夜ルコト さん プロフィール

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夜ルコトさん: 夜ルコト 営業日誌
ハンドル名夜ルコト さん
ブログタイトル夜ルコト 営業日誌
ブログURLhttp://blog.yorukoto.net
サイト紹介文元納棺師、出張カウンセラー、日々のこと、よしなしごと
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供143回 / 143日(平均7.0回/週) - 参加 2018/07/21 12:14

夜ルコト さんのブログ記事

  • 無価値な人々
  • 世の中には、特別な人と、無価値な人がいます。 (なんと意地の悪い言い方!) 特別さ、というのは何でしょうか。これは人間の世の中では広く誤解されているところだと思います。 特別さというのは、本質を言えば、”比べるもの無さ”なのです。 私たちは自分の能力を高めたり磨き上げようとするために、自分と他人とを比較します。 そのように自分と他人を比較することによって、より自分を客観視し、自分の中に不足や [続きを読む]
  • 心を癒やすこと
  • 心理療法は、人の心を治療できるのか。 答えはNOです。 人の心は、その人に生まれつきの、心に宿った自然で可塑的な回復力によって、柔軟かつ不定形に回復、成長、適応していくものだと思います。 心理療法はそのきっかけになり得る一つの作業であって、その根本にある理論は、極論として言えばまやかしです。 大切なのは、シンプルに愛情のこもった態度、見つめ返しなのだと思います。そこに何か、その人が自分自身の回復力を取 [続きを読む]
  • The self cannot be self without other selves.
  • 統合失調や神経発達の問題はなぜ解決されないか。 完結に答えを述べると、それは、現代の私たち人類が”私”とは何であるかを知らないせいであると思う。 前述の問題を抱える人々が私たちの社会に投げかける問題は、言い方を変えればこうだ。 『 非常に知的水準の高い人々でさえ、社会不適合を起こしてしまうのはなぜなのか? 』 つまり私たちの社会は、一人ひとりの人間に対して、”知能”以外の何かを、人 [続きを読む]
  • 1月の講座のご案内
  • カルチャーセンターでの講座のご案内です。 12月はお休みさせていただきまして、来年度1月の日程をお知らせいたします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【 1回完結 】焦り・イライラに効く! 腹式呼吸講座  日時:1/16(水) 19:00 〜 20:00 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【1回完結 】誰でもどこでも簡単に! サマタ / マインドフルネス瞑想講座  日時:1/23(水) 19:00 〜 20:00 −−−−−−−−−− [続きを読む]
  • 納棺と獣
  • 納棺(?)のこと。 当時私が納棺師として働いていました営業所、近所に野良猫がいくらかおりまして。 人間、変な話ですが、自分が苦しい生活をしている人ほど、野良の動物を大事にしたりするものですね。 情というのは不可思議なもので、そうそう論理の是非で捉えきれぬところがあるのでしょう。福井県には、沢山の猫が住み着いているというので有名な『猫寺』なんていうのもあり、本なども出ているそうですね。 それはそう、あ [続きを読む]
  • 『問う故に迷う』
  • 『問う故に迷う(とうゆえにまよう)』 ”何のために生まれて、何をして生きるのか、答えられないなんて、そんなのはいやだ” 聞きなれたこの歌詞、言わずと知れたやなせたかしさん作詞「アンパンマンのマーチ」の一節です。 皆様はどうでしょうか。何のために生まれて、何をして生きるのか。そう問われたらどうお答えになるでしょうか? はっきりとお答えになる方もいるでしょう、また、うーんとうなって、考えこんで [続きを読む]
  • 『和而不同』
  • 『和而不同(わじふどう)』 論語より。「 君子和而不同 小人同而不和 」君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。 優れた人はその場に調和をもたらすけれど、考えなしに周りに同調したりはしない。未熟な人はなんでも簡単に周りに同調するけれど、それでなおさら場が乱れていってしまう。 世の中というのはたいてい、長いものに巻かれていれば、大きいものに従っていれば楽をできる、ように見えるものですね。 しかしそうやっ [続きを読む]
  • “What is your name?” Jesus asked.
