hide さん プロフィール

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hideさん: 海辺のアップサイクリスト
ハンドル名hide さん
ブログタイトル海辺のアップサイクリスト
ブログURLhttps://upcyclist.hatenablog.com/
サイト紹介文不要な物を断捨離、またはデザイン等の付加価値でリメイクし、新たな物に昇華しミニマルな生活を提案。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供28回 / 37日(平均5.3回/週) - 参加 2018/08/01 20:05

hide さんのブログ記事

  • 「道化の涙に映る虹」第14話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com貴男が事務所からフロントに戻ろうとした時、奈緒美が小走りで近づき「ねぇ知ってる?」小声で聞いてきた。「何が?」貴男が尋ねると、奈緒美が耳打ちし「沙織のこと聞いた?」「商品コードの登録ミスの件でしょ?知ってるよ」「そうじゃなくて、その先」「どういうこと?」「沙織辞めるんだって」「えーっ、クビということ?」「違うよ。知らなかったんだね。自分から退職願出した [続きを読む]
  • 「飛ばない鳥」
  • 皆さん、飛ばない鳥と聞いて何を思い浮かべるだろうか?ダチョウ、エミュー、ヒクイドリ、キーウィ、ヤンバルクイナ、ペンギン等だろうか。これらの鳥は、正式には飛翔能力が欠如しているので、飛びたくても飛べない、つまり飛べない鳥である。飛べない鳥ではなく、敢えて飛ばない鳥を初めて見た。仕事から帰った夕闇、玄関先にネズミの様な黒い影。生理的嫌悪感から大声で追っ払った・・・。の筈だった。黒い影は微動だ [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第13話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com勤務を終えて自宅に着いた貴男は内ポケットからスマホを取り出す。しかし、着信は無かった。ジャケットを椅子の方に投げ、スマホを冷蔵庫の上に置き、中から500mℓの缶ビールを取り出した。プルトップを開けて一口飲むと「こんばんは お疲れさま。今日は大変だったね。差し支えなければ社長室で話したこと教えてくれませんか?」と送信した。一本目を飲み干し、二本目のプルトップに [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第12話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com10万単位で金額が違っていた。明らかに単なるレジの打ち間違いではなかった。レジは古い機種で、仕入れ管理の社内LANと切り離され連動しておらず全てが手入力だった。事の次第を求められ、沙織は社長室に呼ばれた。役員を前にして、盗難や横領の可能性も問われた沙織は二日前の出来事を思い出していた。「商品コードの設定は、私が明日やるからさ、さっちゃんはわざわざ出て来なくて [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第11話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com「じゃあ調整は後でね」次の約束を取り付けた貴男は、グラスに残ったボルドーのメルロを一気に飲み干すと「確か予定だと今日バス10台入っていたよね。明日、早いからそろそろ帰ろうか?」バスの話など無粋だと思ったが、明日の戦場の様な忙しさが思い浮かんでいた。「うん。そうね。そうしましょう」膝上のナフキンを持ち上げ、軽く口元を押さえた沙織は笑顔を貴男に送り、貴男は [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第10話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com男と女など、所詮寂しい動物で、シチュエーションさえ整えばどうにでもなる生き物。互いに望む形をリアルタイムで探っている。男は失敗を恐れ、女はリカバリーを冷静に、いや、ムードで見ている。ラ・メルの窓辺にある筈の絶景のかわりに、ガラスに反射する沙織の顔を意識しながら、沙織の話題に相槌を打ち、時にジョークをまぜながら、どうにかこうにか雰囲気を戻した。内心、営業の仕事 [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第9話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com沙織の車を先に帰した貴男は、中古のトールワゴンに沙織を乗せ、ラ・メルに向かった。無残にも、オレンジ色だった夕暮れが閉じるのは呆気なく、ラ・メルに着いた頃には、貴男が事前に思い描いていたシチュエーションは消えていた。百戦というより数々の敗戦で錬磨された貴男「この夕暮れ、焦り過ぎだよね。