ゆみゆみ さん プロフィール

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ゆみゆみさん: 俺ん家
ハンドル名ゆみゆみ さん
ブログタイトル俺ん家
ブログURLhttp://fu-y0320.hateblo.jp/
サイト紹介文うちの犬を見ていて、何を考えているのかなと思いつつ。犬目線で書いています。フィクションです(笑)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供30回 / 125日(平均1.7回/週) - 参加 2018/08/04 23:04

ゆみゆみ さんのブログ記事

  • 30.それぞれのバレンタイン(凛の場合)
  • 昼休み――給食を食べ終えた私達は、中庭で話し込んでいた。いつも大体一緒にいる仲間は、S美、凛は勿論の事、加えて弥生とまいちゃん。凛はこの日の為に何度も練習をして、頑張りトリュフを作ってきたらしい。可愛い水色の箱に入れて、女の子らしいラッピングをしてある。そして「実はマフラーも作ったの」お〜凄い気合だなぁと感心する私。「重っ!!凛それはベタな上に重い!」とS美。何て事を・・・。「案外喜ぶかもよ!だ [続きを読む]
  • 29.バレンタイン協奏曲
  • 「おはよ〜寒いね」「おはよ〜」「あ〜今日は1日落ち着かない」「本当」いつもよりそわそわする教室。「おはよ」「髪型可愛いよ〜」「気合い入れちゃった」「あっ何か良い香りもするし」「分かる?」この日の為にオシャレする女の子達。「私、頑張って作っちゃった」「私も」「華ちゃんは?」「え!?」殆ど話に加わってなかった私は、いきなり振られて我に返った。そう、今日はバレンタインなのです。女子達はその話で盛り上 [続きを読む]
  • 28.次郎&華しりとり
  • 雪がちらちら降り出した。外はうっすら雪化粧だ。猫はこたつで丸くなるというが、犬も同じだ。俺はすっぽりと体をこたつの中に入れ、顔だけ出していた。華も退屈そうにごろごろしながら、時折俺のひげを引っ張ったり鼻を摘んだりしてきた。「暇だね〜次郎」本当に暇そうだ。「次郎、次郎・・・次郎のう〜」そして華は考え込んだ。(?)「内田!だ、だ、だ〜」(何言っているんだ?華は)「だ!あっそうだ!ダイエット!」華は何故 [続きを読む]
  • 27.華との思い出 その3
  • 『4年2組内田華。将来なりたいもの――スーパーヒーロー私は強くなって困っている人を助けたいと思います』本棚から懐かしい文集が出てきた。思わず吹き出しそうな内容の物だが、当時の華は真剣に考えていた。テレビや映画の影響もあり、?正義の味方?に対する華の憧れぶりは凄かった。その頃、小学校の近くには柔道場があった。華は散歩途中によくそこを覗いては、目を輝かせていたんだ。人を投げ飛ばすその様がまた格好良 [続きを読む]
  • 26.川端君②
  • 僕等は2年生になった。クラス替えで仲の良かった友達とは別れてしまったが、また新しい出会いが少し楽しみだった。そして、C組になった僕は教室へ向かおうと廊下を歩く―――。A組の前を通ったその時「私もA組!一緒だね」「良かった!華ちゃんと一緒で」聞こえた会話。(内田さんはA組か・・・)ちらりっと内田さんを見て、僕はC組へと向かった。期待していた訳じゃないけど、ちょっと残念・・・。2年生の一大イベントと言 [続きを読む]
  • 25.川端君①
  • 僕の名前は川端康史。かの有名な川端康成の子孫である。というのは全くの冗談で・・・。たまたま川端という名字と、自称文学少女だった母が付けた名前だ。お陰で周りからは勘違いされ、たまに尋ねられる事がある。現在市立南中学校の2年生。部活は硬式テニス。勉強は中の中位かな?という感じ・・・。姉が2人いるからか、昔からたいして騒ぐ事もなく少しのんびりしている性格だ。学校でも同じで、良く言えば手の掛からない生徒 [続きを読む]
  • 24.川端君と散歩
  • 三が日も過ぎ、華の冬休みも終盤となったある日―――華が連れて来たのは・・・「こんにちは、川端です」(ん?!確かこの人は散歩道で時々会っていた人だ)俺は思い出してみる。そう言えば華の話の中にもちょくちょく出てきていた。俺はまじまじと川端君の顔を見た。「次郎こんにちは」(・・・・・・・)親父さんとお母さんは、華が男の子を連れて来た事にかなりびっくりしていた。そして華が言った。「同級生の川端君。よく散歩 [続きを読む]
  • 23.ゆく年くる年