  • エーリッヒ・フロムという人は、心理学を一人の人間だけではなく、一つの国家や社会にまで適用しようとした人でした。 私たちの心、は、実は一つの固体ではなく、たくさんの意識のコンプレックス(複合物)、寄せ集めです。 ”たくさんの部品のまとまりが、一つの統合体として自分自身をしっかり維持存続している状態” これを一人の人間にあてはめて心の健康/不健康を考えるとしましょう。 すると同じように、一つの&rdq [続きを読む]
  • 『和顔愛語』
  • 私ももう、年齢32を数えるいっぱしの人間である。 熱意はあれど、現実できることできないこと、また人の営みの歪みや理不尽のようなものも、この身に染み込んで重たい感じがする。 本当に、できることはなんだろうかと考え巡らして、和顔愛語、せめてこれくらいはと思うが。 誰に向けても分け隔てなく、親しい笑みと、柔らかい言葉。 どうせ何にもできないのだ、せめてこれくらいは、したいなぁ。 だけど、せめてこれくらい、がで [続きを読む]
  • グリーフ・エンカウンターとは何か
  • 私がまだ納棺師をしておりました頃、あるご葬儀でのことです。 それは直葬でしたので、ご納棺を終えたら後は火葬のための出棺を待つのみというご状況。 ご家族数人だけでお集まりになって、納棺の最中、ご親戚の女性がお一人訪ねてこられました。遠方から、どういうわけか故人の逝去を聞きつけてやってきたとのことでした。 簡単に挨拶があって、その後ご納棺のほうもつつがなく。 するとそのご親戚の女性は、すぐに帰られるとい [続きを読む]
  • 宗教化する心理学
  • 実存主義からはじまる人間性心理学などの流れの一部は、どうして宗教化するのか、ということについて。 治療者が、精神疾患を(治ることのない)障害と考えるなら、その考えは当事者にも伝わり、その人本来の回復力や成長力は「自分は元々ダメなんだから」という気持ちで抑えられてしまいます。 自分は元々ダメ、だと思っている人が、どうして「もっとこうしなきゃ」という自己反省や「やってみせるぞ!」という自信を持って、そ [続きを読む]
  • Redemption song?
  • 宗教家とかグルとか言われる人々が、人間の歴史の中にはいつも存在しています。 いわゆる精神指導者というのは、古くはユダヤの預言者や部族ごとのシャーマンに始まり、ブッダやシャンカラ、キリストを経て、近代ではシュタイナー、マザー・テレサ、クリシュナムルティ、ダライ・ラマ、マハルシなどが有名です。 こう沢山の方々がいるわけですが、もしも実際にお会いできるのであれば、私はバグワン・シュリー・ラジニーシにこう [続きを読む]
  • おおシャンゼリゼ
  • たとえばこんな質問。 『もしもあなたが今眠りについて、目を覚ましたときにこれまでの記憶を全て失っており、見知らぬ世界に居て、その身体も全く別物になっていたとしたら?』 この質問について『そんな恐ろしいことは考えたくもない!』なんて答える人はいないでしょうね。 私たちはいつもあっさり”死を恐れる”なんて言いますけれど、本当は何を恐れているんでしょうか。 それはもしかしたら、”自分が在る&r [続きを読む]
  • Truth isn't truth. Evidence isn't evidence.
  • マシネス、という言葉があります。 経済学の中で批判的に用いられる言葉で、意味は”数学っぽさ”。 トマ・ピケティの『21世紀の資本』が世界的に大ヒットしたことはまだ記憶に新しいですが、彼はその中で”経済理論の数式の根拠となる統計データの取得範囲を拡大すると、現在の経済学の常識や公式は破綻してしまう”ことを重大な発見として述べています。 そしてピケティはより大きなデータに基づいて新しい [続きを読む]
  • 本を出しました
  • ずいぶん、空気が乾燥してまいりました。風邪なども引きやすい時期になりますが、皆様ご体調などいかがでしょうか。 さてこの度、私、Amazonにて電子書籍を出版したところでございます。 こちらです↓ 『 現代人のための霊性の手がかり 』というタイトルになっています。 これは、当ブログの”教訓”カテゴリに溜めておいた、少し毛色の違った宗教風の記事をひとつにまとめたものです。(これに伴って、教訓カテゴ [続きを読む]
  • Dilution Index
  • 時々、こんな夢を見ます。 数人の男女が草原を走り回っていて、口々に何かを叫んでいる。それは私たちの知る言葉ではなくて、良く見ると彼らは、身なりも動きも非常に粗野な、原始的な様子をしている。 彼らは地球に生まれたばかりのホモ・サピエンスの最初の一家族で、その時まだ人類は、この地球上にたった5人しか存在していない。 彼らは活発に走り、無邪気に振る舞い、とても自由で、自分たちが何か特別な生き物だということ [続きを読む]
