tanukiinu さん プロフィール

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tanukiinuさん: 弁護士引退日記
ハンドル名tanukiinu さん
ブログタイトル弁護士引退日記
ブログURLhttp://tanukiinu88.blog.fc2.com/
サイト紹介文引退準備中の老弁護士の日記。引退までの日々を綴ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供24回 / 37日(平均4.5回/週) - 参加 2018/08/13 16:42

tanukiinu さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 自分を孤独に追い込む人
  • 大分、昔の話ですが、80歳を超えた方(Aさんと言いましょう)から訴訟の依頼を受けたことがあります。Aさんは詐欺的取引の被害者で大金を失いましたが、幸い訴訟により、3分の2ほどを取り返すことができました。Aさんはサラリーマンとして出世した方で、世間的な知恵はあります。そうした方が詐欺的取引にひっかかかってしまったのは不思議なことです。しかし、人をみれば分かります。理由は寂しいからです。ある日、詐欺的取引 [続きを読む]
  • どうする 自分の葬儀
  • 今年の夏、2つの葬儀に出席し、自分の葬儀について考えるきっかけとなりました。2つの葬儀のうち、一つは仏式、もう一つはキリスト教による葬儀でした。仏式では僧侶が読経しますが、何を言っているか分かりません。人間に霊魂は存在するのか、存在するとしたら死後どうなるのか、僧侶ははっきり会葬者に伝えて欲しいと思うのですが、そのあたりがはっきりしません。キリスト教の方式では牧師の言っていることは分かりますが、「 [続きを読む]
  • 狩れない狐は生きていけない
  • 私が弁護士になった時代は、いきなり独立する方は僅かで、まず勤務弁護士となるのが普通でした。ボス弁の元でボス弁が受任した事件を処理し、給料を貰うのです。サラリーマンと同じです。勤務弁護士の期間は3年程度で、それから独立するのが一般的でした。ボス弁の元で働く弁護士の勤務形態としては現在は軒弁という形もあります。軒弁はボス弁と雇用契約がなく、事務所という場所を借りているだけで、給料は支払われません。仕事 [続きを読む]
  • 最近の法律相談から考えるHP集客
  • 引退間際の弁護士に法律相談を希望する方などおりませんので、「最近」とはここ10年くらいのこととお考えください。最近の法律相談には一つの特徴があります。それは相談者が既に弁護士に依頼していることです。相談者はセコンドオピニオンを求めているというよりも、今、依頼している弁護士を解任して新たな弁護士を選任したい意向があり、相談に来るのです。大法律事務所の中には派手に宣伝をしているところがあります。相談者 [続きを読む]
  • 老いの意味
  • 「ツナグ」(辻村深月著)という小説があります。死者を呼び出せる人物が小説の主人公で、死者に会いたいという人のため、彼女はホテルの一室に死者を呼び出します。小説の中でこんな詩が紹介されています(映画では樹木希林が朗読します)。楽しい心で年をとり働きたいけど休みしゃべりたいけど黙り失望しそうなときに希望し従順に、平静に、おのれの十字架を担う若者が元気いっぱいで神の道を進むのを見てもねたまず人のため働くより [続きを読む]
  • 学べないものがある
  • つい最近、当弁護士会の重鎮が数ヶ月の闘病生活を経て亡くなりました。A弁護士と呼ぶことにしましょう。実務修習時代の弁護教官で、A先生の法律事務所で4か月間、修行をしました。修習中のある日、A弁護士から「君、スキーやったことあるかね」と訊かれたので、ありませんと答えると、「弁護修習の一環としてスキーをやる」と宣言されました。気が乗らなかったのですが結局、私、A弁護士、勤務弁護士、事務員2人の計5人でスキー [続きを読む]
  • 最後の事件
  • 弁護士引退を決めてから新件を受任しないので、手持ち事件は減っていきます。現在の手持ち事件は1件のみです。平成27年に受任し、同年に訴訟提起した事件です。3年近く腐った丸木橋を渡るような不安を抱えていましたが、長々と続いた訴訟もようやく、先が見えてきました。解決まで時間がかかる訴訟では依頼者の精神は疲弊し、時に感情的になります。それに対応する役割が弁護士に回って来ます。本来の仕事ではないのですが、感 [続きを読む]