  • 「次郎も綺麗にしようね」おせち作りも一段落した午後、華は張り切って言った。久しぶりのシャンプーだ。俺達はお風呂場へと向かった。綺麗好きの俺は、シャンプーが大好きだ。特に首の周りと耳の裏側が、たまらなく気持ち良い。「よし!」もこもこに泡立てたシャンプーで、華は優しく―――・・・のはずもなく、芋でも洗う様にゴシゴシと洗ってくれた。「結構汚れているね」お陰で頑固な汚れもすっきりだ。「お客さん痒い所ありま [続きを読む]
  • 22.おせちを作ろう
  • 今年もあとわずかになった。台所では、朝からお母さんが?おせち?というものを作っている。くんくんくんいい匂いが漂ってきた。普段はあまりお手伝いをしない華も、この日はお母さんの隣に立ってお手伝い―――「これ、美味しいね」というか味見係をしている。「そう言えば華、おせちの意味知っている?」「う〜ん、イマイチ」(おせちの意味?)俺は親父さんと兄貴と一緒になってゴロゴロしてたが、気になり台所へ行く。お母さん [続きを読む]
  • 21.兄貴が帰ってきた②
  • 内田 佑人。23歳。大学生。華の兄貴。俺がこの家に来た時、兄貴は毎日部屋にこもっていて殆ど出て来なかった。どうやら受験勉強というものをしていたらしい。つまり――俺との接点は、殆ど無かった訳で・・・あまり兄貴の事は分からない。多分だが、実は兄貴は俺―・・・というか犬をあまり好きではないのでは?など思ったり・・・ただ、俺はそんな兄貴の禁断の部屋に足を踏み入れた事があった。それは華とかくれんぼをしてい [続きを読む]
  • 20.兄貴が帰ってきた①
  • 慌しい12月がやって来た。この時期は師走と言って、師でさえも走る程忙しい、という意味だそうだ。そして、内田家も日々バタバタとしていた。華はというと、冬休みに入ってから部屋の大掃除をしだした。もちろん俺の部屋も綺麗にしてくれる。「次郎どいて!」小屋の中で毛布にくるまって寝ていた俺は、毛布ごと引っ張り出された。(寒っ・・・!)仕方ない。リビングのコタツに行こう―そう思い、しぶしぶ下りてコタツまで辿り着 [続きを読む]
  • 19.平蔵爺さん
  • 頑固で有名な平蔵爺さんと、その犬リキ。 散歩の途中で俺達が家の前を通ると、必ずリキに吠えられる―と言うか誰に向かっても吠えるんだ。リキは気性が荒くて若い分、力が有り余っている。一方平蔵爺さんは、もうかなりの歳で足腰が弱い。リキを散歩させるのもひと苦労で、そうしょっちゅうは行けないらしい。以前、リキを誰かに譲ったらどうかという話も出たそうだが、平蔵爺さんは首を縦には振らなかった。リキ自身も平蔵爺さん [続きを読む]
  • 18.野良の掟
  • 涼しい風がそよそよと吹き抜ける。空もすっかり秋の色だ。虫の鳴き声も時々聞こえる。川の土手で、俺と華は腰を下ろし夕日を眺めていた。(秋は少しセンチメンタルになるな)何てちょっと浸りながら・・・・・・夕方になると、この辺りは犬の散歩をする人とよくすれ違う。そしてまた―この辺りは、野良達の住処でもある。その時、俺達の目の前を一匹の野良が通り過ぎた。真っ黒な雑種。彼の名は、ゲンと言う。ここ一帯で一番力の [続きを読む]
  • 17.華との思い出2
  • 近所の公園―南町公園。今日も元気な子供の声が響いている。俺と華は、散歩途中で買った鈴カステラを食べながら、公園のベンチに座って居た。鈴カステラは名前の通り鈴の形をしていて、砂糖がまぶしてある。俺の好物だが、最近は太るからとあまり貰えない・・・・・・。昔もよく華とこの公園で遊び、鈴カステラを食べた。暫くすると、仲良く遊んでいた子供達が女の子と男の子に別れて何やらもめ始めた。どうやら縄張り争いの様だ [続きを読む]
  • 16.お父さんお母さん
  • 今日は内田家の親父さんお母さんの事を、紹介しようと思う。まずはお母さん。いつも穏やかな優しいお母さんだ。昼間は殆どパートに出ていて、居ない間は俺が番犬としてこの内田家を守っているんだ。兄貴が大学へ行くようになってからは、パートに行く日数も増えたらしい。それからというものお母さんは「家が傾きそうだわ」というのが、口癖である。俺は心配になり、家中の見回りをした。何処が傾きそうなのか、調べる為だ。だけど [続きを読む]
  • 15.一緒の空気②
  • そんなこんなで時は過ぎ――あっという間に10月。いよいよ修学旅行だ!「2−A点呼とりま〜す!」私はクラスを束ねて、仕事をこなす。同じクラスのもう一人の委員の男子は――――「内田さん。これどうすれば良いんだっけ?」全く当てにできず・・・「いいよ、私やるから」こんな時は、一人でやりくりした方が早く片付く。バスに乗り込み、向かうは福島県。そして、あぶくま洞―磐梯山―五色沼を巡り宿に着いた時は、すっかりく [続きを読む]
  • 14.一緒の空気①