  • 戦いについて
  • 学んだこと。 『戦いについて』 ”すべてのものごとには、それがそうである意味がある。” もしもこの世界において本当に意義ある戦いがあるとしたら、それは暴力の戦いではないし、権利の争いではないし、科学知識の開拓でもなければ、ましてや経済競争などではありえない。 真の戦いは、愛における戦いだけである。この内的プロセスは、一言で言えば”目を開けておくこと”に尽きる。 広い世界を良く見て [続きを読む]
  • こうもり
  • 人に自分のことを説明しようとする場合に、時々後ろめたいものを感じる。 私は自分を何と説明すれば良いだろう。 先ずカウンセラーの割には、主立った資格がない。学者と言おうにも学歴がないし、ビジネスパーソンとしては非定型すぎる。キリスト教徒にしては神を信じないし、仏教徒と言うには生命を愛しすぎ、宗教家というには分析しすぎの傾向があり、治療者としては異常も正常も一言”実存”で片付けすぎ、葬儀屋に [続きを読む]
  • 人造のプネウマ
  • 今朝ネット上の記事で「ミニブレイン(脳オルガノイド:ES細胞などから培養された脳細胞の塊)」が、脳波を生じていることがわかった、という趣旨のものを見た。 こういう研究は往々にして尾ひれがついて大騒ぎされるものなので、信憑性やその意味合いを深掘りすることは避けるが、それでもこうした科学におけるささやかで着実な進展は、私たちの空想の鍋に大いに材料を投げ入れてくれるものではあろう。 果たして人工培養され [続きを読む]
  • domination ministration admonition administration
  • 隠された力について。 シモーヌ・ヴェイユ『根をもつこと』より。 ”ある日、ひとりの兵士が戦場での自分の行動について語った。「わたしはすべての命令に服した。だが、命令もなく自分の意志だけで危険に立ち向かっていくことは、自分の勇気をはるかにこえた、とうていできぬことだろうと感じていた。」と。 この報告には深遠な真理が含まれている。命令というものは信じがたい効力を発揮する刺激である。ある種の状況下で [続きを読む]
  • 納棺と怒り
  • 納棺のこと。 グリーフ(悲嘆)ケアという言葉がある。疑いようもなく、人間がもっとも悲嘆に暮れる瞬間は、身近の大切な誰かを失ってしまう瞬間だろう。 悲しみには、濃淡があり、人と人との関係、思い入れ、好き嫌いとか、利害関係の問題などによって、遺される人の悲しみも違う。 個人的な経験から言って、取り分け死別の悲しみの濃淡を最も深く左右する要素は、故人が亡くなられた時のご状況と、遺される側の覚悟・・・つまり心 [続きを読む]
  • I thought i could tell heaven from hell.
  • 端的に言って、私たちは何かシンプルで純粋なものを、この現代生活の中に回復しなくてはならないように思います。 私たちはこの人生を通して、何か大切なことをしようとするのですが、できない理由ばかりが積み重なって、結局何もしない。そんな矛盾が・・・ でもそもそも、あることができるかどうかなんて、本当は誰がわかるのでしょうか? 未来を予測できる人なんてどこにもいないし、完全に保証された道などどこにもないはずなの [続きを読む]
  • ピグマリオン効果
  • あたらしい図ができました。ピグマリオン効果とゴーレム効果について。 ピグマリオンというのは、昔の王様の名前。この人は自分が作った彫像にあまりにも愛情を注いでいたので、不憫に思った神様がその彫像を人間に変えてあげたそうです。それにちなんで、期待によって教育効果が大きくなることを”ピグマリオン効果”と呼びます。 この話から、反対に同じ”作られた人形”でも知性を獲得できなかったゴー [続きを読む]
  • 高まり深まり
  • 誰が述べていたことか忘れましたが、「なるほどな」と思ったのです。 ”現代の私たちは、すぐに答えを出すということに慣れすぎて、物事をじっくり考える能力を失っている。” 判断、選択、決断、即応、当直、実行。 『何でもすぐに答えを出そう。迷っているひまはないのだから。』 迷っている時間は、確かに無駄なもの。しかし迷うことを避けるあまり、もしかしたら私たちは、考えてもすぐに答えが出ないような事柄か [続きを読む]
  • スピリチュアルケアの要諦
  • スピリチュアルケアには、2つの明確な方向性があると思います。 1つは純粋に、実存領域の問題を打ちあける場を提供し、生や死などの問題に向き合うための材料を提供する、という方向性。 もう1つは、そうした途方もない問題に直面した人々の苦しみと混乱をなだめる、という方向性です。 哲学的な話として言えば、死は言葉の中にしか存在しません。(主観的な死、つまり”私”の)死は想像の産物であり、それを実際に [続きを読む]