せめて僕らが到着するまで待ってくれれば良いのに」無意識のうちに軽口を叩いてい [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第8話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com何とかフルラウンドが終わった貴男。沙織は幻滅しているに違いない。想定外の出来事に翻弄されて内心穏やかではなかったが、そこは経験が浅い青年ではない。頭の中ではリカバリーを考えていた。貴男は、会社が倒産しても最後まで手放さなかったパテックフィリップの腕時計をおもむろに見る。「今ならちょうど間に合う。沙織さんは見慣れているかもしれないが、この時間、夕映えの綺麗な [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第7話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com貴男は、左手に嵌めたグローブの裾を手首側に強く引っ張り、グー、パーを繰り返しながら手にフィットさせた。カートに積んであるゴルフバッグからドライバーを抜き、ティグラウンドに立って素振りを一度、そして、グリーン上のピンフラッグと足元のゴルフボールを交互に見定める。カートから降りてきた沙織は温かい眼差しを貴男に送る。良いところを見せようと飛距離を意識した力任せのフ [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第6話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com疲れた体を引き摺り家に帰ると、それに合わせるかのようにスマホの着信メールを知らせる青い光が点滅した。沙織はメールが苦手、ましてやLINEなど誰ともやらないと奈緒美は言っていた。LINEの着信を知らせる緑の点滅ではなかったので、貴男はほのかな期待を抱いていた。スマホのディスプレイをフリックしダブルタップ、そして着信リスト最上部の沙織の名前をタップした。「こんばんは♪  [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第5話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com仕事上、作り笑顔は絶やさない貴男。だが、真の笑顔は失ったままだった。その浅黒かったかつての笑顔幼い娘はアンパンだと言って喜び、別れた妻は子熊のようだとからかった。思い出の詰まった東京の家から身を剥がすようにして引き払い、前向きな気持ちなど微塵も無くこの町に来た。家族との別離で身も心も壊れ、一時は死を決意して海岸線を歩いた。美しい筈の風景も、どこか他人行儀で [続きを読む]
  • 「鈍感」
  • さっかのサッカーのではなく作家の渡辺淳一の作品「鈍感力」でもなくさらに上を行く「鈍感」道をひた走る間抜けな自叙伝的エッセイです。何が鈍感なのか?私は生活において全てです。人に言われなくても、気づいていながら修正できない。筋金入りの鈍感です。鈍感を転換して、「自分不器用なんで」と高倉健の様に言ってみたいですが、私のキャラでは噴飯ものです。高倉健という名を出したので、有名人ネタの [続きを読む]
  • 自作シャンデリア「ココロの洗濯が必要なのだが、その前に」
  • 一人で外食中、疲れたココロでボーっとして、うっかりジャケットの袖にシミをつくってしまった。こりゃ大変だクリーニングが必要だ。数日後、クリーニング屋に受け取りにいき、自宅に着くと、クリーニング溶剤のニオイが残るジャケットを袋から取り出し、クリーニング屋の針金ハンガーと自宅のジャケット専用ハンガーとを交換する。いつものように分別ゴミ箱に入れようとして、ふと思った。(こんなふうに日本中で捨てられていると [続きを読む]
  • 自作壁時計「面白い、楽しいアップサイクルの世界」
  • 私は海の近くに住んでいるのでよく浜辺を散歩する。波打ち際に漂着物を探し、アップサイクルに使えそうなモノを少しだけ持って帰る、言わばゴミ散歩である。波打ち際は、歓迎されない漂着物の方が圧倒的に多く、この一見清掃活動であるかのような、曖昧でささやかな抵抗運動は無条件降伏の白旗を常に揚げている。白旗を揚げ続けた心は耐性が出来、もはや偽装白旗と化した旗の下で本来のアップサイクル活動に専念する。漂着物 [続きを読む]
  • 自作間仕切り「仕切り上手は○○上手」
  • 傷と汚れがひどくなった、床のクッションフロアを張り替えることにした。張り替えは業者に頼む人が多いかと思うが、DIY精神が旺盛な私の思考形態は、まず自分で出来ないだろうか?から入っていく。それでダメならば業者となる。迷わずホームセンターに直行、自分の好きなチェッカー柄のクッションフロアを選んだ。作業に入る前は、その日の気分に合わせてコーヒーや紅茶を飲みながら材料を眺め想いを巡らす。完成後の達成 [続きを読む]
  • 自作壁掛けミニホームバー「昨日はBARの雰囲気で終わったので」
