mizu51 さん プロフィール

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mizu51さん: 心の深淵
ハンドル名mizu51 さん
ブログタイトル心の深淵
ブログURLhttps://shinen.blog.so-net.ne.jp/
サイト紹介文心を深く掘り下げます。自閉症、認知症、精神疾患等を脳神経科学、東洋哲学の観点から掘り下げます。
自由文58才で自身の高機能自閉症であった事に遭遇し、最後の自分探しとして脳神経科学を独学。それ迄、迷い迷って生きてきたのが霧が晴れたように感じる。しかし、自閉症は高次脳機能障碍であることを強く認識して、改めて人生の一歩を踏み出している。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供93回 / 161日(平均4.0回/週) - 参加 2018/08/09 20:13

mizu51 さんのブログ記事

  • 現在教育理論の魁
  •  発達心理学の領域は、20世紀の大半を通じてジャン・ピアジェによってリードされてきた。ピアジェは、幼児の思考がどのように発達し、どのような段階を辿って成熟してゆくのかの解明を志し、それは環境を探検しようとする自然な好奇心の産物だと考えた。ピアジェの理論に続いて直に英語圏に紹介されたレツ・ヴィゴツキーの理論は、幼児は経験を通じて意味を発見すると主張したが、その際に「経験」という語の意味を拡大して、文 [続きを読む]
  • カルロス・ゴーン会長の逮捕
  •  カルロス・ゴーン会長の逮捕と言うニュースはテレビで持切りである。日産自動車建直しの功労者であるから、余計に話題となっているが、逮捕容疑は有価証券報告書へのゴーン氏への報酬を少なく記載したものであると言う。テレビ報道によると、全世界でゴーン氏に関わる不動産取得等による所得への加算が逮捕に繋がったらしい。 米国の経営者の報酬と比較すると、5年間で100億円と言う報酬も平均的なもののようだが、実際に計 [続きを読む]
  • 懐かしさ
  • 昨日、無かった筈の通帳に残高が残っていると知らせられ、それを確認に銀行へ出向いて行った。現金があるのも嬉しいのは、そうであるけれども、それ以上に前々回に引越しをしていた住所を思い出したのは甘酸っぱく、懐かしい想いが強かった。その通帳は筆者が30才を前にして作ったもので、殆ど使っていなかった。その住所で、脳梗塞で倒れた父から父の隠居商売を引継ぎ、年商800万しか無かったビジネスを2億迄広げた経験があ [続きを読む]
  • 進化したい脳
  • 1920年代に、少なからぬ心理学者達が学習と記憶に関する問題への解答を求めて、神経科学へと転じた。その中でも、取分け目立ったのがカール・ラシュレーで、ラシュレーによって神経結合が果たす役割の検討への道が開かれた。だが、連合学習の過程で実際に何が起っているのかを説明する理論を定式化したのは、ラシュレーの学生であったカナダの心理学者ドナルド・ヘップだ。 ヘップによれば、神経細胞同士が連合するのは、 [続きを読む]
  • ツァイガルニク効果
  •  ロシアの心理学者ブルマ・ツァイガルニクは、ベルリンで博士課程の為の研究をしている間に、指導教授であったクルト・レヴィンから、ウェイターは既に支払いの終わった注文の詳細よりも、未だ支払いの済んでいない注文の詳細の方をよく覚えていると言う観察を聞かされた。これを聞いたツァイガルニクは、未完の課題は完了したそれとは違った位置を記憶の中で占めている為、より良く覚えられるのでは無いかと考えた。そこでツァイ [続きを読む]
  • 本能は力動的なパターンだと主張したヴォルフガング・ケーラー
  • 19世紀後半に、当時支配的であった思想の流れに同意できなかったドイツの心理者グループが、後にゲシュタルトと呼ばれる事になる。科学的で明確に全論的な特徴を備えた新しい手法を発展させた。マックス・ヴェルトハイマーとクルト・コフカと共に新しい運動を立ち上げたヴォルフガング・ケーラーによると、この語は「パターン」を意味すると同時に、 彼らの理論に適用される場合には「組織化された全体」を意味する。ゲシュ [続きを読む]
  • フロイトから始まった精神分析学による心理療法
  • フロイトの夢判断による人の無意識への主張は、イギリスが東インド会社統治により、福産物として仏教思想がヨーロッパへ流れ込み、実存哲学が生れ、無意識を定義する唯識思想が流れ込んで来た事が大きかった。キリスト教には全ては神の意志であり、無意識の存在は無かったが、精神分析学会の設立へと繋がった。その潮流は、20世紀初頭にかけて、何れも無意識の考え方を拡張してアルフレート・アドラーが個人心理学を立上、娘のア [続きを読む]