  • インタビューを受けました
  • インタビューを受けました。弁護士がお金を払って雑誌に掲載してもらうアレではありません。高校生が自由研究で弁護士について書くというので、取材のための電話インタビューです。色々なことを聞かれたのですが、どんな質問もとっさに答えるのは難しいと感じました。「弁護士はどんなことが辛いですか」という質問がありましたが、「辛さ」は自ら日々感じていても、改めて何が辛いのか、また、辛さの根っ子にあるのは自問自答する [続きを読む]
  • 弁護士の職業病 腰痛
  • 弁護士で腰痛を訴える方が多いのは当然です。長時間のデスクワークに加えて、重い書類を持って裁判所に往復するからです。弁護士の職業病と言って良いと思います。私も散々悩まされ、予防策を色々と考えました。物を持ち上げる時、腰に負担がかからない姿勢をとる、高価で重い革のカバンを安くて軽いカバンにかえる・・・など試みてみましたが、やはり腰痛は続きました。痛みが消えたかと思うと、暫くして再び痛くなるという繰り返 [続きを読む]
  • 余生の意味
  • 余生とは辞書によれば「活動期間を過ぎた先の命」のことです。弁護士引退後は余生となります。働いている時は仕事をして社会に何らかの貢献をし、同時にお金を稼ぐことが課題でしたが、余生の課題は一体、何でしょうか。仮に死神が現れ、「あなたは一週間後に死ぬ」と告げられたなら、「もう少し待ってくれないか、死ぬ覚悟も出来ていないし」と言い返すでしょう。この言葉通り、余生とは「死ぬ覚悟をするための準備期間」であると [続きを読む]
  • アドバイスは役に立つ?
  • 弁護士の法律的アドバイスは確実に役に立ちます。問題は人生のアドバイスは役に立つかです。弁護士を目指すことを決めた時、「司法試験は東大法学部の学生ですら、なかなか受からない。あなたのように法学部を出ていない人が受かる筈がない」と言われましたが、受かりました。弁護士になり、ある分野に特化して仕事を始めることにしましたが、「街弁は色々な分野の仕事をして始めて経営が成り立つ。分野を絞ると経営的に成り立たな [続きを読む]
  • 引退を公表すべきか
  • 弁護士を引退すると決めていますがHPでは公表をしていません。係属中の事件があり、依頼者に「途中で辞任するのではないか」と不安を与えるからです。また、訴訟というものは依頼者の思い通りの結論が出ることはなかなかありません。依頼者に引退を告げていると、「弁護士は引退間際なので、いい加減な処理をされたのではないか」という疑心暗鬼を生むおそれがあるからです。依頼者の耳に「あの弁護士は引退予定だ」との情報が届き [続きを読む]
  • 続・弁護士のメンタルヘルス
  • 弁護士の仕事はストレスが大きく、メンタルをやられ易いと言うことは「弁護士のメンタルヘルス」(8/21)で述べている通りです。今回はその対策です。メンタルを守るためには気分転換をすること、趣味を持つこと、弁護士仲間と付き合うことが良いと言われています。私もその通りだと思います。弁護士側からは「トラブルを起こしそうな人から依頼を受けない」ことが重要と指摘されています。これは非常に大切なことで、私も肝に銘じて [続きを読む]
  • 弁護士のメンタルヘルス
  • 弁護士はストレスの大きい職業です。ストレスは抑制できない感情のほとばしりが原因となることがありますが、それは「怒り」と「不安」です。「怒り」は相手方、裁判所に向かい、時には依頼者に向います。「不安」は事件がうまく解決できるのか不確実さがあるために生じます。「不安」は自分に向き、喉元に刃の切っ先をつきつけられた感じがします。弁護士はテレビや映画では颯爽と仕事をしていますが実態は異なります。弁護士の仕 [続きを読む]
  • 若手に事件を放り投げる老弁護士
  • 先輩の老弁護士から若手弁護士に例えばこんな電話がかかってくることがあります。「今、法律相談を受けているんだがねえ。交通事故の被害者で鞭打ちになった方で、症状が酷いんだよ。ところが、自賠責で後遺障害等級が認められなくて・・・本人は1級の後遺障害だと言っているんだが。私は忙しいので、交通事故に詳しい後輩がいると言ったら、是非、その方を紹介して欲しいと言うので、君を紹介しておいたよ」老弁護士は豊富な経験 [続きを読む]
  • そうだ、散歩をしよう
  • 弁護士を辞めたらあり余るほどの時間ができます。暇な時間をどう使うかが問題となります。「終わった人」(内館牧子著、講談社)では定年退職した主人公にこんな独白をさせています。人にとって何か不幸かと言って、やることがない日々だ。誰にでもできることでいいから、やることがたくさんあればどんなにいいか。中には「やることがないなんて最高だ。早くそうなりたい。やることに追われる日々から解放されたい」と言うヤツがいる [続きを読む]
