黒犬 さん プロフィール

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黒犬さん: 笑う黒犬の憂鬱
ハンドル名黒犬 さん
ブログタイトル笑う黒犬の憂鬱
ブログURLhttps://black-dog.muragon.com/
サイト紹介文妻をなくした黒犬が這い回る日常を綴ったブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供148回 / 69日(平均15.0回/週) - 参加 2018/07/15 19:45

黒犬 さんのブログ記事

  • いつ出るの?
  • (2007年@子どもたちが小さかった頃) 「とことことこ、  桃太郎が歩いていくとー」 長男ロプロスが、 朝から子どもチャレンジ 「桃太郎絵本」で遊んでます。 挿絵の上で指人形を動かし 遊びながら読むこの絵本が、 どうやら最近のお気に入りなご様子。 興味を持った次男ポセイドンが、 「にーたん、かちてー (お兄ちゃん貸して)」 と、桃太郎の人形をねだります。 「だめー。これは、ぼくの。  ポッくんは [続きを読む]
  • TSUTAYAイノベーション
  • (2007年@妻が元気だった頃) 近所のTSUTAYAが、 漫画レンタルサービスを 始めたんですよ。 いや、これが実にいい! 10冊で700円、 20冊借りれば1000円で 1週間借りられるんです。 漫画喫茶みたいに、 わざわざそこで読まなくていいし、 時間を気にしなくていい。 家でゴロゴロ漫画天国ですたい。 ただ、1つだけ ちょっと困ることがありまして… 漫画を借りる際、レジでタイトルを 大きな [続きを読む]
  • 追想54「願い事」
  • 今日は妻に夕食を食べさせるために、昼間たくさん仕事した。 定時に帰って、妻にごはん食べさせて、その後は子どもたちにごはんを食べさせるのだ。 定時を30分過ぎて、今日やるべきことを全部終えた僕は妻のいる病院に向かった。 高速に乗る直前に次男からの着信が入る。 「塾へ通う電車の回数券がない」とのこと。 「電車賃自分で払って行け」と言うと、 「お金全く持っていない」とのこと。 [続きを読む]
  • まるでついてない日
  • (2007年@子どもたちが小さかった頃) 次男ポセイドンは トイレトレーニングのため 朝からずっとフルチンです。 積み木で遊ぶのもフルチン。 トムとジェリーの DVDを見るのもフルチン。 「やーい。ポッくんの、朝フルチン。」 僕がそうからかうと、 ポセイドンは意外にも猛反論。 「ポッくん、フルチンじゃないもんっ」 そう答える姿も、もちろんフルチン。 あははははは。 しばらくは、この光景が続きそうで [続きを読む]
  • かあさんダイエット
  • 2015年から2017年まで 3年間の僕の体重の推移だ 最初80キロ近くあった体重が 最終的に65キロになった 子どもたちはいまだにこれを 奇跡の「かあさんダイエット」と呼んでいる 主だった出来事を記そう 2015年8月 元気だった妻とバリ島家族旅行 が、サルモネラにやられ体重大減少&回復 2015年10月 妻の余命宣告 同12月 妻が一時退院 2017年5月 再発 再入院 死別は、サル [続きを読む]
  • 追想53「給食番長」
  • 僕一人で見舞いに行く時には、いつも食事の補助をする。 妻があと「どれだけ生きられるか」は、「どれだけ食べられるか」にかかっているのだ。 鬼の給食番長ぶりを発揮して、とにかく食わせるのだ。目標が定まった僕の行動スペックは高い。 とにかく、食わせるのだ。 おそらく妻もそれを理解している。 僕が差し出すものは、がんばって食べてくれる。 今日は、夕食に合わせて行こうと思う。 子どもたちは、「今日はいいかな [続きを読む]
