、自治体や大学病院の、地域医療に対する余りにもお寒い対応を知ってしまったので、問題提起も兼ねてここに綴っておきます。 Y地方では数年前、夜間に車同士の正面衝突事故が発生し、幼い子供と親が命を落とすという事案が発生したそうです。夜間でドクターヘリは出動できず、3次救急病院(救命救急センターがある)からは [続きを読む]
  • 【どうでもいい?雑学】OKの由来
  • youtu.be 英語の勉強も兼ねて、YouTubeで英語の動画チャンネルを見ているのですが、昨晩"Vox"というメディアのチャンネルで面白い動画を見つけました。我々が日常で用いているOKの由来をたどるものです。 内容をザックリまとめると、OKの起源は19世紀の米国だそうです。当時新聞や本といった物を書く人たちの間では、日常生活や仕事などで用いるフレーズをニ文字の略称にすることが流行していたようです。こうしたフレーズ [続きを読む]
  • 「泊原発が動いていれば○○」という意見の誤謬
  •  先日、北海道胆振東部地震の際の停電について持論を展開しましたが、非常に興味深い記事を発見したので紹介します。hbol.jp 今回の地震では、発生後17分以内に北海道全域で停電が発生しました。このような大規模広域停電は『ブラックアウト』と呼ばれ、2003年には北米で発生し5000万人が影響を受けました。優れた送電技術を持つ日本では起こり得ないと考えられていましたが、今回は実際に発生してしまったのです。 このブラッ [続きを読む]