  • 今日はBARつながりのネタで私の住んでいるところは都会ではないので、外に飲みに行っても、帰りはタクシーか電車で、あればまだマシ。結局代行を呼ぶはめになり、必然的に家飲みが多くなります。しかし、我が家は、ミニマルとはとても呼べない殺風景な部屋。生活感溢れる貧乏くさい部屋。そんな所で飲むのは、なんだかなぁ〜と思う日があります。ホームバーを作れるほど、予算やスペースがあるお家ならいざ知らず、現 [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第4話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com貴男は帰宅すると「よろしくお願いします」と印刷された沙織の名刺を裏返し、記載されたアドレスに「ありがとう(^o^)/」を送信した。その日の返信は無く、三日後の夜に「どういたしまして」とだけ返信があった。沙織の降格人事は、仕事上のミスや不祥事ではないことを奈緒美から聞いていた。出産と子育てを理由に休職ではなく退職を選んだ前任者が古巣に戻った為であった。沙織には子供 [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第3話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com食事会で世間話のネタは尽きてしまった。駅まで15分の帰り道、貴男は何を話せば良いか思案に暮れていた。「あのー、できたらメールアドレス教えて欲しんだけど」唐突過ぎたが他に言うべき言葉が浮かばなかった。「私?」上目遣いの沙織。「うん」「明日メモで持っていくからそれでいい?」明日のメモにする理由を沙織は明かさず「えっ? あぁいいけど」貴男も問うことをしなかった [続きを読む]
  • 「道化の涙に映る虹」第2話
  • 前話upcyclist.hatenablog.com貴男は、遅い夕食を終えると、安物の国産ウイスキーを煽りながら、シンクに溜まった食器を洗い、ネットで拾ったクラブJAZZリミックスを聞き流すのが日課となっていた。そして、杯を重ねながらSNSに移行するのが目下の趣味となっていた。3年に及ぶ一人暮らしで、ひと通り家事をこなせるようになっており、不便を感じることはなく気ままに生きていた。苦しみもがいた離婚で、図らずも自由が転が [続きを読む]
  • 自作バッグ「季節外れのアサギマダラ」
  • このところ、連載小説ばかり書いているので、アップサイクリストとしてはお久しぶりでございます。「アップサイクリストらしくないじゃないか!」というお叱りの幻聴と被害妄想があり、そのリハビリの為に今回投稿させていただきますこと予めご了承下さい。てなことで、始まり始まり〜。この冬に引っ張り出した黒の革ジャンには何とカビが生えていた。ショック!黒地に白の中途半端なカビは目立ち過ぎる。いっそ、ホ [続きを読む]
  • 連載小説「道化の涙に映る虹」 - Tragic love - 第1話
  • 海沿いの道路は、連休でもないのに上下線とも渋滞していた。観光地に暮らしているとはいえ貴男は苛立ちを募らせていた。何とは無しに反対車線に並ぶ車を見た。焦点が定まるにつれ我が目を疑った。車種と色、見覚えがあるナンバー、2年前に別れた沙織の車だった。止まっていた時計の針は再び動き出していた。ハンドルを握る沙織は、貴男には気付かず真っすぐ前を向いていた。貴男は、気まずさから早くこの場を立ち去りたか [続きを読む]
  • 「証拠〜♪ 証拠〜♪ 証拠、証拠、証拠、浅はかな証拠?〜」
  • 「信ずるものは救われる。ではなく、信ずるものを見誤れば騙される」という、入信したら大怪我では済まされない、愚かで救い難い、痛い宗教。その団体の教祖が死刑になった。本来、現世の悩みや苦しみから人々を救済するのが宗教。そして、信者以外も救うのが救世主。信ずるものが救われ、幸せになるのならば良いと思うが、信者も他者も苦しめ不幸にするなら何の意味があるだろうか?・・・。等と幻想を現在に至るまで抱い [続きを読む]
  • 「キャップ投げ」
  • 帽子投げ?youtubeを見るまで何のことかさっぱりわからなかった。ペットボトルのキャップ(蓋)で多彩な変化球。「ペットボトルのキャップ」ともすれば単純にゴミである。ペットボトルのキャップを回収し、リサイクル業者に買い取ってもらい、その対価を発展途上国の子どもたちの支援活動をしている国際支援団体に寄付をして、ワクチンや給食、図書として、その子どもたちに届けることもできる。ここまでは周知の事実 [続きを読む]
  • 「オツムにオムツ」
  • 変種珍種のコスプレでも、ニューカマーでもない。オツム(頭)にオムツを忘れ世間に汚物を撒き散らす輩がいる。駅を畑と錯誤し汚物を撒き散らすのは、まだ可愛い方。一万歩譲って、「しょうがないね〜永遠の赤ちゃん」と思ってあげる。(進歩が無い馬鹿野郎ー!)茶色がかった隣の芝生が青く見えているにもかかわらず、オツムにオムツをあてがわず凶器を手に歩き回る輩。彼らは生い立ちを理由に世間に復讐とのたまう。さし [続きを読む]
  • 「ノウハウ本に夢みる」
  • ノウハウ本現代において本に限定するのはそぐわない。「ノウハウに夢みる」でも良かったのではないか?ノウハウは、「専門的・実用的な技術、知識、手法」だという。ならば、それは生きる為、サバイバルの手立てと置き換えることもできる。人は常に悩み、その答えを得ようとする。生き方の指南を誰かに求める。ネット検索で絶えず飛び交うワードでもある。かく言う私も、迷えるラムである。自己完結出来るものなど [続きを読む]