  • 父親は無言のルールに服していると主張するギー・コルノー
  •  フランス出身のカナダの分析家ギー・コルノーが、1991年に『男になれない息子たち』を公刊する迄は、心理学は男性同士の情動的コミュニケーションには殆ど関心を示さなかった。コルノーの著作は男性の世代間での親密な会話の難しさを検討した。それによると、その狙いは自分の父親との情動的結びつきを作り出す事にあった。手を差し伸べて是認を求めても、帰ってくるのは沈黙だけだった。賞賛を抑制する コルノーも認めてい [続きを読む]
  • 抑鬱状態回避にドロシー・ロウからの提案
  •  もし人々が人生の突発時に愚痴るのを止めれば、抑鬱の割合は一挙に減るだろう。この前提が、ドロシー・ロウの成功の根拠だ。 私達は成長過程で、世界とは公正で理に適った場だと思い込んでゆく。だから、自分が善人なら、自分には良い事が起ると思う。だが、私達が善人で物事が旨く行っているとして、事態が思わしくない場合は私達はどうなるのか。善行は報われ悪事は罰せられるという「公正な世界」への信念があると、悪い事が [続きを読む]
  • トラウマの経験の克服を提案したボリス・シリュニック
  •  悲劇に見舞われた時、とてつもないダメージを食らってしまう人々が居る。自分なりの対処のメカニズムを奮い立たせる事もできない侭に、彼らは深い抑鬱ないし失望に沈み込み、時に希望ばかりか耐え抜こうとする意志すら失ってしまう。彼らは災厄にすっかり心を奪われ、悪夢やフラッシュバック、不安に苦しめられる。だが、これとは違った反応をする人々も居る。彼らは自分の人生の通常の浮き沈みを乗り切るばかりでは無く、潜在的 [続きを読む]
  • 精神分裂病を精神の復元と捉えたR・D・レイン
  •  19世紀の終わりに、精神疾患と健常な人間の被る心理的苦痛との違いは程度の差だという考えが、受入れられ始めた。ジクムント・フロイトのいう所では、精神疾患と健常な人とは同じ尺度上の異なる部分に過ぎず、誰でも悲惨な状況に置かれれば、精神疾患を発症する可能性を持っている。こうした文脈からR・D・レインは、新たな文化的流行の卓越した存在として登場した。生物学と行動 フロイトと同様、レインも精神医学の根本的 [続きを読む]
  • 人間の振舞いの循環的因果性に目をつけたポール・ワツラウィック
  •  心理療法は時に、患者が自分と、それ迄の経歴と、行動についての自己理解を獲得する事を過度に重視する。その基礎には、感情的苦しみと向き合い行動を変えるには、自分の感情パターンの根が何処にあるかを理解する必要があると言う信念がある。オーストリア出身の米国の心理学者ポール・ワツラウィックは、この過程を「洞察」と呼ぶ。例えば、自分のパートナーから振られた後、異様に長い間悲嘆にくれている男は、子供の頃に母親 [続きを読む]
  • サイケデリック運動を推進したティモシー・リアリー
  •  ティモシー・リアリーは、1960年代のカウンターカルチャーの時代に最も広範に用いられたキャッチフレーズ「しびれて、目覚めて、抜け出せ」を考案したことで、印象的存在となったアメリカの心理学者だ。 だが、リアリーが私達にこれら3つを実行して貰いたいと望んだ順序は若干異なっている。それによると、社会は政治で汚されており、真の個人に不可欠な意味の深みを許さない、不毛で包括的な共同体で構成されている。そこ [続きを読む]
  • 家族が心の基礎と述べたヴァージニア・サティア
  •  ある人間が「元々の家族(自分が育った家庭)」の中で引受ける役割は、当人のその後の成長を左右する種子となる傾向がある。米国の心理学者ヴァージニア・サティアは、人格形成において家族が占める重要性を認め、健全できちんと機能している家庭と機能不全に陥っている家庭との違いを考察した。取分けサティアが関心を示したのは、家族間に健全な力動性が欠けている場合に、それを補う為に各人が引受ける傾向のある役割とはどのよ [続きを読む]
  • 合理情動行動療法の基礎を築いたアルバート・エリス
  •  古代ギリシアの哲学者エピクテトスは、起源80年に「私達は出来事にでは無く、出来事に対する自分自身の見方に悩まされる」と主張した。この原理が、1955年にアルバート・エリスによって考案された合理情動行動療法(REBT)の基礎だ。これによれば、経験は如何なる特定の情動的反応をも惹き起さない。反応を惹き起すのは、個々人の信念と体系だ。 1940年代と1950年代に精神分析家としての実践を積む中で、エリス [続きを読む]