  • 追想52「捨て猫の目」
  • 先日次男が買ったばかりのiPhoneを落として破壊した。これでやつは、iPhoneとiPad含めて3台目のデバイスを破壊したことになる。不注意にもほどがある。プンスコ。 「自分でなんとかしろコノヤロウ」と言い放ったはいいが、立ちつくしたまま捨て猫のような目で見つめられると放っておけない。 全く、本当に、手のかかる息子たちだ。 保険に入っていないので、Appleに修理頼むとえ [続きを読む]
  • 弁当41
  • 妻の病院まで往復200キロのドライブ生活を送っていた僕は、疲れていた。 いつものように4時半に起きて、デザインナイフ持って海苔と向き合った僕はふと、「何やってるんだろ?」って思ってしまった。 もっとやるべきことがあるんじゃないか、と。 消されているのは長男の名前。 これがとりあえず最後の弁当だ。 [続きを読む]
  • 追想51「京都大作戦」
  • 今日はやたらと家に荷物が届く。 最初に届いたのは、こんなカード。 「京都大作戦」?「万能札」? なんじゃそれは? なんか、聞いたことあるようなないような。 裏面を見て思い出した。 妻がずっと行きたがっていたフェスだ。 価格17700円。なぬーっ。 …まあ、必要経費の範囲だな。 残念ながら君は今、 行ける状態じゃあないがな。 余命宣告された時に、 「やりたいことはなんでもや [続きを読む]
  • 追想50「ゴーストインザシェル」
  • 土曜日に妻の見舞いに行った。 病室にいたのは初対面の担当看護師さん。 「お世話になっております。」 と挨拶する僕に、優しい笑顔で応えてくれる。 ここは本当によい病院だ。 しかし時にその優しさが裏目に出る可能性があることを忘れてはならない。今の僕には、してはいけない質問があるのだ。 「こんな状況で、ご主人お気持ち的に大丈夫ですか?」 そういう時には、僕は満面の笑顔でこう答えるようにしている。 「もち [続きを読む]
  • 追想49「車やさん」
  • 職場近辺は狭い道が多く、すれ違いができない道路が多い。 昨日も踏切の電車待ちの間、反対側に対向車が。道路の幅は狭く、すれ違う余裕はない。 オレの方が先に待っていたんだけどなあ。 遮断機が上がる。 仕方ないので僕は、すれ違いできる幅まで車をバックさせる。 疲れて運転が雑になっていたんだと思う。 ガリっと縁石に引っ掛けて、右のバンパーが外れた。 あーあ、やっちまったな。 重なる時には重なるもんだ。 ま [続きを読む]
  • 面白い話
  • 日曜日の朝、リビングのテーブルの上に置いてあったプリント。 どうやら長男ロプロスの塾の宿題らしいのだが… よく見ると、何かがおかしい。 【語句調べ】文中に出てきた意味のわからない語句や興味を持った語句を辞書で調べて、短文を作ってみましょう。 語句:「不可欠」 短文: どうしても なくてはならぬ 不可欠は または消えては さぞこまるがな 語句:「書き留める」 短文: 書き留める のこしておくぞ 後で [続きを読む]
  • 細美さんのラジオ
  • ある日、 遅くまで仕事して帰宅した僕を 皿を洗いながら真剣な顔した妻が出迎えた。 「ねえ?」 ビール飲みながらテレビ見ていた僕は、 「何?」と不機嫌そうに答えたが、 妻は全然ひるむ様子もなく、 「何か面白い話ない?細美さんのラジオに投稿したいのよ。」と詰め寄ってくる。 もう11:00だぜ。ねるんだぜ全く。 そもそも何だよ「細美さんのラジオ」って。 仕方がないので僕 [続きを読む]
  • 追想48「ホスピス」
  • 今日、息子たちをホスピスに連れていった。 息子たちは、何となく空気は読んでいるのだけど、僕はまだまだ不安であった。 入口に「ホスピス」って表示されてるし。 妻の状況はどんどんよくなくなっているし。 中学生や高校生なら、普通に「これヤバい」と気づくよな。 さてさて、これを彼らがどう受け止めるか。 息子たちは、普通に「これヤバい」状況を受け止めていた。 食事中何度も手を握り、 [続きを読む]