  • 「う―暑い!」真夏の太陽がギラギラする8月。この時期の散歩はきつい。「次郎、散歩行くよ!」「ワン!」ちょっと待て!私はふと足を止めた。そろそろ散歩コースを変えよう!そして私達は、左回りの森の道コースへと向かった。やっぱりこっちは予想通り涼しくて快適だ。少しひと気が無くて寂しい感じもするけど、最近は所々に住宅も出来てきた。暫く歩くと、大きな公園が見えてくる。ここを抜けると、我が南町中学校の正門側へと [続きを読む]
  • 13.男の約束②
  • ―――やっぱり居た。創太は公園に居た。「浩二、ごはんよ」「は〜い!じゃぁ、またね」「うん」一緒に遊んでいた最後の友達を見送り、ポツン・・・と一人佇んで居た。昨日と同じ表情でずっと―俺はゆっくり近付いて行った。「ワン!」「うわ〜!」創太は俺から逃げる様に離れた。(何だ?)「来るな!あっち行け」(もしかして怖いのか?)どうやら、いつもは繋がれているから強気らしい。俺は、その場に座って様子を伺う事にした [続きを読む]
  • 12.男の約束①
  • 最近、近くの団地に一人の男の子が引っ越して来た。名前は吉岡創太。俺はこいつが苦手だ―何故かと言うと、とんでもない悪ガキだからだ。こないだ華と散歩していたら、華のスカートをめくって行った。そして、次に会った日は水鉄砲で俺の顔面に攻撃をしてきた。そして、昨日は周到に用意してあった泥団子を投げてきた。流石の華も、こいつには手を焼いている。怒ろうが何しようが、余計に酷くなるだけだ―というより楽しんでいる始 [続きを読む]
  • 11.ちびのミルク
  • あたちミルクと言います。生後三ヶ月のチビです。ちょっと長めの白い毛が自慢のレディです。あたち、隣の西町からこの家にもらわれて来ました。今日も飼い主のお姉さんを待ちながら、窓辺で日向ぼっこ中です。トントントントンッ階段を上がって来る音が聞こえてきました。どうやらお姉さんが帰って来たみたいです。バタッ「ミルク、ただいま」お姉さんはそう言うと、優しくあたちを抱き上げました。お姉さんの名は沙弥香さんと言い [続きを読む]
  • 10.次郎の初恋②
  • あの日以来、華はずっと森の道を散歩コースにしていた。けれども、この先涼しくなっても、時折そのコースを利用する様になっていく――。何故だろう・・・・・・と思ったが、俺は深く考えなかった。とりあえず話を元に戻そう。コースを変えてから、俺は更にあのコが気になりだしていった。実は俺、庭から裏の山を通って表に出る抜け道を知っていたんだ。俺だけの秘密の道。ただここから抜けるタイミングが、なかなか難しい。何故 [続きを読む]
  • 9.次郎の初恋①
  • 夏の日差しが激しくなってきたこの頃―いつもの散歩道にある空き地。そこで建設中だった家が、この程完成した。俺はどんな人が住むのだろうかとわくわくしていた。そして―「あっ引っ越してきたみたいだね」立ち止まり、華が俺に話し掛けた。(本当だ!)俺は家を見上げる―――「!」一瞬目が釘付けになった。窓から外を見つめるフワフワの白いメス犬。品の良い顔立ちに、スラッと姿勢を伸ばし、目は潤んだこぼれそうな瞳だった。 [続きを読む]
  • 8.華の友達
  • いよいよ華も夏休みに入った。今日は華の友達が来ている。同じクラスの好美と凛だ。そして俺も加わる。「次郎、こんにちは。お邪魔するね」凛はおっとり礼儀正しく言った。「次郎〜〜〜」好美は俺の両ひげを思い切り引っ張る。華みたいな娘だが、またちょっと・・・いや、だいぶ違う。俺はどんな事をされても、好美にだけは嫌な顔をしない。平然を装う。何故なら好美は―通称S美―どSだからだ。嫌がると返って楽しくなり、いじめた [続きを読む]
  • 7.お散歩道
  • 「次郎行くよ!」「ワンッ!」俺達は、元気に玄関を飛び出した。今日も一緒にお散歩だ。ついでと言っちゃなんだが、俺の町を少し紹介しようと思う。家を右側に出ると、直ぐ小さい南町公園が見える。そこを通り過ぎると――「あら、華ちゃん次郎くん」自転車で帰ってきたのは、沙弥香お姉さん。現在高校生で、近所でも評判の美人さんだ。華と俺、昔はよく遊んでもらったっけ〜「お散歩?気を付けてね」優しくそう言って手を振ると、 [続きを読む]
  • 6.ご近所さん
  • 「太郎や、太郎や」垣根の向こう側から声がする。「太郎おいで」俺は声のする方へと行った。「おっ来たか。おやつをあげるぞ」そう言ったのは、隣の老夫婦、小川さん。お爺さんは虎蔵でお婆さんは熊さんという。人間なのに虎と熊だ。どうでもいい事だが、頭がこんがらがる。「太郎さぁ早く」そして、俺の事を今日は太郎と呼ぶ。そう言えばこないだは小太郎、その前は裕次郎だったかな。一番無難なポチの日もあった。(?次郎?と何 [続きを読む]