  • 実存心理学の父:ロロ・メイ
  •  19性世紀後半から20世紀中葉にかけて、、ニーチェ、キルケゴール更にはハイデガーと言った哲学者達が社会のドグマに挑戦して、人間の経験についてより豊かな取り入れた考え方を押し広げるよう人々を促した。この運動は今では実存主義として知られている。自由意志や個人の責任と言った観念、私達が自分の経験をどう言った解釈するかと言った事全てがが、実存主義者の関心事だ。実存主義者求めるのは、根本においてそれらが、 [続きを読む]
  • 自己実現へ向けたマズローの主張
  • 歴史上記録されている限り、至る所で、何故私達はここに居るのか、人生の目的は何かと言った問いが提起され続けている。こうした問いの根底にあるのは、何が自分達を本当に満たしてくれているのかを知りたいと言う強い欲求と、それと裏腹のそれを見出す方法についての混乱だ。精神分析家であれば、生得的生物学的衝動の充足が満足へ通じると述べる事だろうし、行動主義者であれば、食事や睡眠、セックスによって生理的欲求を満たす [続きを読む]
  • 「良い生活」を誘うカール・ロジャースの提案
  • 19世紀から20世紀初頭にかけて、心理学的治療の主要アプローチは、精神疾患は治療される必要のある特定の病理的状態だという考えに基づいていた。例えば、通常の精神分析理論は、自身の精神的健康に問題を抱えている人を「神経症的」と見做した。精神疾患は、ネガティブな光の下で見られ、当時の大半の心理学的実践も理論も、精神疾患の根底に潜む原因の組織的な説明を含む厳密な定義と、それを治療する為の特定の方法とを提示し [続きを読む]
  • 人間に授けられている最も貴重な能力である愛
  • ドイツ出身で米国精神分析家エーリッヒ・フロムは人間を「受容的」「搾取的」「貯蔵的」「市場的」の4つの主要類型と最悪類型「死姦的」及び理想類型「生産的」の6つの類型に分けた。「受容的」な傾向を持った人格は、自分に与えられる分をその侭受入て現実維持の状態で受動的に生きている。この種の人々は、引っ張っていくと言うよりは後を付いて行くのだが、極端な場合には、これは犠牲者の状態にもなり、ポジティブに見れば献 [続きを読む]
  • 唯識1
  • 本日の予定はエーリッヒ・フロムについて書く予定であったが、Eテレでこころの時代再放送「唯識に生きる」と題して6回シリーズの第1回目が再放送されたので唯識について紹介する事にした。筆者は仏教に並々ならぬ関心を持ち、それを以て自身の人生の道標としているので、心の時代は良く見ていて、前回は曼荼羅についての解説であったが、それは折を見て紹介する事にしたい。ここで、唯識を記事にする事にしたのは、散々綴って来 [続きを読む]
  • 憎悪を処理して始めて愛情が芽生える
  • イギリスの小児科医にして精神分析家ドナルド・ウッズ・ウィニコットは第二次世界大戦で家を失った子供を研究対象として、新しい環境を受け入れようと努力する子供達が直面する困難を検討した。元々無関心で粗雑な家庭に育った子供は、自分を受け入れてくれた家族から「自分が愛されていないのでは無いかという疑い」に苛まれ、そうした子供達は、我が身を守る為に、良い両親の元に送られた場合でも、「憎悪を露にする」ことがあり [続きを読む]
  • 「無意識は他者の言説だ」と言い放ったジャック・ラカン
  • 精神分析者は、無意識とは私達が棚上げしておきたいと願う全ての記憶が貯蔵されている、意識レベルに回収し得ない場所で、時に意識自身に語り掛けるが、それは極めて制限されていて、カール・ユングの考えでは、自らを示すに当って、原型の言語を借りてきて、夢やシンボルを介して自己を覚醒させ、フロイトによるなら動機づけられた行動とたまさかの「言い間違い」を通して表現され、他精神分析学派が一致するポイントは意識的自己 [続きを読む]
  • 精神分析療法に革命を起こしたゲシュタルト療法
  • 18世紀にカントが「私達の知識が精神と感覚の制約に縛られている以上、私達には決して自分達の『外部』に何があるのか知り得ない」と、1920年代にユングが「人々に必要なのは内的自己とコンタクトを取る事」と指摘した後、ユダヤ人の精神科医フィリッツ・パールズが「事物が『それ自体において』どのようなものかは分らない。分るのは私達に経験される限りでの姿だけだ」と述べ、ゲシュタルト療法を始めた。パールズの考えで [続きを読む]