  • 追想47「スターフィッシュ」
  • 月曜日はガンマメス治療立会いのため、南40キロの病院。1日休んで、勤務時間過ぎた夕方から出勤。 誓約書に記入してサインして、そしたら東の病院から「こちらの誓約書にサインを」という連絡。 火曜日は、「転院手続きのために必要な書類を取りに来て」という東の病院からの電話を受けて書類を取りに、往復200キロ。 住所とか保証人とか…マジ、同じ書類を何枚も書き続けている。正直もううん [続きを読む]
  • 追想46「本当の色(和訳風)」
  • 僕は途方に暮れている 次男の給食の白衣が見つからないんだ 次男は中学生、今日はもう火曜日なのに 日曜日の夜に アイロンかけておいたよね なのに次男の白衣が見つからない 1週間探し続けて諦めた 木曜日に学校に手紙を書いたよ 「弁償します全ては私の責任です」とね そしたら次男が言うんだ 「白衣ならあるよ」と 「ロプ(長男)が間違えて持っていった」と 給食のない高校に どうして [続きを読む]
  • 追想45「Stand by me」
  • 妻の脳内の膠芽腫は、悪魔の腫瘍。恐るべき勢いで妻から何もかもを奪っていく。 いろいろ手続きが忙しく、南の病院で2日ぶりに会った妻は、すっかり歩けなくなっていた。もはや自力で起き上がることも、スリッパを脱ぐことも、履くこともできない。 「がんばれよ。」と声をかける僕をうつろな目で見つめ返し頷いた妻は、現在ガンマメス治療中。心配することしかできない僕は、所在なさげにこうやって [続きを読む]
  • 鉄人とカブト
  • 某月某日 祝日の6時過ぎに制服を着てリビングに降りてきた長男は「今日は休日」という僕の言葉でまたパジャマに着替えた。「祝日を忘れる」という感覚は全く理解できない。全く呆れてしまうくらいのスケジュール管理能力のなさだ。まるでリモコン操作ロボットだな。命名、「鉄人2号」だな。「28号」になるには、あと何年を要するか。 祝日ではあるが部活に行かねばならぬ肝心の次男は、全く降りて来ない。仕方がないので3階 [続きを読む]
  • My favorite things
  • かつて、僕には僕で好きなものがあった。 のめり込んだら夢中になってしまうもの。 それは釣りだ。 カヤック買って艤装して魚探買って、 ポイント研究して釣り具研究して買って、 エンジンマウント自作して2馬力つけて、 楽しんで釣って帰った魚たちを、 妻はいつもYouTube見ながらさばいてくれた。 妻が病んでから僕にはその余裕がなくなった。 なので、今は僕が妻に寄せるようにしている。 僕の趣味はギターで [続きを読む]
  • 追想44「2000 miles」
  • うちから東に100キロ離れた病院にいた妻は、ガンマメスという放射線治療を行うために、うちから南に40キロ離れた病院に一時転院した。 治療中の妻に付き添うために、今日は朝から40キロ車を走らせて病院にやってきた。 今日治療を終える妻は、南40キロの病院から再び東100キロの病院に転院する。入退院手続きのために、僕は再び数百キロ車を走らせる。 その後は、うちから西に30キロ離 [続きを読む]
  • スポンジ
  • いつも階段をバリケード封鎖している次男の数々のカバンに業を煮やし、中身を全部出してやった。 予想通り半分以上はいらないもの。 通学用のカバンには、プリントもテキストもノートも体操着も何もかもまとめてつっこんであった。全く。 しかし理解できなかったのは、カバンの底から出てきたこれだ。 先日amazonで購入した台所用スポンジ。 一体なぜ次男の通学用カバンの底からこれが出てくるのだろうか。 塾から帰宅 [続きを読む]