  • 身の丈に合った生活
  • 引退後の収入は年金だけなので、身の丈に合った生活をしようと思います。株をやったり、先物取引をやったり、不動産投資や事業を始めたりして、お金を稼ごうなどとは思いません。弁護士をしていると定年後の方たちが、一攫千金を夢見て失敗しているのを多く見ており、うまく行くはずがないと分かっているからです。かつてのように大きな報酬が入ったから国産車からドイツ車に乗り換える・・・という贅沢もできません。「稼いでいる [続きを読む]
  • 天職ではない
  • 小学生の頃、ある本に衝撃を受けました。一般人向けにやさしく書かれた相対性理論、宇宙論の本でした。「速度のあるものは縮んで見える」、「速度のあるものの中では時間の流れは遅くなる」・・・特殊相対性理論ですが、常識を超えた理論に頭の中が爆発するような感動を覚えました。天職という言葉は知りませんでしたが、その時、人生の方向が決まったと確実に思いました。アインシュタインのような物理学者になろう・・・少年時代 [続きを読む]
  • キレる老弁護士
  • まだ弁護士になりたての頃の話です。老弁護士が訴訟の相手方代理人となったことが何回もありました。若手、中堅弁護士と異なり、老弁護士の中には「キレる」弁護士がいました。老弁護士といっても、「キレる」弁護士はごく少数なので、時を経ても強く印象に残っています。「キレる」場面は老弁護士の主張の弱点を指摘した時です。老弁護士は逆切れし、「この若造が・・・」という雰囲気で、口汚く罵る方や、電話を叩きつけるように [続きを読む]
  • 高齢弁護士の知力・気力
  • どんな仕事にも知力、気力は必要ですが、弁護士は裁判という「法廷での喧嘩」をするため、攻撃的で闘争的な特別の知力、気力を必要とされます。知力、気力は人には負けないつもりでしたが、65歳あたりから明らかに低下してきました。知力に関してはまず記憶力の低下を自覚しました。人の名前を思い出せない、複数のことをやろうとすると何か一つを忘れる、今の作業を終えたあと、次の作業の予定を立ててしても、次の作業をするの [続きを読む]
  • ある懲戒事例
  • つい最近の新聞に掲載されていた弁護士懲戒事例です。92歳の弁護士が遺産を管理していましたが、2400万円を返還しなかったので、業務停止1か月の処分が下されたとという内容です。今のところ、新聞報道しかなく、詳細は不明ですが、「92歳の弁護士」というところが驚きです。一般の方はどのような弁護士に依頼したいでしょうか。経験の少なそうな若い弁護士には依頼したくないでしょう。逆に体力、気力ともに衰えていると [続きを読む]
  • 自宅事務所?
  • 弁護士を辞める予定だと人に言うと「自宅事務所にすれば経費がかからないから、弁護士としての登録は抹消しないでも良いのでは」とアドバイスを受けることがあります。確かに自宅事務所にして、仕事をしないなら経費はかからない筈だ・・・と思われる方もおられるでしょう。しかし、確実にかかる経費があります。それは弁護士登録をしている限り、払う必要のある弁護士会費です。現在、月3万5700円を会費として支払っています。1年 [続きを読む]
  • 資格だけの弁護士
  • 弁護士になりたての頃の話です。超高齢の元弁護士が弁護士会に弁護士登録の申請をしたことがありました。ずっと弁護士をやっていた方ですが、高齢になり、仕事もなくなったので過去に弁護士登録を抹消した方です。再び弁護士登録を申請したのは、「無職のまま死ぬのは嫌だ。弁護士として死にたい」という理由からです。登録は許可され、当の元弁護士は弁護士の肩書を持って亡くなりました。当時は「弁護士として死にたい」という弁 [続きを読む]
  • 弁護士は稼げるか
  • 数日前、帰宅途中に撮影。夕焼けが綺麗でした。地方都市で弁護士一人、事務員一人の零細事務所を営んでいますが、忙しくありません。夕焼け時に十分、帰宅できます。世の中には夕焼け時に帰宅できない弁護士もいます。東京の大事務所を経営している方です。深夜まで仕事をしているので終電では帰れず、タクシーで帰宅しています。土日は当然、出勤、夏休みもありません。それでよく過労死しないと思うのですが、年収は軽く「億」を [続きを読む]
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